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理科っぽい視点で、身の回りのことを見てみませんか?
そんない理科の時間B、第443回。
そんない理科の時間Bをお送りいたしますのは、
よしやすと、
かおりです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
前回のお便り会で、
メリークリスマス。
あ、そうですね。クリスマスのタイミングですね。
そうですよ。
はい。
クリスマスといえば。
クリスマスといえば、クリスマスケーキ。
クリスマスケーキは何派ですか?
えっと、うちの実家はあまりクリスマスのお祝いをしないタイプだったので、
あまり思い出はありません。
だから、思い出を聞いてるんじゃなくて、クリスマスケーキは何派ですか?
なので、クリスマスケーキってよりは、普通のケーキは何派だろうね。
普通の生クリームにフルーツが入ってるぐらいのやつじゃないですかね。
いわゆるショートケーキって呼ばれてるものっていう感じですね。
はい。
かおりさんは何派ですか?
やっぱりね、好きなのはガトーショコラ、もしくはクラシックショコラですね。
ただ、金銭的、空腹的、死亡的余裕がある場合には、
そこの新しいケーキ屋さんとかだと、
やっぱり生クリームのあるショートケーキもちょっとチャレンジしてみたい。
やっぱり生クリームの味ってケーキ屋さんの特色が出るっていうのかな。
おいしいおいしくないっていうのは個人差があると思うんですけど、
やっぱり、おいしいおいしくないじゃない、好き好き好きじゃないっていうのは個人差があると思うんですけど、
いろんな味がありますよね。
甘いところもあれば、そんなに甘くなくて、
ブランデー的な味が効いていたりとか、
そんなにして、とりあえずそこの味がどうかなというのをチェックはしたいなと思うけど、
1個分しかいろんな意味で余裕がないときは、基本的にはガトーショコラ、クラシックショコラですね。
はい。
はい、以上です。
ありがとうございます。
はい。
前回のお便りの回で、海底ケーブルと静止衛星の話をしたんじゃないかと思います。
で、通信速度を稼ぐために、コンステレーション衛星っていって、低い軌道で衛星をたくさん打ち上げる話をしたと思うんですけど、
Amazon Prime Videoってやつで、タイトルがハミングバードプロジェクト、0.001秒の男たちっていうのを見ました。
ハミングバード、小鳥のささやき的な感じ?
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ハミングバードの羽ばたきの1回分っていうのがキーワードになってるんですけど、
え、ハミングじゃないの?
ハミングバード。
フンフンフンフンっていうハミングですよね。
ハミングバードはそういうやつですよ。
ああ、よかった。どこからハミングに羽ばたきって意味があるのかと思って。
いえいえ、違います。
それはそういうのが違うわけね、はい。
で、カンザス州っていうところからニューヨークまでの、
直線の光ファイバーケーブルを引くっていう計画を立てた人たちの話なんですけど、
それはね、カンザス、ミズリー州だっけな。
カンザスといえばあそこですよね。オズの魔法使いのドロシーがいた場所。
へえ、そうなのね。
違ったっけ?わかんない。確かそんなような。
ニューヨークから1600キロ離れてるんですけど、そこにデータセンターがあって、
そことニューヨークを早い回線でつなぐと、
株式投資とかそういう取引に有利っていうので、
16ミリ秒で通信をするっていうのに燃えてる人たちの話なんですよ。
そう、で、他社よりも1ミリ秒早く通信ができれば大儲けができるっていうのが話に出てきて、
ニューヨークからカンザスまでの距離とかを1600キロなのね、だいたい。
で、迂回せずにまっすぐトンネルを掘って光ファイバーを通せば早いに違いないってやるんですけど、
そこの時間を短くするためにどうするかって話とかがあって、
この前お話をした海底ケーブルか、衛星放送じゃないや、
静止衛星か、はたまたコンステレーション衛星なのかみたいなところが、
本当にね、やっぱり0.001秒を稼ぐためにいろんな人がいろんなところをやるんだなと。
もちろんね、映画なので100%ノンフィクション、事実ではないんですけれども、
そういった人たちがいるっていうのを含めて映画になっているので、ちょっと面白いなって思いました。
そうなんですよ。ただね。
全然その広みに当たらないような話ですよね、普通は。
