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はい、ということでね、今日はマシュマロからいただいたメッセージにお答えしたトークテーマとなっております。
どんなメッセージかというとですね、一言だけマシュマロからいただきました。
昨日ツイッターでバズっていたこの記事について、久野先生の感想を伺いたいですということで、
この記事ってどの記事かというとですね、その記事自体は実は消えてしまったんですけれども、
その記事が含まれているブログ全体がバズっていたので、そのブログが何かというと、
やめようアメカジ、アメカジ撲滅運動っていうタイトルで、いくつか更新されているノートっていうサービスありますよね。
そのノート上のブログ記事なんですけれども、それが結構バズってまして、それについて感想が聞きたいということでね、
ちょっとね初めにチラチラ見てた時は、すごくわざとと思えるぐらい、すごくアメカジ、アメリカンカジュアルって言われる、
この筆者の方がおっしゃっているのは、90年代から流行っているキムタクのヒーローっていうドラマでのキムタク主人公の服装を想像してもらうとあれズバリなんですけど、
ああいう格好が流行って、結構男性の定番ジャンルとして定着して今に至るんですけど、そのファッションについてすごくあえて激しくディスっている、
あえてって言いましたけども、あえてに見えるんですよね。激しくディスっているブログなんですね。
で初めはねパーッと見た時に、なんかこう裏腹なのかなと、すごく本当はこの書いていらっしゃる方がすごくアメカジが好きなんだけど、
そのアメカジのことをあえてディスることによって、もっと多くの人に興味を持ってもらおうっていうブログなのかななんて見てたんですけども、
記事全部読んでいくうちに、そんな単純なものでもないなと思って気づいてきて、実は今日ね、今日だと思うんですけど7時間前に
更新中断のお知らせということで、このブログが非常に話題になったことで、逆にこのブログのことをそのまま無批判に信じてしまう方が出てきてしまうのも本意ではないので、
一旦更新中断しますっていう筆者の方の新しい記事が上がりまして、それを読んで確信したんですよね。やっぱりそんなに単純な話でもなかったなって。
で多分この筆者の方が言いたいことって、結構私がここ数年ファッションに関して懸念していることに結構近いのかななんて勝手に思ってしまって、
なのでそのあたりを、これはこの筆者の方の考えというか、あくまで私の感想になるので、私の考えになっちゃうんですけども、ちょっとお話ししていきたいんですけど、
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初めにこのテーマを取り上げようと思った時に、軽く旧ツイッターXにポストしたんですよ。こんなリクエストがあったので、このブログについて取り上げますって。
その時にトークテーマは人生の愛おしさになりそうだなって書いたんですけど、そんなもんじゃなかったですね。
もといでトークテーマはファッションの正しさ問題ですね。
ちょっとそれについてこの後詳しくお話ししていきたいと思います。それではスタートです。
はい、ということで始まりましたおしゃれの呪いトークラジオ、なんとなんとなんと本日で700回目の更新になりました。ありがとうございます。
ということで引き続きこの番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込みイコールおしゃれの呪いをばさばさ届いていきます。
服装心理学をベースにおしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタイリストで公認心理師の久野梨沙です。どうぞよろしくお願いいたします。
まあね、そのやめよう飴かじ、飴かじ撲滅運動っていうタイトルのブログというかノートの一連の記事はあの番組概要欄にURL貼っておきますのでぜひお読みいただければと。
多分ね私も誤解したように一記事二記事読んだだけではちょっとねこの記者の方の意図することがわかりづらいのかなっていう気もしたので、
まあ興味ある方はできればなるべく多めに読まれた方がいいかなと思うんですけどね。
で、はじめはねさっき言った通りファッション特有の無駄ってあるんですよ。ファッションって。
それをなんかそれについてディスるブログかなと思ったんです。
でも人生において無駄ってなんかなんだかんだディスっておきながら愛おしいものだったりするじゃないですか。
だからそういうその裏側の思いっていうのを滲ませるブログなのかな。
だからなんだかんだディスってるけど飴かじ楽しいんだよねっていうことを最終的には伝えたいのかななんて思ったんですけど。
ちょっと読み進めていくとこれ違うなって思って。
おそらくこれはファッションにおける正しさ問題に継承ならしているのかなっていう気がしてきて。
これはねこの記者さんはたまたまその飴かじっていうのを取り上げてますけど、
飴かじに限らないですね。
ファッション全体における特に昔からあるんだけど、
特に昨今はその正しさが求められるジャンルが増えてきちゃった感じがするので、
これは飴かじに限らずちょっと考えなきゃいけない。
特に我々のような仕事とかねアパレル業界とかが考えなきゃいけない仕事なのかなっていうテーマなのかなっていうふうに思うんですけど。
