そうですね。
なんとなく今までのジムの走り、僕もそんなに詳しいわけじゃないんですけど、
彼の走りって先行逃げ切りっていうイメージがすごいあって、
一回トップを譲るとそのままズルズル行くっていうパターンが、
ズルズルって言っても5位とかでギリギリっていう感じはあるかもしれないですけど、
とにかく一度トップを譲って再びそれを巻き返すっていうパターンって、
あんまりジムの走りでなかったような気がするんですけど、
なんかやっぱりその辺は優勝するんだっていう強い意志というか強い気持ちみたいなのがやっぱり、
彼らしくない部分で最後かっていうんですかね。
なんかやっぱりその辺もドラマっていうか感じますね。
どちらかというとガッツで、対照的に言っていいのかわからないけど、
ザック・ミラー選手って割とガツガツ行く感じっていうか、
見ててもギラギラしてるような気がありますけど、
対照的というかね。
ジムの方は転生の走りっていうのか、
自分のペースで走ってたらとんでもないタイムで優勝してしまうというような感じで、
確かに優勝争いを制するみたいな、バトルを制するみたいなイメージはあんまりないですよね。
今回はそういう意味では彼にとってちょっと新しい経験というのか、
目を開くような経験だったのかも知れないですよね。
なんとなくジムがこの走りをしたら今後っていう意味でもレベルが一段上がるっていうか、
多分世界のトップ争いをしている中で、ジムは追いつきさえすればなんとかなるみたいなところが、
追いついてもまだこの後どうなるかわかんないっていう今回のレース展開を見せられると、
多分皆さんそう思うので、一つステージが彼として曲がったようなレースだったのかなっていう感じがしますね。
次はザック・ミラーですけれども、ザック・ミラー選手は僕のフィールドで2016だったと思いますが、
CCCで優勝した時が非常に鮮烈というか、まさにさっきお話したようなガッツ溢れる走りというんですかね。
ガツガツ行くというか、最後のフィニッシュとかね、本当に飛び上がってジャンプしながらフィニッシュゲートを越えるっていう、
センサーが反応しないんじゃないかっていう、高く飛び上がってフィニッシュした感じがすごく記憶に残ってるんですけれども。
日本でも結構、彼もまだ日本のレースを走ったことないと思いますけれども、不安は多いというか知ってる人多いですよね。
人気のキャラクターですよね。
人気者です。
やっぱりザックの走りも、彼ももうずっとUTMB何度も何度も挑戦して、
初めて会見されて、まさに今山さんが言われたように、彼は本当に感情で走るっていう。
100マイルとかロングレースって、服交換神経を優位にさせた状態で走るっていうのって、僕一つテーマとして思ってる部分があるんですね。
感情を高ぶらせないようにして、気持ちを沈めて、その方が体の中の代謝が良くなるって言われているので、
僕もレース中、気持ちの浮き沈みを極力少なくして、落ち着いて落ち着いてっていうふうには常に思ってるんですけど、
彼の走りを見ると関係ないんじゃないかって思わせちゃられるというか、
ペース自体のアップダウンもすごいさせますし、見てても叫びながら走ってたりとか、
こんなアドレナリン出して走るって、常識からするとあんまり考えられないっていうか、
100マイルの方ってみんな物静かなイメージが多いような気がするんですけど、レース中も含めて。
彼は一際、その意味では際立ってる存在だなっていうふうに、その辺が人を引きつける部分でもあると思うんですけど。
理想的なのは悟りの境地というのか、何があっても冷静にということなんだろうけど、
違うアプローチというタイプが違う。
小原さん的にはジムみたいな感じの方が本当はいいんだよっていう感じなんですかね。
レース中はやっぱり気持ちは沈めた方がいいのかなって思うんですよね。
例えばレース中、選手に追いつきそうだとか逆に抜かされそうだっていう時って、
気持ちってアドレナリン出ちゃったりとかする場面があると思うんですけど、
僕は極力そういう時も、前に選手が見えて抜けそうだと思っても、自分の中で落ち着いて、落ち着いてって。
ここでペースをアップダウンさせないようにっていうのを常に言い聞かせながら走ったりするんですけど。
そうなんですね。
なんかそうじゃないですよね。
実際には抑えてるかもしれないけど、見た感じとか走る姿とかね、ガッツが溢れる感じがして、
ファンとしては共感するものがあるっていうのはありますよね。
そうですね。
前、確か2019年に僕MV出た時にレスゴニアの街でザックを見かけたことがあったんですよ。
シャモニーの街で。
その時はすごいもの静かな感じで、周りに写真とかも求められていたんですけど、
そういう時もなんかこう、なんかにこやかに、いわゆる100マイルの選手だなーっていう雰囲気だったんですけど、
やっぱスイッチがきっと入るんでしょうね、レス。
面白いですね、見てるだけで。
いろんなタイプの同じ表彰台に立つ選手でもタイプが違うっていうことなんでしょうね。
今回その男子の選手、続く選手を見ると、3位にはゴマチューブ・ランシャール。
3位はジェルマン・グランジェ選手ですね。
去年の5位ですよね、ジェルマン・グランジェ選手が続いて、
そしてフランス勢が大活躍で、去年、おととし2021年、コロナ明けの2021年に初めてUTMB走って3位で驚かせて、
去年2位だった、キリアンに続いて2位だったマチューブ・ランシャール選手が4位と。
で、ルドビッグ・ポムレですよ。
彼がまた5位ですからね、ルドビッグ。
いやー、すごい、ルドビッグ。
今、いくつですかね、ルドビッグ。
46?67?
