1. そんない理科の時間
  2. 第508回 大きな数とアリストテ..
2023-04-07 44:22

第508回 大きな数とアリストテレスの息 byそんない理科の時間B

■オープニング・「たくさんのふしぎ」リンク ■大きな数を想像してみよう・1molは、6.02x10^23・40㎏のからだには、100,000,000,000,000,000,000,000,000個の酸素原子・一度の息の...
00:00
よしやす
理科っぽい視点で、身の回りのことを見てみませんか。
そんない理科の時間B、第508回。
そんない理科の時間B、お送りいたしますのは、
よしやすと、
かおり
かおりと、
まさと
まさとです。
よしやす
よろしくお願いします。
かおり
よろしくお願いします。
よしやす
今日話すことなんですけど、
かおり
今日話すこととは?
よしやす
タイトルがうまく決まらなくて、
聞いてる方はもうね、タイトル決まってると思うんですけど、
仮タイトルが、
かおり
仮。
よしやす
大きな数とアリストテレスっていうことでですね、
大きい数の話をするんですけど、
かおり
アリストテレスが?
よしやす
もうね、これシーザーというかカエサルでもいいんですけど、
まあまあ、内容はおいおい話します。
かおり
おいおい。
あれ、プルータスってシーザーのおいだっけ?
よしやす
おいではないんじゃない?
かおり
あ、そう。おいおい。
よしやす
えっとですね、最近、
かおり
はい。
よしやす
えっと、これはどこだ?
福音館、なんだっけ?
かおり
書店?
よしやす
福音館、書店でいいのか。
の、たくさんの不思議っていう月刊誌を、
うーんとね、
かおり
公読してるんですか?
よしやす
ちょこちょこ買っていて、
かおり
あら、不思議がいっぱい。
よしやす
そう。月刊たくさんの不思議ってやつで、
たくさんの不思議の2023年4月号。
この話題がね、過去と未来と私たちっていうお話なんですけど、
毎回ね、たくさんの不思議は、
科学者の人が多いんですけど、
ゲストの作者の人がいろいろ書いてっていうので、
編集長さんは、
そのゲスト作家さんに一通りお任せしちゃうんですよ。
うん。
で、すごい自由なのね。
うん。
で、36ページ?40ページ?
うん。
ぐらいの内容で、
で、一番私びっくりしたのは、たくさんの不思議は月刊誌だから、
かおり
うん。
よしやす
サイズは決まってるじゃないですか、ページ数とか。
うん。
なんですけど、たまに右開きと左開きが違うのがあったりして、
へー。
要は、作者の人が縦書きで右から左に読みたいっていうやつは、
要は向かって右側が閉じてあって開くんですけど、
横書きのやつは逆向きなんですよ。
うん。
結構自由だなと思っていて。
かおり
うん、すごいですね。
それって結構基本的に統一されてるものですよね、本だったら。
普通はね。
よしやす
うん。
で、一番最後にお約束のあと書きみたいなやつが入っていて、
これはね、必ず縦書きなんですよ、4ページが、不思議新聞って言って、
03:04
よしやす
白黒のページが4ページなんですけど、これは必ず縦書きなんで、
だから、横書き書面だと、後ろから読むと不思議新聞があるんだけど、
縦書き仕様だと本編が終わると不思議新聞に続くっていう感じで、
なんか印象が違うっていうのがちょっと面白い。
かおり
うん。
よしやす
で、まだね、内容のこと一つも言ってないぐらいなんですけど。
かおり
内容はないよーって。
まさと
そんなことないよー。
よしやす
小学校3年生ぐらいからの理科っぽい考え方をしましょうっていう感じのものが多くて。
ただね、理科だけじゃないんだよね。
2023年の2月号。
かおり
文字とかじゃなかった?
