1. Run the World, by DogsorCaravan
  2. #82 渡邊千春 Chiharu WATANAB..
2022-07-04 39:22

#82 渡邊千春 Chiharu WATANABEさん・福島産オーガニックコットンで挑んだWestern States

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6月25-26日に行われたウェスタンステイツ Western Statesを完走した渡邊千春 Chiharu WATANABEさんにお話しを聞きました。

渡邊千春さんは日本のトレイルランニングの黎明期に国内ではまだ少なかったトレイルランニングレースで活躍。2008年にはOSJトレイルランニングシリーズで初代年間チャンピオンとなっています。一方、ビジネスパーソンとしては国内外の金融機関で30年にわたって活躍したのちに社会起業家に転身。現在はSUSKENERGYのCEOとして出身地の福島で風力発電とオーガニックコットンの栽培、米作りを組み合わせて衣食住の自給を目指す事業に取り組んでいます。

今回のウェスタンステイツでは、自ら事業化に取り組んでいるプロジェクトの一つである福島県産のオーガニックコットンを使ったランニングウェアを着て8年ぶりの100マイルに挑戦。当サイトのインタビューにも出ていただいた内坂庸夫さんをはじめトレイルランニングを通じた仲間とともに「チーム桃太郎」を結成してカリフォルニアに乗り込んだといいます。

インタビューではふとしたきっかけでウェスタンステイツにエントリーして、見事初めての抽選で出場権を得た経緯や、「チーム桃太郎」のこと、自ら身につけて走ったオーガニックコットンのランニングウェアがウェスタンステイツでも注目を集めて大好評だったことを聞かせていただきました。

チーム桃太郎、Western Statesで鬼退治(note):渡邊さん、内坂さんがSUSKENERGYからウェスタンステイツまでのストーリーについて紹介しています。

https://note.com/suskenergy_by_cw/m/m836bf09d948d


オープニング

今はカリフォルニアに滞在中

軽い気持ちで初めてエントリーして当選

自ら取り組む福島産オーガニックコットンのウェアでWSに臨んだ

「チーム桃太郎」を結成、福島からカリフォルニアに鬼退治へ

圧倒的なホスピタリティに驚いたWestern States

自分の中の走ることへの情熱を思い出させてくれた

国産オーガニックコットンを事業化するという挑戦

エンディング


ポッドキャスト “Run the World, by DogsorCaravan” https://anchor.fm/dogsorcaravan 


#渡邊千春

#ChiharuWatanabe

#WesternStates


(2022年7月3日収録)

