00:04
尚さん引き続きよろしくお願いします。 よろしくお願いします。
重波数って、これを聞いてくれた皆さんが、 ちょっと
興味を持ってくれるといいですよね。 そうですね。以前も前回お話ししましたけれども、
目に見えないものって意外と意識しないじゃないですか。
やっぱり目に見えるもの、手に触れるもの、 感じるものって僕ら意識するけど、
僕ら生まれた時からそうでしたけど、家電製品が揃っている、 ある程度便利な、僕ら世代にも便利な時代に生まれてきているんで、
その前の時代のことを考えると、 その今の利便性って
実感しますけれども、この時代に例えば、 今の子どもたちなんかもインターネットがあって当たり前、 スマホがあって当たり前、情報がすぐ手に取れて当たり前、
辞書を調べずにインターネットで検索すればわかるっていう。 触れていれば
感じるかもしれませんけど、その仕組みがどうなっているから、 こういうふうに
こうなんだよっていうのを、 実感しないとやっぱりわからないと思うんですよね。
それと一緒で、周波数の部分もこういう仕組みなんだよってお話しすると、 それでかーってありがたいねっていうふうに感じられると思うんですけども。
わかりました。 最後の方で出てきた、心地よいとか心地悪いとか、
その辺は無意識だけど話を聞いたら納得できるような話が結構ありそうな気がしました。
そうなんですよね。で、そこで今回は、 揺らぎについて、この
揺らぎの話も深いですね。 F分の1の揺らぎとかっていう言葉を使ったりするんですけども、
なかなかその、周波数もそうですけど、揺らぎという言葉はあんまり使うこともないと思いますし、 聞いたこともあんまりないかもしれないんですけどね。
だけど私たちの生活の中で触れていることなんで、それがどういうことなのか、
お話しできればなというふうに思います。 では、今日もよろしくお願いしまーす。
よろしくお願いします。
ピカラリーノ、スタート。
この番組は作曲家、尾田直雅氏と、私アメが音や音楽をテーマにおしゃべりする ポッドキャスト番組です。
揺らぎ? 揺らぎってその、
なんかこう、 波形みたいな話ですか?
そうですね、あの波形の話でもあり、 揺らぎっていろんな捉え方ができるんですけど、
03:05
心の状態を表すもので言うと動揺を示すんで、それはあんまりその ポジティブなイメージではなくて、ネガティブなその表現で使われることがあるんですけど、
音に関しては揺らぎって、心地の良いもの、心地の良い音のことをその揺らぎと捉えたりとか、
それは音のみならず、見た目にも揺らぎというものがあるって言われるように、 最近はなってきたんですよね。
ではちょっと今日はその辺のお話をゆっくり聞きたいと思います。 では本題に入る前に本日のBGMのご紹介です。
本日のBGMはこちらもファーストアルバムからなんですけどね、 以前カフェボサというその楽曲をご紹介しましたけど、
今回同一のそのアルバムに含まれているカフェボサ2、 ちょっとカフェミュージックを意識した楽曲をね、このアルバムの中ではもう一曲作ってあるんですけど、
こちらの方も再生数がかなり伸びているので、 よろしかったらいつものように詳細は番組の概要欄に掲載されておりますので、
よろしくお願いいたします。
なおさんの楽曲って結局は全部で何曲あるんでしょうね。
えっとね、今までで9枚のアルバム1枚のシンクル出てるんですけれども、 だいたい1枚のアルバムにつき10曲以上は、
10曲からね、ファーストアルバムは確か20曲ぐらい入っていると思うんですよね。 最近去年リリースしたアルバム9枚目のアルバムもね、
十数曲入ってるんでおそらく、 今音楽配信ストアで
配信されている楽曲が100曲は超えてますね。 なるほど、ということはピカリリーの3度も100曲ぐらいはこの調子でずっと1曲1曲ご紹介していけるんですね。
そういうことになりますね。わかりました。
ぜひ皆さんもいろんな配信サービスでなおさんの曲聴けます。
インスタグラムのBGMにも設定ができるそうなので、ぜひいろんなところで聴いてみてください。
よろしくお願いいたします。では今日のテーマ、揺らぎ。
私あんまり揺らぎって言葉を使ったことがない気がしますね。
おそらく揺らぎという言葉を多用するのは音楽制作者であったりとか演奏家の方が多いんじゃないかなって。
一番音楽でわかりやすいところで言うと、例えばオーケストラ、ブラスバンドでもいいですけども何十人もいますよね。
06:05
で、タイミングが指揮者がいるとはいえタイミングがドンピシャとは合わないですよね。
どうしてもその百分の何秒であったりとか千分の何秒であったりとか音がずれますよね。
そこを合わせるのが楽しいんですよね。
ですけどそのドンピシャであっても心地いいんですけど、ぴったりあったままっていうのはその心地良さを与えないと言われてるんですよ。
与えない?
