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こんにちは、さきです。金曜日の夜20時半になろうとしておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はですね、今箱根に来ております。はい。 今、箱根の宿で撮っているんですけど、どうでしょう?
川の音がもしかすると入っているのかな。あの、宿のすぐ下にですね、川が流れておりまして、ずっとせせらぎの音を聞きながら、
ぼーっと何もしない時間を過ごしておりました。はい、ちょっと窓開けてみようかな。
風が涼しい。はい、というですね、
そう、金曜日なんですけれども、会社員の夫が有給を取る形で、金土日祖ですね、二百味以下、
陶磁というものにしております。はい、陶磁。 お湯で直すと書いて陶磁なんですけれども、
これはですね、何年か前から私たちやっていることでして、
東京からですね、箱根に来るんですけれども、そこで二泊三日、泊り掛けでやってきて、ひたすらですね、観光は一切せずに、
部屋と温泉の往復をする、ただそれだけをやる三日間っていうですね、そういうことを1年に1回か、
まあ、年によっては2回、1、2回ですね。 ここ数年やっています。はい、で、今日のテーマはですね、
シンプルでいい。 シンプルがいいっていうことですね。そんなお話をしてみようかなと思います。
はい。
えーと、まあちょっとこのお話をしようと思ったのは、この陶磁っていうものに来てですね、毎回思うんですよね。
あ、人間ってシンプルでいいんだなっていうことですね。
どういうことかっていうと、あの私たちって日々忙しいじゃないですか。
で、特にですね、この宿に通い始めた時っていうのは、私はまだ広告会社で働いていた頃だったかなと思います。
都内の広告会社で働いていた時にですね、
すごく忙しかったですね。忙しい中、あの都会の喧騒から離れて、こういったところに来て、
本当に何もしないんですよ。本当に何もしない。
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朝起きて一風呂浴びて、旅館の朝ごはん食べて、腹ごなしにお散歩して、
で、あのお腹が空いたら、お散歩をついでにお昼を食べて、
で、また昼寝するなり一風呂浴びるなりして、
で、夜またご飯を食べて一風呂浴びて、っていう感じでですね、本当にただそれだけをやる2泊3日ですね、過ごすんですね。
で、来るたんびに思うのが、人間これでいいんだよなーっていうことですね。
これでいい。明るくなったら起きて、ご飯食べて、運動して、お風呂入って、お腹空いたらご飯食べて、夜になったら寝るっていうですね。
今、こうしてラジオを撮っているので、スマホをいじっているわけなんですが、
当時はですね、本当にスマホも金庫に入れちゃって、デジタルデトックスして、
普段広告会社にいたときはいつもですね、パソコンと会社から支給されたスマホですね、
プライベートのiPhoneと会社から支給されたiPhoneと荷台持ちをしていたりとか、
その後、転職して別の会社、ブランディング会社に行ったときも、ずっとデジタルデバイス、ごめんなさい噛みまくってる、デジタルデバイスを見続ける日、日々だったんですけど、
そういうのをとにかくオフにする、オフにして過ごす。
まあ、何でしょうね、何にも困らないというか、すごく下毒されるっていうんですかね。
本当にシンプルでいいんだなっていうことを思ったですね。
現代社会って何でもかんでも、付け足し付け足しじゃないですか。
何でしょうね、何かを買ったらオプションを勧められるし、食べるものにしても着るものにしても、何にしてもたくさんあることはいいことみたいな感じで、
多分それにみんな疲れてきてるんだろうなという気もしてるんですね。
でも、広告会社とかブランディング会社っていうのは、事業会社さんの作ったプロダクトやサービスっていうものを、これはとってもいいものだよ。
だからみんな買ってね、使ってね、これを取り入れたらもっと生活が豊かになるよっていうふうにですね、コミュニケーションをしていく、そういうお手伝いをするお仕事だったんですけど。