よしやす
そうそう、これたくさんの不思議、2月号は字は美しい。
そうそう、それ思わず私も買っちゃったからさ。
私の好きな手書き文字っていうやつで、これは理科ではないと思うんだよね。
かおり
しかも面白いのが、綺麗な字っていうのもあるけど、汚いって言うとあれだけど、
味のある字とかもいっぱい出てて、何がいいっていう話じゃないんだよね。
そういうふうに手書きの文字はいろいろ味がありますよっていうような紹介というか、
こんな文字があるよっていう感じだったけど。
よしやす
書き始めが、私は習字の先生をしています。
整った字はもちろん好きですが、整ってるとは言えない、人癖あるような字も好きなのです。
っていうので始まっていて、いろんな人が書いたお手紙みたいなやつがドワーってあるのに続いて、
いろんな字をいろんな表現で、
例えば新聞記者の人が書いている字とか、構成をするときの書き方とか、
一方で、丁寧なお手紙の字だとか、
ちょっとクセ字なんだけど、整ってる字があったりとか。
あと漢字の歴史、1300年ぐらい前からこんなブームが起こりましたっていうやつで、
1300年前、1000年前みたいなのがあって。
まさと
すごい長いスパンのブームですね。
よしやす
手書き文字大流行年表っていう最近のやつがあって、
1978年から2012年までの手書き文字のギャル文字とかね、丸文字とかね。
かおり
ねえ、なんか、おお、こういう歴史があったんだと思ったね、それみたいな。
よしやす
あとマッチで見かける手書きの字とか、そんなのがあってっていう、
これは何って言えばいいんだろうね。美術?書道?国語?
かおり
もうアートだよね。アートって、美術とは言えないかもしれないけど、
06:03
かおり
アート的に文字という一つのアートを楽しんでるっていうように見えてたけど。
よしやす
そう。で、私が気に入ってるのは2022年の12月をたくさんの不思議、名前の力っていうのがありまして。
まさと
名前。
よしやす
名前の力。これのゲスト講師っていうのが三篤達夫さんっていう人がいて、
この人は実はちょっとだけお知り合いで。
はい。で、名前をつけるってどういうことっていうのが書いてるんですけど、
これがやっぱり理科じゃなくて、一つ間違えると哲学なんじゃないかっていう。
名前とは何ぞやっていうね。
まさと
哲学ですね。
よしやす
そうそうそうそう。プロローグ。我輩は猫である。名前はまだない。
おお。
っていうのから始まって。
まさと
真逆から入ってきますね。
よしやす
で、名前って何なんだろうねっていう。何のためにあるんだろうとか。
もしかしたら名前は区別するためにあるのかしら。
かおり
哲学になってくるね。
よしやす
名前をつけると共有できるとか。
あとはいろんなものに名前がついてるよねっていう話とか。
っていうのがいろいろありまして、この街中の。
街中の写真。
写真?
街角の写真があるんですけど、これにいろんな名前が書き込んであるっていうね。
まさと
街角にあるようなアイテム、それぞれにこいつはこんな名前してるぜみたいな。
よしやす
もうアイテムだけじゃないんですよ。カラー補走とかね。
まさと
道路の上の。
よしやす
交差点クロスマークとか。
交差点に十字が書いてあるじゃないですか。細い道と細い道が交差するところ。
住宅街とかで。
そうそうそうそう。
っていうやつとかね。
お家の軒先に出ている植木鉢に8号鉢とか。
大きさ。
あとはブロック塀に建築用コンクリートブロック。
その下にスカシブロックかっこ松って書いてたね。
かおり
松?
よしやす
なんとなく半円が3つ重なってるやつとかないですか?ブロック塀の中に。
なんかね、最近無いらしいよ。
強度が足りないんで無いんですよ。
かおり
そう、なんか昔ながらのブロック塀、スカシ堀も結構時代とか地域差があるらしくて、それを写真撮ってる人っていう特集を見たことがある。
よしやす
あ、無いんだと思って。
それでびっくりした。
いろんなものに名前を付けようとかもありまして、名前がまだないことを探して自分で名前を付けてみようっていうね。
まさと
もういいですね。
よしやす
例えば、白線から落ちないように歩く遊びに名前を付けてみようとかね。
かおり
あーいいですね。
よしやす
あと、蚊に刺された後に爪で十字の跡をつけることをなんとかって名前を付けてみようとかね。
09:02
よしやす
楽しそう。
私がすごいいいなと思ったら、プールから出てしばらく立った後、耳から出てくる水に名前を付けようとかね。
かおり
あ、ドロッとなんかね、生温かい水ね。
別に出そうと思ったわけでもなく、なんかの瞬間にドロッと出てくるね。
よしやす
ということでですね、このたくさんの不思議は、なんかね、考えちゃう感じのことがいろいろ載っていて、小学生でも面白い。
かおりさんと一緒に大阪で、なんだっけ、キッズプラザ大阪っていうとこに行って、
世界各地の家とか、ちょっと文化がいろいろあるっていう展示があったと思うんですけど、
2022年の4月号、これはねバックナンバーを買ってしまったんですけど、
かおり
家を守るっていうので、各地の家の特徴が載っている。
日本の家とか、東南アジアの家とか、日本の紙の家であったりとか、氷の家ってなんていうんだっけあれ。
よしやす
イヌイット。
かおり
イヌイットはそれは民族だから名前じゃなかった。
よしやす
家を守るって書いてあって、家を自然災害から守るためにどんなことをしてるかっていうので、
一番最初のやつがインド、ジョードブルーでは、街の中の家の半分近くが青い色で染められています。
真っ青なの。
かおり
インディゴブルーと似たような感じってこと?
