路地裏クリエイティブの谷口です。
同じく丸山です。
この番組は、事業会社とPR会社という広告クリエイティブの路地裏にルーツを持つ2人が、企画やコピーなどについて自由に語っていく番組です。
決まった台本は特になし、興味のあるテーマについて気の向くまま喋っていきます。
なお、番組内での発言は基本的に個人の考えであり、所属する企業の立場や見解を反映するものではありません。
それでは早速スタートです。
ターニングさん、ちょっとご報告がございまして。
実は先日ですね、7月の末日に交通広告グランプリという、JRさんがやっている、JRさんの駅広告の中のクリエイティブを表彰するアワードで、駅ポスターの部門で、実は我々の作品がグランプリを取らせていただきました。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
これは実は、ベルマーク教育女性財団さんの駅ポスターを作らせてもらいまして、そちらで受賞しまして。
一応その作品の概要だけご説明をすると、ベルマークさんの衣装としてベルのデザインがあるじゃないですか。
あのベルを縦にして二つ横に並べると目みたいになるねってことに気づいて、このベルを二つ横に並べて目にしたデザインの下にコピーで、いい行いはきっと誰かが見ているよという文字を載せた作品になります。
実はこのポスターはですね、朝日広告書にまずベルマークさんが共産で課題を出されていて、そこに僕とネザイナーの相方の竹内さんという方で作品を作って出してたんです。
その経緯からベルマークさんに自主提案をさせてもらって実現したポスターだったんです。
そして実は自主提案つながりでもう一個トピックがありまして、6月に発表されたTCC賞があったじゃないですか。
あちらの新人賞に、実はこれも受賞にはいたれなかったんですけど、ファイナリストに残ることができまして、TCCって新人賞の場合3から5点の作品を提出するじゃないですか。
実は僕、今回のTCCの新人賞に出した作品の中に実務で作った作品が一個もなかったんですよ。
全部自主提案で形にした作品を提案して残ることができたんですね。
一応その内訳を言うと、2つの作品が朝日広告書から自主提案して実現したポスター。
一つは半速コンペからプロジェクト化してその中で作らせてもらったポスター。
もう一つは知り合いの方のケーキ屋さんの自主制作のポスターというようなラインナップで提出をさせていただきました。
これ結構ちょっと自分としては感動したことの一つで最近。
PR会社にいるっていう状況もあって、今年度のTCCの応募対象の期間中に実務で出せるコピーライティングとか高校制作の玉が正直なかったんですよね。
そこ結構ね、なくて出せないみたいなケース結構ありますからね。
そうそうそう。結構宣伝会議所とかやられてる方でも、やっぱこの実際に作るっていうことに対するハードルってとてもあるよねっていうことをおっしゃってる方もいらっしゃるじゃないですか。
それなんか僕もすごい痛感してて。
それでも自分で作って提案して形にしたものでここまでいけるんだっていう、自分の中でも驚きがあったというか。
そんなことがあって、今回ちょっと愛媛国のアワードっていう形ではありますけれども、アワードを取れたというような形で一つ形になったいいタイミングかなと思ったので。
実務案件がない環境での実績作りということで、自主提案といういかにも路地裏っぽいテーマでお話をしていきたいなと思ってます。
道は、道にもともとあるものじゃなくてね。裏から入ってこんなのありますけどね、ところで。
でもまずその自主提案の話もそうですけど、最優秀賞ですか?