--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/dogsorcaravan/message
00:00
独裁キャラ版のインタビュールームへようこそ。
先週はウェスタンステイツでアメリカ、カリフォルニア行われまして、
日本でも、私の周りでは結構盛り上がった先週の夏だったんですけれども、
そこから1週間経った今週末にお話がかかるのは渡辺千春さんです。
千春さんは先週末のウェスタンステイツ出場されて見事完走されました。
この配信を見ていただいている方はご存知の方も多いと思うんですけども、
簡単にご紹介しますと、渡辺千春さんは日本のトレールラーニングの黎明期の頃から、
日本ではレースが少なかった頃からトレールラーニングで活躍されてまして、
2008年のオースティン・ジェイトレールラーニングシリーズ、最初のシーズンですけれども、
そこで年間チャンピオン。これ実は私もちょっと縁が深いというか、
私はその頃トレールラーニング知らなかったんですけど、
今私の妻の人見さんが女子のチャンピオンで、男子のチャンピオンということで、
そういう話もよく聞いて、一緒にこのシーズンは日本を駆け巡ってレースしていたんだという話。
ことあるごとによく思い出話を聞いているんで、身近に感じているんですけども。
あと一方、ビジネスパーソンとしては、国内外資の金融機関で30年以上にわたって活躍された後に、
社会起業家っていう言い方ですかね、このサスケナジーという会社を自ら設立されて、
そのCEOとして、出身地の福島のほうで、風量活然とオーガニックコットンの栽培、
米作りを組み合わせた、二食十の自給というビジネスモデルというか、
新しい社会の形に向けたプロジェクト、事業をがっつり取り組んでらっしゃるという渡辺一春さんです。
すいません、私の話が長くなりました。
一春さんどちらにいらっしゃるのかな。車の中のように見えますけれども。
カリフォルニアのサンフランシスコの近くのレッドウィットシティという街がありまして、
そこに昔の会社の部下が住んでまして、その近くに来てます。駐車場からインタビューを受けてます。
実は先ほど少し車をチラッとカメラで見せていただいたんですけど、かっこいい感じの車で。
ダッチチャレンジャーっていう、アメリカで乗るならこの車、最後ガソリン車乗るならこの車って決めてましたよ。
ということで満喫されてるということなんですけど。
ということは今は、もちろん千原さんは100マイル100キロ、何度も経験されて走って経験が豊富なので、
03:00
今回はウェスターステージも、そんなに今はすっかり体調戻ってという感じで、そちらでの滞在を楽しんでらっしゃるということですかね。
滞在は楽しんでます。ただね、岩瀬さんも含めて、僕は100マイルそんなに走ってなくてですね。
そうですか。意外。
いや実はですね、今回で6回目なんですね。
あーなるほどなるほど。
100キロ超えるレース入れると10何回走ってるんですが、
行ってるほど私100マイルとか長い距離あんまり走ってなくてですね。
今回も7年ぶりですよ。8年ぶり。
かつ、コロナになってから足が痛くなってあんまり練習してなくて、
不安だらけだったんですけれども、明るく陽気にいこうという気持ちだけで滞在しました。
すごいことですよ。私もウェスターステージ走った経験があるのでわかるんですけど、
30時間、千春さんも29時間30分ぐらいでしたっけ。
そうですね。
制限時間ギリギリじゃないって言い方も手や指はできますけど、
30時間っていうのが結構、走り続ける前提でないとフィニッシュさせてもらえないみたいな感じなので。
まさにプロですよね。
私は走った時は思ったんですけど。
僕も今回は本当にギリでやるしかないっていう感じで走り続けて。
コースのレイアウトから何からやっぱりすごいタフなレースですよね。堪能しました。
ということなんですけど、レース中のこととかもいろいろ伺えればと思うんですけども、
話の流れとしては、今回8年ぶりですかね。
たぶんレユニオンの時以来っていうことになりますからね、100マイルっていうことで言えば。
さすがですね。
ちょっとね、シャアさんのニックスでは改めて、私もちょっと存在しなかったんですけど、
ノートで結構書いてらっしゃったじゃないですか。