いやー。
ですよね。
いやー、すごいですね、ルドビッグ。
すごい回復力が早いのがたくさん出てるし、
バックヤードとかも確か走ってすごい成績も残して、
回復力みたいなところが異次元というか、どうやってるのかなというのが不思議に思うぐらいなんですけど。
女子の選手の場合、理由はそれぞれだと思いますけれども、
こういうあるシーズンにものすごい大活躍ということが時々起こって、
ただその後にダメージというか、いろんなことがあって、なかなか苦しむ選手も少なくないので、
コートについては余計なお世話だとは思いますけれども、
これぐらいリカバリーしていただいて、長く活躍、素晴らしい走りを見せ続けてほしいなというふうに思いますけれどもね。
なんかアメリカ、女子選手はアメリカの選手の前にTMBでも優勝を今までもしていた。
ローリー・ボジオ選手。
コートに行った前にTMBで勝てなくなって、名前をあまり聞かなくなったなというふうに僕の中では思っているんですけど、そのことないですか?
そうですね。走れなくなったということではないと思うんですけれども、やっぱりレースは一つ成し遂げたということなんでしょうかね。
あまり100万円のレースにどんどん挑戦するということは少なくなっているような気がしますよね。
人それぞれの考えですので、それもいいとは思うんですけれどもね。
体調を崩さずに長く楽しめるような、女性選手の場合はそこのところもなかなか男性に比べて苦心される選手が多いような、これまでの経験もあるので。
だいたい異業の後で余計なことみたいで恐縮なんですけれども、そんなことも感じたかなと思いました。
ファンとしてはやっぱりそうですよね、そういう思いが。この後どんなことを見せてくれるんだろうって、やっぱりどうしても期待してしまう部分があるので、やっぱり体調面をしっかりしていただきたいですね。
2位をめぐっては結構激しい展開になって、中盤、グランコールフェレまではブランディン・リロンデルっていう、これもOCCを優勝しているフランスのトップ選手ですけれども、
ブランディン・リロンデル選手はリードしてたんですけども、グランコールフェレでシャンフージャオ、今年のマウントフジで2回目の優勝を果たしたシャンフージャオが追いついてですね、2位に上がって、このまま2位でフィニッシュできるかなと思っていたら、
カサリナ・ハートマス選手というドイツの選手にトリアンからの登りですね、フォルクラーから登っていく途中で抜かれたと。最終的にはブランディン・リロンデル選手が最後のフレジエレの登りでシャンフージャオ3位だったシャンフージャオ選手を捉えて3位に上がったということで。
何が言いたいかというと、シャンフージャオ選手が残念ながら4位だったなということなんですけれども、このまま2位でいったらこれもすごいことだなというか、4位も素晴らしい成績ですけれども、結果としては残念だったけど、すごいガッツだなと改めて思いました。
そうですね。すごいですね、彼女もシャンフージャオも。徐々にリリティMVの順位というか。
前回が7位でした。
上がってますよね。もう何度目かの挑戦ですかね。
その前は24とかそのくらいだったので、着実にモチベーションもアップして実力もアップしてるというところかなと思いました。
そうですね、今年の富士でもやっぱり、何でしょうね、あそこの一緒に言わされておりたブースで見てた時の富士急ハイランド。
あのエイドで一回バッタリエイドで倒れてっていうか、寝てたのか目をつぶって、あそこからちゃんと戻して、もう一回レース復帰して優勝っていうのを見た時に、やっぱり優勝に賭ける思いというか、やっぱり気持ち強いんだなっていうのを感じましたし、
今回もおそらくやっぱり後半抜かされてやっぱりペースが落ちたと思うので、相当きついレースだったんだろうなと、タイムだけで想像なんですけど。
思うんですけど、やっぱりそこをちゃんと4位でまとめてゴールまでたどり着くっていうところに、やっぱり気持ちの強さ、実力ももちろんですけど、やっぱり気持ちの強さみたいなところを感じますよね。