すごいですよね。だってJR媒体に出稿された駅ポスターの中で1位ってことですよね。
ということになるのかなと。
めっちゃすごいじゃないですか。
僕も実務で交通広告グランプリ関わってたりとか出したことあるんですけど、
ちゃんとそこで結果まで出てるんで、めでたいなと思いましたが。
その裏側の話を今日は聞かせてもらえるってことですね。
どうやって自主提案をそもそもやって、それを通すのか。
ここって意外とテクニックとかがいるので、その話もお聞きいただいてる方に伝授というか、
少し一旦でもお伝えできたらいいなと思っているということでございます。
ぜひぜひ。
お互い路地裏組なんで、おそらくこの脇道からどうやってアタックしていくかみたいなスキルって、
お互い貯めてる部分もあるのかなと思うんで。
そうですね。提案の見せ方次第でも聞き方変わりますし。
でも僕は事業会社側の人間なんで、僕あんまり全く知らない、
クライアントをくどきにいくというよりかは、
事業の中にいるインハウスとしてどう人を巻き込んでいくかとか、
自主提案していくかっていうところはすごいやってましたけど、
そういう意味では自主提案の持っていき方の状況と対象は丸山さんと違うかもしれないなっていうのと、
あと僕も結構提案をもはや受ける側のクライアント立場にいるので、
丸山さんが持っているテクニックとかも、もしちょっと僕の視点で、
それは事業会社からしたらちょっとやりすぎじゃないとか、
ちょっとうざがられるんじゃないみたいなことがあったら、
フラットに突っ込んでいきながら聞こうかなと思いながら。
それいいっすね。
提案を受ける側の立場の気持ちも大事にしたいなっていうのもあるじゃないですか。
それちょっとめっちゃ聞きたいかも。
確かに。僕の中で勝手に提案する側のメソッドとして、
こっちよりもこっちの方が反応がいいなって思って。
僕は提案もしたことあるし、受けたこともあるし、どっちも立場としてあるんで、
ぜひちょっとそんな2人の視点を交えながら。
確かに。ありがとうございます。
そしたらちょっと僕の中で土方メソッドが合ってるのかどうかの答え合わせをちょっとさせてもらいながら、
できればと思いますね。
まず、この自主提案をするということにあたって、
大元、やっぱり提案する企画そのものがないといけないですよね。
もちろん。
僕の場合、個人的には自分自身そんなにエネルギーがある方ではないと思っているので、
自主提案のためにゼロイチで企画して提案してみたいなことをやる活力はそんなに湧かないんですよ。
労力的にも難しいんで、
なので僕は今まで参加してきたコンペの通過策とか受賞策っていうのをベースに提案をさせてもらってますと。
せっかくなんでね、実現したい気持ちはありますしね、僕ら応募してる身としても。
まさにまさに。
最初のうちは受賞してるだけで満足だったんですけど、
ありがたいことに何度か受賞させてもらっていくと、
実装するっていうことの方がやっぱり偉いよなーみたいな感覚も芽生えたりして、
その先を目指してやってるっていうところもあるんですけど。
反則コンペも朝日広告社も実際に出した作品案でございまして、実はですね。
この場合って権利が基本そのコンペの事務局側にあることも多いんで、
それはもちろん連絡相談して事務局側と一緒にクリアした上で実装に向けて、
クライアントさんに提案をするっていうフローを踏んでます。
で、コンペを通過した作品って基本的にはもうクリエイターさんに既に評価してもらってるクリエイティブでもあるじゃないですか。
そうですね。
しかももう作品もできてるしっていう状況からするに、やっぱ効率がいいんですよ。
もうあるものをこれが実装されたら実績型のショーでも評価されてもらって、
っていう状態で提案できるっていうことですし、
加えてこのコンペに協賛されているようなクライアントさんって、
広告企画に理解があるクライアントさんも多いので、
割と話がスムーズに進みやすいっていうのがところもあるかなと思います。
せっかくなら実際の広告でも使ってみませんかっていうのが最初のファーストコンタクトって感じですよね。
そうですよね。
そうですよね。
まさに次の話に今の話が本当に通じるんですけど、
実際にじゃあ実施提案しようってなった時に、
企画書をまず作るというか、企画アイデアを作りますと。
アイデアの玉を作りますと。
その次の一つのハードルがアポイントだと思うんですね、僕。
この実施提案をするときに、いかにしてクライアントさんと最初の定義ができるかっていうのが、
一つのハードルがアポイントだと思うんですね。
この実施提案をするときに、いかにしてクライアントさんと最初の提案の場をセッティングするかっていうこと。
ここも一個テクニックがいるというか。
意外と実施提案をするときにいきなりドアノックするっていうのも、