一番わかりやすく言うと、例えば今パソコンでいろんなバイオリンですとかピアノですとか大声ですとかフルートですとかいろんな楽器がパソコンの中にサンプリングされたものを並べてオーケストレーションの楽曲も作れるようになりましたけども、
もちろんそのテンポもきちっと揃えて
制作することも可能なんですけど、それでデジタルに作られた音源と実際の生の、例えばサントリーホールならサントリーホールいてそのオーケストレの音源器でどっちが心地よいかって言ったら
校舎ですよね。生演奏を聴いた方が心地いいですよね。 なんでなんですかね。
それがね、もちろんその音響の差ってもしかしたら、サントリーホールって言っちゃったのがまずかったんですけど、音響の差もあるんですけども、それが微妙に音がずれている、タイミングがですよ。
チューニングがもちろん合ってるって前提なんですけども、だからね1,000分の1秒のことをミリセカンドって言うんですけど、
僕らその音楽制作者がデジタルって、例えばデモ音源でもいいですし、それがその本番でそのまま配信する楽曲でもいいんですけれども、出す時に、これは中級者上級者の方よくやるんですけど、音のタイミングがピッタリ合わせないんです。
わざと合わせないんですか?
わざと合わせないんです、タイミングは。そのリズムのタイミングなんですけど、わざとね、そうだな、今1,000分の1秒のことをミリセカンドって言いましたけど、大体15ミリセカンドぐらいずらすと逆に心地いい音になるんです。
またそれが生演奏っぽく聞こえちゃうんです、ちょっとずらしたほうが。でも1,000分の15秒のずれって、人間の聴覚ではわからないです。わからないんだけど、微妙な心地良さを感じるようにできてるんです。不思議なんですけどね。
でもスコアで言うと、当然譜面は全員縦にジャーンって言う時や、全員がジャーンって音を出すように譜面になってるじゃないですか。
09:10
人が出せば当然ずれると思うんですけど、
ずれます。
1,000秒ぐらいだと、指で鍵盤楽器を弾くよりももっと正確に同時に10音ジャーンって弾けますよね。
でもそれをわざとずらすってこと?
わざとずらす。わざとずらす。本当にわからないレベルですよ。
へー。
1,000分の1秒って言うと、本当それこそスポーツの世界で言うと、東京オリンピックのスピードスケートなんか1,000分の1秒で表示されたりしますけども、
ほぼ差ないですよね。
だってもう画面上に一応数字出てるけど、メラメラメラメラって動いていくようなスピードの話ですよね、1,000分の1秒って。
そうなんです。だからその単位で、だから聴覚的にはほぼ合ってるんです。
うん。わからないぐらい合ってるってことでしょ?
はい。だけど、その辺があんまりにもピシャーって合いすぎちゃってると、
どうしても機械的に脳の方には感じられちゃうんですよね。
だからあえて、揺らぎクオンタイズって言葉を僕ら使ったりするんですけど。
ずらした方が心地よい?
心地いいんです。理論上で言うと。
それは誰が見つけたんだろう。
シンセサイザーが世に出た時、いろんな音が出て自動で鳴らせて、一人だけど、
極端なことでバンドの音が全部出せたりとか、オーケストラの音が全部出せたりして、
シンセサイザーすごいって思ったのに、
だって揃ってないんですね、プロが作ったら。
揃わないように作った方が、聴いてる時が心地いい。
心地いいんです。
だからどの辺の数値までが許容される誤差なのかわからないんですけど、
あえて、他のクリエイターの方はどうか知らないですけど、
私はそうします。
プロの人って、そんなことって言ったら悪いことみたいに聞こえるけど、
そんなひと手間っていうか、揃えすぎてて気持ち悪いってことですか?