やっぱり強い思いがないと、やっぱりあそこは絶対表情がいいには立てない思いを持てると思うので、その辺が世界トップの選手の強さっていうところかなと。
その世界の強さ、彼女が強くなった理由の一端を今日知ったという気がするんですけれども。
ちょっとアイランファーのツイートを見てたらですね、このシャンフージャオ選手、フィニッシュゲート、シャモリンがフィニッシュしたときにフィニッシュゲートで、なんとこのプロポーズを受けて見事、それをお受けしたということで、エピソードがあったそうです。
男性が彼女にひたまづいてリングを渡しているというシーンが映っていて、定番というか、時々いろんなレースであるシーンですけれども、シャンフージャオ選手に今回はおめでたい出来事があったということで。
すごい。
いやーそうですね。なんかトップの選手ってそういうのあんまりない。
なかなかね、4位の選手がフィニッシュして、男性がエンゲージでリングを渡すっていうのは。
あーすごいですね。でもですね、それでも男性側はもしシャンフージャオが作れたりしてたらどうする?
やっぱりシャンフージャオさんとしても、何が何でもやっぱりフィニッシュしてっていうのはあったんではないかというね、そこは強い気持ちが支えたのはそれも一つの理由だったのかなと、岡田さんとの話の中で思いましたけれども。
そうなんですね。それがおめでたい。
あとその日本の選手については、今年は小原さんのようにグッと上位に入ったっていう選手がなかなかいなかったというのは客観的な事実あると思うんですけれども。
私の手元の、今まだ精査続いてるんで、これから選手フィニッシュするんですけれども、一番先にフィニッシュしたのは吉村健介さんですね。吉村健介選手が25時間18分で男子の38位。
伊沢氏41位で西方ハヤト選手と、あと46位で池原拓也選手ということで、あと宮崎君野さん、宮崎君野選手も先ほど女子15位でフィニッシュ28時間53分ということだったそうです。
素晴らしい。
なかなか小原さんのような選手ってなかなかUTMBで活躍するのが難しいことなんて改めて今年の結果なんか見ると思いますけれども。
どうでしょう?日本の選手はこれからまた小原さんも含めて活躍できるし、見られるでしょうね、きっと。
今年のトップ10のタイムが21時間30分切ってくらいですね。
去年僕は全然ダメで潰れたんですけど、去年はかなりコンディションが涼しくて、正直僕が今まで5回出た中ではダントツで走りやすいコンディションだったので、
僕もレース中に1時間ぐらいこれは全体的に上がるかなって思っていて、やっぱり去年ってだいぶ早かったと思うんですけど。
今年はコースが最後、バルロシンからテッドバーンを通らないコースでした。下の方から森の中を抜けていくコースで登ってフレジエールに行くコースだったんですよね。
コードとか自体はそんなに変わらないっていうことはあると思うんですけれども、なんかそれ影響少し短くなったかもしれないですね。ほとんど距離とかは変わらないっていう話でしたけれども、なんか影響したかもしれないですね。
コンディションとしてはかなり、週の前半は雨とかで相当厳しいと言われてたんですけど、ぬかるみとかも含めて影響はあまりなかった。ただ日中はかなり暑かったみたいですね。
優勝したジムも19時間30分台で、トップ10で21時間台っていう。僕が8位になったときはかなりホットコンディションではありましたけど、23時間ちょうどだったので。
コンディション的にはあれかもしれないけど、やっぱりレベルも着実に上がっているのかなと。僕も本当に本気でU10Bに表彰台に立ちたいっていう気持ちに思ってやっているので、
日本の選手に向けて、あえて厳しい感じで言うと、今のUTMBって言ってしまうと、世界陸上とかで優勝するとか、トップ10に入るとか、やっぱりそういうレベルにもなっているはずなんですよね。