っていうところを面白いときに目をつけた映画ですね。
そう。で、あんまりね、流行らなかったらしい。
あ、そうですか。
映画自体は。
映画として。
はい。
そうですか。
で、その世界では0.001秒、1ミリ秒の差なんだけど、
その人たちにとってはとても大きい0.001秒だっていう話が出てくるんですよ。
で、今日お話しするのはですね、
パワーズ・オブ・テンと1ミリ秒の話なんですけど。
ほう。
パワーズ・オブ・テンってこの間の名古屋市科学館の何階?なんか天文エリアの。
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そうです。天文館っていうフロアで、
壁沿いにね、地球の大きさから10倍、10倍、10倍、10倍になっていく。
振興的に離れていって、どこどこに行ってっていう。
あとYouTubeって動画みたいのもありましたよね。
そうです。
パワーズ・オブ・テンっていうのは、10の階上とか10の壁上っていう意味なんですけど、
名古屋市科学館でも定期的に、10秒で10倍の距離になるようなズームアウトをしていくっていうので、
1メートルかける1メートルのところから10秒後に10メートルかける10メートルの正方形、
あと10秒たつと100メートルかける100メートルっていうのをずっとやっていくと、
10秒に対して10の何畳っていうのが1個ずつ増えていくのね。
なので、230秒ぐらい経つと、10の23畳メートルの範囲が視界に入ってくるんだけど、
それはほぼ今、地球から観測できる宇宙の大きさだったりして、っていうのがあったりするんですよ。
で、もう1個、案内にもあんま書いてないんですけど、
理工館の5階、名古屋市科学館ね、には物質エネルギーの世界っていう展示があって、
その中に微小な世界っていうのがあったりするんです。
その展示は、1センチかける1センチからどんどんどんどんちっちゃくしていく方のズームが、
これは手でできるんですけど、そんな展示もあったりします。
あれ、私が見る中では、両方が一つの動画になってましたけど、
それが別々に展示してあるってことですね。
そうですね。名古屋市科学館は、パワーズ・オブ・テンっていう展示は宇宙を目指す方で、
一番最初が地球の大きさから始まるんですけど、
元祖、パワーズ・オブ・テンの動画は、
1メートルかける1メートルのピクニックのシートみたいなところに寝ているおじさんから始まるんですよ。
おじさん言うなよ。
おじさんから始まるんですよ。
なんか、なんていうかな、古き良き時代のアメリカンファミリーのお父さんじゃないの、あれ。
そうそう。で、そっからどんどんどんどん引いていって、もう一回戻ってくるんですけど、
で、戻ってきて、今度は用紙のつぶつぶが見えるところまで、
ズームインしていくんですけど、
で、日本語の吹き替え版が、
あ、そう、手のところに入っていくんですけど、日本語吹き替え版が出ていて、
エモリ・トゥォールがやってんじゃなかったっけ。
え、ほう。
そうなんです。結構いい声で解説をしていて、
いい声っぽいね。
イームズさんっていう人が作った動画で、ぜひ見てみてください。
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はい。
で、今日お話しするのは、何倍何十倍っていう話とか、誤差の話を本編でしていこうと思っています。
みなさんが世界を捉えている、世界は、ん?
みなさんが世界を捉えているっていうのの感覚っていうのは、
時に絶対値っぽくて、時に相対値っぽくて、
何が大きいと何が小さいと気になるのかっていうのを、
ちょっと考えながら話していきたいなと思っています。
ということで本編のほうに行ってみましょう。
おーい。
さて、数字が大きいとか小さいとかの話をするんですけど、
最初にね、誤差の話、どれくらいずれるかっていう話をしようと思うんですが、
かおりさん、飛行機や自動車でお出かけをするときに、
どのくらい当初の目的じゃないや、当初の予定からずれたら時間困りますかね?
いや目的、行く場所の目的にもよるとは思うんですけど、
基本的にそんなに余裕を持って行動できないので、
まあでも遠くであればあるほど誤差は大きくなると思うんだけど、
その分やっぱりある程度余裕を持つので、
遠くの場合には30分から1時間?
例えばね、1時間で行けるところだったらどのくらい増えたら許せる?
1時間で一応予測するようなところでずれて困るのは15分。
10分でも結構イライラするけど、15分見えたらわーってもう。
3時間片道かかるっていうところだったら、10分や15分はそうでもない?
