路地裏クリエイティブの谷口です。
同じく丸山です。
この番組は、事業会社とPR会社という広告クリエイティブの路地裏にルーツを持つ2人が、企画やコピーなどについて自由に語っていく番組です。
決まった台本は特になし、興味のあるテーマについて気の向くまま喋っていきます。
なお、番組内での発言は基本的に個人の考えであり、所属する企業の立場や見解を反映するものではありません。
それでは早速、スタートです。
では引き続き、ゲストに坂さんをお迎えしてお話をしていきたいと思います。
今回もよろしくお願いします。
前回、坂さんのノート、ポジドラ思考のお話と、そもそも発信するということについてのお話ということで、
対談していったんですけれども。
なかなかね、深夜ラジオテンションで盛り上がりましたが。
そうね、ちょっと後半、すごいことを言ってる感じもしたんですけど。
その続きという形と言いますか、もう1個ですね、僕が坂さんのノートですごく共感したというか、気になっている記事で。
実績ゼロだった僕が、自称と実称でじわじわとコピーライティングの仕事を獲得していくまでの裏話。
はいはい、ありましたね。
ラノベみたいなタイトルですね。
確かに、ラノベかな。
ラノベ的なね、僕もラノベ呼んでた世代なんで、そういうのが出てる感じ。
いいっすね。
確かに、あえて長くするか。
そうですね、このノート、2025年の5月に公開されて、その瞬間から結構バズってたというか。
はいはい、そうですね、ノートのおすすめ記事みたいなのにピックされたり、みたいなのはありましたね。
そうですね。
これ、クリエイター以外の人にも、こういうガッツとか営業力みたいなの大事だねって刺さってコメントされてたイメージがあったんですけど。
まさに、ただただ作るということを作るで終わらせないっていう話というか。
っていうところが、谷口さんと僕でずっとこの路地裏として、路地裏で何かものを作っている人間としてどうやってメインストリームの人間に勝っていくかみたいな話ととっても重なるところがあって、
すごく共感をしたんですけど、まずこちらのノートの概要というか内容について、さこさんからお話をいただいてもよろしいでしょうか。
はい、このノートはですね、私もともといわゆるデザイナー、家電のデザイナーで所入者をしているんですけど、
実は結構当時から広告とかコピーライティングっていうものにも結構関心はあってですね。
ただ、仕事としては家電のデザイナーを選んで入ったので、当然仕事はデザインをするんですけども、
どうしてもコピーも書いてみたいなっていう気持ちもあったので、
家電デザイナーをしながらもどうやれば社内でいわゆるコピーライティングの仕事をやらせてもらえるだろうかっていうのを実は入社直後から考えていて、
ノートの中では最初に会社の中の小さい夏祭りのポスターをちょっと書かせてもらう、コピーを書かせてもらうみたいなところからスタートして、
ちょっとずつ自分で僕コピーライターとしてコピーも書けるんですよみたいなことを社内営業をしていって、
徐々に徐々にいわゆるコピーライター的な仕事もいただくようになっていたっていうプロセスを書いてます。
なので自分で私はこういうことができますっていう自称するっていうことと、
ただ自称するだけじゃなくて実際にいいコピーとかいいネーミングをお出しして、
あ、実証としても皆さんサコさんはいいもの書いてくれるんですねっていうこの実証と実証のサイクルを回していくことが大事ですよみたいなことをノートで書かせてもらいました。
はい、ありがとうございます。
僕もそのサコさんと同じ会社に一社目いたんで、
サコさんなんか先輩として見ててやっぱすげーなんかオンリーワンの存在っていうか、
なんかちょっと変わってるというか、なんか役職がわけわかんないっていうか、
なんかデザイナーなのになんで広告部門の仕事もされてるんだろうみたいなことがあって、
そしたらなんか2年ぐらい経ったらもうその部署は1回終わってまた違う部署に行ってなんかコンサルティングみたいなところやっておられたりとか、
結構職域になんかこう特に大きな会社だとやっぱり職域で自分の仕事の領域って決まりがちだと思うんですけど、
サコさんすごい自由にそこを越境されてやられてるイメージがあって、
そこは僕らの言ってるやっぱりずっと番組でも言ってる越境とか自分の領域を超えていくみたいなところと
すごい重なる働き方を大きな会社の中でも実現されている存在だなーみたいなのは思ってるので、
そこぜひ聞いてみたいですね。
そうですね。家電のデザインをした後にグループ会社の広告の製作会社にも2年出向して、
そこではもうね広告ど真ん中でやって、今は社内のデザインコンサルティング組織にいて、
いろいろいろんなデザインのコンサルティングをしてるっていう感じです。
ありがとうございます。このノードと合わせて同時期にサコさんが発信されていたXのツイート、
僕痛く感動したんですけど、受賞の先の下心を持つという大事さについてサコさんがお話されてたツイートがあって、
これはコンペの話ですかね。コンペを受賞するっていうことと、