向こうも警戒しちゃうし、話が意外とすんなり通じないっていうことも多いと思うんですよね。
そういう意味でも、さっき谷口さんが言ってくれたように、
コンペに出しましたと。
そのおかげで受賞できましたと。
そのお礼言わせてくださいみたいな。
入り口からついでに企画もみたいな感じで話に行けるっていうのが、
意外とよく聞くというか、効果的だなあと思っております。
特に受賞式の場に来ていただいてて、直接話しちゃう場合とかは、
そこで企業の方も、すごい積極的な会社ばっかりではないと思いますけど、
でもやる気のある人が、ぜひこういうの実際に形にできないですかって、
前向きにポジティブに話し聞いて、それに対して嫌な気持ちにはならないと思って、
そういう直接会える場とかも含めて、そういうのはいいなと思いますし、
僕もでも事業にいて、たまにあるのが本当に営業メールみたいなのが急にやってくるんだよ。
どこから僕の連絡先をっていうところがわかんないんだけど、
なんかこういう会社のこういうもので、こういうサービスをご提案させていただきたい。
つきましては打ち合わせの日程をこの以下の中からみたいな、そういうのをポチ削除みたいになるんで、
やっぱ忙しいんで基本的にこちら側もっていうか、事業にいて仕事を。
皆さんも忙しいんで、全員忙しいんですけど、
だから提案を受ける側もちょっと余裕がないと、なかなかそういう話聞こうかなっていうことにもなりにくいんで、
そういう増賞式とか受賞したきっかけから話するっていうのはすごい、
こっち側もタイミングとして聞きやすいモードになってるっていうのはあるかもしれないなと思いました。
それめっちゃありますね。
なんか通常業務の中に入れ込んで提案を聞くのって結構ハードル難しいところが正直あるなと。
絶対そうですよ。確かに。今確信に変わりました。
答え合わせ1個目。
そうですよね。アポイントの段階、本当にゼロ手目から結構関係構築始まってるというか、
最初のプレゼンセッティングするための言い訳じゃないけど、
口実みたいなものって結構意外と大事というか、
そういう意味でもコンペって結構使いやすいよみたいな話もあったりするみたいなことはありますね。
谷川さんも言った通り、増賞式の場でクライアントさんがいらっしゃってたら、
そこで僕ミーティングに行って決めちゃったりとか、
あるいは増賞式に企画書持って行ってその場でプレゼンしちゃったりするようにしてるんですよ。
ただ意外と当日いらっしゃらないっていうパターンも多かったりするんで、
そういう場合はさっきのお礼がしたくてっていうようなことの口実を持って、
会社の代表電話からいきなり電話かけちゃうみたいなこともやったりしてますね。
僕がここで一個重視してるのが、もちろんお忙しい中で時間を割ってっていう話ではあるんですけど、
なるべく電話でその後対面のミーティング、やっぱり生の方が。
絶対それはそうですよね。
繊維も伝わるし、やっぱこう対面で会話しちゃうと無限にしづらいじゃないですか。
ボール持ったままなんとなくふわっと終わらせるみたいなことが割とできづらくなるというか。
さっきみたいにメールいつ来てだと削除終わりみたいになりがちですしね。
僕はそれが最悪のパターンだなと思って。
でも受賞式とかに企画書持って行って話するのって、向こうからちょっと嫌な顔されるとかみたいな感じにはあんまりならないんですか?
ぶっちゃけ、それ相手によるって感じなんですか?
相手によるもありますね。なので一応企画書は持って行くは持って行くんですけど、
そういう前提というよりかは手に持っておいた上ですごいポジティブに乗っかってくれるような担当の方だったら実はっていうような感じで忍ばすみたいなことなんですね。
そうですね。仲間強引に行くぐらいが僕は個人的には今まで成功率が高いかなというふうに思ってはいるので、
そこを押し通すための勇気みたいなものは持ってはいくんですけど、
あまりにもお忙しそうだったりとか、今日聞くものじゃないなっていう感じだったらそこは見計らって企画書は引っ込めるようにはしてます。
そういう温度感を図る意味でもやっぱり対面で一回会った方がいい。
そりゃそうっすよね。
というのは思いますね。そんな感じで実際一回アポを取るっていう、実際一回対面で提案をするっていう機会を死ぬ気で取る。
で、それを取ったら実際の提案に進むっていうことで、ここがいよいよ本番になるかなというふうに思ってます。
で、この提案においては僕はいい提案をいかにやるかっていうよりも、やっちゃいけないパターンをいかに踏まないかっていうことが結構大事だなと思ってて。
なんかずっと営業みたいなこと言ってますね。
めっちゃそう。めちゃめちゃ営業っすよ。
でも僕もクリエイティブの結構本質は営業だと思ってるんで。
これやっぱりなんか路地裏組として多分シンパシー感じる人多い気がする。路地裏会話。