デジタル音源の気持ち悪い部分は、
いろいろ周波数でいう高音域と低音域がバサッと切られちゃう。
デジタル音源って切られちゃうんですけどね、
レコードに比べるとCDっていうのは、
12:01
音の旨味の部分が切られちゃうから、
CDよりもレコードの方が心地いいって言われてる、
疲れないって言われてる由来でもあるんですけど、
それ以外にもやっぱりあんまりにも、
音がピシッと揃いすぎちゃってるっていうのも、
よろしくないっていうか言い方悪いですけどね。
でも打ち込み音源で当初作り始める人とか多そうですけどね、
最終的には生楽器でやるからいいのかな?
最後まで打ち込みで作る方もありますよね、最近。
そうですね、もう打ち込み完結の方が過半数じゃないですか、今。
だから演奏家のね、ちょっと話は君にそれるけど、
演奏家の方の仕事減ってますからね、今ね。
あ、そうなんですね。
そうなんですよね。
それでも揃いすぎると気持ち悪いんだ。
気持ち悪いというか、
心地よさで言うと、
数値にならないところでやっぱりちょっと微妙な差が出るっていう。
不思議でしょ?
不思議ですね。
話がね、ちょっとあちこち言っちゃいましたけど、
1Fの揺らぎって不規則性のあるものって言われてるんですけど、
僕ら日常の中で癒しを求めるために、例えば、
海だったり川だったり山奥だったり、
そこでその小鳥のさえずり、風の音、
それにカサカサなる木々の葉っぱの音、
川のせせらぎだったり波の音だったりだとかっていうのは、
すごく不規則じゃないですか。
自然なものだからね。
その不規則性が心地よさを与えるって言われてるんですよね。
規則性のあるものっていう、例えば運動するときとかそれはそれでいいんですけども、
ずっとそういう状況がその続いてるっていうのは、
休息、心が休まらない原因でもあったりするんですよね。
作業したりとか、はずみつけたりとか、
小気味よくやるにはいいんですけども、
やっぱり寝るときとか、ちょっとリラックスするときは、
そういう不規則性のある音だったりとか、
あとその焚火とかロウソクの炎を見てると、
癒されるとかって言うじゃないですか、まあ音もそうなんですけど。
15:00
あと木造住宅であったり、
一枚板のテーブルとか、その木目が人々に癒しを与えたりとか、
その見た目の不規則性も、癒しの理由の原因の一つにも挙げられるんですよね。
不規則性…確かにそうかも。
人額模様は揃ってますよね。
チェックも揃ってる。
なるほどね。
えー知らなかった。
その規則性、規則正しくなっているものっていうのは、
ものすごくインパクトを与えるし、ものすごくビビッドで印象にも残りますけど、
心地よさがその中にあるかって言ったら、
永続的にはちょっと難しいかなっていう。
プロの目線ですね。
私、学生式をやってたので、
合わない、もう話にならないぐらい合ってないものが、
私の式に合わせてとか、私がバチを叩いている分に合わせて、
みんなが揃って心地いいってなる。
その前がめちゃくちゃずれてるからなんだけど、
でも極めて極めて本当の意味で電子でそれを作ってしまうと、
ちょっと心地悪くなるんですね。
合う合わないの単位がものすごく精密だから、
明らかに合ってないものは10分の何秒単位でも合ってないと思うんですよ。
10分の1秒合ってないと、ものすごい気持ち悪いんで。
なるほどね。
100分の1秒程度の誤差だったらどうだろう?
