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2023-11-17 59:51

第539回 双眼鏡のスペックと選び方 byそんない理科の時間B

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■オープニング・双眼鏡はたくさん種類がある・口径と倍率・トイレットペーパーの芯・角度の目安を持とう・倍率・みかけ視界・ひとみ径 ■双眼鏡のしくみとスペック・望遠協だと視界が180度回転してしまう・プリズムの利用 ポロプリ...

サマリー

双眼鏡のスペックと選び方について、倍率や光景、瞳形などの要素を解説しています。双眼鏡は景色を見るために便利ですが、逆さまに持つと困ることがあります。また、倍率が高いと手ぶれしやすくなることもあります。瞳孔の大きさは4ミリから5ミリあれば十分です。 実視界が広く、視野が広い双眼鏡は、夜空や風景を見つけるのに役立ちます。また、星を追いかけるのも容易です。さらに、双眼鏡の明るさはコーティングの有無によっても変わります。 双眼鏡の選び方と使い方について話しています。双眼鏡のスペックには注意が必要で、メガネを使用する人や片目のピントが合わない人には特に配慮が必要です。星座や星の配置を見るためには、双眼鏡が適しています。プレアデス星団やオリオン座の星群なども楽しめます。 私たちの損ないプロジェクトの配信についてお話ししました。ウェブサイトやポッドキャスト、audiobook.jpで過去の配信を聴くことができます。さらに、文字起こしをしてくれるListenサービスもご利用いただけます。

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よしやす
理科っぽい視点で、身の回りのことを見てみませんか? そんない理科の時間B、第539回、そんない理科の時間B、お送りいたしますのは、よしやすと、
かおり
かおりです。
よしやす
よろしくお願いします。
双眼鏡のスペックの意味
かおり
よろしくお願いします。
よしやす
今日は宿題のとおりというか、
宿題!
はい、前回、
かおり
宿題、宿題、どうしよう、宿題。
よしやす
はい、私がやってます。予告したとおり、双眼鏡のお話をします。
はーい。
はい。
双眼鏡って、すごいたくさん種類があるんですよね、お店に行くと。
かおり
双眼鏡って、どこで売ってます?
よしやす
家電量販店か、天体望遠鏡屋さんか、
かおり
天体望遠鏡屋さん?
よしやす
はい。天体望遠鏡売ってるお店があります。
かおり
へー。
よしやす
うん。あとは、ホームセンター。
うん。
そんな感じかな。あとは、通販ですね。
うん。
すごい種類があるってことは、いろんな好みがあるに違いないんだけど、
うん。
でも、自分に合うのがどれか分かりにくいっていう特徴がありますよね。
かおり
まあね、その、何だろう、目的によっていっぱいあるわけでしょ?
よしやす
予算と目的っていうふうに言いますけどね。
かおり
違う?
よしやす
まあ、そう言われるとそうなんですけど、
じゃあ、自分がどんな目的で双眼鏡を使って、
それに合う双眼鏡が何なのかって、見つけるのがなかなか大変ですねっていうので、
メールとか、あと直接でも教えてくださいってお話を聞いたので、
ちょっと今日、双眼鏡についてお話をしようと思ってるんですが、
かおり
が。
よしやす
今日はね、カタログを見て、その数字の意味が分かるっていうのを目指したいのです。
かおり
はい。
よしやす
で、双眼鏡のカタログを見て、
どんな項目があるかって知ってますか?
かおり
倍率。
よしやす
お、素晴らしい。
あとは?
光景。
ああ、そうね。レンズの大きさね。
まあ、そのくらいですよね。
そうね。
はい。ということで、
かおり
レンズのメーカー。
よしやす
メーカーもありますけど、
かおり
カールツアイス。
よしやす
それはメーカーね。
かおり
レンズのメーカー。
よしやす
そうで、倍率とか光景っていうのが、双眼鏡だと一番大事なんですよ。
かおり
お、じゃあ結構いいとこ行ったね。
よしやす
そう。ほとんど全ての双眼鏡が光景って言って、外を眺める方のね、
かおり
大物レンズ。
結局、レンズは自分の目に近い側と見る側があって、
よしやす
見る側の方、要は物に向ける方が大物レンズって言います。
はい。
物に向ける方ね。
目に近い方が切眼レンズって言って、目に接する、くっつく目で切眼レンズって言います。
で、大物レンズの大きさが光景と呼ばれるやつで、
これが2センチか3センチか4センチか。
よくあるのはミリメートルで表示してあるんで、
20とか30とか40って書いてあります。
はい。
もう1個が倍率ね。
倍率は、その辺にあるやつだと10倍前後のやつが多いんですけど、
っていうのがあって、それが機種名とか本体に大きく書いてあったりとかするっていうのが結構大事です。
かおり
はい。
よしやす
でもこれがどう効くかっていうのがなかなかわからないんじゃないかと思うんで、
トイレットペーパーで理解する双眼鏡
よしやす
一番簡単な、あなたが双眼鏡を体験するための実験というのができまして、
予算は少しだけかかるんですけど、
準備していただくのはトイレットペーパーの芯2つ。
かおり
はい。
よしやす
それを目の前に当てて覗く。
かおり
はい。
よしやす
と、望遠鏡になる。
かおり
2つってことは両目に当てて双眼鏡として使うってこと?
よしやす
ほら、双眼鏡ですから。1個だったら単眼鏡じゃないですか。
かおり
今望遠鏡って言ったよ。
よしやす
あ、双眼鏡の体験ね。
で、そこで作った双眼鏡は倍率が1倍。
はい。
で、光景は多分38ミリぐらい。
一般的なトイレットペーパーの芯ね。
あ、そうそう。字数で決まってるらしい。
あ、へー。
そう。なので、1倍で38ミリっていう双眼鏡の見え方はそんな感じです。
かおり
おー、すごい。なんか1倍で38ミリって言うとなんかすごい感じがするね。
よしやす
そう。で、どんなふうに見えるかって当たり前ですけど、
見ると想像つきますよね。
ぜひあのね、目の周りにトイレットペーパーの芯が2つある方は覗いていただきたいんですけど、
で、星空を見るときに、グーを手をいっぱい伸ばしてグーの横幅ね、人差し指から小指までがだいたい10度ぐらいっていうのを目安にできるっていうのがあります。
かおり
はい。
よしやす
子供はね、腕も短いし手もちっちゃい。で、大人は腕も長くなって手も大きくなるんで、だいたい10度っていうのを測るのに多くの方がこれでできます。
かおり
はい。
よしやす
っていうのをやると、どのくらいの視界があるかっていうのもありますよね。
つまり、トイレットペーパーで覗いたときにグーが何個入るかっていうのを実験していただくと、
たぶん2個ぐらい。2個だと少し余っちゃうのかな。余っちゃうというか、はみ出ちゃうのかな、グーが。
かおり
手が見えない場所があるってことね。
よしやす
2個並べるとね。ただ、物理的に2個並べてってやると手が足んなくなっちゃうんで、空間の中で横にずらして2個分っていうのを確認してください。
はい。
そうすると視界っていうのがあって、双眼鏡には。それが実視界っていうどのくらいの範囲が見えますかっていうのが、トイレットペーパー双眼鏡で作ると19度ぐらいになるわけですよね。
約20度。で、約20度の双眼鏡でいろんなものを見ると、そんなふうに見えると。倍率1倍なので大きくは見えません。
かおり
はい。でもクリアに見えるかもしれない。
よしやす
クリアには見えますよ、たぶん。光投下率100%ですからね。
おー。
というのがあって、ここまではいいですか?