まあそれはなんか許容範囲というか、まあこんなもんかなって。
で、いろんなところでね、このくらいだったら許せるとか、
このくらいにコントロールしたりとかってのありますよね。
軽量カップで水を200cc入れてくださいみたいな。
カップスープが濃いとか薄いとか。
いや今ね、私結構悩んでることがあるんですよ、それで。
無鮮米のね、ご飯のお水の量を悩んでまして、
ご飯ってお水につけた瞬間から寒物なので水を吸い始めるじゃないですか。
で、まあうちは使っている無鮮米ではあるんですけど、
まあでも普通に無鮮米じゃないお米だとしても、
まあ水をつけてご飯を、お米を研ぎますよね。
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で、その間も徐々に吸収されてはいくわけですよね。
で、最終的には水を、だからどの量に揃えていいかがわからない。
で、炊飯器で炊いてます?
炊飯器で、いやうーんと鍋で、鍋じゃない、土鍋で炊いてるんだけど。
鍋で炊いてるのか。
そう、今私がやってるのは、まああの、夜のうちに水につけちゃうんですよ。
で、朝一度その水を取って切って、切りをして、その後水を測って入れているんですね。
入れて、だいたいこんなもんで入れてるんですけど、
よく炊飯器とかだと、夜のうちにセットしちゃうじゃないですか。
で、セットしてたに、まあ当然水は吸収されてるわけですよね。
だから、残ってる水っていうのは、吸収されなかった水の量は減るわけじゃないですか。
吸収されてない水の量。
で、そこで例えば200ccっていう水の量があったときに、
その吸収されてない量の200ccなのか、吸収分も含めた200ccなのか、どうなんだろうとちょっと悩んでる。
えっと、自分のお家のお鍋でいい感じのところ見つけていただくのが一番いいんじゃないですか。
そうなんだけどね、そうなんだけど、結構やっぱりそのおいしいお米の炊き方っていうのをいろいろ調べると、やっぱり水の量がすごく大事だって書いてある。
そうです。
じゃあ正しいのってどうだろうって、結局ね、自分の舌がね、信用できないわけよ。
じゃあいいじゃん、少しぐらい。
じゃあじゃないの、うちは土鍋だって言ってるの。
自分の舌がここからここまでいいって言ってるんだったら、それでいいじゃん。
しかも、多めに炊いて、そのときは1食分は食べるけど、他は冷凍しちゃうわけですよ。
なので、そこでやっぱり味が変わるっていうほどずっと冷凍はしないけど、やっぱり状況変わるじゃないですか。
だからどう言っていいかがわかんない。
炊飯器のいいところは、お米2合って言って乾いてるお米に対して、お水と足してここの線までって書いてあるから楽ちんなんだよね。
水を含んでいても含んでいなくても正しい水加減ができるからね。
でもあれもかなり怪しいっちゃ怪しいですよね。
いや、ていうかさ、ほら、本来水の量っていうのはガラスとかで真横から見て水面の高さでチェック測るじゃないですか、メスシリーダーとか。
だけど、いわゆる炊飯器の内釜は上から覗くじゃないですか。
で、上から覗いてこんなもんだろうっていうところに線が引いてあるからいいんです。
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そうだけど、その線のちゃんと測れてるかどうかを真横から見ていないので、正確じゃないじゃないですか。
いやいや、真横から見ない目盛りだからいいんです。
そう、そこまでやってるの?
そこまでやってます。
そうなんだ。
そうです。
ていうことで、どれくらいだったら気になるかっていろいろありますよね。
味は気にならないけど数字は気にならない。
とりあえず味で決めればいいんじゃないの?