ほぼ合っているように聞こえるはずなんです。
ほぼ合っているように聞こえるはずなんです。
じゃあもう1000分の1なんて…
ほぼ合っているようにしか聞こえないです。
隠し味以下ですね。
隠し味以下です。
へえ、そんなコントロールをされた世の中で生きてるんですね。
誰かの配慮で。
私の場合はミリセコンドで言うとだいたい7から8秒ずらして作ってます。
最近ではその差がね、時々わかる時があるんですよ。
特に打楽器はわかりやすい。
打楽器とかピアノで和音でバーンってやった時に、
人間の手で和音をドミソナドミソでバーンってやった時、
その波形っていうか音の中を見ますよね。
18:01
1000分の何秒単位でずれてるんですよ。
ピシッと合ってるようになることはないんです。
どんなに上手い人でも。
親指と薬指が同じタイミングで叩けてるかって言うとやっぱり微妙に違うと思いますね。
微妙にずれてるから音が柔らかく感じるはずなんです。
和音って。
和音で言うとすごくわかりやすいんですけど。
だけどそれが本当全く1万分の1秒でもいいですけど、
1000分の1秒でもいいですけど、
寸分たがわずドミソナドミソでバーンってやったら痛いことになっちゃうんですよ。
今出てきた寸分たがわず合っていて気持ちよかったってどこかに書いてある文章も細かいことを言うと、
やっぱり合ってないから心地いいんですね。
そうなんです。
なるほどね。
単位の違いでもありますけど。
それをプロはずらすのか。
それがびっくりですね。
なおさんこれ今日のタイトルは揺らぎじゃなくてなんかもうちょっと専門用語の方がいい気がする。
心地いい音って言っておきましょうか。
いやなんかその音楽を作ってる人が、
あそうそうって言うようなもうちょっと専門的な言葉のタイトルでもいい気がしますね。
ミリセコンドとか世界に。
そうですねミリセコンドとか私は今日初めて聞いたからそんなのでも良さそう。
千分の一?
でもやっぱりそのビフォーアフターないよりも絶対そっちのほうがいいっていうことですもんね。
そうですねそれがね、
例えばねピアノとかその打楽器ってものすごくわかりやすいんですけど、
他の楽器だとね千分の一秒とか千分の五秒ずらしただけじゃ全くその差わかんないと思います。
管楽器を特に息を吹き込む楽器をどうしてもそのずれの差ってあるんで、
吹き込んでから音が、音を吹き込んでから出るまでの間隔ってありますよね。
うんもう息のスピードが。
百分の何秒とかね。
いやそれに、ピッチな時にもなんか不協和音みたいな話しましたけど、
ビブラートかけるような人がいたらもうそもそもなんか単音の横伸ばしとかじゃなかったりするから、
出だしがどうだったみたいなのはスーッと体に入ってきてるかどうかぐらいのことなんでしょうね。
鋭くなってしまうのかなぁ、いやぁ。
21:03
でまたね、音の話になるとね、そのアタック音の始まりがアタックって言うんですけど、
でその音をパンって鳴らした時にすぐに音が反映されるのかもしくは叩いてから本当それこそ千分の1秒千分の3秒ぐらいですぐ反映されるのかってそこもその変えることできるんですけど打楽器なんかもね。
ストリングを押すなんかもそうなんですけど、その辺も例えばそのコンプレッサーっていうそのツールを使ってコントロールするんですけどどのぐらいホールドしてそのリリースにじゃあどのぐらいのミリセコンドでっていうふうに調整したりするんですけど、
そういうのをその揺らぎの要素を考えて、だから物理でね、考えてやってる人もいますよね。
すんごく緻密です。
そうですね、計算式で表せそうな話になってきましたね、だんだん。
そうなんですよね、F分の1の揺らぎ自体は数値化するのはものすごく難しいことなんですけれども、心地良い音をじゃあどのようにすればその楽器ごとだったり楽曲ごとだったりはおそらくその制作者の方、クリエイターの方はね、経験値でおそらく分かっていると思います。
へー。
はい。僕、まあ変な話ですけども、決してその一流とは言えない、僕レベルでもその辺は分かるんで、おそらくトップアーティストと言われている方々は数値もしくはその経験則で頭に入れてやってるんじゃないかなっていうふうに。
最近iPadとiPhoneに音が作れるアプリを入れていろいろ作ってるけど、何の設定も触ってない。有料版だけど何も触ってないから、細かいこと言うと縦にピシャッと合ってるはずですよ。誰も代わりにずらしてくれる人いないですからね。
