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  2. 手紙 一 /宮沢賢治
2023-12-13 06:41

手紙 一 /宮沢賢治

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作品名:手紙 一
著者:宮沢賢治

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サマリー

あるところに一匹の竜が住んでいます。竜は強く、恐ろしく、毒を持っており、その毒気に触れた者は死んでしまいます。竜は良い心を起こして悪いことをしませんと誓っており、漁師に皮を剥がれながらも悔いる心を起こしません。竜は死に、おしゃかさまになり、みんなにしあわせをもたらします。

竜の生活と誓い
手紙 一
宮沢賢治
昔、あるところに一匹の竜が住んでいました。
力が非常に強く、形も大層恐ろしく、それに激しい毒を持っていましたので、
あらゆる生き物がこの竜に会えば、弱い者は目に見ただけで気を失って倒れ、強い者でもその毒気にあたって間もなく死んでしまうほどでした。
この竜はあるとき、良い心を起こして、これからはもう悪いことをしない。
すべてのものを悩まさない、と誓いました。
そして、静かなところを求めて、林の中に入って、じっと道理を考えていましたが、とうとう疲れて眠りました。
全体、竜というものは、眠る間は形が蛇のようになるので、
この竜も眠って、蛇の形になり、体には綺麗な瑠璃色や金色の紋が現れていました。
漁師と皮の剥ぎ取り
そこへ、漁師どもが来まして、この蛇を見て、びっくりするほど喜んで言いました。
こんな綺麗な珍しい革を、王様が持ってくれました。
竜の頭に差し上げて、飾りにしてもらったら、どんなに立派だろう。
そこで、杖でその頭をぐっと押さえ、刀でその皮を剥ぎ始めました。
竜は目を覚まして、考えました。
俺の力は、この国さえも壊してしまえる。
この漁師なんぞは、なんでもない。
今、俺が息を一つすれば、毒に当たってすぐ死んでしまう。
けれども、私はさっき、もう悪いことをしないと誓ったし、
この漁師を殺したところで、本当に可哀想だ。
もはや、この体は投げ捨てて、
こらえて、こらえて、
すっかり覚悟が決まりましたので、
目をつぶって、痛いのをじっとこらえ、
また、その人を毒に当てないように息をこらして、
一心に皮を剥がれながら、悔しいという心さえ起こしませんでした。
漁師は間もなく、皮を剥がれながら、悔しいという心さえ起こしませんでした。
漁師は間もなく、皮を剥がれながら、悔しいという心さえ起こしませんでした。
皮を剥いで、行ってしまいました。
竜の死とおしゃかさま
龍は今は、皮のない赤い肉ばかりで、血に横たわりました。
この時は、日がカンカンと照って、土は非常に熱く、
龍は苦しさにバタバタしながら、水のあるところへ行こうとしました。
龍は苦しさにバタバタしながら、水のあるところへ行こうとしました。
このときたくさんのちいさなむしがそのからだをくおうとしてでてきましたので
へびはまた
いまこのからだをたくさんのむしにやるのはまことのみちのためだ
いまにくをこのむしらにくれておけば
やがてはまことのみちよもこのむしらにおしえることができる
とかんがえて
だまってうごかずにむしにからだをくわせ
とうとうかわいてしんでしまいました
しんでこのりゅうはてんじょうにうまれ
あとにはせかいでいちばんえらいひと
おしゃかん
おしゃかさまになってみんなにいちばんのしあわせをあたえました
このときのむしもみなさきにりゅうのかんがえたように
あとにおしゃかさまからおしえをうけてまことのみちにはいりました
このようにしておしゃかさまがまことのためにみをすてたばしょは
いまは
せかいじゅうのあらゆるところをみたしました
このはなしはおとぎばなしではありません
06:41

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