だから味は自信がないんだって。
でね、この前、かおりさんは木組み、木工で木を組んでるっていうのを見てきたっておっしゃってましたけど、
はい、もう素晴らしかった、もう。
そうするとね、やっぱりあれって0.1ミリぐらいの誤差じゃないとピッタリ合わないじゃないですか。
そうですよね。
そう、でも、じゃあ、
現地でございます。
大きい家を作るときに、柱とか梁の長さは0.1ミリじゃなくてもいいよね、誤差って。
まあそうですね、そこの組み合わせてる柱そのものの、その組み合わさってるところはちょっと精密である必要があるけど、それ以外はね。
そうなので、かおりさんが最初に言ったとおり、目的ごとに許容できる、全体の何割ぐらいずれてもいいか、みたいな許容量があるんじゃないかと思うし、
それは目的と、あとは、なんだろうな、その人のこだわりでまた違ってきて、
ああ、なるほどね。
例えば液体洗剤を入れましょうと。
うん。
で、かおりさんのところはもしかしたら洗濯機任せかもしれませんけど、
うんうん。
一応こう、洗剤の容器に何キログラムの洗濯物だったら、どれくらいの洗剤の量っていうのが書いてあって、さっきもあったみたいにメモリが書いてあるところにビュッて入れて、
でもまあ1割は違ってたらあれだけど、プラマイ5%くらい違っててもまあいいかってなるじゃないですか。
うん。
で、私は工業系の工学部系のところで勉強していたので、有効桁っていうのを習うんですよ。
ほうほう。
つまり、
なんかそれ聞いたことあるよ。即量のやつの有効桁はどうたらとか、そういうとこで聞いたぞ。
測定したものがどれくらいの誤差を持っているかっていうのを含めて数字を意識しましょうっていうやつなのね。
うんうん。
例えば30センチっていうのを測ったときに、30センチっていうのと30.0センチっていうのと30.00センチは意味が違うよねっていうのがあって。
ほう。
だから30センチっていうものは、その下の桁が何だかわかんないかもしれない。30.1なのか30.5なのか。
ただ、多くの場合、四捨五入するとすると、30センチっていえば29.5から39.4ぐらいの幅なんじゃないかとかね。
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うんうん。
とか、正確に言うんだったら、誤差をプラスマイナスいくつって入れるとか。
グラフにも測定値だったら、または統計的情報だったら、エラーバーって言って、このくらいの不確かさらしさがあるよみたいなのを、
入れたりするっていうのがありますと。
あれ、エラーバーって言うんだ。
うん。でね、機械の部品だと、百分のいくつっていうのを設計するときに入れて、それを測定値じゃなくて、加工をするときに部品屋さんに、これは百分の1ミリの精度で作ってくださいっていう言い方をしたり。
逆に、これは一般硬差って言って、硬差の硬は、公園の硬に。
公やけ。
公やけね。差は差額の差。差分の差。で、硬差って言うんですけど、どのくらいずれてもいいよっていうのを定義して発注をしたりして、作る人たちは、その硬差が緩ければ普通に加工するんだけど、硬差が厳しければ、
いちいち測って、最後にちょっとだけ削ったりして、調整して出荷したりするのね。
うんうんうんうん。
そう。で、一方で、規格が緩い。みなさんが思ってるよりも、ずっと緩いものがあったりして、電気回路の部品あるじゃないですか。抵抗とか。
はぁ。
他にもコンデンサーとか、いろいろあるんですけど、小学校でね、法務の法則とか習って、中学校?小学校?
わかんないわかんない。中学かなぁ。
で、電池は1.5ボルトで、そこに抵抗が10オームでとかってあるんですけど、市販の抵抗は、そうでもないんですけど、プラマイ10%の誤差があってもいいってやつがあったりするんです。
でも、かおりさん、物買うときにさ、これプラマイ10%誤差ありますよって言ったら、もう少しちゃんと測ってよってなんない?
お肉100グラムって時に、90でもいいですかって言ったら、それは100グラムの値段取らないでよって言うでしょ?
ああ、そうね。もちろんね。それはもちろんですよ。90でもいいけど。
でもこれ、これ測りがいい加減なんで、ざっくり100グラムなんで、いいじゃないですか。もしかしたら90かもしれないし、110グラムかもしれないしって言われたら、もう少し正確に測ってよって言わない?
うん、思います。じゃあ結構です。
そうそう。で、電気部品だとね、その辺がね、プラスマイナス10%とか、下手するとプラスマイナス20%ぐらいの誤差がある部品を使っても動くように作ったりするわけ。
ああ、なるほどなるほど。
そう。で、本当にね、細かく設計するときには、調整できるようにしたりして、基板の中にちっちゃいこう、可変抵抗って言って抵抗値が変えられる部品がついてたりして、追い込むっていうのをやったりするんです。
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じゃあ、みなさんの感覚っていうのはどんなもんなんだいな、どんなもんなのかいなという話をちょっとすると、前話したかもしれないですけど、ウェーバーフェヒナの法則っていうのがあって、人は、たぶんね、動物も同じなんですけど、刺激を比率で感じることが多いんですよ。
ああ、昔なんか聞いたぞ。