あとでこの概要欄とかでも紹介しておこうと思うんですけども、
そこで改めてトレーニング始めるところから、
お仕事のこととか、今回のサスケナイジーの話とかいっぱい書いて、
改めてすごいなというか、月並みなんですけど思ったっていうことがあったんですけど。
レユニオン、あの時は2014年だったかな。
2014年ぐらいだったと思うんですけども、
私も株楽さんのお供で行った時に、
株楽さんはちょっと残念ながら完走できなかったですけど、
06:00
株楽さんが見事完走された姿を覚えてますけど。
はい。今ちょっとこちらが一回切れちゃったみたいですね。
すみません。
失礼しました。
というわけで、8年ぶりなのかな。
ウエスター100マイルということで、
ウエスターステイツを目指したきっかけといったあたりを伺えればと思うんですけども。
実はですね、私あまりウエスターステイツに取り組む的なアプローチをしてなくて、
たまに100キロ以上走りたくなるんですね。
たまに走りたくなる。
岩田さんも走ったモザール100って、
2019年にたまたま仕事でドイツに行ってて、
この週末やるんで、これ出れるなと思って出ましたと。
すごい風光明媚なダルツブルグのいいレースなんですけども、
ヨーロッパのウルトラ入門編みたいな感じですよね。
それを完走して、あるとき山田拓也君とかと話をしていたら、
彼らはウエスターステイツ走りたいと。
と言ってて、モザール走れば権利ありますよと言われて、
それで「あ、そうなの?」って言って応募したら当たっちゃったって。
チケット1枚というか、1回目のあれですよね。
そうです。
すごいラッキーというか。
1%の確率だから100年に一変しか起きないことですよ。
そうですね。やっぱり持ってる人は持ってるというか。
ちょっとした気持ちで応募したら見事引き当てたというか。
でもね、僕応募して落ちる気がしてなかったんですよ。
そうなんですか。じゃあどんなふうに走ろうか。そこからもう少しイメージが。
次100マイルだって盛り上げてって、ところでコロナになって、
走るはずだった2020年にキャンセルになって、
21年はインターナショナルなランナーで、
ワクチン打ってない奴はちょっと無理だよねみたいな感じでロールオーバーすることになって。
それで今回に順番が巡ってきたんですけれども、
その間ずっと足が痛くてですね。レースやったらたぶん走れなかったんですよ。
ああ、そういうことですか。なるほどね。
今年の2月ぐらいになんとなく痛みが取れたなと思って、それからトレーニングを始めて。
4月にイーズナって北シナノの20キロのレースに出て、
久しぶりに20キロだったんですけど、完走できて。
09:02
直前に2週間前に奥シナノの50キロのほうに出てですね。
はい、そうでしたよね。
これも完走できたんで、50キロいけたらもういけんじゃないかと思って、
ショートしましたね。
ああ、そうだったんですね。
50キロ走られたのを見たときも、わりと直前だったから、
チャロさんはピーキングとかそういう準備するみたいな発想から言うと、
ギリギリのタイミングで長い距離かなと思いましたけども。
そこは自分の走力というか、試すような感じだったということですかね。
そうですね。一本道でトレーニングして100マイル走るんだったら、
このステップ踏んでいかなきゃっていうののギリギリのところで50キロのレースがあったんで、
これはまあ乗るか反るかのつもりでやりました。
ピーキングとかそういう、100マイルフィニッシュっていうよりは、
100マイルスタートラインに立つぞってそういう気持ちだったんで、
バレバレとした気持ちで100マイルのスタートラインにつきたいなと思って、
そんな感じで、テーパーリングとかなしに、今回はスタートで爆発しやろうと思った。
すごいね。いろんなことが、今年の6月26日に向けてピッタリあったみたいな。
ありました。でも全て私のほうに幸運の女神が微笑んだ的な。
本当に私今幸せな気持ちです。
今回はレースそのものもそうなんですけれども、
チーム桃太郎のお話だったりとか、いろいろよく考えることがいっぱいあるんですけれども、
一つは、この写真もちょっとちらっと見ましたけれども、
ご自身が今取り組んでらっしゃるオーガニックコットンを使ったウェアで参加されたという、