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若い頃はそれを信じていたんですよ。
私が広告会社に入ったきっかけって、いろいろあったんですけど、理由の一つに世の中がハッピーになるって信じていたっていうのがあったんですね。
何かっていうと、一生懸命ものづくりをしている会社さんがいる。
何か頑固機質の職人親父みたいなのをイメージしていただくといいかなと思うんですけど、
物は作れるけど、宣伝が上手くないみたいな頑固親父みたいなのがいて、でもその親父さんが作るものはすごくいいものなんですよ。
だから、みんな見て、こんなに素晴らしいものがあるよ、この親父さんが作るこの商品本当に素晴らしいんだからっていうふうに、
無口で不愛想な親父さんの代わりに世の中に広めていくっていうような、そういうお仕事が広告とか、
PR会社にもいたことがあるんですけど、PRのお仕事とか広告のお仕事とか、ブランディングエージェンシーのお仕事ってそういうことかなと思っていたんですね。
で、これはある半面では本当だし、そうでない面もあったなということを思いますね。
で、何でしょうね、
だから、橋渡しっていうところにすごく意義を感じていて、
このものやプロダクトが売れたら嬉しいっていうクライアントさんと、このものやプロダクトがあればもっと生活が豊かになる、便利になる、だけどそこにたどり着いていないっていうお客さん、お客さんっていうのはエンドユーザーの人がいて、
このクライアントさん、どういうふうにエンドユーザーにコミュニケーションしていったらいいかわからないクライアントさんの代わりに戦略を設計してやっていくっていうのが、
すごくそれをやることによって世の中がハッピーに豊かに、ハッピーな人が増えるなって思ってたんですね。
なんですけど、だんだんこう思ってくるんですよね。そんなにものって必要かなっていうことだったりとか、
会社員の宿命なんですけれども、クライアントを、なんて言ったらいいんだろうな、案件を選べないっていうところがあってですね、
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100%選べないわけではないかもしれない、嫌ですって言って回避したこともあるっちゃあるんですけど、基本的には選べないじゃないですか。
その中で、このクライアントさんは愛せないなって思ったとしても、売っていく、売るお手伝いをするっていうのが、それがプロなんじゃないかみたいなことをですね、ある時ある人に言われたんですけど、
なんか、自分にはその考え方はちょっと合わなかったというかできなかったなと思っていて、本当に必要なサービスを本当に必要としてくれている人に売っていくっていうですね、そういうことをしたいなって思ったんですね。
だからシンプルですね。
なんか、そう、それもシンプルだなと思っていて。
あとは、物が溢れている世の中で少しでも差をつけようとして、どんどんガラパゴスな進化を遂げていたりとかして、ここを売り出してほしい、これを売ってほしいみたいなことが結構あったんですけども、
なんか、それってお客さんは本当に求めているのかなとかですね、そういうのも結構苦しかったのかもしれないです。
あの、その方がすごく一生懸命なのもすごくわかるから余計に板挟みみたいな感じだったかなみたいなことは、ふと思って。
だいぶ脱線したんですけど、何でしょうね。
多分、物を買ったりとか物の種類が多いことで豊かになっていた時代っていうのはもう過ぎたじゃないですか。
今、逆にノイズが多すぎてみんな疲弊しているなっていうことを思っていて。
で、それはですね、物を選ぶっていうのもそうだし、話がどんどんどっちに転がっていくかなって思いながら喋っているんですけど、
生き様とかもそうかなと思っていて。
なんか、いろいろと惑わされる人は多いけれども、シンプルに自分はどうしたいの。
あなたは何を感じているの。
何をしたら満たされるのっていうですね、なんかすごくシンプルなこと。
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いろいろとゴテゴテと装飾をつけたりとか、生存戦略として武器や鎧を身につけてきたけど、
なんかそれによって自分の本当の顔が見えなくなっているとか、身動きが取れなくなっているとか、何でしょうね。