なんかこうね、刺激を与えて、その強さを変えるじゃないですか。そのときにどれくらい変わったら、あ、刺激が強くなったな、刺激が弱くなったなっていうのがわかるかっていうのがあって、それは100の刺激を与えたときに、強くしていって、100と110の違いがわかる。
違いのわかる男ですな。
たとえば1割だとするじゃないですか。そうすると、500の刺激があったときに、それが変化したのは、500から550にならないと変化がわからないの。
つまり、あっていうのと、多くの感覚が、何倍になったっていうのを感じられる。明るさとか、他の刺激もそうなんですけど、2倍になったっていうのは感じられるけど、2倍明るいのが、また2倍になったら同じくらい明るくなったって思うのね。
要は、何倍になったっていうのが感覚としてわかるんだけど、いくつ増えたっていうのはなかなか感覚としてわからない。つまり、人間は自分が感じられる感覚の中では、壁状、軟状、類状ってやつかなっていうので、世の中をとらえているんじゃないかと。
なので、なんでそんなことが起こるかっていうと、生物的にはそっちの方が設計がしやすいというか、生物の構造としてっていうのもあるんだけど、今みたいに何倍になるっていうのがわかるっていう感覚器は、一般的にとても広範囲のものが捉えられるわけ。
ということかっていうと、1から1000まであるとすると1000倍あるじゃないですか。で、刺激が小さいときにほんの少し違ってもわかるけど、刺激が大きいときには、刺激の差がある程度大きくないと感じられない。
一方で、そういうことは、とっても暗いところのほんの少しの明るさの違いもわかるし、すごい眩しい環境で明るさが変わったっていうのも感知ができるんだけど、これをね、位置変わったっていうのが同じように感じてしまうと、
明るいところでは、900から1100ぐらいだとプラムスマイナス200あるんだけど、その差が暗いところの200と同じにしか感じられないと、実際不便で、音の大きさや明るさ、あとはちょっとした刺激も、ほんの少しの差もわかるけど、強い刺激にもちゃんと耐えられるし、そこの差もわかるっていうので、
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強い刺激に耐えられる、反応できるっていうのは、逆に言えば、刺激そのものには鈍感になってるってことですか?
そうです。刺激が強いときには鈍感になってるっていうので、とても自然現象の中で、弱いところから強いところまでに対応するっていうのは、そっちのほうが楽チンなわけですよ。
それ自然に備わったんですよね。
自然に備わっています。
へぇー。
でも、これって、普通の計算がしにくくなるじゃないですか。10倍と10倍と10倍が同じように感じるっていうことなので。
そこで対策的なものが出てくるってこと?
そうそう。で、例えばカメラとかでも、シャッタースピードっていうのは光の量と関係してるんですけど、1秒の次が0.5秒ね。
0.5秒の次が、500分、2分の1秒ね。で、次が4分の1秒、次が8分の1秒、16分の1秒、30分の1秒、60分の1秒っていって、半分半分半分半分になってくるね。
ほう。
っていう法則があって。
最後の30っていうのは、36がめんどくさいから30っていう感じ?
32がめんどくさいからね。
32?
そう。32がめんどくさくて、64が60になって、128は125って書いたやつもあるのかな。
へぇー。
まぁまぁ。
ちょっとアバウトになってるけど、一応その数値の近くってことね。
ほら、1000と1024なんて大して変わんないじゃん。
へぇー。
っていう話なわけよ。
ほう。
っていうような考え方や、音の大きさって単位知ってます?
デシベル?
そうそうそうそう。デシベルって、ベルの10分の1なんですよ。
で?え?あ、え?
デシリットのデシですよ。
おー?で、D?
そう、小文字のDに大きいBでしょ。
ほー。
で、ベルは、電話機を発明したベルさんの名前から取ったベルで、それにデシがついてデシベルなんですけど。
はぁ。
で、ベルってどんな単位かっていうと、10倍になったら1上がるっていうのがベルなの。
だから、10倍になると1ベル大きい、100倍になると2ベル大きい、1000倍になると3ベル大きいってことですよ。
でも、デシベルだからそれを10倍した数になるんで、10倍になったら10デシベル、100倍になったら20デシベル、1000倍になったら30デシベル大きいっていう言い方するのね。
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っていうのがそのベルの話で、音の単位はそもそもデシベルっていうので測って、
それだと何倍しかなんないんで、どっかで基準値を決めるんですけど、
0デシベルはどのくらいの音の大きさですよって決めてから、そっから10倍、100倍、1000倍で10デシベル、20デシベル、30デシベル大きいっていう言い方のやり方をとっています。
でね、いろいろお話してきたんですけど、やっぱりね、科学の話をしていくと、いつもどんどんどんどん精度を求める話を今までたくさんしてきたんですよ。
1日は24時間だったけど、いいじゃん毎日24時間でって思っていたけど、時計の精度をどんどん上げていって、1日で1秒の違い、1日で0.1秒の違いがわかるようになったら、なんだ1日って少しフラフラしてんじゃないのとか、
収録してる日は当時の日なんですけど、
当時の日なんですけど、
明日じゃないの?