見た目にも白いランニングウェア、しかも近づいてみたらオーガニックコットンというのは、
今のランニング界ではかなり珍しい存在だし、
多分ウェスタンステイツの会場でも目を引いたんじゃないかなと思うんですけれども、
その辺りの今回、強い思い入れを持ってそういうのを選ばれたと思うんですけれども、
これは何か思いを聞かせていただければと思うんですけれど。
私の事業としてやってるサスケナジーなんですが、福島の原発の近くで、
原発事故があって農業がなかなか難しいというタイミングで、
12:03
当時私が勤めていたアメリカのタービンの会社、風力発電のタービンを作る会社に私がいた関係で、
プロジェクトを提案しまして、太陽光のパネルを引いてしまうと、
もと農家の方なんですけれども、子どもとか孫に相続したときに、農業する土地が相続できないと。
風車だったらそのまま下で土じりとかできるし、当面食べ物じゃなくて、コットンであれば風強被害とかもなかなか難しいところがあったんですけれども、
ちゃんと検査をして、残留しているセシウムの量とか見て、大丈夫であれば製品にして、そこで仕事ができて、
エネルギーと移植、農業もですね、多分誰も広島の柿、食べない人いないと思うんですけれども、時間が経てば農業もできるということで、
移植、樹、その3セットが原発事故のあった近くのところでできるというプロジェクトなんですね。
まさに岩瀬さんが紹介していただいたように、そこで育てたオーガニックコットンも少し混ざってる、
タンクトップとタンパンと、あとはサポートのクルーのためのTシャツとかタンパンとかですね、かなりいろんな製品作りました。
今回私も走って驚いたんですけれども、すごい声かけられるんですね。
そうですか。
やっぱりね、メッシュの生地ってなかなか今なくて。
なるほど。
やっぱりポリエステル着てるんで。
はい、そうですよね。
汗びえしないからそんなにメッシュってないじゃないですか。
あんまりないですよね。
オーガニックコットンでメッシュで私のタンクトップの背中のところがすごい開いてるんですね。
それ見て、涼しそうだなってみんな声かけてくるんですよ。
一緒に走ってる選手の方とか。
そうなんです。
すごいブリーザブルだね、生地みたいに。
オーガニックコットンなんだって言うとまた水驚くんですね。
そうですよね。
前に行ったり後ろに行ったりしながら、ずっとそういう話何人乗らんのかも知って、
岩井さんもワースタウンステーション走られてるんで、エイドステーションに入ると番号を呼び上げられて、
今から入るよーみたいな準備するんですけれども、
そういう隣の人が「お前のコスチューム最高だな」みたいな。
いちいち言ってくれるんで。
ホスピタリティ溢れる人たちなんで、変わってればそういうこと口にするんだと思うんですけども、
すごいベストコスチュームだって言ってくれる人もいて。
15:00
ラッキージャッキーって川を渡るところ。
そこで感染してるランナーがいて、
その人はたぶん走る人っぽいのにそこで見てたんで、もしかしたら帰県したのかもしれないんですけども。
私途中で話した人なのかもしれないんですけど。
そのときオーガニックコットンのジャージで水の中に入るんで、
「お前大丈夫か」と。
乾かないっていうイメージですもんね。
そうそう。「大丈夫か」って言われて、
「いや、大丈夫だ」と。「俺は体鍛えてるから大丈夫だ」と。
言ったらそいつすごい喜んで、「そうだよな」みたいな。
「俺たち鍛えてるから、そんな遊び家とか心配しなくていいよな」みたいな感じで、すごい喜んでくれて。
「Go!Go!」みたいな感じで応援されて。
そういう人たちと話すたびに元気もらうっていうかですね。
もちろんエイドでクルーが待っててくれて元気もらうんですけれども、
今回藤巻翔くんとかもいて写真撮ってくれたりして。
でもそういう人たちにコットンの製品を褒めてもらって、すんごい嬉しかったですね。
もちろん日本でも身近な方々も、
リーズナとかでももちろん、そういう周りからいろんな話があったでしょうけど、
やっぱり海を越えた福島から太平洋を隔てたカリフォルニアでも、
大注目っていうのは、世界に通じる魅力というかメッセージというか、
そういう人たちにも、こういうものを作ってくれたりして、
そういう人たちにも、こういうものを作ってくれたりして、
