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始まりました、おしゃれの呪いを解くラジオ。本日で627回目の配信です。
この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いをバタバタ解いていきます。
服装心理学をベースに、おしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタイリストで、公認心理師の久野里沙です。本日もよろしくお願いします。
この時期恒例になってきたんですけど、花粉症がずっと続いて、だいたいこんなぐらいの時期に日の気に変わっていくので、
私たぶん次がメインなので楽にはなっていくんですけど、この蓄積された喉のダメージが来て声がガラガラになるっていうね。
なので今日も出だしからちょっとガラッとした声で恐縮ですが、ちょっと喋ってるうちに、
喉の滑りが良くなるというかね、と思いますのでご容赦いただければと思いますけれども、
コロナ前の春が戻ってきたかのような忙しさでして、
去年の秋からね、このラジオでも何回かお話ししてると思うんですけども、だいぶ対面の研修が戻ってきて、
数も増えてて、というのも長らくリモートワークだけだった企業さんが、やっぱり去年の秋冬ぐらいからかな、
結構会社、職場にバックトゥーザオフィスですよ。
職場に戻ってるんですよね。
そうなってくると、やっぱりしばらく辞めてた身だし並み研修もやりたいとか、
そういう感じのファッション関係の研修の企業さんからの依頼がすごくまた戻ってきてまして、
なんならコロナ禍中はあんまりちょっと人前にも出なくなったしっていう感じで、
研修が減ってた分の反動があって、結構たまたまたバーッときてまして、
なので今月からは新入社員研修ですよ。これが結構バタバタ。
だいたい今週1週間ぐらいは入社式やって、いろいろオリエンテーションやってっていう感じで、
だいたいファッション系の研修、身だし並み研修をやるとすれば、
一連の研修の後半にやられることが多いので、結構来週が割とラッシュなんですよね。
なので今週は本当に最後の準備っていう感じでバタバタしてるんですけどね。
身だし並み研修、私17年目ですよ。本当に企業の当初から割とすぐ、
研修のご依頼いただいて、ずっとやってきてるので、もう17年目になるんですけど、
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だいぶ時代の変化とともに、新入社員さん向けの身だし並み研修っていう内容が結構変わってきてるんですよね。
コロナ禍のちょっと前ぐらいから、身だし並みマナーとか、
マナー全般への風当たりがちょっと強くなったっていうところはあるんですよね。
SNSを中心に、マナーっていうのが、正解を押し付けるな、みたいな。
やっぱり多様性が求められるとか、多様性が謳われてくる風潮と比例して、
マナーっていうのはやっぱり確立性を求めるものだし、ある程度個人の自由を縛るものでもどうしてもあるので、
身だし並みマナーとかマナーみたいなことの、絵の風当たりっていうのかな、
そこまでそんな研修なくてよくないみたいな、そういう論調も多く見られるようになってきたんですよね。
マナー研修会社、マナー屋さんがそのマナーを決めてやってるんだろう、みたいな。
そういう風潮もあったりして、コロナ禍に今度入ると、嫌でもこれまでの働き方なんかを変えなきゃいけなくなって、
多様化してきたと。だからそういう意味では、コロナ禍でもさらにその確立的なマナーっていうものに対する、
猜疑心というか、これ必要なの?みたいなのが結構ますます強くなっている感じがあるんですよね。
もちろんお依頼いただく企業さん側、研修を開催する側の方たちもその風潮は十分わかっていて、
頭ごなしにこれを着ろ、あれを着ろって言いすぎるのが、個人の自由人権を侵害しかねない、ハラスメントになりかねないということで、
十分注意しなきゃいけないっていうのはすごく皆さんわかっているので、結構慎重なんですよ。
見出し並みの規則に関しても、コロナ禍を通して在宅勤務が進んだり、働き方の対応化が進んだりすることで、
スーツをやめてカジュアルにするとか、結構ドレスコード自体も緩めた会社が多いので、
最近の研修のご依頼としては、そうは言っても、お取引様からだらしなく見えるような見出し並みにはなっちゃいけないので、
崩れすぎないようにしたいという、これまでのスーツをこう着なさいとか、こういうものを守りなさいという検証ではなくて、
ある程度自由度があるんだけど、崩れすぎないようにしたいとか、
あとはすごく服装の選択肢を広げたので、その中で自分の職種に合った、自己アピールができるような服装を選べるような検証をしてほしいという依頼が増えたんですよね。