よしやす
まさにインディゴで某虫に使われてるだろうという話とか、
そういうのでですね、各地の建物の特徴が載ってたりするというね。
そんなことがあって、で、今日の話題につながるんですけど、
2023年4月号、過去と未来と私たちっていうので、どんなお話かっていうと、
この中ではね、私たちは過去と未来につながってるという2つの話をしましょうっていうので始まっています。
文章は藤沢健太さん、絵を佐々木真樹さんという方が描いてらっしゃるんですけど、
お話の中は、いろんなものは元素でできていて、
体の中にはこの1兆倍の1000倍も体に含まれていますみたいな話が書いてあって、
すごいたくさんの数字が出てくるんですけど、
この数字ってどんなことっていう話を、
このたくさんの不思議にも書いてあるんだけど、
ちょっと違った視点で私もお話をしてみようかなと思っています。
で、なんで大きな数とアリストテレスっていうタイトルにしようと思ったかっていう話もそこで明らかになるので。
本当に?
それがシーザーでもいいっていう話もそこで出てきます。
12:02
かおり
シーザーサラダ的な?
よしやす
シーザーサラダはね、シーザーホテルっていうジュリアス・シーザーとは関係ないところから語源があるんですよね。
ということで、本編に行ってみたいと思います。
ということで、このたくさんの不思議の過去と未来の私たちには、
皆さんの体は原始の集まりでできていますっていう話です。
理科っぽいワードに投稿というかメールがあったのに、
1モールとかね、あとはアボガドロ数とかあったと思います。覚えてます?
まさと
ありましたね。
よしやす
アボガドロ数はいくつですか、とりあえず。
まさと
10の23乗。
よしやす
もう一声。
まさと
6.3×10の23乗。
惜しい。
よしやす
6.02×10の23乗で、
6点のその点の後ろに23個分の桁が並ぶんだよね。
すげえたくさんなわけですよ。
まさと
めちゃくちゃ大きいですね。
よしやす
そうそうそう。
6.02×10の23乗個っていう数は、他に何か1モールで覚えてることないですか。
かおり
1モールで覚えていること?
よしやす
1モール分の分子や原子が集まるとどうなるかっていう話。
かおり
いっぱいになる。
よしやす
そんなにいっぱいじゃないんだよね。
まさと
その原子のキログラムになる。
かおり
キログラム?
よしやす
キログラムにはなんない。グラムになるんだよね。
まさと
あ、グラム。
間違えた。
よしやす
例えば酸素は…。
12?
酸素は16じゃないかな。
まさと
16。
よしやす
そう。
かおり
16。
まさとさん、ちょっと最近不調?
まさと
全然ダメダメですね。
かおり
眠くなってきた感じ?
よしやす
酸素は原子番号が8で、中性子が8個入ってるのが多くて、16個分の重さがあるんで、
これが1モール分、つまり6.02×10²³個集まると、だいたい16グラムになるんだよね。
かおり
てことは16グラムの酸素は1モール個あるってことね。
よしやす
そうそうそう、そういうこと。
酸素分子にするとその半分だけどね、個数はね。
酸素原子がそれだけあるってことね。
そうやって考えると、1モール、いわゆる6.02×10²³あると、
15:00
よしやす
その辺の原子量が16とか20とか、その辺のやつは20グラムぐらいになるわけですよ。
いいですか?