同時に自動的にキャリアが開けるみたいなことはないよと。
書きましたね。
受賞を自分から社内外にアピールしていって、新しい仕事とかチャンスにつながるように仕掛けていく、
そういう営業マン的な動きが大事だよって話をされていて、
これはもう本当に世の中の真理だなっていうふうに僕は思ってるんですが、
まさに受賞の先の下心っていうものって、
一番最初受賞した時とかは単純に受賞を喜ぶっていうところはあるかなと思うんですけど、
打率が上がっていって2個目、3個目って受賞していったら、
さらにその先の営業ツールとしての受賞っていうのって意識しないともうダメだなっていうふうに思う。
このポストされた時のサコさんが思われてたこととか、
そういうのをお聞きできるようになったんですけど。
そうですね、コンペの受賞って自分がやったっていう嬉しい受賞って、
正直言って1個目が一番嬉しいと思うんですよ。
2個目以降って多分減衰していくっていうか、
もちろんより良い賞ってあるんですけど、
それよりはですね、
虎の狸の革山用なんですけど、
僕結構出す時に、もしこれ取れたらどうなんねんっていうのを結構考える。
何に使えるねんみたいなところから、
逆算してコンペ選んだりとかもするんですよ。
例えば、僕は当時の僕の思考でいくと、
家電のデザインとかやってるけど、
広告っていう意味だと明快なこれっていう実績とかが当時なかったので、
そういう賞はちょっと欲しいなと。
広告にも一応最低ラインのスキルはありますよってアピールしたいなって思った時に、
反則コンペとかっていうのが僕の中の1個の手段だったりしたんですね。
これは広告代理店の人にもある種通じる1個の共通言語だろうと。
反則コンペでなるべく良い賞を取ると、
庭科だと言われないというか、
それなりに戦いますよっていうアピールになるかなっていうので、
反則コンペを頑張って取りに行くみたいなこととかも当時は考えてましたね。
なので、これ取るとどうなんねん。
逆に言うと取ったところでどう使っていいかわかんないものは取ってもしょうがないって言うとあれなんですけど、
あまり出さないようにしてましたね、後半は。
なるほど、それめっちゃ明快ですね。
分かります。
やっぱり受賞したら、何か転職で有利になったりとかスカウトかかるんじゃないかみたいなことを、
そういう淡い期待を最初は結構持ちがちだったりするかもしれないんですけど、
意外ともう全然そんな世界じゃないっていうか、
それを縦にして自分でどうやって仕事を作っていくかとか、
次のチャンスにつなげていくかみたいな、
そのただ一つの材料でしかないんだって気づけるようになっていって、
気づいたらそれを実行に移さなきゃいけないっていう。
そうなんですよね。
それこそね、アカデミー賞の主演男優賞でも取ればキャリアは自動的に開けるんでしょうけど、
残念ながら僕らはアカデミー賞は取れないので、
意外と賞を取ったところで、やっぱり世の中の人は知らないし、そもそも。
それがどのぐらいすごいかもしれないから、
ある種自分から取りましたよ、こんなことできますよっていうのをSNSであったりとか、
社内の何かの檻にちゃんとそれを偉い人に言うとかは結構意識してたので、
僕もコンペとか取ったときに社内のスラックのチャンネルみたいなところがあるんですけど、
そういうところに活動報告みたいな感じで結構定期的にアップというかね、
発信はしてたりしましたし、偉い人に個別メッセージで、
最近こんなやってますって言って送ったら、頑張ってるなみたいな感じで帰ってきたりとかは結構やってましたね。
確かに、分かります。
なんかここポイントになるのもやっぱり僕ら、
なるほど。
そういうのもありますよね。
それはサポさんがグランプリ取るのに、僕がリリース書いて勝手にメディアに送りつけるので。
今後はね。
それだ。
そういう動きがね。
そうなんですよ。でもなんかそうやって、どうしても、あとですね、
うちの会社というか大きい会社の仕事って、どうしても多くの人が集まって仕事をするから、
個人の手柄とかスキルが結構見えにくい仕事が多かったりするんですよね。
例えば、僕万博の仕事とかもやってましたけど、あんなもう何百人何千人単位でいろんな人が関わってくれてるから、
あれをじゃあお前が、佐藤がどんだけやったんだよって分からないじゃないですか。
ただコンペとかっていうのは、明らかにこの3人、あるいはこの2人、この1人の力で成果出したんだねってすごく分かりやすい事例になるので、
その人の僕のスキルとかレベルっていうものを測る上では結構説明しやすい材料になるんじゃないかなっていうのも思ってます。
確かに。
そのテーマとやっぱりすごく密接に関わってるなと思うのが、自称から始めるコピーライター。
これまさに僕もめちゃめちゃ同じだったなと思って。
その自称する上での一つのエビデンスとして、自称実績っていうのがあると思うんですよ。
まさにまさに。
自称するからには何かそれを証明するための何か証拠が必要、論拠が必要で、
それを去年の宣伝会議賞とか反訴コンペ取りましたっていうので、自称する権利が与えられるというか。