そういう人たちにも、こういうものを作ってくれたりして、
そういう人たちにも、こういうものを作ってくれたりして、
そういう人たちにも、こういうものを作ってくれたりして、
ポリエステルとかって、まあ最近なんですけども、
スポじゃなくて海洋のいろんな問題もあるし、
じゃなくてコットンだろうと。
私が広告となる、すんごいチャンスだなと思ったんで、
それでいろんなジャージも作ったし、サンパーも作ったし、
ライフスタイル系のTシャツも作ったし、坂さんに愛用してもらってますけれども。
それでちょっと桃太郎っていうチームにして、みんなでお揃いのものを着て、
アメリカでちょっと一泡拭かせてやろうと。
成績は伴わなかったですけれども、逆にゴールデンアワーって言われるような、
18:04
29時間ずっとコースに行ったんで、
いろんな人にエクスポージャーってか、見てもらえたのすごい良かったなと思ったんですね。
考え方が変われば、より長い時間、人の目に触れ続けたっていうことは確かですよね。
そうなんですよ。
そうか。
もう一つね、私も含めて、今やランニング界でウェアアパレルとかって言えば、
ポリエステルは当然だし、その中でもいろんな素材のこと、
いろんなリサイクルとかっていうことも言われてるけど、
コットンというところまでは、なかなかみんなそういうふうに思う人は少ない。
そういうブランドとかも少ないと思いますけど、そういう中ではすごい挑戦というか、チャレンジだし。
おっしゃるように、
僕も、誰だったかな、香港の千明さんとかにお話したときも、
それこそ2000年より前とかに走り始めたときとか、
当然コットンのTシャツで走ってたとかいう話も聞くし、
その意味では、ポリエステルのTシャツで走るっていうのは、
今は当然のように思ってるけど、それは割と最近のことであって、
いろんな可能性があり得るし、コットンもこれからいろんなチャレンジさんの取り組みによって進化して、
もっと着やすかったり、汗びれにも多少もう少し、
チャレンジさんほど鍛えてなくても十分耐えられる、100マイルに耐えられる、
私なんかでも耐えられるような、いいものになっていくかもしれないし、
そういう意味では、今回は一つ大きな反響を呼ぶ結果だったと思うんですけど、
そこで今ちょうどお揃いのTシャツということで、
チーム桃太郎というので組んで、内坂さん、カメラマンの内巻さんとがご一緒されたということを伺ったんですけれども、
ノートとかを伺うと、ご自身の挑戦をもっとみんなに広げていこうというようなことも、
すごい取り組んでらっしゃったと思うんですけども、
チーム桃太郎の狙いというか、どんなものなのかというようなこととか、
集まりとかについてご紹介していただければと思うんですけれども。
なかなかウェスタンステージって、走りたくても走れないレースで、
山田くん、大瀬くん、なかなか応募しても走れません。
ペーサーっていうこともあるよね。
今回私走って、身に染みて感じたんですが、
やっぱりペーサーついてるとみんなめっちゃ元気なんですよ。
21:03
私、フォレストヒルズあたりからどんどんどんどん落ちてってですね。
今回、残念ながらペーサーなしで、やっぱりみんな「お前ペーサーいないの?」みたいな。
そうですよね。僕も最初の年に言われましたもん。
だからやっぱりウェスタンステージって、そういう仕組みを使って厳しいコースレイアウトのコースを、
100マイルを30時間って厳しいタイムで走らせるの。
そこにはそういったペーサーとかできる仕組みっていうかですね、
ランナーが走り切れるような仕組みがたくさんあって、
エイドステーションとかですね、そういうところもすごくて。
タクヤくんとか大瀬くんとかには、そういったレースの主催とかもやってらっしゃるんで、
ペーサーになって、エイドがどんな感じなのか、
レース全体の雰囲気も見ててほしいなあなんて思って。
かつ、内坂さん監督で、藤巻翔君。
これも僕とタクヤ君のすごい縁のある大会の和田ラオが初めてトレランの写真を撮ったみたいな、
そんな縁のあるカメラマンで。
大会に千原さん優勝されてましたよね。和田ラオ、第一回の和田ラオ。
タクヤ君2位だったんですね。
そういうチームでアメリカに乗り越して、そんな乱暴なコンセプトですね。
