陸上競技とドーピング問題
この放送は、しんどいしなんだかじみ、もはや何が楽しいのかわからない、そう言われがちな陸上競技の本当の魅力を、ひとりおがりな視点で自由に話す、そんな番組です。
話し手は、ランニングエンターテインメント合同会社、通称ランタメ代表の山口雄也、ことぐってぃーです。
陸上競技を盛り上げる、を目的に同社を創業した山口が、直近にあった陸上競技の話題やトレンド、そして陸上競技の本当の魅力、
また、どんびきすほどローカルな話題、ただの山口の自分語り競技報告、ランタメの直近の動き、など、ザックバランに台本なしでお送りいたします。
いやー、大変なことが起きましたね。
日本の旧電工という実業団に所属している、おめでとう小市選手がですね、
一応、ドーピング違反の疑いがあるということで、暫定資格停止処分となってしまったという話でございます。
ドーピング、すごくシビアな問題と言いますか、もちろんやってはいけないことではあるんですけども、
シビアで、さらにすごくシリアスというか、難しいというかね、問題なんですね。
何が難しいねんと、やったらあかんことはしたらあかんやろと言われれば、はいそうですねという話ではもちろんあるんですけども、
結局、リストに載っていることとか、例えば血液検査が異常値を示したとか、
そういうことで、あなたはドーピングの疑いがありますよという形で、暫定資格停止になるという話なんですけども、
アスリートの寿命というかね、時々40歳を超えても前線でいる人いますけども、
それでも長く見ても多分20年とかなんですよ。トップレベルで戦えるのって。
それは当たり前の話で、人間というのはそんなに別に長くても100年とかの中で、
人生、だんだん体ができていって、完成してピークを迎えて、そこから衰えていくというところ。
どのタイミングがピークかっていうのは競技の適正だったりとか、個人のあれによっても変わってくると思うんですけども、
ピークを超えてもなお、力を維持している人っていうのは本当にすごいことなんですけども、
身体的なピーク、技術的なピーク、その辺が全て一致したらもちろん最高なパフォーマンスを出せるわけで、
それはいいや。やっぱりトップパフォーマンスを出し続けるのは難しいんです。
僕の場合は全然トップパフォーマンスというよりは、たぶん自分の実力の6割、7割ぐらいでずっと維持しているっていうだけなので、
そんなにたぶん難しくないんですけども、
それが例えば、本当に市民ランナーのレベルで言ってしまうのもすごい失礼なんですけども、
例えば僕が14分38秒、自己ベストですよ。
じゃあ今年出そうと思ったら相当の努力が必要ですし、
来年も出そうと思うとやっぱりそれも相当な努力が必要ですし、当たり前なんですけども、
今はたぶん15分台っていうぐらいでとどまっているので、そんなに努力をしていない。
でもアスリートはそうじゃないじゃないですか。
やっぱり1分1秒削って、いろんな人がいますけど、やっぱり1日の睡眠・栄養だったりとか、
そういうところまでやっぱり気を使ってのアスリート。
逆に言うと、本当にそこまでせずにトップレベルの人も正直いるにはいますけども、
やったら今度は気持ち的にうまくメリハリがつかなくて潰れちゃうみたいなケースもあるんで、
それは全員が全員全てにおいてストイックかっていうのもまたそれもそれで違った話があるんですけども、
そうして自分のパフォーマンスの出し方を確立してしっかりと結果を出す。
これがアスリートなんですね。
駅伝がやっぱり一番最高点というか、駅伝の場合は失敗しないことが求められているので、
でもそうじゃなくて、やっぱり一般的なアスリートはどこかで成功するために走るわけなので、
特に小市選手なんかはオリンピックで5位に入賞してたりとか、
本当に日本の実業団とかじゃなくて世界のトップアスリートなわけですよ。
そんな方が仮に、結果ね、そこからまた多分1年2年かかっちゃうんですよね。
今回の生体パスポートみたいな場合は。
その間もモチベーションを保って練習できるのかとか、
その間に本来取れたであろう賞が取れなかったりとか、逆もあるんですけどね。
それで明らかにダメなことをしてたということで、
本来もっと上の順位に行けるべきだった人が行けなくなってしまったと。
だから順位を剥奪しますよという話もあるんですけども。
どっちにも転ぶというかわからない状況なので、
すごく本人関係者含めて辛い状況だと思いますし、
会社はすごい判断早いなと。
ちょっと驚いた部分もあるんですけども。
でも本当にシビアな問題で、
アスリートは当然それで雑な言い方をすると飯を食ってるわけですから、
本当に持ち通り生命線というか。
今回、生体パスポートというので引っかかったらしいんですけども、
引っかかるパターンにもいろいろあるみたいなんですよ。
これまだ聞いた話で、僕もあんまり調べてないんで、
適当なことは言えないんですけども、
当たり勝手の競歩の池田選手、
ミチョパのいとこかハトコかみたいな、
あの人も実はちょっと同じ形で引っかかってしまって、