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なので、これまでのようにマナーをそのまま教えればいいという研修ではなくなってきたので、
これまでファッション専門ではなくて、ビジネスマナー全体を教える研修会社さんって結構あるんですけど、
そういうところに一括してお願いしたんだけど、やっぱりマナーを教えるんじゃなくて、
自分で自己アピールとしてファッションを使えるようにという研修の目的になってくると、
さすがにこのマナー研修会社さんではファッションの専門家じゃないので難しいということで、
新たにうちのような会社に依頼していただくということもあったりして。
なので確実にそういう流れは進んでいる。つまり、見出し並みっていうのをマナーで縛るんじゃなくて、
ある程度個人の裁量に任せつつ、おのおの自律的に判断していこうねっていう流れになりつつはあるんですけど、
今日お話ししたいことは、実際にそれを私がお伝えする新入社員の皆さんと会ってみると、全然真逆の印象を受けるんですよね。
あれだけSNSで女性は例えばヒールじゃなくてスニーカー履いたりして仕事したいっていう声が大きかったり、
確実的にスカート履けとかこれを着ろとか言うなっていう声があったりするんだけど、
実際それを主に言っているであろう若い世代の新入社員さんと会うと、
全く逆で、とにかくこれさえ着ればOKですっていうものが知りたいっていう要望がすごい多いんですね。
だからその企業さんから求められた自律的に服装を決めるっていうことができるように、
あれこれファッションの理論をお伝えするんですけど、結局最終的に質問としては、
結局私はこういう職種なんだけど、これさ着とけばOKみたいなのってありますかね?みたいな質問が結構増えたりして、
それが毎回難しいなって思うんですよね。
だからマナーで縛ってくれるなっていうのも一理あるというか百理もあるし当然なんだけど、
その一方でいやいや逆にマナーがあった方が楽だったよっていう人もこんなにいるんだなってことなんですよね。
それがマナーって言葉じゃなくて、とりあえず正解とかこれさえやっとけば間違いないっていう表現に変わるだけで、
結局もうこれ着ときなみたいな明確な指針を求めている人もいるんだなっていうのがあって。
なので、そういう意味である程度のこれさえ着とけばOKっていうのは、
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やっぱり発信していくのも人のためになるんだなっていうところがあって、すごく悩ましいところなんですよね。
やっぱりSNSとかで私もスーツはこういう風に選ぶべきとか、
あとはこういうシーンではこういう服を着た方がいいよみたいな発信をすると、
なんか決めつけないでほしいなとか、そういう服が着たくない人もいるのにみたいな反応をもらったりすることもあるんですよ。
なんだけど、でもそういうとにかくこれさえ着とけば安心っていう発信を求めている人もいるっていうね。
当たり前のことなんだけど、人それぞれなんですよ結局は。
学生時代さ、制服着てた方が多いのだと思うんですけど、
制服あるから楽だわっていう人と制服なんか着たくない、
もう拘束の許す範囲、ギリギリの範囲で鬼屈したいっていう人もいたでしょ。
だからやっぱり人それぞれなんですよね。
なので、そこがやっぱりパーソナルスタイリングだとマンツーマンだから、その方の性格に合わせられるんですよ。
パーソナルスタイリング出身だから、出身だしそっちの方が正直性には合っているのかなっていうのはそういうところです。
個人に合わせて教えたいっていうのがあるのでね。
研修だとそういういろんな価値観を持った人、
縛られたくないっていう人もいれば、これ再聞ければOKだよっていう人もいればの方のみんなに
まんべんなくお伝えして役立ったなって思われなきゃいけない、
思っていただけるような研修をしなきゃいけないので、そこがお手の見せどころなんだけど、
結局は最終的にはその企業様が、研修企業、研修の場合に企業が主催者だから、
企業が今後はどうあるべきかっていうのをやっぱりここはピシッと決めるべきなんだろうなとは思うんですよ。
今は幸いなことに結構企業のトップの方、トップに近い方、トップの方から幹部クラスの方からご依頼いただくことが多いので、
その方たちが方向性を決められるのでいいんですけど、
ちゃんと会社としてそのファッションとか自分の見せ方みたいなのをある程度会社として統一していくのか、
個人の自由を最大限認めるのかっていうのは決めていかなきゃいけないんだろうなって、
そういう時代になっていくんだろうなっていうのはすごく思うので、
マナーとよりは会社の指針みたいな感じで今後なっていくんじゃないかなと思うので、
そういう支援づくりの手伝いもできたらいいななんて思いつつ、来週からの研修ラッシュに備える毎日でございます。
ということでまた次回の配信でお会いしましょう。おやすみなさい。