カリフォルニアといえばアップル、クパチーノのアップルだけれども、
こちらからは福島のモモで対抗するぞというお話ですよね。
今回、ウェスターステイツを走られてみて、いろんなお話を伺ってますけども、
今まで千原さんが日本のマウントフジだったり、和田ラオだったり、ニーズナだったり、あるいはレウニオン、
そしてモザール、モータルト100とか、世界中走られてらっしゃるんですけども、
アメリカのウェスターステイツというか、これまでとはいろいろ違うところもあったんじゃないかなと思うんですけども、
一番心に残るというか、気がつかれたこととか披露していただければと思うんですけどいかがでしょうか。
ウェスターステイツって特別な大会だと思います。
アメリカのトレイルランニングシーンを代表するっていうよりも、世界でもすごい特徴的な大会のひとつで。
これ一回走ったからってアメリカのトレイルランはどうだったかって全然話せないなとは思ってるんですが、
24:02
とにかく、例えばボストンマラソンで走ったときに、レースの観客、エンド70万人。
アメリカでワンデーで一番客を動員するイベントだって言われてますけれども、スポーツ競技だって言われてますけれども、
その人たちが本当にレースを知ってるなって感じたんですね。
それでまた走りたくなって3年連続で走ったことがあるんですけども。
ボストン3年連続で走られたんですか。すごいですね。
ボストンは走りました。2003年から4年、5年。
そうだったんですね。ちなみにクオリファイするのが大変だなんて、有名なレースなんで、出るというだけでもすごい名誉なことって言われてるんですよね。
そうですね。フルで3時間15分ぐらいだったと思いますけども。
僕はだいたいサブスリーとか2時間40分ぐらいまで走れるぐらいになってた時期なんで、
クオリファイされるのはそんなに問題じゃなくて、
そのレースの雰囲気がすごいんですよ。
70万人が、みんなが熱が伝わってくるっていうか。
そういうレースで走りながらすげー鳥肌立ちっぱなしで、
また走りたいってやりながら思ったんですけども、
例えて言うとそれに近い経験で、
要はエイドステーションに行くたびに、
ものすごい圧倒的にホスピタリティーで攻めてくるみたいな。
アップルが桃に攻めてきたぞみたいな。
でも本当すごいんですよ。
朝方着いたエイドステーション。
ここはクルーンのサポート受けられないところなんですけども、
入口でスコット・フェレックが立って待ってるんですよ。
あー、そうだったんですね。
「どうだ、元気か?お前ソロか?」みたいな。
「水汲んでやるぞ」みたいな。「ここいらないか?」みたいな。
それは一つのエイドステーションで、
スコット・フェレックっていうランナーがそこまでやってるってことなんですけども。
スコット・フェレックって、ちょっとご解説しておくと、
スコット・フェレックってウェスターンステーションで7回だったかな。連続で優勝した伝説のすごいランナーということで。
今もそうやって、レース走らないまでもボランティアというかそういう形でかかって、
チャルさんもそこで会う機会があったってことですよね。
昔、シャモニーで話したの覚えてる?みたいな感じの会話も、
すごいランナーを盛り上げるためにいろいろ合わせて話してくれて。
あと、どこのエイドステーションもそうなんですよ。
かつ、なんとか村へようこそみたいな感じで迎えてくれるんですよね。
やっぱり地元の人が圧倒的にランナーのケアをしてくれて。
27:04
いやーもう、あれで本当にどれだけ元気をもらったかって感じですよね。
それにかつ、僕はつけなかったですけど、ベーサーとかサポートクルーとか、そういうのもすごいしっかりしてるし。
とにかくランナーを走らせるうまい大会運営だし、
主催者がそれを考えたってできるもんじゃないんですけれども、
それに毎年1500人ものボランティアが来てやるっていうのが本当にすごいですよね。
圧倒されたって感じですね。走りながら。
もちろんコースのレイアウトなんかにも圧倒されてしまいましたけど。
コース上で印象に残った場所とか時間帯とか。
やっぱりあれですね。
要はアメリカ西海岸国立公園とかコロラド渓谷とか、コロラド川が流れてグランドキャリアがあったりとか、
イメージあいうところの両線を走って渓谷を降りて、川まで降りてまた登り返してまた降りなきゃ川が渡れないみたいな。
