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耳で聴くうちやま作曲教室ということでやってきますが、
一般的なポップソロックのヒット曲とか、印象に残りやすい曲というかね、そういうのを聴いているとですね、
そういった曲の始まりの部分というか、開始何秒か何十秒かの部分に先を聴いてみたいって思えるような、
いわゆるつかみと言われる要素というかね、そういうのが盛り込まれているなっていうふうにね、
そういうことが分析をしていて感じられるんですよね。
だから、つかみがあることで、その曲に対してより向き合ってもらえるっていうか、聴き手の皆さんにね。
だから、曲作りをしていく中で、曲の冒頭部分につかみを盛り込みましょうみたいな、
そんなことが言えて、そういう話をね、今日したいんですけど。
だから、つかみっていうのはよくね、芸人さんとかね、舞台に立つ人で、舞台の初っ端の部分で客をつかむみたいな、
よく言われますよね、つかみが大事みたいな。
で、そういうことがまさに音楽でもあって、
で、だいたい曲ってその頭から聴かれるんで、その頭から聴かれるその冒頭の部分に、
つかみと言われるものを盛り込む。
で、お客さんがなんとなくこう、曲に対してオッて反応してくれるようなね、曲に引きつかれるような要素を曲の冒頭に盛り込む。
で、その10秒とか20秒とかの間に何か一個、つかみを入れるっていうのはよくある手法ですよね。
で、つかみになり得る要素っていうのは、本当にいろんなパターンがあるんですけど、
だから、メロディ、ハーモニー、ハーモニーはポップスとかロックで言うところのコード進行に相当するものですけど、
あとはリズムもありますかね、あと曲のアレンジっていうかサウンドっていうか、
それもあるし、あと歌だったら歌詞とかもね、ありますよね。
そのあたりでなんかこう、つかみを入れるっていうのがありますね。
で、メロディは、なだらかな波を聴かせてるとそんなにつかみにならないんで、
だからなんか跳躍の部分を盛り込むとか、音が急にポコンって飛ぶ、飛び上がるように動くようなメロディを入れるとか、
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まあ音がボーンって下がるようなメロディを入れるとか、歌の始まりの一発目に急に跳躍を入れる。
一発目というか二発目になるんですかね、始めに低いところを歌って、
二発目で急にボーンって上がるみたいな。
歌田ひかるのファーストラブみたいな。
E5のキスはみたいな。
そういうターンターンみたいな。
ああいうやつとかね。
だからまさにつかみに近いし。
あとはちょっとメロディで複雑なリズムをそこに盛り込むとかそういうのもあると思いますし、
メロディをリズム的に解釈するっていうのもあるし、
あとは純粋にコードとの音の兼ね合いで不思議な音を使うとかね、そういうのもあるし。
桑田さんのサザンの曲なんかは桑田さんがどこまでそれを緻密にやられているかはわかりませんけど、
結構そういう特徴的な音から始まったりとかってのはよくありますよね。
コードはもう本当にダイアトニック、キーのコードのグルーヴじゃないコードを盛り込むとかですかね。
2発目の1発目はダイアトニックのコードで2個目で違うコードを急に入れるとか、そういうのも本当によくあるし、
あとはダイアトニックなんだけどそのトニックの1番目のコードじゃない4番目のコードから始めるとかね、
ドミナントのコードから始めるとか、ちょっと聞き慣れないコードから始めるとかね。
3番目のCメジャーでいうとこのEマイナーに相当する3マイナーのコードなんかは結構特徴的なサウンドなんで、
それもまた桑田さんの話ですけど桑田さんなんかは3マイナーから始める曲があったりとかするんですよね。
きっとそういう特徴的なサウンドを曲の頭に盛り込むというか掴みを盛り込むみたいなね、そういう意図がきっとあるだろうし。
ダイアトニックだけだとやっぱり手が限られてくるんで、
ダイアトニックじゃないコードを2,3個目くらいに入れるっていうのは掴みになり得るかなっていう気がするんですけど。
あとリズムなんかはさっきのメロディと組み合わせでリズムでちょっと変わったことをやるとかね。
コードもハーモニックリズムでその切り替わりのタイミングとかで上手くリズムが生み出す世界観みたいなのを出せるんで、
そんな風にしてリズム的な掴みをそこに盛り込むっていうのができるし、
あとは本当に簡単なのはやっぱりサウンド面っていうかアレンジ面っていうか、
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ちょっと耳に残る音を冒頭部分に入れるとか、特徴的なサウンドを入れるとかね。