今過ぎました。
っていうこと?
はい。
ゆずゆはだから、今晩入れればいいんだよね。
今晩でいいです。まあいいんですけど、
しっかり時計を作ったら、当時の日が一番朝が遅くて、日暮れが早いわけじゃなくて、朝が遅い日と日暮れが早い日は別々にあって、みたいなことがわかってきたっていう、
科学技術の進歩は精度を上げていくアプローチで、精度が上がっていくと、自然現象の揺らぎがわかるっていう話をどんどんしてきたんですけど、
揺らぎね。そうね。揺らぎね。
そうそう。でも、世の中大雑把でいい世界はたくさんあって、
うん。そうです。
そう。なので、私たちはね、どれくらいの誤差と付き合うかっていうのを体感的に感じていて、
一方で、すごいこだわっているところとかもあって、このバランスをちょっと考えながら暮らすといいんじゃないかと思っていて、
細かいほうの話でいくと、1000ぐらいのものが、2、3ずれても大きいだ小さいだっていうお話をするような世界があったりして、
これはね、気圧なんですけど、1気圧は1012ヘクトパスカル。で、これ1割ぐらい違うと、とっても大変なことになっちゃうわけ。
1割ってだから、900ヘクトパスカルから1100ヘクトパスカルとかってなると、もうとっても大変で、
これはだから、実際の値の1000分の1とか、1000分の10、100分の1みたいなところを、とても細かく見ている。
うーん、ふんふんふん。
で、演奏場みたいなやつもあって、120円が1円円高いなとか、1円円安いなとかって話をしてる。
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うん、うん。
ってことは100分の1ぐらいが、まあ、大きい話。
でも、実際に人々が、自分たちが暮らしている中では、結構アバウトなものもたくさんあって、
ご飯小盛りにしてちょうだいとか大盛りにしてちょうだいっていうのも、何グラムまで測るっていうのはそんなになくて、ざっくりとプラ米2、3%だったら皆さん許してると思うんですよ。
そうねー。
でもなんか、プロになればなるほど、その誤差ってどんどん小さくなるみたいですね。
あの、寿司職人が1粒か2粒ぐらいしか変わらないっていう。
とか、なんだっけな、ほうきとか作る人かな、繊維とかを束ねる人が、その手で掴んだ繊維の数、数というか重さかな、ほとんど変わらないとか。
すごくなんか、手が、何でしょ、手が敏感なのかな、手の振りの感覚なのか重さなのかわからないけど。
なので、作る方の人、職人さんみたいな人のこだわりと、一般の人のこだわりって、やっぱり許容度が違ったりするし、
なので、皆さんがね、普段使っている軽量カップでどれくらい厳しく、皆さん見てるの?とか、
あとは、液体洗剤とかを手で測るときに、どのくらいまでの誤差を考えてる?とかっていうのを、ちょっとね、考えてみるといいんじゃないかっていうのと、
もう一つ、今自分がこだわってるのは、絶対値でどれくらいずれたらいけないと思ってるのか、
それとも割合、何パーセントぐらい増えたり減ったりしたら嫌だって思ってるのかを考えると、
えっと、なんていうのかな、すごい自分は細かいところにこだわってたな、とかっていう話とかが分かったり。
あとはね、測れちゃうから細かさが見えるっていうのもありますよね。
そうね、そうね、そうね、なんかスケールが細かく出る分、すごくきっちりそこに合わせたくなっちゃう。
っていうのはありますよね。
なんかね、お菓子とか作る時も、やっぱり分量を大切にってよく言われるんですよね。
そうですね。
日本は比較的重さベースなんですよ。
はい。
なんか小麦粉何グラムだけど、アメリカとかってカップなんですよね。
容量ベースってことね。
そう、だからだいぶ変わってくると思うんですよね。
どっちが、細かなことを言ったら重さの方が正確なのかな。
質量ベースの方が反応的には正確なんじゃないかと思いますけど。
でも全然それを気にしないというか、気にならないわけだよね。
それがカップというもので作っても全然成り立っているので。
33:05
で、あとはよくやるのがクックパッドとかで卵1個使うお菓子って何だろうとかいろいろ調べるわけですよ。
卵1個ってじゃあ何っていう?
Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ?