趣味でやっている競技の延長にはもうないもので、やっぱり一般のトレーラーニングを楽しむっていう方が、夢とかロマンとか旅っていう思いでUTMBに出場するっていうのはもちろんいいし、絶対そういう楽しみ方があるべきだと思うんですけど、
本当にトップ10、本当にもし狙うっていうのであれば、もうちょっとそういうレベルのものではないっていうのを、日本人選手はやっぱり意識した方がいいんだろうなと僕は思っていて、
僕は2016年に出たときに、16位だったんですけどその時に、一応24時間30分ぐらいでゴールして、16位で、その時に周りからはもうトップ10近いみたいなこと言われたんですけど、
僕としてはその時にある意味ちょっと絶望してたんですよ。こんだけ走って、その時もトップ10の選手と約80分差があったと思うんですね。80分から90分の差が。
160キロで80分とか90分差があるってことは、1キロにつき30秒、今よりも早く走らないとそこに追いつけない。
今僕、その時の僕としてはもう全力で全開で100マイル走ったつもりなのに、そこから1キロにつき30秒早くするって、正直もうこれ無理でしょって思ったんですよ、2016年のときに。
でも周りからは16位だし、1時間ちょっとの差を、メディアとかも含めてもう競者代は見えてますみたいな雰囲気で言っていただいたのが、
僕は冷静に考えて、これはもう何やったらいいんだろうって。あとどうしたら100マイル1キロにつき30秒早くして160キロ走り抜けられるんだろうっていうのを。
ちょっとそのときにもうある絶望感ですかね。やっぱりそのあと2019年までちょっと間開けたのは、3年ぐらいかかると思ったんですよね、それをやるためには。
2年3年かけてトレーニングを見直して、ペースとかあらゆるものを100マイルに対しての考え方をガラッと変えないと、僕はそのペースじゃ走れないぞって思ってやり直してっていうふうに思ったんですけど。
やっぱりその辺を日本人選手が今回の結果を受けて、たぶん今回も4時間とかトップ10まで離れてると思うんですね。
吉野さんが24時間18分ですからね。
24時間っていうと240分なので、1キロにつき1分半以上早く走らなきゃいけないっていうのって、それをちゃんと受け止めて、来年それいけるかっていうとやっぱり難しいと思うんですよね。
1キロにつき1分半早く走るっていうのは、やっぱり今回の結果を受け止めて、じゃあ何年後にそれが達成できるのっていうのを考えてっていうスパンで考えていかないと、やっぱりUTMBっていうのってそういうところにあるっていうのをやっぱり意識して、
2年3年っていう長いスパンで考えてトレーニングとかをやらないと、レースに行ってレースの時だけ熱い気持ち強い気持ちじゃもう勝てないっていうか、2年間とか3年間熱い気持ちを持ち続けて、まさにジムとかのやり方だと思うんですけど、
彼は2年間とか3年間とか移住してまでトップに立つんだっていう熱い気持ちを持ち続けてトレーニングしたと思うので、その辺がヒントというか、移住は日本人は無理だと思うんですけど、でもやっぱりそういう長期スパンでの熱い気持ちっていうのを持ち続けないと、
その3ヶ月前からUTMBに向けてやります、じゃあ間に合わないよっていう感じだと、やっぱりその辺のところを今後やっていかないと、やっぱり活躍っていうところ、僕たちが思う活躍、トップ10に入るっていうところがなかなか難しいのかなっていう風に。
もちろん日々の練習に力が入るっていうこともあるんですけど、レースの私が思いにかかる場面だけで見ても、これまでの割とコンサーバティフなレースのスタイルからまた違う人になったみたいな、小浦さんの進化というのをマウントフジとかでも見せていただいて、お話聞いたときにちょっとギアが上がったというか、決意のレベルが上がったっていうことに、
すごく衝撃というのか、驚いたことをよく覚えてます。やっぱりそれぐらいの変化があってこそ小浦さんが2019年で一つ成功をつかまれたということがあったということなんですよね、きっと。