僕、話変わっちゃいます。ずれちゃいますけど。
なんかクリエイティブ作ることって待っててくることがほとんどなかったっていうか、あるんですよ。もちろん仕事で担当者だからあるんですけど。
でも自分から仕事の関係者の人に対して、なんか困りごとないですか。
それ僕こういうふうな解決できますけど、やっておきましょうか。やってみましょうか。
お願いできちゃうんですか。それはやっておきますよっていうところから仕事が始まって、お互いハッピーになれる状態を作るっていうのがすごい大事だなと思ってたんで。
なんかクリエイティブこそ営業だなというか、なんかクリエイティブこそ営業というか、営業とクリエイティブって結構ニアリーな部分があるっていうか。
っていうのはすごい思ってたんで、そこはすごい共鳴しましたからね。
めっちゃ上がります。やっぱこれもクリエイティブと営業の越境というか、ある種の。そこってやっぱ一体化されてるのが絶対強いなと思うんですよ。
僕もそういう意味でクリエイティブ作ってるのも好きですけど、作ったものを相手の置かれてる状況に応じて話し方を変えて伝えることもすごい好きなんですよ。
得意とも言えるかもしれないですけど、こんなの作りましたというよりかは、相手の立場でこういう課題に対してこういうアプローチっていいんじゃないですかねみたいな話をして、
お互いの着地点を見つけていって宿題として預かって修正をまた上げていくみたいなことが、結構広告代理店とかだと職能によって分断されてたりしますけど、
インハウスのクリエイティブってもう営業とかいないし、そもそもコピーライターとかプランナーとか職能すらないというか、
インハウスで宣伝を担当する人みたいになってくると、自分の立ち回り次第でいくらでも、社内の人間でさえ営業相手と思っていった方がいいぐらいな時もあるんで、
そこの魂の在り方はめっちゃ同じなんだろうなって思いました。
そうだね、これがね、路地裏魂、雑草魂。
雑草魂。
そうなんですよ。
まさにこの、なんで、話戻すと、やっちゃいけないパターンの話ですね。
この鉄を踏まないように、一見やっちゃいそうだけど避けるべき失敗パターンっていうのをちょっとお話ししておきます。
で、この答え合わせをちょっとタニムさんにしてもらいたいなと思っております。
わかりました。その意識で。
大きなところで、僕が思うよくある自主提案の失敗パターンは2つあります。
1つは、初回の提案を相手の反応を伺う場にするということは絶対やっちゃいけないと思っているということです。
だいたい最初にミーティングするときって、一旦自分たちの中で考えた企画書の外観というか、
一旦アイデアの概要をなんとなく言語化して形にして持って行って話して、
向こうに関心があれば、クライアントさんに関心があれば、
その後クライアントさんとまた協議して、具体的な表現を本格的に詰めていったりとか、
何をやるかというのの線引きをクライアントさんとしたり、みたいなことを進めようというスタンスで初回提案に臨む。
自主提案においては、これってかなりダメだと思っているんですよ。
実際のクライアントさんからオーダーが来ての進め方だったら、それでいいかなと思うんですけど、
ヒアリングしながら。
ヒアリングしながらでいいと思うんですけど、
僕らからこういう企画をやらせてもらいたいんですっていうときに、
相手がどれくらい乗り気かによって、どこまでは相手に委ねて、
どこまでを自分たちに担うか、その線引きを引き続き関係構築していきましょうねっていう態度はめちゃくちゃNG。
これって、このパターンでミーティングすると絶対、
じゃあ社内で検討しますねって持ち帰られて、もう連絡返ってこないっていうのが9割以上のパターンなんですよ。
なるほどね。
なので、僕はこのパターンはやめた方がいいかなと思っていて、
何をやるべきなのかというと、もうディス提案の初回の提案で、
あとボール1往復すれば全ての決済が完了する状態にして話に行く。
ということですね。
もう作っちゃいました。
これやらないのもったいないですよ。
あとはこの媒体、この場所に出すだけです。
でも出すには10万円かかります。
20万円かかります。
あとは皆さんがOKを出すか出さないか。
それだけなんで、それを1週間以内に決めてください。
ここまで言い切って、相手は何をいつまでに意思決定すればいいかっていうのを明確にして終わらせる。
っていうのがディス提案の成功パターンなんじゃないかなと思ってます。
今の言い方だけ聞くと、すげえ高圧的っていうか。
そうね。実際こんな提案の人じゃないですよ。
それをちゃんとフォローしておきたいなと思って。
っていう話のやり方をちゃんと相手のことをリスペクトしながらちゃんとお話されてるってことですよね。
もちろんです。
今のはストーリーだけを抜き取った場合にそういうことがあるってことですよね。