かおり
はい。トイレットペーパーの紙。
よしやす
レンズを入れたお店で売ってる双眼鏡、トイレットペーパーの紙の双眼鏡はね、あんまりお店で売ってなくてお家で作るんですけど、
お店で売ってたらそこにレンズが入っていて、例えば10倍っていう双眼鏡があります。
かおり
はい。
よしやす
そうすると10倍の大きさに見えると、まあ単純に思ってください。
ざっくりとね。
はい。
なので、今トイレットペーパーの中に見えているやつが直径10分の1のものが、その今トイレットペーパーが見えている視界の中に広がって見えると。
10倍だからね。大きさがだいたい10倍に見えるっていうのが10倍の双眼鏡ね。
はい。
それはいいですか?
うん。
もう一個トイレットペーパーのシーンを覗くと、えっと、なんて言ったらいいんだろうな、穴を覗いてる感じになるんですよ。
ん?
ん?
まあ、穴を覗いてるんでそうなんですけど、目で見える視界の広さっていうのが見かけ視界っていうのがあります。いいですか?
実視界っていうのは、実際の世界の中の何度分が見えるかってやつで、トイレットペーパー、双眼鏡は、そこが実視界が19度になりますと。
かおり
はい。
よしやす
で、見かけ視界っていう、目で見たときにどれくらいの景色が広がってるかっていうのも、それが19度になります。なぜかというと1倍だから。
かおり
ほうほうほうほう。
よしやす
これが、たとえば10倍の双眼鏡だとしましょう。
うん。
そうすると、ざっくり計算すると、実視界が5度だったとします。5度の範囲しか見えない。だから、手を伸ばしてグーをやったときに、指2本分の大きさのところしか見えないとします。幅が。
かおり
はい。
よしやす
5度ね。グーの半分だからね。
うん。
それが10倍なんで、50度の視界に見えるわけ。見かけに。
トイレットペーパー、双眼鏡は視界が約19度から20度だとしましょう。そうすると、それの2.5倍広がった広さで見えるっていうのが、見かけ視界50度っていう双眼鏡の見え方なのね。
つまり、実際には5度の幅しかないのが、目で見ると50度に見えるわけ。
うん。
それが10倍の望遠鏡っていうやつ。で、トイレットペーパーを覗いていただくとわかるんですけど、トイレットペーパーは見かけ視界が20度ぐらいしかないから、穴を覗いているようになるんですけど、これがどんどん広がっていくと、穴を覗いている感じがだんだんなくなってきます。
よく双眼鏡でね、映画とかの表現だと、ひょうたん型に双眼鏡を覗いているのがこうなることがありますけど、
かおり
はいはい。
よしやす
実際、双眼鏡で見るとああはならなくて、丸い世界が広がっています。
右の目と左の目が同じ込みっているから、丸い世界が広がっていて、その直径が何度ぐらいに見えるかっていうので、標準的な望遠鏡は40度から50度と言われています。
はい。
いいですか?
だから、トイレットペーパー望遠鏡を覗いている人は、それの倍の直径とか、2.5倍の直径のものが見えると思うと、穴を覗いているっていうよりも、もう少し広い世界を覗いている感じになるんですよ。
目の前に景色が広がるわけだんだん。
これが60度ぐらいになると、広視界型っていう広い視界になります。
かおり
はい。
よしやす
ここまでいいですか?
うん。
なので、視界が広いとたくさん広がっている感じがします。いいですかね?
かおり
広範囲を見ることができるわけで、視界が広いっていうのは。
よしやす
視界が広い、見かけ視界が広いっていうのは、覗いたときに広い世界が広がっているように見える。
で、実視界っていうのは、どれぐらいの範囲がその中に見えているかっていうのが実視界になります。
だから、10倍の双眼鏡で、実視界は5度、見かけ視界が50度っていうのは、実際に目で見ると、指2本分ぐらいしか見えなかったやつが、目の前に原骨が5個並ぶ世界に拡大されて見えるから10倍なのね。
かおり
分かった分かった分かった。
小さい範囲が拡大されている。小さい範囲っていうのが実視界であって、拡大されている世界が見かけ視界ね。
よしやす
そうそうそうそう。覗いてみると広く見えるけど、実際にはほんのちっちゃいところが大きく見えるわけね。望遠鏡が中に入っているわけだから。
っていうのが、双眼鏡のスペックを見るときに必要なもので、もう1個だけ、瞳形っていうのが出てきます。
かおり
瞳形?
よしやす
はい。瞳の直径。これまた後で説明するんですけど、瞳形っていうのは光景、対物レンズが40mmとか30mmとかあるじゃないですか。
これを倍率で割り算します。つまり10倍っていう倍率のやつは、4cm、光景4cmのもので、10倍っていう双眼鏡は、瞳形は4mmになります。
ほう。
これね、双眼鏡とかをちょっと遠くから覗くと、ちっちゃい丸が見えるんです。
それの直径が瞳形になります。
その太さで光が出てきます。
いいですか。倍率が高くなると、それがちっちゃくなります。
かおり
倍率が高くなると、割る分母が大きくなるからね。
よしやす
そうそうそうそう。光景が大きくなれば、瞳形は大きくなるし、倍率が高くなると瞳形はちっちゃくなります。
だから光景が大きくて倍率がそうでもないやつは、瞳形はとっても大きいです。
さっきのトイレットペーパー双眼鏡は光景が38mm。倍率が1倍ですから、瞳形は38mmなわけです。
目のところに38mmの光がやってくるわけ。
かおり
はい。
よしやす
倍率が多くなると、それを4cmの世界をちっちゃくちっちゃく絞って目に届けるから大きく見えるわけで。
うん。
っていうのがあって、この瞳形っていうのが後で大事になってきます。
かおり
はい。
よしやす
ここまででトイレットペーパー双眼鏡と倍率が高い双眼鏡の違いがなんとなくわかったと思うんですけど、
かおり
はい。
よしやす
本編では、
かおり
ん?まだこれ本編じゃないの?