そう、とかそこら辺から。
あと同じMだとしてもやっぱり1個1個違うじゃないですか。
黄身の大きさも違ったりするからね。
そう、っていう時にその卵1個がかなりバラついているところで
砂糖100グラムっていうものでちゃんとやる必要があるのかなとか。
はい。
あとはいろんな人のレシピを見ても、例えばクッキー1つ作るにしても
卵1個で作れるクッキーの生地っていっても
全然、全然ではないけど大分ですよね。
でもそれなりに味は違うんだろうけど、それなりに全部おいしいんだ。
あとは自分がどれが一番いいかなと。
まあまあそうですね。
甘めが好きな人、甘さが少ない方がいい人、固めとか柔らかめとか。
あとは作る工程が楽の場合が一番。
そう、で、あとね、測れちゃうから気になるものというと、やっぱりこう、何?
有毒なもの。
ああ、はい。
そう、だから、こう、磯が入っているとか水銀が入っているとかっていうのも
もちろんね、気にしなければいけない時もあるんですけど
特に日本だと、磯の量っていうのはお米にね、そもそも結構入っていて。
ええ。
そうなんですよ。
でも、食べて平気だけど、測ると多少入っているっていうのがあって、
これゼロじゃなきゃいけないって思い始めるとなかなか大変なんだけど、
どこかからよりも大きいと健康に影響があるけど、
どこからよりも小さいと健康への影響はあるのかもしれないけど、
計測ができないぐらい、他の要因と区別がつかないぐらいになっちゃうっていうのとかがあって、
この辺もね、なかなか難しいところで、
一時期こう、放射線が出ているものとかっていうのがあって、
今もね、皆さんの体の中にはカリウムが入っていて、
カリウムは、必ずと言っていいほど放射性のカリウムがある確率で入っているので、
何百ベクレルは体の中に必ずあるというのが、カリウムをとっていればね、
っていうのがあって、測れなければ誰も気にしないんだけど、
体に影響がないレベル、または体に影響がわからないぐらいのレベルだって、
測れちゃうからみんな気になるっていうのがあって。
なるほど。
はい。
聞いたことがあるのがちょっと違うけど、ノードック。
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ノードックありますね。
MRIの検査とかをするじゃないですか、そこで動脈瘤が見つかったりするらしいんですよね。
ちっちゃなやつが。
症状もないような。
破裂する危険がないとは言わないけど、でも危険性が結構低いような。
でも見つかっちゃったから、見えちゃったからすごく気になっちゃってっていうのもあるって聞いたことあります。
ノードックだと最近というか、ここ何年かで脳梗塞になった形跡がありますねとかが見つかるらしいので。
ちっちゃいね。
みたいなのが見つかるらしいので。
そう、そんなこともあって。
この物忘れは脳梗塞だったのか。
そういうのもあるかもしれません。
そんなこともあって、皆さんが数字を見るときに、
これは絶対値で大きいとか小さいとかを判断すればいいのか、
それともこれから何割ぐらい変化する、また何割ぐらい誤差があるって言って見た方がいいのかっていうのは、
なかなか普段意識してないけど、そこを意識するだけで数字の見方が変わってくるんじゃないかと思うんですよ。
しっかり測れるからこそこだわってしまうっていう話と、仕方がないなって思う話。
さっきかおりさんの言っていた、1時間かかるところで車で行ったら、そんな1時間ピッタリで着くなんて思ってないけど、
10分以上遅れたら、なんかすげえ遅れた感じがするなっていうのが、
3時間かかるところは10分遅れたら、まあまあいい感じじゃないのって思ったりして。
で、電車も何時何分に来るって言われたら、1分でも遅れたらすごい遅れた気になるけど、
時計がね、腕時計がなくて何時ごろに家に出たって言えば、電車を待つ時間もまあ仕方がないかなって思って待ったりとか。
あとはいろんなものをね、数字が上がったり下がったりするっていうのも、自分はどこを気にしているのか。
あとは何割ぐらい違ったら、それが自分にとっての影響があるのかみたいなところを意識するだけでもいいんじゃないかと思うし、
結構多くのものが大雑把でも仕方がないって思われていたり、それで許容されているっていうのもだんだんわかってくるんじゃないかと思います。
はい。
だって歯磨き粉の量なんて1割ぐらいばらついてもいいじゃん。
全然気にしたことない。
そうだよね。
うん。
だし、どうだろうな。
歯磨き粉といえばさ、出すと筋が、筋っていうかカラフルなやつが出てくるやつ。
何種類かの色がついているのと白いところがあるタイプの歯磨き粉ありますよね。
そう。
シリはアクアフレッシュかな。
そこにも今いっぱいあるの?あんまり歯磨き粉つけないので私。
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なので種類はよくわからないけど。
あれは多分赤だけ少なかったら起こると思う。
大抵は最後は綺麗に出ない。
絵の字は綺麗に出ても。
はい。
なので途中でよくわかんなくなるんだろうけど、最後まで綺麗に出したと考えたときに赤だけ途中で出なくなったら起こる。
ね。その辺で何割ぐらい。
それもフレームなんか言えないよね。最後だから。
それも言えないんじゃない。
混じっちゃうしね。混じった色になって出てくるしね最後ね。
そうなの?私経験はないんだけど。
青と白だったら最後のところは水色っぽく混じっちゃう。
そうなのね。でもほらそれがさ本来赤が出てくるはずなのに赤が出てこなかったらどう思う?