えっとね、ずらす代わりにね、そのコンプレッサーっていうツールがあったらね、そのアタックの部分をそれぞれね、わずかにずらしてみると、それが揺らげコンテンツが、心地いいコンテンツが生じるはずです。
なるほど。
そうなんです。
いや、春休みだからさ、子供になんか、曲作りみたいな、その音の重なりみたいなのを、うちの子何の楽器もしないからちょっと教えたいなと思って。
じゃあまず、えっと、ドラムの大太鼓みたいな足でどんどん蹴るやつの音をこんなリズムにしようとか、スネアをこうしようとか、シングルをこの感じで入れようかとか。
で、そこにこういろいろメロディ入れて、ハーモニー入れてみたいにしようかなと思ってやってる途中なんですけど。
いやーちょっとすごく専門的で、プロはそういうことしてるんだなっていう回ですね、今日ね。
24:04
そうですね。
いやーもう全然知らない、知らない。
うん。
でもそれが心地よかったりするんだね。
うん、言われてみればそうだなっていうのは、先ほどそのピアノの和音の話しましたけど、例えばジャズピアノなんかにしても音を和音をバーンとは鳴らさないですよね。
あー。
バーンってそのまま来ちゃったら、結構アタックも強いから痛い音になっちゃうんですよね。
うーん。
で、指っていうのは同じ長さじゃないから、どんどん考えてもその100分の1秒とか1000分の何秒とかちょっとずれますよね。
で、それはその分散和音みたいにタララってこうなだらかに入ってくるような、なだらかに耳とか心に入ってくるような音に聞こえるんですよね。
いや、ただ人が演奏してたら、そのそれぐらいのズレは言われてみたら当たり前だろうなと思うから、
当たり前ですよね。
割と自然ですよね。
うん。
機械の方もそこに寄せてくるっていうのがちょっとびっくりですね。
あの結構寄せてるし、そういうサンプリング音源もそこまで作り込んだ音源が、の方が今多いですね。
へー。
うん。ピアノでもギターでも、クイックアルペジオ、アルペジオ分散でものすごく速いドゥルルっていうその分散和音でも、そういうものを作り込んだそのツールとかもモデルマリオの時代になりましたしね。
なんだ、いやせっかく合うのに、機械だから。
人だとね、厳密に合わないでしょ。悪く言えばよ。
どうしてもズレてしまう、人だから。
でもそっちの方が心地よくなるっていうのが大発見だな。
そうなんですよ。だから一番いいのは、例えばリズム隊ならリズム隊、要するにベースだったりドラムだったりっていうのをピシッとリズムを合わせておいて、それにアナログの音、アコースティックギターだったりウクレレだったり、人の声なんかもそうですよね。
人の声もピシッと合わせることはできるんですけど、ちょっと微妙にずれてた方が味のあるような歌に聞こえる場合あるじゃないですか。
わざとずらして歌うシンガーもいますよね。
あんまりじゃあ逆にずらしすぎるとちょっとためすぎじゃないって指摘されたりもするじゃないですか、リスナーさんから。
だからあそこの差なんですよ。心地いい心地悪いの差って。
なるほど。
昔のヒット曲を誰かがテレビに久しぶりに歌いに来たみたいなときに、ちょっとメインのところで、いいところでちょっと崩して歌われたりするとテレビのこっちで一緒に歌ってたのにずれちゃったりして、ここは普通に歌ってほしかったなって思ったりするんですけど。
27:18
あれは良くない例ですね。
でもかっこいいのもあるんですよね。
だから客観的に歌に関して言うと崩して歌っても、ここまでのずれは心地よく感じるけど、これ以上ずらすとちょっとどうなのっていうクレームがくるような。
音のずれの心地良さ心地悪さっていうのは、ゆらぎの回でちょっと深い話になりましたけども、そういう印象とか、心の印象、心象ですよね。
もう変わってくるんだなっていう。
なるほど。
いやー知らなかった。
機械はビタッとあって便利だなと思っていたのに、そうじゃないっていうのが大変勉強になりました。
本当にデジタルっぽく打ち込みっぽく決めたいんであれば、それはそのままビタッて使えばいいんですよ。
で、ちょっとアナログっぽい生音っぽいアレンジにしたいな、楽曲にしたいなと思ったら、私が言ったみたいにちょっとずらせばいいんですよ。
そうしたら生音っぽく聞こえます。
へー。
で、その制作意図でずらすずらさないっていうのを決めていく。最初のコンセプトで。
っていうのは、クリエイター目指す方はその辺参考にしてくださるといいんじゃないか。
本当ですね。
うん、思います。だから、ある意味、こういうことって本でも書いてないんで、僕が作曲家としてやりだしたのはここ10年ぐらいなんですけど。
書いてないんですか?