よしやす
最初に双眼鏡の仕組みをお話しして、その後もう一回スペックの話に戻ってきて、どうやって選べばいいかをお話していこうと思っています。
はい。
はい。双眼鏡の話を続くんですが、
望遠鏡とケプラ式の仕組み
よしやす
はい。
双眼鏡は基本的には望遠鏡2本をくっつけたものです。
うん。
それはいいよね。
右目用と左目用の望遠鏡が2本一緒にくっついてるから、両目で見られるんですよね。
うん。
で、ちょっとここからは技術系というかの話をしますけど、
天体望遠鏡って覗いたことある人は、覗くと上下とかが左右が反対になってるっていう経験をした人がいるんじゃないかと思います。
うん。
ケプラ式っていう突レンズの対物レンズと突レンズの切眼レンズを使うと、このケプラ式っていうのになって、これ世界がね、180度ぐるりって回転した状態で見えます。
これ使いにくいんですよね。
かおり
回転してるから。
双眼鏡の仕組み
よしやす
星をね、1個だけ見るんだったら別に逆さまに見えても大体平気じゃないですか。
うん。
なんですけど、双眼鏡は景色とか見ることが多いんで、景色を見るにはやっぱり逆さまだと困るんですよね。
かおり
うんうんうん。
よしやす
あと、物を追っかけるときに、視界の中で右上に行ったときに、人間は当たり前ですけど右上にこう動かすじゃないですか望遠鏡を。
うん。
そうすると逆に離れていっちゃうんですよ。180度回ってるから、視界が。
ほう。
なので望遠鏡でも、地上の世界を見るやつは上下を逆さまにするっていうのを戻さなきゃいけなくて。
うん。
視界を反転させるためのレンズが途中に入っているものがあります。
ほう。
江戸時代のね、和紙をラップの芯みたいにくるくる巻いて、それを何本か組み合わせた伸び縮みする双眼鏡じゃないや望遠鏡っていうのがなんとなく思い浮かぶんじゃないかと思いますが。
かおり
いわゆる船乗りが持ってるような感じのね。
よしやす
そうそう、イメージとしてはね。またはシンドバットが持ってるようなやつね。
かおり
シンドバット。
よしやす
あれも途中に視界を反転させる、つまり見やすい方に戻すっていうレンズが入っています。
うーん。
で、このケプラ式の108度ぐるりって回転した世界を元に戻すっていうのをやりたいわけですよ。
うん。
で、もう一個が望遠鏡長いですよね、だいたい。
かおり
はい。
よしやす
なので、それをあんま長いと持ちにくいんで、なるべく短くしたいっていうのがあって。
うん。
昔の人はそこを考えて、途中にプリズムっていうガラス出てきた反射鏡を入れて、
こっち向きに反転させて、こっち向きに反転させてっていう、プリズムっていう鏡を使って入ってくる光を反対向きにするというか、
一回反射させると向きが左右が反転して、もう一回反転させると上下が反転してみたいなことをやって、
180度の世界を普通の世界に戻すっていうのをやるのをやるとともにですよ。
うん。
そこに光がこう、行ったり来たりする分、対物レンズから切断レンズまでに光が通る長さが長くなるんで、
もともとの望遠鏡よりも短くできるんですね、物体的に。
うん。
っていうことで、双眼鏡では途中にプリズムっていうのが入って作られているものが多いです。
はい。
で、さっき言ったケプラ式っていうのは逆さまになっちゃうんですけど、ガリレオ式、またガリレイ式っていう望遠鏡は、
対物レンズに突レンズ、切断レンズに横レンズ、へこんでる方のレンズね、を使うっていうタイプで、
でも倍率を上げていくと視野がどんどんどんどん狭くなるっていう特徴があるんで、倍率が低いものではこれが使われることがあります。
その場合、倍率は2倍とか3倍はないんじゃないかな、2.5倍ぐらいのやつが多いんですけど、
そういうのを一般的にオペラグラスって言ったりします。
ほう。
あまりこうね、前後が長くなくて、途中にプリズムとかが入ってない感じのやつがオペラグラスとか呼ばれて、
2倍ぐらいで見られる。だから舞台を見るときに主役の人の顔をいっぱいいっぱいに見るんじゃなくて、
ちょっと遠いからおっきめに見たいわっていう感じのときに使うやつがこのガリレオ式のオペラグラスで、
こちらはプリズムが入っていません。
で、このプリズムっていうのはいろんな設計ができるんですけど、ダハタイプっていうのとポロタイプっていうのがあります。
かおり
ん?ダハタイプと?
ポロ。
ポロ?ポロって群馬の競技ってこと?
よしやす
いや、これ何があれなんだろうな。語源なんだろう。
で、ポロプリズムっていう方は三角のやつを2つ組み合わせたりして、双眼鏡が光が入ってくるところ、
対物レンズと切眼レンズの甲軸がずれてるやつがあるんですよ。
L字になってるっていうかカギカギになってるやつね、途中が。
それはポロプリズムっていうのが使われています。
なので、おっきいやつだと目の幅よりも外にレンズがついていて、それがいっぺん内側にカクカクって折れて覗く感じ。
ちっちゃい双眼鏡だと目の幅から内側にパキパキってなってやつもあったりするんですけど、これがポロプリズム。
これはね、お値段安いわりに綺麗に見えるっていうのがあります。
その代わり、形が途中で2回折れ曲がる。
だから、昔の望遠鏡っていうか双眼鏡って、なんとなく横幅が広くて、
なんて言ったらいいんだろうな、カクカクってなってるのが2個くっついてないんですか。
目から出たやつがそのまま見えるんじゃなくて、目よりも、いわゆる顔の幅よりも広いところにレンズがついてたりしませんか。
昔の人が使ってる双眼鏡っていうと、
今の双眼鏡は1本、大仏レンズから雪眼レンズまでストレートにピューっていくのが多いんですよ。
で、そこにはダハプリズムっていうのが入っていて、
これはね、中で反射が結構複雑に行われるんですけど、
こちらはストレートになるんで見た目がシュッとしてます。
ただ、ややコスト高っていう特徴があります。
かおり
なので、鏡頭っていう、鏡頭?