なんかみんながこれいいよね、これもいいよねっていう中で、
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例えば飴かじなら飴かじっていうジャンルができていくじゃないですか。
そのジャンルが育っていくとだんだんみんなが好きかっていいよね、
私もいいと思うっていうふうに気が合う人が集まってた動向のし状態から、
これいいよねがだんだん明確に基準化していっちゃうことがあるんですよね。
飴かじといえばこういう風に色打ちをしているこういうヴィンテージ加工しているジーンズがいいものであるみたいな。
むしろそれを着ていない、履いていない人たちはどうであるみたいな。
そういう形で始めは単にいいよねって言ってて、
そのいいよねが合う人たちが集まって楽しんでいただけのものが、
これを着なければいけないのであるみたいなふうに明確に基準化していってしまって、
それを使って人にマウントを取ったりとか、
それがルール化、どんどん基準化どころかルール化していって、
そこから少しでも外れた着こなしをしている人を邪道だ、NGだって扱いしたりする。
私もねもともとはリーバイスっていう飴かじの本拠地みたいなところで企画をやってましたので、
そういう風潮があることはよく知っておりますよ。
でもただこれは飴かじに限らず結構ファッション業界では、
各々のジャンルでありがちなことなんですよね。
ただ特に男性ファンが多いジャンルには特にこういうことは顕著に見られる気がする。
こういうものが正しいものであるっていうことで明確にルール化していって、
その批判の相手を批判し始めちゃうみたいなね。
これね、だからメンズのスーツ業界もかなり似た構造があるんですよ。
こういうスーツは邪道であるみたいなさ。
で、とはいえですよ。とはいえ、でもそういったジャンルを後から参入してくる人も多いのは、
やっぱりルールがあるからこそ、ルールが守れてるか守れてないかで、
ジョレスができるからこそその上に登り詰めたいみたいな、
そういう気持ちを煽るところもあるんだと思うんですよ。
上に登り詰めたら逆に称賛されるというか、
っていうところもあってやりがいがあるんだと思うんですよね。
だからマニアとして参入してくるというか、入ってくる人が後を絶たない部分もある。
その飴飾りもスーツも明確にルール化していったことによって、
そのジャンルの価値が増したというか、格が上がったというか、
そういう側面はあるんですよね。
でもそういうこと全部が多分この筆者の方は嫌になっちゃったのかなと。
初めはこの筆者の方も飴飾りかっこいいな、
あんな風にかっこよく着こなせるようになりたいなって思って始めたのが、
だんだんだんだん中に入っていくうちに、
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そういう風にマウントを取ったり、序列を作るルールによって作られていったり、
なんだよこれっていう風に思っちゃったのかな。
もっとそんな正しさでファッションをジャッジせずに、
純粋に好きなものを楽しめばいいのにっていう風にうんざりしちゃったのかなって。
だから今度は逆にこの筆者の方が書いたこのブログが、
そういう風に信仰の対象になってしまうことは本意ではないから
イメコンしやめますよっていうそういう判断なのかなって思ったんですよね。
だとしたらやっぱりこの筆者の方はファッションにおける正しさをあがめる風潮はどうなの。
正しいとか正しないとかあんのっていうね。
そういうことを訴えたかったのかななんて思って。
それは確かに私もすごく思うんです。
というのはさっきね、男性が好きなファッションジャンルにこういうことが多いって話しましたけど、
実はそのここ数年のいわゆるイメコンブームっていうのも結局は正しさ問題なんですよ。
で、正しいか正しくないか正解不正解があることで、
確かに初心者にとっては安心できる部分もあるんです。
ルールさえ守っていれば大丈夫っていう安心感。
ルールがなくてファッションは完成だから好きに着ればいいんだよって言われる方がむしろ
正しさが苦手な人にとっては怖いっていう面はある。
それはすごくお客様から聞くのでそういう側面はある。
だから正しさルールっていうのはもちろんこれからあなたにそのジャンルを始めようとする人には
当然助けになる、導きになるし灯台になるし。
だけどそれをね、その押し付けるものじゃないよねっていう。
そのジャンルってそのルールを別に欲しいって言ってない人にも押し付けた瞬間に
そのジャンルってやっぱり衰退が始まっちゃうもんだなっていうのは思っていて。
で、イメコンでも求める人に教えるのはいいんだけど
やっぱりSNS上でパーソナルカラーうんたらタイプの人がこれを着るのはおかしいとかね
こういう顔立ちの人がこれを着ると似合わないみたいなことを
求めてもいない人に断罪的に言っちゃうのはやっぱり良くないよな。
でもその言う気持ち良さがあるんですよね。
そこを実践しなきゃいけない。
そのジャンルに入って教えられるぐらいの達人になってきたらね。
だから私が言いたいことはルールが必要な人もいる。
それから始める人にとってはルールはガイドブックだからね文字通り。
助けになることはあるけれども、押し付けちゃいけないよねっていう。
そこのバランスが大事なんじゃないかなっていうそういう思いを新たにいたしました。