例えばある開発チームのメンバーがやり取りをするチャットのチャンネルがあったとします。 そこでAさんが発生しているバグに対して仮説を投稿したと
現在確認できているこのバグ、もしかするとこれが原因じゃないですかねと。 で同僚のBさんはログのデータを提示したと
この時AさんとBさんは特に何かをやり取りしたっていうわけではないんですよね。 とりあえずバグが発生していることに対して今自分が持っている情報や仮説
これをとりあえずチャットに書き込んだと。 この時にこのチャットルームの中にAIエージェントが稼働しているとこのようなことが起こります
Aさんの仮説とBさんの実際のデータ、これを取得して今回のこのバグの原因ってこうじゃないんですかと。自発的にバグの対処に関する提案をしてくれると
それこそ人間のようにAさんとBさんの会話に割って入って自律的に解決策を提示してくれる このような使い方が可能になります
つまりAIエージェントがまるで人間のようにそのチャットルームに常駐をして必要がある時には自ら挙手をして発言する
この仕事私やっておきましょうかとか この仮説ってこれこれこういったデータがあるので正しいんじゃないでしょうか
とか間違ってるんじゃないでしょうかと。このようなイメージです いやいやそんなこと可能なんですかと思う方もいるかもしれません
ですが先ほど私が出したAさんとBさんのバグのやり取り これはクロードを開発する会社アンソロピックがAIの使い方として紹介した内容です
具体的にはクロードタグという新しい機能の文脈で紹介されました このクロードタグについて説明するとクロードをスラックというチャットツール
このチャンネルに追加をしてチームメンバーとして作業させることができる機能です あのチャットツールって
アットマークで宛先をつけることができるじゃないですか アットマークで矢野さんに通知をしたり鈴木さん田中さんに通知をしたり
これと同じような形でクロードをアットマークをつけて呼び出すことができると ちょうど人間に通知するのと同じように
ただクロードタグが違うのは人間が明示的にクロードを呼び出す以外にもこのチャット上で 自分が役に立つと判断した時に積極的に発言をする
このような機能が盛り込まれています まさにAIが自律的に判断をして業務を遂行していく
AIエージェントのような振る舞いをスラックのチャット上で行うことができます よくよく考えるとあのチャットのルームって情報の宝庫なんですよね
例えばプロジェクトに関するチャットルームであれば プロジェクトの進捗や現在抱えている問題
次にすべきアクションそういったものが豊富に情報として記載されています そしてAIはこうした背景情報をもとに会話をしたり
タスクを遂行するのが得意です イメージとしてはそうですね
普段私たちがChatGPTやGeminiとやり取りをしているじゃないですか あれは言い換えると人間とAIが1対1で会話をしている
チャットルームのようなものだと思います 今回私が話しているのは1対1のチャットルームの垣根を超えて
複数の人間がやり取りしているチャットルームにAIエージェントを常駐させると こういった使い方ができますよというそういった話です
こうした使い方ができるツールとしてスラック上で機能する Cloud Tagというツールがあります
Cloud Tagが出る前からこうした使い方をしている人はいました スラックからChatGPTを呼び出すとか
でも今回のCloud Tagではそれをさらに強化しているようなイメージです AIエージェントがチャットルームの会話の文脈を理解して必要に応じて発言をする
ここまで聞くとAIエージェントがチャットルームに常駐して自律的に作業するみたいな そういった動きをされると人間のやり取りが邪魔されてしまうのではと
感じる人もいるかもしれません 人間がやり取りしている時にいきなり会話に割り込んでくるAIエージェント
体験としては悪いですよね このCloud Tagの面白いところが AIがあえて発言しないような設計も組み込んでいるところです
ちょっとCloudの説明を引用します 迷惑なAIエージェントは役に立たないAIエージェントよりも立ちが悪い
Cloud Tagは本当に必要な時だけ発言するように設計されています とこのように説明しています
複数の人間がやり取りするチャットルームにAIエージェントを組み込めると ただそれも単に組み込んで人間の発言を阻害するような
そういった設計にするのではなくて発言をしない謙虚さも設計として組み込むと このアプローチ面白いと思います
もちろん人間が明示的に呼び出した場合はすぐさま対応してくれます ちなみにこのCloud Tag現在ベータ版で
Cloudのチームプランとエンタープライズプランで利用することができます これらのプランに加入している組織の人かつ普段のやり取りにスラックを利用している人は
チェックしてみてはいかがでしょうか これを聞くとまだベータ版ですし 使える人も限られているので一般的にはまだ浸透していません
私たちからするとあまり関係のない話かなとは思うんですけど とはいえチャットルームにAIエージェントが常駐してスタッフのように振る舞う
そうした使い方を提供する企業が出てきたと そしてそれを導入する企業も出てきた
この流れは情報を先取りする意味でも抑えておいて損はないと思います Cloud Tagに関する内容は概要欄にリンクを貼っておきます
こうしたCloud Tagが発表されたのが8月の前半です そして先週8月の後半にスラックコードというものも発表されました
アンソロピックはマルチプレイヤーエージェントと名付けています 今まで私たちはAIと人間で1対1の閉じた環境で
あのチャットルームで会話をしていました でそこから発展してクロードコードやコーデックスのように一人の人間が複数のAIエージェントを
従えて業務を進めていく このような方向にシフトしています
でそこからさらに踏み込んでこれからは複数の人間と複数のエージェントによる 混合チームこれを構築して仕事を進めていく
そんな選択肢も取れるようになっているという話です アンソロピックはこのように説明しています
クロードタグのようなツールの登場により状況は変わりつつありますと 今では人間とエージェントが同じワークスペースで協力をして目標達成のために
連携をして作業を行うことができますと 人間のチームが戦略を立ててAIエージェントのチームが作業を実行する形へ変化していますと
このように説明しています 人間とエージェントによる混合チーム
マルチプレイヤーエージェント ちなみにスラックコードもクロードタグもチャット上でプログラミングを行うみたいなイメージがありますけど
実はコーディングエージェントは通常の業務にも転用することができます つまりこれらのツールはエンジニアソフトウェアの開発だけのユーザーを対象としているのではなくて
ユーザーのアイデア次第では他の業務にも応用が効くわけです 例えばスラックの最高製品責任者
ジェイミー・デラング氏は次のようにスラックとクロードの組み合わせを使っているそうです 月曜日の朝AIエージェントが準備したブリーフィングから仕事を始めると
つまり直近の状況をまとめたブリーフィングをAIエージェントが自動で作成をして チャットで共有をしてくれていると
その他にも現在進めているプロジェクトの動向レポートや その日の会議の事前資料
これもAIエージェントが用意をしておいてチャットで共有してくれると あとはジェイミー氏のチームではスラックのやり取りのアクション
これをトリガーとして設定しているそうです チャンネル上の会話に対してスラックでは絵文字のリアクションをつけることができますよね
その絵文字のリアクションに応じてAIエージェントを動かすトリガーを設定していると これによって複数のツールを行き来することなく
チャットルーム上だけでAIエージェントを動かすことができるようにしていると こんな感じで開発の文脈以外でも日常業務でAIエージェントを動かすことで
業務を円滑に進めることができます そしてその業務を進めていくのは従来の閉じた
一対一のチャットではなくて スラックのような社内に開かれた場所でやるともっといいんじゃないですかというのが今回の話です