よしやす
鏡のつつって書いて鏡頭って言うんですけど、がまっすぐなタイプがダハプリズム。
折れ曲がりが2回あるのがポロプリズムです。
これを、この仕組みのために双眼鏡は独特の形になっています。
かおり
独特の形なんだ。
よしやす
特に、ポロプリズムを使ったやつは独特の形です。
大仏レンズと雪眼レンズの高軸が違うんで、ずれたところにあるんで。
で、大きいやつだと目の幅よりもレンズの間隔を離す、
要は大仏レンズの間隔を広くできるんで立体感が得られるものもありますが、
そういうやつは近くを見るのが不得意だったりするとかってのもあるんですけど、
まあまあそういう特徴があるのと、
ポロプリズムの方が安いコストで同じくらいの高額性能が出せるっていう特徴があります。
ちょっとだけ双眼鏡自体が大きめになることもあります。
ということで、双眼鏡の仕組みはそんな感じ。
内部で像を反転しているっていうプリズムが入ってるんで、なかなか高いんですよ。
で、いろんなところに工夫がしてあって、レンズとプリズムがたくさん入ってるっていう高額機器なので、
光が変なところで反射したのが入ってくると、
ゴーストっていって斜めからの光が視野の中に虹みたいに入ったりするとか、
あとは全体的に共闘の中が真っ暗だったらいいんですけど、そこの反射がほんのりあると、
暗いはずなのに明るいものを見ると全体が明るくなってしまって、コントラストが悪いっていうのができたりして、
ただ単にさっきオープニングで言った倍率と光景だけではないところの工夫がいろいろ入ってきます。
で、やっとこさ双眼鏡選びの方に行くんですけども、
さて、どんな双眼鏡を買ったらいいか、見るところはどこかっていう話をすると、
倍率の選び方
よしやす
まず倍率と光景を見ましょう。倍率何倍ぐらいがいいと思います?
かおり
持ってるのは3倍ぐらいかな。
よしやす
天体望遠鏡だと50倍とか100倍みたいなのがあります。
倍率が高いと、
かおり
太いやつね。
よしやす
うん。とか長かったりするやつね。
かおり
違う、これ3倍じゃない。
オペラグラスとかだと3倍が多い気がする。
よしやす
2倍から3倍ぐらいですね。
かおり
でも持ってたのは違った。8倍だった。
よしやす
双眼鏡は手ぶれ防止の防震とか手ぶれ補正っていうのがついているやつは倍率を高くしてもいいんですけれども、
そういうのがないやつは手でもって風景見るわけですから、
双眼鏡がちょっと揺れただけで倍率が高いと視野が揺れちゃいます。
一般的には8倍から10倍、10倍を超えると手持ちで見るのは大変じゃないかと言われています。
かおり
それは重さ的な意味というよりも揺れっていう意味?
よしやす
揺れですね。
軽くても、逆に軽いと揺れちゃうことがあります。
なので倍率は10倍まで、私は8倍ぐらいおすすめしています。
用途によっては6倍とかでもいいかもしれません。
本当にあなたは大きく見たいんですかっていう話もありまして。
かおり
大きく見たいんです。
よしやす
大きく見たいんですね。
かおり
大きく見たいんです。
よしやす
大きく見るっていう話があるんですけど、オープニングで言った見かけ視界っていうのがあります。
見かけ視界が50度みたいなやつは普通で、それよりも小さくなってくるとだんだん小さい穴を覗いている感じになるので、
ぜひその辺はカタログで見るだけじゃなくて、なるべくたくさん覗ける。
実際に使ってみることができるところで双眼鏡を覗いてみるとわかるんですけど、
これは見かけ視界が広そうだ、これは狭そうだっていうのがいくつか比べるとわかります。
そのためにも見かけ視界20度のトイレットペーパーの真双眼鏡っていうのを見てみると、
そうか、これが広がって見えるのかっていうのが実感できるはずなので。
倍率はとりあえず背伸びしても10倍まで。
手ぶれをしがちです。
あと10倍になるほど高いです。倍率が高くなるほど高いです、だいたい。
なので個人的には6倍から8倍ぐらいがいいんじゃないかと思っています。
これは目的によらずって言うとあれですけど、
オペラグラスみたいに遠くの舞台がちっちゃいから、
人を見るっていうよりもシーンを見るんだったらそんなに倍率が高くなくていいはずです。
ただ、私の憧れのアイドルの顔をしっかり見たいってなったら倍率を高くしないといけません。
10倍を超えるようなものだったら、
防振とか手ぶれ補正っていうのがついているものを買えば、手ぶれは少なくなります。
いいですか、それは。
かおり
はい。
よしやす
次は光景です。レンズの大きさ。
光景の見え方
よしやす
これはいくつぐらいがいいかっていうのは、大きいければ大きいほど明るいです。
たくさんの光が集められるんで。
小さければ小さいほど持ち運びが便利です。
それ分かりますよね。
かおり
はい。
よしやす
ここで出てくるのが、さっき言った瞳系ってやつです。
かおり
はい。
よしやす
人間の瞳、目の瞳孔は大きさが決まっています。
円点下みたいなところでは2ミリぐらいまで縮みます。
真っ暗なところにずっといると7ミリぐらいまで大きくなると言われています、直径がね。
裏を返すと7ミリよりも大きい瞳系の双眼鏡を使っても、双眼鏡から出てくる光の外側のやつは目の中に入っていきません。
瞳が開いてないから。
つまり、真っ暗なところで使うんだったら7ミリっていう瞳系の双眼鏡を使ってあげれば、レンズで集めた光がしっかり目まで届くんで、
光系が大きくて瞳系が7ミリっていうのが天文にはいいよ。
なんでかっていうと、暗いところを見るはずだからっていうのが昔から言われてきました。
そうすると、8倍で瞳系が7ミリだと7×8 56だから、
5センチとか6センチのやつで倍率8倍とか、
あとは倍率7倍で光系が5センチとかっていうのが天文向けですよって言われて作られてきましたが、
体験者の話を聞くと、そんなに瞳系大きくなくてもいいです。
瞳系が7ミリまで開くっていうのは本当に暗いところではないと広がらないっていう話と、
もう一つは明るすぎるとよっぽど暗い星空じゃないと、
星の背景の暗いはずのところが白っぽく見えちゃうっていうのがあります。
なので、瞳系は4ミリから5ミリあればいいと私は思っています。
あの、かおりさんスターパーティーっていうとこ泊まったことあるんだっけ?
うん。
望遠鏡で夜空を覗いたっていうのありましたよね?
うん。
双眼鏡は貸してもらいました?