本当に日本のトップレベルというか、世界のトップの選手なので、
なんということだと。
すごくしくじたる思いだと思うんですけども、
僕が聞いた話では、結構日本の高知トレーニングっていうのは、
わりと急に負荷をかけることで、
血液に多分ダッと影響を与えるということもあって、
生体パスポートっていうのは過去の結果と今の結果を比較して、
明らかにおかしな数字が出てるみたいな、いうサインらしいんです。
その高知トレーニングをすると、わりとなんかそれが出るとかで、
もしかしたらそういうところで、
引っかかってしまったんじゃないかと言われている話もあります。
これはもう真偽わかんないです。
僕もそういう話を耳にしただけなので、
自分自身で別に検証できてるわけでもないです。
なのであんまりいい加減は言えないんですけども、
でも、どっちもの考え方があると思っていて、
人の体って不安定なもんですし、個体差があるんで、
例えばヘモグロビンが、
いわゆる平均値は13から15とかそういうのがあるんですけども、
そこから外れたからといって、
アスリートの努力とリスク
全員がパフォーマンス落ちるかっていうわけでもないでしょうし、
高齢者でいうと別に血圧がめちゃくちゃ高くても、
全然特段日常生活に影響がない人もいれば、
120、30とかでもやっぱりちょっと下げないとというパターンの方もいらっしゃいますし、
それって別に人間の個体差はあるもんですし、
平均には収まっているからいいってもんじゃない。
そもそも平均ってのは僕はあんまり信頼してないんで、
自分の中でのバランスがもちろんあるとは思うんですけども、
もちろん人間として、ある程度は逸脱していると不具合が出てきたり、
自分が気づいていないだけでそれは不具合だったりということもあると思うんで、
何とも言えないんですけども、
話は戻って、そういうコーチトレーニングとかですかね、
っていうのはやっぱり割と起こってしまうことがあるらしくて、
何とも言えないんですけど、本当にそれが起こった時に止められないというか、
本当にもう結果を待つしかない状況ですしね。
と話をしてしまいましたけども、
結論は本当にどっちかも全く分からない状況なので、
これ以上深入りはできないんですけども、
そもそもこのドーピングっていうのも微妙な塩梅だと思ってるんですね。
僕はレース前に結構そのカフェインをね、
もうほんと気休めなんですよ。
多分僕高2くらいから続けてるルーティンで、
最近あんましないんですけど、
レッドブルとか飲んで、
まあなんかそれで調子が上がってる気がする。
もちろん気のせいなんですけど、
1時間前とか40分前にカフェインを摂取すると。
ただ実際に眠たい時に、
眠気が取れるみたいなのは実感してるんで、
確かに効果はあると思いますし、
多分僕なんかカフェインに弱いんで、
結構心拍数上がるとかも、
というか動機が強くなるみたいなのを結構体験してるんで、
だから飲まない方がいいんでしょうけどね、きっと。
自分という子としては飲まない方がいいんでしょうけど。
とか、例えば、
筋トレの効果を発揮するために、
みんなプロテイン飲むじゃないですか。
筋トレの効果とか、
疲労の回復のためにとかね。
あれも言ってしまえば、ある意味ね、
そういうパフォーマンスを、
自分のトレーニング以外で引き上げてるとも言えますし、
でもそれは自分の体で消化するために必要で、
逆にそういうトレーニングをしなくても
筋肉がつくようなものとか、
そんなのあかんですよ、という話だと思いますし。
結局そこの明確な変引きはできないので、
毎年毎年リストがちょいちょい変わったり、
ということだと思うんですけども。
話いっぱい脱線しちゃったんで、
そろそろこの辺にしておきますけども、
本当に非常に難しい問題だと思うんですよ、これ。
やっぱり気をつけるしかないですし、
じゃあそのコーチトレーニングも、
もし本当に引っかかるっていうことが多く出るのであれば、
そのコーチトレーニング自体もリスクなのか、
それはどういうことやねんって話とかね、
あるいはそのコーチトレーニングをするにあたって、
準コーチからならしていかなあかんとか、
そういうリスクヘッジを取らないといけないかもですし、
何が言いたいかっていうと、
本当にアスリートはそういう、
我々が見えないようなレベルのところにまで
やっぱり気を使って表舞台に立っているということで、
この言葉で片付けるのはあれですけども、
本当にすごいというか、
波々にならぬ努力を皆さんされていると思いますし、
ぜひそういったところも、
ちょっと陸上の面白さと話しとれちゃったかもですけども、
興味持って見ていただければ。
ただトーピングしたうは残念、悪とかじゃなくて、
その中で何が起こったような、
もちろんまだこれも結果出てないんで、
なんとも言えないですけども、
し、もちろん意図的にやったなっていうパターンも当然あるので、
別に全員を全員擁護するわけじゃないですし、
という話でございます。
でも、意図的なトーピングはやめましょう。
何の話かちょっとよくわからないですけども、
以上です。