本当は何がしたかったんだっけ、みたいなことがわからなくなっている人って多いかなと思っていて。
で、私はですね、今、裸になる試みみたいなことをしているなって思ったんですね。
会社員としていろいろな武器を身につけてきたし、
生きていく上で鎧とか武器とかで身につけていくと思うんですよね。
でも、なんかそれが必要だった時もあるけど、もう必要じゃないよねっていう段階に来るじゃないですか、人って。
いずれ来るんですよね。
暑いとか寒いとか痛いとか、そういうものを弾いてくれるとか守ってくれるものなんですけど、
逆に言うと、なんか、何でしょうね。
だから、なんかもっと生身っていうんですかね。
そういうものをね、自分で作るというか、作ってあげるというか、
そういうものを、自分で作るっていうか、
自分で作ってあげるというか、
自分で作ってあげるというか、
だから、なんかもっと生身っていうんですかね。
裸足で歩いていくみたいな。
そういう実験を今しているなと思っているし、
そういうことですね。
薄々多分みんな勘付いていると思うんですよね。
鎧のままだと、なんかダメじゃんみたいな。
ダメとかダメじゃないとかじゃなくて、
ハッピーじゃないって感じですかね、それこそ。
だから、いかに捨てて、いかに削ぎ落としていけるかみたいなことですね。
そういうことを、
そうですね、人生って言うとイメージしづらいかもしれないんですけど、
でも、そういうフェーズというかテーマをちょっと思いました。
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どうなんでしょうね。
でも、これって共感していただける方いるんじゃないかなと思っていて、
わかりやすく言えば、
親から被護されるために、
別に嬉しくもないものを嬉しがるふりをするとか、
社会に居場所を作るために、
何か本当にやりたいことではないけれども、
取り急ぎ身につけた、できるようになった仕事とか、
そういうものを得た地位とかですよね。
っていうものがあって、
でも、その時は自分を守ってくれたけど、
今は足枷になっているというか、
自分を苦しめているものみたいなのってあるなと思ったし。
なんかやだ、しんみりしてきちゃった。
本当はシンプルに朝起きて、
ご飯おいしいって言って食べて、
お散歩して、
風の音、気持ちいい。
水の音、気持ちいいってなって、
お日様、あったかいってなって、
明日は雨らしいんですけど、
雨は雨で、
雨だ、濡れちゃった、
とか言いながら、
暮らしていけるのが一番いいんじゃないの?
っていうそういう話をしたかったですね。
そんなことを思いました。
特にオチはないんですけど、
何が大切かっていうのは人それぞれだし、
見えなくなっていたものを見えるようにするためには、
一個一個剥いでいくというか、
やっぱ剥いでいくのかな。
剥いでいって柔らかい部分を見せる勇気っていうものを
持つ必要があるし、
せっかく手に入れた強そうな武器を剥がしていって、
裸一貫で堂々と立っていられる度胸っていうんですかね。
そういうものが必要だなと思いました。
仕事においてシンプルであるみたいなことは、
今すごい面白い話を友人としてて、
それを本当は話したいなと思っていたんですけど、
なんかちょっと旅でしんみりしてしまいまして、
今日はこういうモードのお話になりました。
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でもシンプルが一番。
裸でいるときが一番怖いけど、
一番ダイレクトにいろんなものを感じられるっていう、
そんなお話でございました。
いかがだったでしょうか。
たまにはこういう、
日常、喧騒を離れて思うことっていうのも、
何か意味があるんじゃないかな、
なんていうふうに思っております。
それでは本日のお話、最後まで聞いてくださった方、
いらっしゃるのかな、どうなんでしょうね。
もう本当に旅の夜の独り言っていう感じなんですけれども、
聞いてくださった方は、せっかくここまでお付き合いいただきましたので、
いいねを押して帰っていただけると、とっても嬉しく思います。
それではまた別の配信でお会いしましょう。
サギでした。