かおり
置いてはあったけど。
よしやす
そうですか。そこのオーナーさんはすごいたくさんの双眼鏡を試していて。
かおり
そこに置いてあるだけじゃなくて。
よしやす
そこに置いてあるのもそうですけど。
たくさんあるけど。
はい。ウェブサイトで双眼鏡で夜空を見ようみたいなやつがあるんですけど、いろんな双眼鏡を試しています。
そこでさっき言った瞳系っていうのは4、5ミリぐらいのやつが、4ミリから5ミリぐらいのやつが夜空を見るのはいいでしょうというふうにお話をされていました。
普通に見るんだったらそのくらいは十分です。
はい。
瞳系をね、大きくしないと夜空が見られないって思ってしまうと、重くてでかい双眼鏡になってしまいますが、
4、5ミリあればよいと。
双眼鏡の性能と視界
よしやす
だとすると、8ミリで瞳系が5だと光景は40ミリになります。
なので、星を見るなら40ミリの8倍とかね。
あと6倍だったら、30ミリの6倍ぐらいの性能のやつだったら、夜空を見るには十分です。
かおり
はい。
よしやす
で、ここまでで基本性能なんですけど、
実は、実視界っていう、最初のところにも説明した、どのくらいの範囲が見えるかっていうのがちょっと重要だと思っていて、
っていうのは、それが小さいと、いわば倍率が高かったり、実視界が小さいっていう双眼鏡でものを見ようと思うと、探すのが大変です。
あの、見たいものを。
あの、なんだろうな。
かおり
拡大されすぎちゃって、それがどことかわかんないってことね。
よしやす
そうです。
例えば、月を見ようとしたときに、見える範囲が5度しかないときに、月を探すのすごい大変なんですけど、実視界がね。
それが7度になるだけで、1.5倍ぐらいと思うかもしれませんけど、面積的には2倍になるんで、探せる面積は2倍で探せるんで、
実世界が狭いやつ、つまり倍率が高かったり、見かけ視界が狭いやつだと、夜空の中または景色の中で自分が見たいものを探すのがとても大変になります。
なので、私は実視界が7度を超えるものがいいんじゃないかと思っています。
つまり、手を伸ばしたときに指3本分ぐらいのやつが視界に収まるぐらいのやつのほうがよくて、
それでもだんだんちっちゃくなってくると、見失うこと、あとは普通の景色を見るときにも、あの山を見ようってときに、あれどこだどこだってなっちゃうことがあったりします。
あと夜空はね、そこの視界が狭いと、星が追っかけにくいんですよね。
景色だったらだいたい水平線にあるやつを見ることが多いんで、左右に水平線のものを振ってくと、多少実視界が狭くてもいいんですけど、
やっぱり実視界が狭すぎるとよくないと思っているのと、あといろんなガイドブックというか保室のガイドブックで双眼鏡で見える範囲って丸が書いてあるのは7度です。
なので7度ぐらいを目安にして、それよりも広いといいんじゃないかと思っていて、ただね、その辺が広くなるとだんだん高くなってきます、お値段は。
で、単純計算で7度の実視界を8倍の双眼鏡で見ると視野は56度、7×8、56ね。
なので少しだけ広く見える双眼鏡であります。
で、私は広視界、要は見かけ視界が広い双眼鏡が好きなんですよ。
望遠鏡、双眼鏡を覗いたときに穴の中を覗いてるんじゃなくて、目の前に大きい世界が広がってるって感じられるのはやっぱり50度以上、できれば60度近い見かけ視界があるといいなと思っています。
倍率と光景の明るさ
よしやす
これを大きくするにはまた双眼鏡が高くなっちゃうんですけど、ということで目的別をちょっとお話しすると、倍率はどれくらい大きく見るかです。
コンサートとかね、そういうときにはどのくらいの距離でどれくらいのものを見たいかで倍率を決めなければいけませんが、10倍を超えるものだったら防心タイプを選んでください。
結構高いです。で、私が普通に持ち歩くんだったら8倍ぐらい、6倍から8倍をお勧めしています。
で、バードウォッチングみたいなときにはやや倍率が高いやつ。
で、もっともっと倍率を高くするときには、バードウォッチングみたいなときにはスポッティングスコープって言って三脚につける望遠鏡を使うことが多いです。双眼鏡じゃなくてね。
それで木に止まった鳥をすごく大きく見る。これ50倍ぐらいまであります。
なんですが、双眼鏡の場合には10倍ぐらいで、で光景、大きいければ大きいほど暗いものが明るく見えます。
倍率と違ってね。倍率はどれぐらい小さいものが大きく見えるか。光景はどれぐらい暗いものが見えるかで、
昼間使う、観光のときに使うような双眼鏡であれば、光景は3センチぐらいあればだいたい大丈夫です。
もしかしたら2センチでもいいかもしれません。
ほう。
で、舞台もね、明るい舞台を見るんだったら、そこの光景はそんなにいらないです。
でも、暗いところまでしっかり見たいだったってときには光景を大きくしなければいけません。
双眼鏡の選び方と使い方
よしやす
ただ、観客席で使うときに冒険用っぽい双眼鏡を持っていると浮きます。
なので、見かけの派手さというか、なんていうの、見かけが、えっと、星が強いかとかっていうのも舞台を見るとか、
そういう会場では気になりますが、屋外でね、観光地で見るにはそんなにあんまり気にしなくていいです。
で、星を見るときには、ま、豪華にするんだったら、8×40、40ミリの光景で8倍、でもこれは大きいのが多いです。
女性だと手に余るんじゃないかと思います。
なので、6×30ぐらいのやつが星を見るのはいいんじゃないかと思います。
ここから光景が小さくなると、暗い星が見にくくなるんですが、
2センチの6倍みたいなものでも、目で見るよりもずっとたくさん星が見えます。
都会の空、なかなか星が見えないってやつでも、6×20とかのやつで見ても、目では見えなかった星がチラチラ見えるようになるので、
豪華にしたい人は、で、重くてもでかくてもいい人は、8×40が夜空を見るにはいいかもしれません。
なるべく広視界のやつが探しやすいし、星を追いかけやすいです。
それだとやっぱりでかくて高いっていうときには、6×30ぐらいのやつで持ち運びに便利なものを買うと、夜空もそこそこ見られて、
旅行に気軽に持っていけて、景色を見るにも良いという感じになっていて、星空はたまにしか見ない。
どっちかっていうと、旅行先で景色を大きく見るのがいいっていう方は、もう少し光景が小さい2センチとか2.5センチのものでも大丈夫です。
という感じが双眼鏡の選び方かなと思っています。
で、もう一個、明るさはね、光景に比例するっていうのはもちろんそうなんですけど、レンズがたくさん入っているわけですから、
光はレンズの空気からね、ガラスに入るときと、ガラスから空気に出るときに減衰する。何パーセントか光が減ってしまいます。
かおり
はい。