そういうコースレイアウトで。
今の流行りのトップガンマーベリックのF18ホーネットが飛んでくるんじゃないかっていうようなイメージの渓谷。
そういうところを両線走ったり降りたり、川渡ったり。
思い出に残ってるってあれですね。4つにフェーズ割りするみたいですけども。
第2フェーズですね。ダスティーコーナーから、ミシシガンブラフ。
あそこまでの降りて登って降りて登ってって、完全にやられましたって感じです。
渓谷を降り切ってドボンして。
僕が時間惜しいばっかりにすぐ降りて登ろうとしたら、ランナーに引っ張ってかれて、「お前それじゃ無理だろ」って言われて、川に一緒に入ろうって言われて。
そんな話もあったんですね。
5分ぐらい水浴びして、で登っていくみたいな。
じゃあランナー同士で「日本から来てる人だな」と思ったら、「ちょっとここでやって帰ってて、ちゃんと冷やしたほうがいいよ」と言ってくれたわけですか。
「嫌ねえだろ、このコーデ」って。「そんな甘くねえんだ」って。
ちょっとおせっかいなぐらい、いろいろメイクを気にしてみんなで乾燥しようと。
そうですね。で登り切ったら、今度はエイドにいる少年が「お前相当疲れてるな」と言ってリカバリーガンですごいマッサージしてくれたりとか。
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そんなこともあったんですか。
だから一緒に走ってるランナーとかボランティアにもやられ放題って言われてたんですよ。
この親父いじられてばっかりみたいな。
とっても楽しかったです、本当に。
僕も10年近く前ですけども、経験した時のことも思い出して、シャアルさんのおっしゃったこともあの時の僕のように似てるなとか思うんですけど、
他のところではなぜかない、アメリカの中でもおっしゃってる特別な大会なのか、みんなが誇りにしてそういうカルチャーを守ってらっしゃるんだろうなというふうに思いますよね。
そうすると今度は次のシャアルさんのいろんなプロジェクトというか取り組んでいく目標というか、そんなお話を伺えればと思うんですけども、いかがでしょうか。
一つこのウェスタンステイツを見事フィニッシュして、今心の中に浮かんでること、あるいはバケットリストというか、リストが並んでるようなこととかありますか。ご紹介を披露していただけたらと思うんですけど。
そうですね。今回もウェスタンステイツ、さほど十分準備できなくて走り切れたのは、やっぱり自分は走ることに情熱を持ってるんだなっていうのはすごい感じて、
要はそれだけで走り切ったみたいなところがあると思ってまして。
冒頭紹介してもらったプロジェクトにしても、やっぱりそういうパッションというか、異色自由、原発事故でひどい目にあった場所だけれども、
もう食料危機とかエネルギー危機とか、何年後かには多分来ると思うんですけども、
そんなときに「俺たちは何ひとつ不自由なく生活できるんだ」みたいなところができてたらいいなっていうのが理想であるんですけども、
それもひどいことをされた自分のふるさとの近くの場所で、
そういうことを作るんだと。
みんなが羨むような場所にするんだっていうのもやっぱりパッションだと思うんですよね。
自分には結局それなりに体力とか総力とかもあって、若い頃は走り切れた部分もあると思うんですけども、
この年になってみると、そういう気持ちしか残ってないなと。
それが一番大事ですよね。
その気持ちがあれば何でもできるなと思って。
33:00
走るのもこれでおしまいとかってことではなくて、
やっぱりまた面白いアドベンチャーをしたいなっていう気持ちになって、
レース中からそんなふうに思い出してて。
なんなら2回連続1回目のウェスタンステップもありえるかなと。
一番上の位置の確率で。
いや、十分ありえますよ。
ありえます。
あと、パッションで取り組むのがレースなのか何なのか、まだ具体的には決めてないですけども、
やっぱりコットンの、
例えばコットンってどうしても子どもとか女性用とかって、オガニックコットンってそういうイメージあるんですけども、
ヤンチャーな親父が来なかったらコットンなんて普及しないよというふうに思ってるところもあって。
パッション戦も悪くないと思ってて、
そんなことを広めるためにも、今回みたいなみんなに見てもらえるような場で、