うん、あんまりにこういうこと書かれてる本ってあんまりないですね、ここまで言っても。
へー。
ネットで調べれば、それぞれ結構音楽のクリエイターさんって今すごく多いから、ブログで書いたりする方もいらっしゃるかもしれないですけど、なかなかね、本では出てないんじゃないかなっていう。
不思議。そうなんですね。
ね。
絶対、私と同じ庶民の人たちは今日の話は、「へー、何それ?」って感じだったと思うけど。
思いますね。
プロはね、プロはそうなんだ。不思議だけど。
まあ、そうやって用意されたものの中で、私たちは心地よく日々を暮らしてるんですね。
そうですね。だから、音のタイミングであったりとか、前回周波数の話、前々回もチューニングっていう意味でも周波数の話しましたけど、
その周波数も何の楽器でどこにどの数値で合わせるかによって心地よさ悪さ。
30:06
名前が付けられた心地よい周波数がいくつかあるんですけども、そういう研究とかね、いまだにされてること多いですからね。
いやー、研究って言っても終わりがなさそうな研究ですよね、本当に。
そうですね。人が感じるものなんで、その辺はある意味データを取りながらと思うんですけど。
そうですよね。答えがバチッと出るような研究とはちょっとまた違って深そうですね。
そうですね。
でもちょっと揺らぎの話が出たからあれですけど、揺らぎが心地いいのは、自分も揺らいでるからなんですよね。
そうですよね。
人の、生きてる人の中は血が巡っていて、細胞があって、細胞一つ一つが生きていて、それぞれがみんな動いていて、結局はその個体全体、心臓も動いてるけど、人自体が振動してるから。
これ、やっぱり学者さんでこういう表現したかったんですけど、波の音なんかにしても、川のせせらぎ、風の音にしてもそうなんですけど、不規則であるようであって、結局はその自然、宇宙、宇宙まで話しちゃいますけど、のリズムじゃないかと。
僕らの生命自体も宇宙のリズムの中で生きてるんじゃないかと。
もしかしたらその揺らぎと、自然の中の揺らぎと僕らの命の揺らぎが合致するっていうか、ハーモニーを起こしてるんじゃないかと。
だから心地よさを感じるんじゃないかっていう風に言ってる学者さんもいらっしゃいましたね。
なるほどな、ちょっとポエトリーで素敵だなと思いましたけどね。
私いろんな方とお仕事しますけど、例えばお醤油屋さんはこの樽でお醤油育ってるじゃないですか。
お酢屋さんも一緒ですよね。樽でずっと熟成させて仕上げていきますけど、あの樽の中も呼吸してて、生きてるんですよね。
生きてますね。
当然私たちも生きてて草花も生きててみたいな話で言うと、農家さんとかやっぱり土が生きてる死んでるみたいな話をされるんですよ。
全部が生きてるから地球の中で、それぞれが波長みたいな波がいろんなものに波があって、それぞれが振動して共鳴しあって、人同士もねいろんな共鳴とか、
33:08
違和感を感じたりとかいろんなものが共鳴とか波動とかいろんな微振動とかいろんな言い方をいろんなところでされるけど、
結局は全部動いてるんですよね。これが完全に止まるときはやっぱりそれぞれが死んでしまうときなんだなと思って。
いや音も、ちょっと前に畑とかで音楽を聴かせるとか、そういうのをされてる農家さんのとこに行ったことがあるんですけど、
やっぱり作物も音楽に影響されるんですよ。ビニールハウスの中でそこだけ音楽を聴かせて育てるんですけど、
そのときも音の力って、だって作物には耳はないから、耳はなくても伝わるんですよね。空気から。空気から波に伝わるんですよ。
それだけじゃなくて、土もその音を受け止めるんですよね。で、なぜか音によって美味しい、もっと美味しいお野菜にしようとしてる人たちがおられてですね。
