サマリー
FUJIFILMのX halfは、シンプルな設計によって、撮影を純粋に楽しむことができるカメラです。また、写真を個人的な記録として捉える重要性を教えてくれます。
X halfの魅力
如月サラのA Day in the Life
この番組は、如月サラが皆様に様々なことをお話しする、声のエッセイです。
2025年6月28日土曜日、今日は届いたばかりの新しいカメラ、FUJIFILMのX halfについてお話をしようと思います。
X half、今話題になっていますよね。
私がこのカメラをどうして買ったかと言いますと、
FUJIFILMのカメラは今までいくつか使ってきましたし、今も何台か持っているんですけれども、
今回は軽くて小さい、そして縦位置専用という、潔い設計に惹かれました。
そして、FUJIFILMのカメラの特徴である、フィルムシミュレーション、これも使えるんですね。
つまり、デジタル「写ルンです」、と言っていいと思います。
そういう存在なんですね。
一昨日の6月26日発売日の午前中に届いてから、毎日使って、今3日目ですけど、毎日50枚60枚撮っているんですね。
機能が限られていて、とってもシンプルだからこそ、撮るという行為に集中できるのが、私が撮ってみての印象かな。
こんなに毎日たくさん撮るカメラになるとは予想していませんでした。
その理由について考えてみたんですが、他のカメラだと、素敵に撮りたいとか、作品になるといいなという欲があるんですね。
その欲を手放すことができるんですよ。
とにかく構えて撮る。どんなふうに撮れているか、全然わかんないんですよ。シンプルすぎて。
だからこそ、撮るということをただただ楽しむことができる。それがいいんじゃないかなと思います。
操作感は最初ちょっと戸惑ったんですけれども、というのも他のフジフイルムのカメラとも全然違いまして、
後ろの液晶で全て、全てとは言いませんけどね、ほとんど操作するんですけど、これも使っているうちにすぐ慣れました。
そして皆さん、ぜひX halfでSNSで検索してみてほしいんですけど、画質が思った以上にクリアで綺麗なんですよね。これは驚きのポイントでしたね。
私はリコーのGRⅢxというカメラも愛用しているんですけれども、これと大きさが似ているということもあるのかな。
それで比べる声もあるんですけど、全くの別物です。
GRは高性能ですよ。でもX halfはもっと自由で無邪気な道具という感じですかね。
ここからは撮るお話だけじゃなくてね、他の方の撮った写真を見た感想もお話ししていきたいんですが、
SNSで見る限りでは日本より先に初海外で発売されていたみたいですね。
1週間ぐらい前に韓国でも発売されていたみたいで、結構写真が流れてきました。
日本も海外も問わず、みんながすごく自分の身近なものを撮って楽しんでいる様子がわかるんですよ。
なんかこれがいいなって思って、作品ではなくて、本当に身の回りのものとか自分の普段の生活を撮っている写真が、
すごくなんか皆さんの体温のある記録っていうのかな、その日常の風景になんか私見ててすごくジーンときちゃってね、
見知らぬ誰かの本当に普通の生活の断片を見てて涙が出そうになるぐらいね、なんかいいなと思って感動しちゃったんです。
記録としての写真
それともう一つは日付が入れられる日付スタンプがあるんですけれども、右下にねオレンジ色のデジタル文字で日付が入るんですけど、これがいい。
オフにももちろんできるんですよ。でも私は日付を全部入れて撮っているんですが、日付って最初単位のキャプションだと思ってまして、
キャプションというのは写真の説明文ですね。多くを語らずに何かを伝えることがあるんですよ。
というのが昔の私たちが、私たちって皆さんを巻き込むわけじゃないんですけど、私が若い頃にコンパクトフィルムカメラがたくさんあって、私もキヤノンのオートボーイとかでいっぱい写真撮ってたりしたんですけどね。
その写真って日付が入れられてたんですよ。今になって実家に帰ったりしてあまり整理されていない昔のプリント写真を見ると、一体何の時の何の写真だかわからないことがあるんですけど、
日付が入っていると、その年月日で何の時の何の写真だったかなっていうのをちょっと想像することができるんですね。
そこに何気ない記録の強さっていうのを感じて日付が入れられるっていうのも本当に素晴らしいことだなと思っています。
また撮影する方のお話に戻りますと、私がX halfで非常に気に入っている機能の一つに2in1っていうのがあるんですね。
これは写真の左右に1枚ずつの写真2つ並べて1枚の写真にすることができるっていう機能なんです。
後から組み合わせることもできるんですけれども、その場で撮っている場合は両方動画とか片方写真で片方動画っていう組み合わせも作ることができます。
これがねすごく素敵だなと思っていて、なぜかというと1枚の写真じゃなくて2枚になった時にそこに何かの意味が生まれる感じがするんですよ。
私俳句も作りますので俳句で言うと二物衝撃と言いますか、もともとあまり関係のないものがぶつかることによってそこに新たな意味が立ち現れるっていうのが写真で生まれているなって思うんです。
この2in1っていう機能にね。
これをやっていくのがすごく面白くて、その場で撮ることもありますし、アプリの中でこの写真とこの写真組み合わせてみようかなと思って作ることもあるんですが、
写真って今まで私は1枚の出来をすごく気にしてたんですけれども、並べるっていうことで、
なんか違った風に見えるというか、そこに自分しか感じないような何かの意味が見えるような気がするっていうか、そういうのは大発見でした。
またさらにたくさん毎日撮るので、たくさん写真を並べて見ていると、なんかそれだけでものすごく楽しい気分になってね。
写真って本来はプリントしてこんな風に並べてみんなで見る楽しさっていうのがあったよなってことを思い出しもしてるし、
また新たな発見もしているんですが、そこで私はエッセイを書くのが本文ですから、
写真をたくさん並べて、最後に1編のエッセイを書いたZINEを作りたいなって今構想しています。
エッセイスト如月サラの写真集プラスエッセイ。
ぜひいつかこのZINEを近いうちに試作してみようかなと思っているので、皆さんその時はまたぜひここで報告させてください。
X halfの話を今日はずっとしてきましたけれども、
写真を作品ではなく個人的な記録、記憶として楽しく撮る。
X halfはまさにそれを教えてくれるカメラでした。
木更木サラのA Day in the Life。
それではまた次回。
09:31
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