よしやす
なので、そこにコーティングっていうのがしてあったり、そうすると光が透過する率が高くなります。
なので、コーティングが良いものを選ぶと、同じ光景、同じ倍率でも明るく見えます。
かおり
コーティング。
よしやす
はい。マルチコートって書いてあったりします。
そういうもので、ぜひですね、同じ場所で違う双眼鏡で見え方を見てみる。
で、実はね、明るさは目の方で勝手に調整をしてしまうので、違いが分かりにくいかもしれません。
なので、すっきり見えるかどうかみたいなところも気にしつつ、双眼鏡を覗いてみて、見かけ視野がこのくらいでいいかなっていうのと、
実視界が7度くらいあるかなっていうのを気にしていただいて、
あとは、覗いていい感じのものを選ぶっていうのをやっていただきたいなと思っています。
はい。
かおり
はい。
よしやす
ここまではいいですかね。
かおり
なんとなく。
よしやす
あとね、個人的な意見です、これは。
双眼鏡のガイドにはあんま書いてないんですけど、お店でね、覗かせてもらうじゃないですか。
こっちの望遠鏡、あっちの望遠鏡、こっちの双眼鏡とかって言って。
そうすると、双眼鏡って目の幅が調整できたり、しまうときに畳めるようにヒンジがついてて、曲がるんですよね。
かおり
2つの筒の間がね。
よしやす
そうそうそうそう。で、ちっちゃいやつだとその軸が2個あって、2本軸が通っていて畳めるやつがあります。
かおり
はい。
よしやす
で、2本軸があるやつは個人的にはちょっと使いにくいです。
右側の開き方と、右側と左側それぞれの開き方が別々に調整できる。
だけど、目の幅と合わさっても、右の開き方と左の開き方が中途半端でもなんとかなるんですが、そこのくねくね感がちょっと使いにくいなって思うのと。
かおり
細かく調整できる分、ぴったり調整しづらいってことね。
よしやす
というか、軸が2個ついてるから、真ん中の面があって、右側の角度と左側の角度がそれぞれ調整できるじゃないですか。
そうすると、上の面が水平じゃなくても、目の幅さえあればなんとかなるわけですよ。
片方を平たくなるまで開いて、もう片方は目の幅に合わせるとかもできるし、両方を均等にいってもできるんですけど、自由度が高い分、くねくねしちゃう感じがして嫌だなって思うことがあります。
それ、全然問題ない人もいると思うので、ぜひ確かめてみてください。
ちっちゃくなるっていう特徴があるんですよ、2軸のやつは。
で、もう1個お店で見せてもらうと、2軸のやつの方が右と左の後軸、要は目で見るところがずれてるのが多い気がする。
かおり
ん?
よしやす
望遠鏡が2本くっついて双眼鏡になってるじゃないですか。
はい。
右側の望遠鏡と左側の望遠鏡の軸がずれてると、いくら合わせても見えるところが重ならないわけ。
言ってみればわかります?
右の望遠鏡と左の望遠鏡が2本あって、片方が例えばちょっとだけ上向いてたとすると、いくら目の幅合わせても見える範囲って重ならないんですよ。
かおり
上下方向でもヒンジがついてるの?
よしやす
うん。で、普通はちゃんと合わせてあるんで、目の幅だけ合わせればしっかり重なるんだけど、あちこちが緩んできたりするとずれてくことがあるわけ。
かおり
あー、なるほどなるほど。デフォルトではなくね。
よしやす
そう。で、軸が2個ある、曲がるところが2個ある、関節が2個あるやつは、ずれていくところが倍あるわけですよ。1個のやつに。
かおり
ほうほうほう。
よしやす
なので、覗かせてもらったときになんかずれてるのが多いっていう印象があったので。
かおり
おー。
よしやす
あとは開いたり、目の幅を調整するときに開いたり閉じたりするのがやりにくいって思う人もいるんじゃないかと思います。
かおり
なるほど。
よしやす
はい。で、双眼鏡の使い方ってみなさんわかりますかね?
ん?
双眼鏡の使い方って実はコツがありまして、コツと手順があるんでこれ守っていただきたいんですけど、双眼鏡を覗くときにはアイカップっていって、
切眼レンズのところに、なんていうのかな、おちょこじゃないけど、目のところにかぶさるようなものがついてるやつがあります。
かおり
あー、あの、えっと、目の周りから光がこないやつね。
そうそうそうそう。
カバーね、はい。
よしやす
で、ゴム製のやつは、眼鏡をかけてる人はそれが裏側に折る、要は裏返して、アイカップが双眼鏡から出てこないようにできます。
あと物によっては、そのアイカップが伸び縮みするやつがあって、裸眼で見るときと眼鏡で見るときで、それを伸ばす、縮める、または折り返すか折り返さないかっていうのをしっかりやっておくことが必要で、
アイカップがあって、眼鏡で覗くと、えっと、双眼鏡に目が近づけられないんで、なので、えっと、しっかりそこは設定して使ってください。
はい。
伸び縮みするやつは、眼鏡をしてるときには縮めて、裸眼で見るときは伸ばしてっていうふうにやります。
で、覗いたら、目の幅を合わせてください。
はい。
裸眼鏡は目の幅を合わせる機構がついてるんで、真ん中にこうヒンジ、関節がついてるんで、それを伸ばしたり縮めたりして、目の幅に合わせて、えっと、右の目で見えるものと左目で見えるものが重なって見えるようになります。
はい。
胸端型にはなりません。
かおり
あー、なるほどね。はいはい、なりません。
よしやす
丸い世界が広がります。
はい。
で、そうしたら、ピント合わせっていうのがあります。
で、たぶん皆さんが買うやつのほとんどは、一つだけピント合わせるノブがあるんで、それでピント合わせてください。
このピント合わせるので、いい裸眼鏡であればあるほど、ピントがしっかりあったときに綺麗に見えます。
うん。
なので、このピント合わせをしっかりするっていうのが大事です。
星を見るときにはね、星がなるべくちっちゃく見えるようにするっていうのがピント合わせになります。
かおり
あー、なるほど。はいはい。
よしやす
という感じで、目幅を合わせる、ピントを合わせる、そのアイカップを適切に調整するっていうのを必ずやってください。
かおり
はい。
よしやす
で、もう一つ、双眼鏡は顔に対して垂直に見ます。
言ってみる、わかる?双眼鏡は顔に対して垂直に見ます。
かおり
顔を見たい側に向けろってこと?
よしやす
そう。少しね、昇ったお月さまを見るときに真正面を向いて、双眼鏡を上に向けて目を、
かおり
上目遣い。
よしやす
上目遣いでやるんだと見づらいです。
双眼鏡の使い方
よしやす
ぜひ真正面で月が見える角度に顔を上げていただいて、で、顔と双眼鏡が垂直になるように、要は顔と双眼鏡の位置関係は変えずに、あっちこっちを見るっていう練習をしてください。
かおり
練習するってことは、なかなか普段それをしないわけ?
