狭山の抹茶パウダー
最近、埼玉県の狭山の友達が、抹茶のパウダーをスティック状のパッケージにして、
という製品、プロダクトを作っていることで、この間審議させてもらったんですけど、
抹茶なので、結構味が濃くて美味しいし、僕も小さい頃に茶道をやっていたことがあって、その頃のことを思い出したりしましたね。
抹茶って、高級なイメージというか、宇治の抹茶とかあるじゃないですかね。
産地としては、宇治と静岡の掛川とかの辺りから、狭山というのが三大産地らしいんですよね。
宇治が一応ブランドがあるんですけど。
例えば、よくある粉茶。粉茶と抹茶って結構似てるよって全然違うんですけど、
たぶん実際に飲まないとイメージがつかないんですよね。飲んだ感じとか。
で、結構そこの差別感。本人はすごい頑張って、頑張ってっていう言い方は上から目線になっちゃうんですけど、
すごい色々考えて、製品化とかブランディングとかしてるんですけど。
ちょうど翌日くらいにカッパ寿司に行ったんですよ。開店寿司。そこに粉茶があって、
もちろん味より全然違うんですけど、両方を飲み比べたことがない人にとってはイメージがつきにくいんじゃないかなっていうのは感じましたね。
っていうのと、抹茶とかカルチャーがすごい根深いっていうのかな。歴史があるし、茶道との結びつきも強いし。
抹茶のブランディング
そういうものって、ストーリーとか文脈っていうのはすごい大事なんだと思うんですね。
抹茶のカルチャーですね。パウダーでスティック状にして手軽に抹茶を楽しめるっていうのはもちろんいいんですけど、
そこに不純物みたいなものが入ってきちゃうと、抹茶のお菓子とかは今もたくさんありますけど、
例えば、パウダーなので抹茶が飲みづらい人にも飲めるようなフレーバーをつけるとか、
どんなフレーバーなのかわかんないけど、例えば仮に苦味をすごい抑えたやつとかを出す。
それってどこまでを抹茶と呼ぶのかみたいなところですよね。
抹茶の範囲を超えてしまうと、外れてしまうと、それはもう抹茶ではなくなってしまう。
さっき言ったストーリー性とか文脈を無視したものになってしまうっていう恐れもあるわけじゃないですか。
例えば、牛乳と豆乳は完全に別物。
ちょっと例えが悪かったですけど、東京だと思うんですけど、
クラフトジンのホロンっていうブランドがあるんですね。
そこのクラフトジンで、女性が確か作ってて、
チンって結構ハードリカーでトスが高いじゃないですか。
正直僕は苦手意識があるんですけど、
クセがある。ジュニーパーベリーの独特の香りとかも。
そこのホロンのジンは、女性でも飲みやすいように、
度数を結構下げてる。
下げてると言っても20度とか25度ぐらいあると思うんですけど、
ただそれをそのぐらいならいいし、
ジュニーパーベリーっていうのがジンの独特の香りをつけてるっていうところは、
やっぱりジンとして守ってるらしい。
守ってるというか、ジンとしてのアイデンティティを確立させようとしてるっていうのがあるらしいんですね。
そこを守っていこうと。
これが例えば、本当にトスが低い重度とかになっちゃうと、
それはジンと呼べるのか。
またはクセが強いっていう部分をクセの弱いものにしちゃう。
ジュニーパーベリーを使わないみたいな話になっちゃうと、
それジンなの?みたいな感じじゃないですか。
だからジンもそうだし、
ドイツなんかだと、ビール純水冷って法律があって、
ビールに小麦とホップと水しか使わないっていう。
それ以外はビールとして認めないみたいな。
法律にもなってるし、そういう部分。
例えば、じゃあウイスキーだったり原料だったりっていうところとか、
何が言いたいかというと、
そのプロダクトに対する歴史とかストーリー、文脈っていうのはすごい大事だなと思ってて、
そこからそれを考えてるときに、土地もそうだなって思ったんですよ。
土地の空気感っていうのかな。
下田だったら港町、海国の町みたいなのがやっぱりアイデンティティとしてあって、
そこにさ、例えば東京のすごい流行ってるテナントとかが入れば、
それは流行りますよ。流行ると思うんですけど、
そういう文脈を無視したテナントがポンって立つと、
多分東京のお店ができたってことじゃないですかね。
プロダクトの方向性
例えば、白馬に何かができた。
白馬に何かができたで終わっちゃうんですよ。
外資系、よく話聞くのは外資系の外国資本の何かが入る。
外資って意味では、白馬とかで言えば、
村の外が外資なのか、県外が外資なのか、
それとも日本が外資なのかって話にもなってくるわけじゃないですか。
どこまでは外資というか。
っていう意味だとやっぱり東京の空気をそのまま持ってきても、
東京の空気の何かができるだけで、
そこの地域の文脈には合ってない。ストーリー性にも合ってない。
それは下田のお店と言えるのか、白馬のお店と言えるのかっていうところに
つながっていくようになろうなというのを感じました。
でもやっぱり東京の人というか、東京のそういうのを持ってきたがる人、
言い方がよくないな。
でも東京のそういうのを呼び込む人って、
多分東京を作っちゃいがちなんですよね。そこに。
なぜならそれがいいと思って持ってきてるし、
東京のカルチャーもちろん素晴らしいし、
僕も東京出身で東京育ちなんでね。
マインドはやっぱり東京人なところがちょっとあるんですけど、
ちょっとあるっていうかだいぶあるかもな。
そういうものを持ってきちゃうと。
するとやっぱ、海外のチャイナタウンじゃないけど、
東京タウンっていうの、リトル東京みたいな感じを作っちゃいがち。
それがまとまっちゃうたりもするのかなっていう気はしますよね。
でもそういうのって多分観光客としては求めてないのかな。
観光で言えば求めてないのかもしれないですね。
その土地の空気だったりっていうのを感じたいのかな。
そうですね。
そんなことを狭山の抹茶の話を聞きながら思いましたね。
でも抹茶もそうで、結局、さっきも言ったけど、
売れるものを売れるものを追求しようとして、
方向性が抹茶ではない方向に行ってしまうと、
売れなくなってしまう。
売れなくなってしまうというか、それは抹茶ではなくなってしまうという感覚。
禁止化されたプロダクトになっちゃいますよね、最終的に。
でもこういうのを考えるのって面白いんですよね。
コンセプトとかこういう、
どういう方向に持っていくかって考えたらすごい楽しいなと思ってます。
自分も何かプロダクトを持って、
ブランドを持って何かやっていきたいなと思いますね。
これポッドキャスト10分って結構短いんですよね。
本当は30分番組とかにしたいかもしれない。
そのほうがいいんだろうなと。
でも連続で聞いてくれればいいのか。
3回記録30分ですもんね。
で、スポッティファイとかだと聞き流しで聞きますもんね。
これで10分ちょっとだって。
今日は朝のドライブ中、朝の移動中の収録でした。
では皆様、いってらっしゃい。