クリエイター側として持つべきマインドというか。
マインドの話ですよね。
でもそれは正しいと思います。
本当ですか。
ふわっとされるとおっしゃる通り、こっちで考えてお願いしてるアイデアじゃないから、
それを検討しますなんて、仕事の優先順位の中で絶対下位の方にランキングされるから、
もちろんやんなきゃいけないことが、暇状態だったらすべてやんなきゃいけないことが終わってて、
暇の状態だったらやりますけど、忙しい中の優先順位として下になっちゃうと、
また暇になったらでいいやって思ってて、連絡するの忘れてたみたいな行為に想像できるので、
ここまでは考えたんで、あとは判断お願いしますっていうのは、
リソースない話で言うと、僕は事業会社にいるからそんなの当たり前ぐらいにわかってるんですけど、
それをあんまりわからないパターンもあるってことか。
僕なんかもう当たり前すぎて、
丸山さんもそれを知ってるからできるムーヴだけど、
それを知るとこから始めましょうっていうことで言うと、
事業会社がどういうスケジュール間で1年の計画をしていて、
どのタイミングだったら年初の予算がまだ決まってないかとか、
タイミングの提案をするタイミングによっても、
イエスって言いやすいタイミングと、
いやいやいやってなっちゃうタイミングとみたいなのも、
知ってるとわかるから、
それは働いたことある人間とかだと、
より強いなとか思いつつ、
でもそれを丸山さんはちゃんと見抜いてるっていうか、
わかってるからっていうのがあるのかなと思ったんで。
自主提案先の期がいつじめなのかっていうのは確かに僕も見るようにしてます。
それはそこまで見てるのはさすがですよね。
やっぱりその前後でこっちにリソース採いてもらいやすさは絶対変わっちゃうんで、
それによってっていうのもあるし。
タイミング次第でも本当企画って全然変わるから、
これあの自主提案じゃなくても、
実際の仕事だったとしても、
このタイミングでやっとけばこういうロジックで上に提案して予算確保できたのに、
このタイミングだったら無理だわみたいなことでなくなく企画をゴーできないとか、
クリエイティブってやっぱりタイミングもすごい重要。
本当にそういう意味で水物ですよね。
だから世の中に出たすごいいいクリエイティブは、
クリエイティブの部分の評価はもちろん世の中でされると思うんですけど、
僕なんかでいう、ずっと事業で宣伝の予算持って見てるみたいな立場の経験がある人間だと、
これを世の中に出るまでに動いた事業側の関係者の調整とか、
そこもすげーなーと思って感動することもあります。
ありますね。
ものによっては。
見えてくるとそういうところにも感動しちゃうっていうのは。
この時間軸でこれがこう世の中に出てるのって、
絶対内部でこういう議論を誰かが絶対にリードして、
やりましょうって言ってるキーパーソンみたいなのが絶対いるんですよ、そういう案件には。
僕はそういう人になりたいなと思って仕事してましたけど。
それもあるかもしれないですね。
自主定案させてもらうときって、やっぱり熱量が均等じゃないというか、先方のクライアントの担当者の方。
キーマン見つけるはめっちゃあると思います。
キーマンの方に、キーマンの方の心に少しでも火が灯るように話しかけに行くっていうのは。
それはもう二重丸で成功。
それ、僕一番大事と思ってるかもしれないですね。
一人火付けられて、一人でも事業の人なんだけど、
同じ立場で参画してくれて、
一緒に共謀できる関係になれるかどうかっていうのが超重要だと思います。
僕はどっちもの立場もなんとなく経験してることがあるのでわかりますけど。
強いっすね、それ。
すみません、ちょっと話が長くなっちゃいました。
これが一個目ですよね、まだ。
ちなみにすみません、さっきこういうことで提案に臨んでるマインドっていうと、
高圧的に見えるっていう話、そうだなと思ったんですけど、
実際クライアントさんに対峙するときは、クライアントさんはめちゃくちゃ忙しくて、
全ての予算もスケジュールも決まってる中で、
あえて僕らに、よしみだからって時間割いてくれて、
お話を聞いてくれてるっていうことの感謝マックスで臨んでますからね。
もちろんね。
それが前提としてあった上で、先方のリソースをなるべく使わせないために、
僕らとして配慮できることは何かっていうことを考えて、
行き着く先の提案の形っていうことで理解していただける。
そこのリスペクトがないと、人間としてまずどうなんって話ですからね。
本当にそうだと思います。
もうクライアントさんの、ある意味クライアントさんの踏んどし置かれて、
僕らは自主提案という表現をさせてもらってるわけですから、
それはもうクライアントさんファーストですね、確実に。
というのが1個目の失敗パターンというところで。