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高見知英
参加型と主催型、両方やられているということなんですね。
主にこれらの活動の狙いというものは何かお伺いできますでしょうか。
しだ
ハッカソンの狙いそのものと言いますと、実際はベテランのエンジニアがいたりとか、
新人のエンジニアがいたりとか、あるいは企業さんがいたりとか、
そういった技術者さん同士が交流して、そこからシナジーの効果を出したりとか、
技術とはお互いに高め合ったりしたりとか、情報を共有したりするというのがあるので、
そういった一種の技術者さん同士の交流の場というような目的があるようです。
ただ、私自身自体実際にエンジニアではないので、
そういった技術者同士の交流という目的からは少し離れてしまうんですけども、
実際に新しいサービスとか新しい技術とか、こういったのを学ぶ機会がハッカソンであると思います。
それともう一つ、自分が使える技術ですね。
自分の中は特にオープンデータを作る技術がある程度ありますので、
そういったものを実際にプロダクトとして出したときに、
コンテストの中でどのくらいの評価がされるのか、あるいはどういったものが足りないのか、
そういったものを測るという、一つの手段としてハッカソンに参加させていただいています。
高見知英
そうですね。技術交流の場としてももちろん存在するハッカソンなどの場ではありますが、
やっぱりそういうようなもの、自分たちのできることを紹介して、可能性を探っていく、
そのような場として見ていらっしゃるんですね。
そうですね。やはりこのハッカソンっていうのも非常にいろんな形がありますが、
やっぱりなかなか技術ってたくさんありますけども、
この分野にはなかなかあるんだけれども、ちょっと使いづらいなというようなものってたくさんあると思います。
それがやっぱり表に出てくる機会というのとして、
このハッカソンというものが結構注目されているのかなというふうに思います。
意外と自分の専門分野では使わないんだけども、
他の分野に行ってみるとすごい使えるというような技術があったりするということもありますからね。
はい。また先ほどお話しいただいたオープンデータということについてではありますが、
オープンデータはどういうようなものを公開しているのでしょうか。
しだ
そうですね。オープンデータに関しては、
私どものSIDE BEACH CITY.のサイトの中のオープンイノベーション推進という項目がありまして、
こちらのほうで私が今まで作ったオープンデータの一部が公開されております。
こういった外部のサービスのリンクにはなってしまうんですが、
オープンデータは基本的には公開して、さらに他の方にも使っていただく、
しだ
こういったことが前提になったデータベースとなっております。
それ以外にも去年、東京都でオープンデータのハッカソンが行われまして、
そのオープンデータの情報なんかも専用のサイトを作って公開したりしております。
内容としてましては、例えば横浜市の図書館に関するオープンデータ、
横浜市18区各区に図書館がありまして、
その所在地とか、実際に所蔵数とかそういったのも見えたりもしますし、
あとは地域の図書館以外にも、もっと小規模な公民館みたいなところにも、
そういった公共の本を置いてある場所がありまして、そういったような情報も載せたりしています。
ですので、そういったオープンな情報をデータベースにすることによって、
たくさんの人がそういった情報をより深く、より詳細に知るということができます。
そういったようなことをベースに考えて、オープンデータを、いろんなデータを公開しております。
高見知英
そうですね。こちらのオープンイノベーション推進のページにも、
本当にさまざまなデータが紹介されていますし、
こちらの情報で、例えば本当に横浜がどういうようなことをやっているのかというのも、
ざっくりと知ることができるかなと思います。
自分自身も、自分の住んでいるところのそばにも、図書館スペースがある公民館がありますので、
そこのあたりも非常にわかります。
ちなみにこちらのデータっていうのは、いつどういうふうに使われていて、
どういうふうに更新されていくとか、何か考えているものってあるんでしょうか。
しだ
そうですね。更新に関しては、こういったデータベースを作ったユーザーが、
自分の管理権限において更新はするんですけども、
実際に、例えば図書館が移転してしまったという情報をキャッチしましたら、
それを管理する人が更新することになります。
ただ、やはりそういった公共の場の情報というのは、
本来、そもそも行政がしっかり情報として出しているものではあるんですけども、
その出している情報がオープンデータでもないことがある。
ただのお知らせだったりとか。
オープンデータとして公開するということは、実際にそのデータを活用して、
例えば図書館の所蔵している本の数と人口の数のパーセンテージを見たときに、
全くパーセンテージがいびつな地域があったりとか、
そういったようなデータから読み解くことができる、
そういったようなことにオープンデータを活用してもらうといいなと思っています。
そういうこともあるので、私はこのオープンイノベーション推進のところのページで、
さまざまなオープンデータを公開させていただいていますので、
ご覧になった方がこのデータ面白そうだなというのがありましたら、
それをご自由に使っていただければと思います。
高見知英
そうですね。さまざまそれぞれのデータを持っている人が何か更新があったなということは、
何らかの方で察知したら更新をかけていくというような形で更新をしているということなんですね。
しだ
はい。
高見知英
そうですね。本当にこういうようなもの、いろいろなもの、情報がありますので、
皆さんはこちらの情報を見て、こんなところがあるんだなというのを知っていただければ、
活用していただければとは思います。
またこちらのオープンデータ自体もそうですけれども、
やっぱりこれから今はAIが使われて、
AIによってそのデータが読まれるというようなことも増えているのではないかというふうに思います。
今後、例えばAIというものが地域の活動にも関わっていくことになると思うんですけれども、
こういうような時代に向けてどういうようなことを志田さんとして考えているか、
最後にお伺いできますでしょうか。
しだ
一つキーワードがあると思うんですけれども、
AIをどのように活用するかというプロセスにおきまして、
プロンプトをどのように作っていくかと思うんですね。
地域活動において、それがどんなプロンプトが必要かといいますと、
例えば地域活動をしている団体さんなんかが助成金を申請しますと、
そういったときにAIを活用することもあると思うんですけれども、
どのようにプロンプトを作れば、
どのようなプロンプトを使えば、
AIが助成金をかくためのヒントをくれるのかとか、
あるいは地域のお困りごとや課題、
これに対して町の人だけでどう考えてもわからない。
たといって、安易に行政相談に行ってもなかなか時間がかかってしまう。
そういうときにAIを活用して、
他の地域の事例について調べる。
そういったときに必要になってくるのがプロンプトになりますので、
地域活動において、いろんなお困りごととか、
いろんな課題、いろんなやりたいこと、
こういったことをしっかりプロンプトとしてやっていけるようなスキル。
こういったのが必要になってくるんじゃないかな。
そういったのを含めてのAI活動だと考えております。
高見知英
そうですね。
さまざまな聞き方。
やはりAIって結構いろんなところで、
こちらからどういうふうな状況にあって、
どういうふうなことを聞きたいのかっていうのは、
はっきり明確に答えるっていうことが重要になってきます。
しかし、やっぱり何かを問う作業っていうのは、
ものすごく難しいものではあるわけで、
特にAIにわかりやすく問うにはどうすればいいのか、
っていうのも考えていかなければいけないし、
こちらについては、やはり学んでいければいいなというところでわかります。
しだ
はい。
高見知英
それでは今回、SIDE BEACH CITY.の技術的な活動、
ハッカソンやオープンデータ、
AIの活用についてということで、
志田さんにさまざまな活動についてお伺いいたしました。
志田さんどうもありがとうございました。
しだ
ありがとうございました。
高見知英
ありがとうございました。