よしやす
あー、というか、ついつい双眼鏡だけ向こうに向けたくなっちゃうことがあります。
へー。
特にね、ちょっとずつ探してるときには、双眼鏡だけで探したくなっちゃうんで、ぜひ顔もくっつけてというか、顔全体で見るっていうのが大事です。
はい。
なので、風景はそうでもないんですけど、星を見るときには首が痛くなります。上のほうが多いからね。
かおり
うんうん。
よしやす
なので、長く見るときには無理をせずに、キャンプ用のチェアーとかあるじゃないですか。少し上に向けられるような顔が。
ゆったりしてるけどね。
そうそう。ああいうのに寝て、双眼鏡を使うと、星を見るのにはとても快適だと思います。
ほう。
はい。この辺が使い方ですね。
かおり
はい。
よしやす
で、さっきメガネの話をしたんですけども、実はですね、双眼鏡によっては、メガネの人は見にくいっていうタイプがあったりします。
かおり
結構メガネ見にくい感じがある。どれもがって言い方は変だけど、どれもが。なんだろう。目と双眼鏡の間にメガネが入るから離れちゃう?
よしやす
そうですね。
かおり
だから、そういう時っていうか、メガネを外して、ただそうすると、私右目と左目の視力が違うので、どっちかのやつが視力が合わせられるっていうか、ちょっとプラスとマイナスで、ほんのちょっと片目だけピントが合わせられるっていうのかな?
よしやす
えっとですね。まず、メガネの話をする時には、双眼鏡のスペック、仕様の中に、アイレリーフっていうのがあります。
かおり
何?アイレリーフ?
よしやす
アイレリーフ。ハイアイポイントとかいう言い方もするんですけど、切眼レンズから目までの距離がどのくらい離れてもいいかっていうやつです。
っていうのがあるんですよ。で、これが長めのやつにしないと、メガネを使ってる人は見にくいです。
これが短いものは、メガネの人はなんとなくさっき言った、目の前に世界が広がってるっていう感じにならずに、遠くからなんか穴を探してみる感じになっちゃうんで。
アイレリーフ15ミリぐらいかな?を超えると、メガネの人でもいいんですけど、これが極端に短いやつは、メガネの人は見づらいです。
だから、もしコンタクトでね、双眼鏡売り場に行った時には、ちょっと目から離してみて、見かけが悪くならないかどうかっていうのを確認するといいと思います。
アイレリーフっていうのがあります。
そう。
で、もう一個、右目と左目で視力が違うっていう人は、もちろんね、両方とも適切にメガネで矯正してあればいいんですけど、
そうじゃなくて、例えば、裸眼で見たいとか、そういう時には、右目と左目が別々にピントが合わせられる仕組みがほとんどの双眼鏡にはついています。
はい。
で、そういう時には、片方だけのピントをずらすっていう機構が入っているんで、まずはほとんどのやつは左目で見てピントが合うように全体のピントを調整した後、
右目だけで補正用のやつを使って、その状態で右目のピントが合うように補正をして、その後両目で見ると両方ともくっきり見えるっていうふうにできます。
はい。
なので片目用の調整っていうのも有効に使うといいと思います。
ただ、お友達とね、貸し買いする時にはそれが大きくずれていると見にくいんで、そんな辺は気をつけてください。
かおり
その右目に補正用のレバーみたいなのがついていることが多いのが、それがそういう仕様っていうかなんかなの?みんな右側なの?
よしやす
右側に片目のピント調整がついたやつが多いですね。
なので左目で大きいピントを合わせるやつを使ってピントを合わせるんだけど、右目用に補正をするっていう感じが多いです。
右目用の切眼レンズのところにダイヤルがあるタイプが結構多いんですけど、
そうではなくて左右のバランスを調整するっていうのが大きいピント調整のところにくっついているやつとかもあったりするんで、
それはちょっとお持ちの双眼鏡で確かめてみてください。
かおり
はい。
よしやす
それをまず両方ゼロにして覗いてみて、左右で違和感があるときにはその左右別の片目用のピント調整をするっていうのをやります。
かおり
はい。
よしやす
これをすることでピントが合った綺麗な右目も左目も使った丸い視野の世界が見えるというふうにやっとなります。
双眼鏡で楽しむ星空
よしやす
はい。
ということで双眼鏡の選び方とかの話を延々やってきました。
で、星空を楽しむ人は何を楽しんでいいかなかなかわからないっていう話をよく聞きます。
かおり
見る対象ってことね。
よしやす
そうなんです。なんでかっていうと、星の写真とかを見るといろんな綺麗なものが見えますけれども、
ああいったものが双眼鏡で見えることあまりありません。
望遠鏡にカメラをつないで撮ったような写真は100倍とかのやつが多いですけど、
さっきから言ってるように双眼鏡は8倍とか6倍とかです。
だとすると何が見えるかっていうと、
その7度っていう実視界、実視界の中で見えるものを楽しむ。
または普段目では細かくて見えないものを拡大して楽しむというのがあります。
なので月を見るととても明るく見えて細かいところまで見えます。
あとは星であれば星の並びを、または星座を見るっていうのが双眼鏡ではやりやすいもので、
肉眼だと暗い星が見えないんですが、双眼鏡で見ると暗い星まで見えるので、
星座を双眼鏡で見ることで目では見えなかったちっちゃい星を追っかけながら星座の形、線を結ぶとか、
星と星の間を線で結ぶっていうのを頭の中でやるっていう風に見たりするっていうのがよくやる観測で。
そうやっていくと星の色の違いとか明るさの違いっていうのが、
よりはっきり肉眼よりもはっきり見えることが多いんじゃないかと思うので、
星座を楽しむというのをやるといいんじゃないかと思っています。
いくつかね、双眼鏡で星空を楽しむっていう本とかも出ているので、
こんなものをこうやって追っかけてみましょうっていうのがあるんですが、
私がおすすめするのはですね、さっきお話ちょっと出したんですけど、
かおり
スターパーティーっていうところのオーナーが、双眼鏡で楽しむ星空っていうページを作っています。
そのままですね。
よしやす
そうです。これがとても良いです。
それから引用すると、双眼鏡で見て楽しい天体とはっていうのがあります。
本とかだと、星雲とかを見ましょうって書いてあるんですけど、
かおり
なかなかよく見えませんという風に書いています。
よしやす
そうですか。
そうなんです。
書籍だと望遠鏡、勾配率の望遠鏡で見るとこうだけど、双眼鏡ではこうですっていう方が、双眼鏡で見るのはしょぼいです。
なので、しっかりとMなんとか西洋みたいなのを見るときには、勾配率の望遠鏡で見ていただきたいですし、
土星の輪や木星の衛星、木星の島々みたいなものは、実は双眼鏡ではなかなか楽しめません。
もしかしたら木星の衛星ぐらいは見えるかもしれませんけど、木星の島々や土星の輪は見えないと思っていただいた方がいいと思います。
勾配率を上げないと見えません。
なので双眼鏡で見て楽しいのは、星と星をつないで星座を見たりする。
またはいくつかの星の並びは、暗い星まで見えると新しい形が見えてきたりするので、
このスタッフ・オーナーの人が書いているのは、星の群れ、星群とか星の並び、星列っていうのをぜひ見てみませんかというふうに書いています。
これ双眼鏡で覗いていると、見えなかった星たちが結構見えるんで、そこを追っかけているだけでも楽しいです。
双眼鏡の選び方
よしやす
で、おっきな星団みたいなものは双眼鏡向きであったりします。
なので、そういったものを見るのがよくて、このスタッフ・オーナーさんは、スターパーティーのオーナーさんね。
はい。
は、双眼鏡で見ると楽しい、星たちっていうカタログを作ってウェブ公開しているので。
かおり
すごい。
よしやす
そう。なので、ぜひそことかを参考にして、秋のものだったらこんな感じというので、また冬だったらこんな感じというものを出してみると参考になるんじゃないかと思っています。
はい。
例えばですね、冬の星座だと、オリオン座大星群というM42っていうのがあったりして、オリオン座って3個並んでますよね、星が。
かおり
三つ星、横方向。
よしやす
横方向に三つ星並んでるんですけど、実はその下に、縦に三つ目立つ星とは違う角度で三つ並んでいます。
かおり
縦方向にね、下側のスペースに。
縦方向に。
よしやす
はい。
この縦方向の真ん中あたりがM42星群、オリオン大星群。
かおり
ウルトラマンが来たところ?