自分が来てやるっていうのもありだなって思ってるんで。
具体的ではないですけども、まだまだ凸凹もない冒険したいと思ってますし。
ここでコットンをみんなに広くしてもらえるような取り組みもしたいなって思ってます。
千原さん自身のモチベーションもさることながら、
コットンの可能性もそこでもっといろんなことができるんじゃないかって考えていくと、
それが掛け合わさってまた面白いお話が来るかもしれないですよね。
結局走る前もそうだったんですけども、
「コットン来て、こんな耐久レースで走り終わって全然問題ないぞ」と言うんだっていう気持ちが走るエネルギーになってたんですよね。
いざ出てみたら周りの人に「お前それなんだ」って言うと、「コットンマジかよ」みたいな。
そういう話し合い掛け合いでまたエネルギーもらって、
だからやっぱりこういう場でコットンのジャージを着て走るっていうのは悪くないコンセプトだなって自分でも改めて思ってるところなんですね。
それでまた何か冒険したいですね。
なるほど。
これ見ていただいている方は僕とかチャルさんとか同世代がいない方多いと思いますけど、
なかなかこうそういうチャレンジというか、なかなか見つけていくのは難しいというか、
世代的に難しいなんて言うと僕だけの話なんじゃないかもしれないですけど、
そういう中では本当に羨ましいというか、すごく輝いて見えるというか、
自分も描く割りたいというか、本当そういう気持ちにさせられるな。
昨日改めて、実は僕が過言にして、ノートのその辺の思いを綴られてる、見つけた時に、
36:08
「ああ、そうなんだ」と思って、ちょっと大げさに言うと打たれたというか、打ちしがれた気持ちになったというか、やっぱすごい人なんだなと思って。
まあ月並みの話で教師感ですけど。
いやいや、大事。とか言いながら今ポリエスプレー着てます。
もちろんそれは段階的にやっていかなきゃいけないことだと思うんで。
生きる上ではガソリン車も乗らなきゃいけないし、飛行機にも乗らなきゃいけないわけですから。
それは当然だと思うんですけども、それを一歩踏み出すか踏み出さないかっていうのは大きな差だと思うんで。
でもね、みなさん私が作ったタンクトップとかTシャツとかタンパンとかを購入してくださって、
やっぱりこういうものはなかっただけで、あれば興味持ってもらえるし、
身近な人で良さを聞いて興味持ってもらった人もたくさんいると思いますし、
やっぱりそういうものを着てみるとかっていうのもチャレンジの一つだと思うんですよ。
セビエとか心配だけど、渡邊千鶴という人がそう言ってるんで着てみるかっていう。
だからそうやってみんな、大小いろいろあると思わずに、
知らない世界に興味を持って飛び込んでみるとか、そういうものに触れてみるとか、それも一つのチャレンジですよね。
常識にとらわれずにという。
そうですね。
分かりました。ありがとうございます。
今度また千春さん自身のレースの再建もそうだし、またオーガニックコットンで、
それとつながっている風量活性化だったり、米作り農業の再開というか、
そういうお話とかもこれからますます大きくなっていくと思いますので、
またその機会に俺に触れて、また聞かせていただきたい。
皆さんにお伝えできたらいいなと思ってます。どうぞよろしくお願いします。
ありがとうございます。
今はカイフォルニアに出らっしゃるんですけど、もうしばらくドイツに行かれたりとか、
日本に戻られるのはもう少し先という感じなんですかね。
そうですね。7月の最終週ぐらいに戻ります。
なるほど。というわけなので、お仕事もプライベートも満喫していただいて、
また直接みんないろんな方にお話し聞かせていただく機会がこれからあると思いますので、
ぜひ楽しみにしていただければと思います。
はい。ありがとうございました。
ありがとうございました。では締めくらわさせていただきます。
ドクターキャラバンのインタビュールーム、今回お越しいただきましたのは、
39:02
渡辺千春さん、福島さんのオーガニックコットンを着て臨まれたウェスタンステーツについてのお話を伺いました。
ありがとうございました。
(音楽)
39:22

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