そういうのをその場に言い合わせたりしたことがあるので、やっぱり音とか振動とか、いろんな職業の方々、いろんなクライアントとお仕事させてもらうと、割とよく出てくることなんですよね。
揺らぎとか振動とか。
今、農作物でもそうですし、例えばこないだ南韓のドキュメンタリーで見て、枕崎の鰹節を作っている方。
鹿児島県ですね。
鹿児島県の。
そこにしても、品評会なんかで金賞を取るくらいのいい鰹節を作っている職人さんなんですけど。
今ね、鰹節をどの段階だったかな、それはちょっと忘れちゃったんですけどね。
モーツァルトを聞かせているらしいんですよ。
それが効果があるのかどうかは分かりませんけど、音の振動とか、農作物で効果があるということは、もしかしたら鰹節もあるかもしれないという、実験的にやっているらしいんですけどね。
その話を聞いてね、もしかしたらああいう第一次産業、第二次産業をやっている方の感性って、もしかしたら人種を超えた域かもしれないと僕は思ったりもんで。
36:14
そういうの肌感覚でもしかしたら、そういう職人さんとか方々は感じて取り組んでらっしゃるのかな、だから極端なこと言うと学者さんよりも何かもう目に染みて分かっているのかなっていう記載しますけどね。
地球上にあるものは、いろんなものが数値化できて、その中に存在する人はいろんな数値とかいろんな波の中を息吸ったり歩いたり動いたりしながら生きているから、人もものも。
だから音も温度も太陽も含めたものもね、いろんなものが周波数とか揺らぎとか波動とか微振動とかそんな形で、人だと体の中に取り込まれていって、
それが細胞レベルで言うと、爪の先から脳の中までいろんな影響を与えてるんでしょうね。
ですからちょうど今その野菜が放投してるって言いますけど、やっぱり異常気象だったりそのリズムとかね、そういった気温湿度がちょっとずれてしまうとやっぱり
作物にもね、そういう影響が出るように、やっぱりいろいろリズムであったり、音振動、そういったものがちょっと崩れてしまうとやっぱり、作物も僕ら同様不快感を感じて、良かったり悪かったりするんでしょうね。
ミミズがいる土はいい土って言われる、簡単な言葉で言われますけど、あれミミズじゃなくてもいいんですよ。納豆菌とかでもいいの。
何か存在、生き物が存在していることが大事で、ふかふかの土に生まれ変わっていくんですよ。
だからやっぱり、命があるものがそこに存在すると周りに影響を与えて、周りも目には分からないぐらいの振動をみんなが起こし始めて、最終的にはふかふかの土になっていくんです。
えぇ、不思議ですよね。
不思議ですね。
39:01
そう、目に見える音っていうのはその中で言うとわりとわかりやすい存在かもしれないですね。
あら、なんか深い。
作曲家の人たちしかわからないような話だなって言いながら、なんだかすごく最後、土の話になってきましたね。
サイエンスの話になってきましたね。
そうですね、サイエンスだと。
生楽器と打ち込み音っていうところで言うと、ちょっと興味がある人は是非、うちの子供みたいにやってみようかなってした時には、今の直さんが言われてたようなちょっとずらすみたいなこともちょっと頭の片隅に覚えておいてくれるといいのかなと思いますね。
いやぁ、面白い。全く知らない話でしたね、さすがに。
ここから先はちょっと気が重いですね。こんなふうにほとんど知らない話ばっかりになったらどうしようってちょっと今日思いましたけど、とっても楽しい。
なるべく平たい言葉で話していければなっていうふうにちょっと勉強しています。
わかりました。ありがとうございます。
では今日はこの辺でお開きとします。直さん、今日もありがとうございました。
お疲れ様でした。
ヒカルDのサウンド、また次回の放送でお会いしましょう。
今週も皆様の暮らしが素敵な音や音楽に進まれた日々でありますように。
ではまた来週。ありがとうございました。
ありがとうございました。