よしやす
ではありません。
間違い。
で、これは双眼鏡で見ても、星群な感じが見えたりします。
で、縦の三つ星っていうのも、目で見るとは違って大きく見えるし、色の違いとかもわかると思います。
はい。
あとは、プレアデス星団M45っていうスバル星といってもいいんですけども、こちらも双眼鏡向きで、紹介の記事の中にはあまりにも有名で紹介するまでもないのですが、というふうに書いてあるぐらいで、
ぜひこれからの季節はプレアデス星団M45というのを双眼鏡で見てみるといいんじゃないかと思います。
かおり
はい。
よしやす
これ、秋から冬で見えているので。
あとはね、いくつかのものでは、双子山のこの星を追っかけてみましょうとか、この辺に面白い並びがありますよというのがたくさん書いてあるので、
この双眼鏡で楽しむ星空というのと、楽しむカタログがありますので、そちらも参考にするといいんじゃないかと思っています。
はい。
はい。ということで、長々と話してきましたが、今日は双眼鏡についていろんな視点でお話をしてきました。
ぜひですね、自分の好みの双眼鏡というのを探し当ててください。
ちなみに私の双眼鏡歴は、一番最初は6×20、6×21か、という6倍の光景が2センチぐらいの双眼鏡を最初買いました。
これくらいでも、目で見るよりもたくさんの星が見えます。
あと、ちっちゃいので持ち運びが便利です。
なので、カバンの中にいつでもお出かけのときに入れるというのができます。
かおり
はい。
よしやす
なんですが、やっぱり星を見たくてもっと光景が大きいものがいいなと思って、ニコンの4センチ、だから8×40というのを買いました。
はい。
重いです。持ち運びが大変です。
カバンの中に入れようと思うと、他の荷物とどっちを入れようか迷ったりします。
でも、暗い星を見るというときに、これだとやっぱり見つかる、見える星の数が違うなというのも実感できます。
だから、なかなか持ち歩きません。
かおり
じゃあ、星を見るっていう明確な目標のときならそれを持っていくし、見るかもしれないぐらいだったら、もっと軽いやつで気軽にとか、そんな感じのほうがいいんでしょう。
よしやす
そう。で、今は8×25、2.5センチで倍率が8倍っていうのを、まあまあよく出かけるときにはカバンに突っ込んで、それで景色も見るし星を見るというのをやっていることが多いです。
かおり
8×21って書いてある、私。
よしやす
そう、それが多分持ち運びがしやすくて、景色を見るには十分で、星を見るにはちょっと暗いかなっていう感じだと思うんです。
今持っているの8×25だな。8倍の合計25というやつで、見かけ視界は60度はないですけど、それに近い視野があって、見かけ視界が60度ありますね。
なので広がって見えるというか。で、実視界がどこに書いてあるんだ。あ、これですね。1000メートルで130メートルの幅が見えるって書いてあるんで、これは7.何度かな。
8度はないんじゃないかな。7.何度の実視界があるっていうのを持ち歩いて使っています。
これぐらいだとね、8×25ぐらいだと、カバンの中に入れるにでもそんなに苦になりません。ポーチには入らないかもしれないけど、カバンには入るかなという感じです。
で、さっき言った8×40のやつは、コロコロのちっちゃめなキャリーバッグだと、他のものと喧嘩するぐらい大きいです。隙間に入れるって感じはありません。
メインのものとして配置しないと邪魔になります。はい、という感じで、今日は双眼鏡の話をしてきました。参考になれば幸いです。
ということで、この番組では皆様からのメッセージを募集しております。メールの宛先は、rika.jp、rika.jpです。
損ないプロジェクトの配信
よしやす
また、私たちの損ないプロジェクトというグループでは、この番組のほか、そんなことないっしょ、また損ない雑貨店という番組を配信しております。
ウェブサイト、損ない.com、sonnai.comのサイトに来ていただくと、過去の配信まで聞けるようになっております。
ポッドキャストでは最新の100話を聞けるようになっているんですけれども、ウェブサイトでは昔のやつまで追っかけられます。
また、audiobook.jpというところでも配信を行っていまして、こちらは聞き放題の、有料の会員のための聞き放題で、こちらは過去220話ぐらいが今公開されています。
こちらはおまけが入っています。
あと、最近Listenというサービスに登録というかしたんですけれども、こちらは文字起こしをしてくれるんですよ。
なので、我々がしゃべっていることを文字で検索して、そこをピンポイントで再生するとかができるんで。
今回双眼鏡を検索すると大変ですけど、poloprismとかっていうのを検索すると、そこの場所が出てきて、そこから聞くとかができるかもしれません。
ポッドキャストで100話を公開しているっていうお話をしたんですけれども、ここは自前のサーバーにコピーをしているようなんで、今だと120話ぐらい前までのやつが聞けるし、テキスト化されているんじゃないかと思います。
はい。
ということで、双眼鏡の話をお送りしてきました。
今日はこの辺にしたいと思います。
そんないりかの時間第539回、お送りいたしましたのは、よしやすと。
かおり
かおりでした。
よしやす
それでは皆さん、次回の配信でまたお会いしましょう。
さようなら。
かおり
ごきげんよう。
59:51

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