いや別に。
青だけあるのにって。赤!
それは歯磨き粉だったら気になるのかな。
溶け残ったものでカップの底の方が砂糖が甘かったりとかね。
あーね、そうね。それを混ぜようとしてペチャッと飛ばしたときのショック。
で、身の回りのものがどれくらいの高さ、どれくらいの精度でできているかも確かめると面白いかもしれませんし、
そう言われているとすげえピッタリに作られているなっていうものもあったりして。
ピッタリに作られているものは気持ちいいですよね、だから。
だから僕言えば他のものはそんなにピッタリじゃないからこそピッタリにすごく感激するんでしょうね。
あとはねピッタリになるときに具体的な食感、要は感覚的なものが変わるっていうのもあって、
よく言われるのが茶筒のフタですよね。
ほうほうほう。絶妙な固さ?
茶筒のフタは0.5ミリ大きければ多分スカスカで、
で、一番気持ちの良いところよりも0.1ミリ小さければきつくて入んないっていう状況だと思うんで、
それをフタと本体をそれぞれ作って合わせるんじゃなくて、合わせ込みながら作っていくからそういうのがみんなお揃いでできるんだよね。
なるほど。
そうそう。そんなことの、なんていうのかな。
ものの袋詰めみたいなやつも、一個ずつ入れたら一袋何グラムっていうのを超えちゃったりすることあるじゃないですか。
あれをどう調整してるかとかっていうのも実は面白かったりします。
ある自動機は、ちっちゃいカップが、例えば6個並んでいて、そこにガラガラガラって上からお菓子とかを入れて、
一個一個測って、6個中でこれとこれとこれとこれ、この4つの組み合わせだったら、
42:00
一袋分に一番合うっていうのを選んで、その4個分をガラガラガラって出して一袋にして、
みたいなことをやって、ばらつきを防ぐとかっていう工夫をしてたりとかね。
ほー、ばらつきね。私の飴は発火ばっかだとかね。
出ました。私がさくまのドロップスを開けて出そうと思うと発火しか出てこないみたいなね。
それは他の人が発火が出たら戻してたからだよっていうのはあるんですけど。
発火しか入ってない。
そんな感じのばらつきとこだわりっていうのを年末の節目で、
皆さんは時間をどれくらい厳しく見ているかみたいなところも含めて考えてみるといいんじゃないかと思いますし、
皆回りの数字を絶対値と相対値で意識してみるのがいいんじゃないかと思います。
はい、今日はパワーズオブテンの話と誤差の話っていうのをしてきました。
はい。
はい。ということで今日はこの辺にしたいと思います。
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よろしくお願いします。
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そうですね。
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たくさんの聞き放題の書籍などもありますので、
使ってみると面白いかもしれません。
はい。
はい。
次回は今年最後の回で、
45:01
来年の星空案内。
さすがにもう、来年の話をしても鬼は笑わない。
ってか、来年の話しないと間に合わないんで。
31日の配信になります。
いつになったら鬼は笑わなくなるんですか?
うーんと、その辺は大人の事情で考えていいんじゃないかと思いますよ。
いつ、ね、よく来年の話をしたら鬼が笑うって言うけどさ。
それはだいたいね。
笑わせるのはいつだよ。
将来のことを言っても信用がないような人の時に使うんですよね。
そう。
はい。
スケジュールを立てる時にはそんなことは言われません。
そうですか。
はい。ということで、
次回、12月31日、大晦日の朝配信になりますので、
来年の星空が気になる方は聞いてみてください。
はーい。
ということで、そんなエリカの時間、第443回、この辺にしたいと思います。
お送りいたしましたのは、ヨシアスと、
カオリでした。
それでは皆さん、次回の配信でまたお会いしましょう。
さようなら。
ごきげんよう。