その権利も一年期限だったりするじゃないですか。
まあまあね、鮮度がありますからね。
鮮度がありますよね。
自称できる期限のうちに、それを自称で使い倒して、それを実称に変えていくっていう、
この変換作業をうまくやっていかないと、もう全部フローで流れてって消えてっちゃうというか。
だからこそ、最初やっぱ言ったもん勝ちっていう思考ってめちゃめちゃ共感しました。
そうなんですよね。
だから僕は家電のデザイナーだったんですけど、
今日から冷やしそうめんじゃないけど、コピーライター始めましたみたいな感じで、
急に始め、100人ぐらいデザイナーいる中で、そんなこと言うと僕だけなので、
まあなんか若い子が人気でいいねみたいな感じで、
まあその別に否定されたりとかなくて、先輩がいいじゃんって感じだったんですけど、
それはどうしてもあくまでもね、自称してるね、にわかレベルとしての扱いだったと思うので、
まあそういうコンペとかね、実務を通して実証していた。
なんかあいつ意外と力あるんだな、そっち方面持って、持ってもらう。
っていうのでどんどん社内の、本来であればきっとね、
あの外部の広告代理店さんとかに流れていってしまってたような仕事っていうのが一部、
僕のところに来たりとかっていうのはありましたね。
めっちゃわかります。
最初自称から始めて、一個案件とかでそれ形になっちゃったり提案に入っちゃったりすると、
もうそれはもう実証というか、コピーライターですと名乗ったっていう実績ができちゃうじゃないですか。
ってなると、もう正式に肩書きとしてコピーライターと言えるようになる。
っていうこの変換がうまくいくと、おそらくこういうラジオとか聞いてくださってる方って、
今クリエイティブじゃなくて、じゃないところからどうやってクリエイティブにいけるのか、
みたいな風に思ってる方も多いと思うんですけど、
なんかそれがもう未経験転職じゃなくなるというか、
そうですね。
みたいなことになりそうな。
かなりなんかキャリアの作り方みたいな近い話ですよね。
今の話題は。
そうなんですよね。
めちゃめちゃそうだと思います。
仕事によってはね、その肩書きを得ないとできない仕事とかもあると思うんですけど、
コピーライター、デザイナー全般的にそうですけどね。
できればもうその瞬間からデザイナー、できればその瞬間からコピーライターなので、
肩書き、コピーライターと入っている名刺を獲得するということにリソースを割くよりは、
コピーの腕を先に磨く方が結果早いんじゃないか、みたいなところはちょっと思ってました。
確かに確かに。
そうっすね。
肩書きというものを申請しないというか、
それでいうと、それこそ加賀さんがノートの方に書かれてた、
勝手に提案すると勝手に作っちゃうっていう、この大事さというか。
うんうん。
なんか基本的に僕思うんですけど、人間って、
まあ、怠惰な生き物というか、ベースが。
だから、なんか行動してる人間に逆らえないというか、
そう思うんですよ。
そうですね。そうですね、確かに。
なんかチームの中で、こうフワッと立ち上がった会議の中で、
もう熱量高くコピーバシバシバシバシ出しちゃう人間を止められないじゃないですか。
うんうんうん。そうですよね。
で、その中で本当に実装するに頼るものが1個出ちゃったら、
じゃあその人のコピー使うかってなっちゃって。
うんうん。
で、なんかそれがちゃんと形になって出てったら、
そういうコピーちゃんと作ってたねみたいな感じになって、
それが実証に繋がっていくというか。
そうなんですよね。そうそうそうそう。
勝手に提案する、勝手に作るっていう。
めっちゃ大事ですよね。
熱量を意外と持ってないっていう。
うん。そうそうそう。
だから、まあ内容にはもちろん寝ると思うんですけど、
本業をね、ちゃんとやりつつプラスアルファで考えちゃいましたっていうのを、
そんなめちゃくちゃ起こる人あんまりいないと思うので、
これもちょっとマッチョな思考ですけど、
やりぃや。さっさとやりぃや。みたいな。
その、名刺を手に入れるかどうかの前に書き、書きぃや。みたいなところはあるし、
まあ多分本当にセンスというかね、腕があって適性があれば、
まあ叱るべきその仕事にたどり着くと思うので、いずれね。
なんかそう思います。
多くのそういうまだ実績がない人って、
なんかその自分がやりたいことに対して自分が能力がないとか、
向いてないとかっていうのが、
分かってしまうことの恐怖から動けない人が多い気がしていて、
なんかそこをどんだけこう乗り越えられるかみたいなことも一個、
キャリアを作る上ではすごい重要なのかもしれないなと思う。
なんか基本無理なことでもなんかもう、
自分のなんかプライドとかそういうのを全部捨てて、
一回やってみるっていう。
で、基本的に多分上手くいってる人ももう失敗してる数の方が多いんで、
なんか上手くいってる人が多分客観的には、
なんか全部上手くいってるように見えがちなだけで、
あの基本的に失敗してるんで、
そういう風に悩んだらもうとりあえずやってみちゃう方が、