私は2024年のお気に入りソングでダイスっていうね、ダンス&ボーカルグループのダイスっていうグループのI WONDERって曲があるんですけど、
I WONDERは一発目ボタンのテレビのチャンネルの音みたいな、テレビをつける音みたいな。
一応メンバーはそういう風に表現しているんですけど、ポンみたいなのがいきなり入るんですよね。
で、音が急にガッてカットアウトみたいになって静かになったりするって、そういうサウンドの意外性みたいなのがあったりして、
I WONDERの頭なんかまさにその掴みに相当するものだと言えるし、
あとは本当に例えばリズムから入る、ドン、タン、ドドタンみたいなドラムから入るとか、そういうのもある意味掴みだし、
語りから入るやつとかね、イントロなくしていきなり歌から入るとか、
そういうのもある。だからその構成面、曲構成っていう意味でも掴みはありますよね。サウンド面と構成面みたいな。
サビ始まりなんかはまさにそれに近いし、サビからいきなり始まって、そっから曲に本編に入っていくみたいな。
それは曲構成としてまさにそれに近いしね。
あとは鬼滅の刃のグレンゲってね、リサさんのね、そこまで詳しくないですけど、あれも確かBメロから確か始まるんですよね。
Bメロの歌い出しのメロディーを頭に持ってきてる。あれはすごい掴みだと言えますよね、あれもね。
サビ始まりでもないとかBメロ始まりみたいな、あんまないんですけど、そういうのをやってるとか、
それ掴みだし、あとはさっき言った歌詞っていうのもあって、だから特徴的な言葉とかね、特徴的な言い回しとか、
そういうのを曲の頭に持ってくるっていうか。
これはマッキーのどんな時もとかね、マッキーはまさに歌詞を聞かせるシンガーソングライターなんで、
どんな時もは僕の背中は自分が思うより正直かいっていうね。
僕の背中は自分が思うより正直かいっていう歌詞なんですよね、Aメロの初っ端の歌詞がね。
僕の背中は自分が思うより正直かいって一瞬なんか言われて意味わかんないっていうか、
どういうこと?みたいな一瞬思うんですけど、自分の背中のことを誰かに聞いてるのかなとか、
背中っていう表現もちょっとね、特徴的だし、なんかこうざっくり意味わかるんだけど、
急に言われると、うんって思うみたいな、ちょっと詩的な表現みたいなのが頭に入ってたりとか、
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そういうのはまさに歌詞のつかみに近いと思います。
それを当時のマッキーがどこまでそのつかみを入れなきゃって言ってやってるか、
それはご本人にしかね、わかんないところですけど、でも明らかにそれはもうどんな時もの頭のインパクトにつながってるし。
だからそういう意味で、いくつか例を挙げましたけど、
曲の頭につかみがあるか、つかめてるかっていうのをちょっとチェックするっていうのがいいですよね。
メロディーで言ってもいいし、コードで言ってもいいし、リズムで言ってもいいし、サウンドで言ってもいいし、歌詞で言ってもいいし。
メロディーでもコードでもサウンドでも歌詞でも全部でつかめたら、それが本来一番いいんでしょうけど、
だからあんまり盛り込みすぎるとね、お腹いっぱいな感じになっちゃうんで、
要所要所でちょっとこう間引いていくっていうか、あんまつかみすぎないっていうのはいいと思うんですけど、
ただコードで変なコードを入れるとかね、そういうのはもうすぐにでも多分できるはずだし、
2つ目3つ目ぐらいは変なコード入れやすいんで、ちょっとこう変わったサウンドそこに盛り込むとかね。
あとはそのメロディー、ハーモニー、リズム、曲構成とかでつかみが盛り込めなかったなぁと思うなら、ちょっと歌詞で変なこと言うとか。
なんか疑問形、さっきのマッキーの話じゃないですけど、疑問形にするだけでも結構なんか一般的な歌詞じゃない特徴的な感じが多分出ますよね。
あとはセリフを入れるとかね。歌詞は結構つかみとしては幅広いアプローチを、またそこはそこで枝分かれしていくと思うんで、いろいろできると思うんですよね。
そんな感じで曲を作るときにつかみを盛り込みましょうってね。そんな話を今日してみました。
一般的な曲にほんとにつかみがね、結構緻密にそこに盛り込まれていたりするんで、
だから曲分析をするときにも是非ね、そういうつかみがあるかないか、それからどんな効果を生み出しているかってところに着目しながらですね、
いろんなつかみを研究しつつ、それを自分の作曲に生かしていっていただければと思います。
そんなわけで、お話した内容をぜひ参考にしてみてください。
では今回はこれで終わりになります。ありがとうございました。