まさと
重い。
よしやす
はい。で、例えば40キロ。
このたくさんの不思議は小学生向けなんで、出ている体重が40キログラムの人ではって書いてあるのが、
私はその倍以上あるんですけど、40キログラムの人では25キログラムが酸素、7キログラムが炭素、4キログラムが水素の原子でできています。
もちろんね、酸素と水素が結びついて水の状態になったりするんですけど、
でも数的にはそんな感じで、全部で25キログラムになる酸素の数は、さっきもあったように6.02×10²³で16グラムだから、
25キログラムになるには10²³ぐらい、要は1000倍ぐらいないといけないってことですよね。
うん。
ということで、酸素が1兆個の1兆倍の1000倍ぐらい入っているっていう話になっています。
あと、1モルって22.4リットルっていうのをどこかで習ったことないですか。
まさと
聞きますね。
よしやす
覚えてないですか。
かおり
22.4って数字はどこかであったね。
よしやす
そう、1モルの、1モル個の分子が入っている気体は22.4リットルになるんですよ。
まさと
体積がその大きさになる。
よしやす
ざっくりね。
はい。
で、人間は息をするときに1回吸って吐くと、
吸ってやると1リットルぐらい出たり入ったりするし、もっともっと頑張ると3リットルとか4リットルとか出たり入ったりするじゃないですか。
かおり
肺活量ってやつね。
そう。で、普通の状態では1回の息で1リットルも出たり入ったりしないわけ。
よしやす
450とかそんなもんかな。400前後だった気が。
そう、500ミリリットルだね。
ってことは、さっきの22.4リットルの40分の1とか50分の1なわけだ。
でも、それは6.02×10の24乗の40分の1とか50分の1なわけですよ。
ってことは1×10の2乗個分ぐらいあるわけ。
わかる?
50分の1になるってことは、6.02を5で割って1.2になって、それをまた10分の1すると桁が1個減るんで、
1×10の22乗個ぐらいの分子が口から出たり入ったりしてるっていうことなんですね。
いいですか。
そこで何があるかっていうと、昔から言われているんですが、
18:04
よしやす
ジュリアス・シーザーが息を引き取ったときに吐いた最後の呼吸っていう中にも、
それだけの数の酸素やら窒素が入っているわけですよね。
入っていたわけだ。
で、それが計算、私はよく計算の方法がわかんないんだけど、数年すると地球全体にばらまかれるわけですよ。
かおり
拡散していくわけね。
よしやす
そうそうそうそう。
で、私たちが吸っている息の1回分の中に、シーザーが息絶えたときに吐き出した息の中の酸素分子や窒素分子が10個ぐらい毎回入っているっていう計算になる。
かおり
ほぉー。
よしやす
ほぉー。間接キッスってこと?
別に息吸ってるわけなんで、全然キッスじゃないんですけどね。
そう、というように。
かおり
別にシーザーじゃなくてもいいってことでしょ?
誰でも死んだときのやつが入るってことでしょ?
よしやす
誰でも死んだときっていうか、誰かが何年か前に吸って吐いた息が必ず入ってるっていうぐらいで、
人類が生まれてから全部生まれた人を足しても、たぶんね、1000億人ぐらいらしいんですよ。
まさと
ほぉー。
よしやす
だから、みんな全員分の人の生き身もそうですけど、
みなさんの体を作ってる原子も、もしかしたら、もしかしたらっていうか、たぶん、誰でもいいんですけど、
時代っていうか、あれから言うと、徳川家康の体とかに入っていた原子が何個か入っているんじゃないか。
まさと
あー。
よしやす
っていう話でですね。で、アリストテレスを出してみたっていうだけなんですけど。
まさと
あ、繋がりますね。過去から私に。
よしやす
なんていうタイトルにしようかなと思って、配信の時には決まってるはずなんですけど。
なので、タイトル大きな数とアリストテレスっていうのを仮タイトルにしたんですけど。
かおり
なんかさ、アリストテレスのアリがさ、大きいとさ、あの、タイ、タイ、タイ、タイ、対になっててさ、いいかなーなんて思うけど、ちょっと、ちょっと、なんか、アリストテレスよりももっと有名な人がいいな。
よしやす
で、よく言われるのは、そのシーザーの話と、えーとね、ドイツだと誰だっけな、ドイツの哲学者なかったっけな。
ドイツ、哲学者、フロイト・ニーテ。
21:05
よしやす
えー、私たちはシーザーの空気分子を吸っている、あ、えーとね、ドイツではガウスが引きやがりに出されるらしいです。
かおり
誰それ。
まさと
ガウス、哲学者というより、なんか数学者のイメージが個人的には強いですね。
かおり
なんかの単位じゃない?
まさと
あー、磁力の。
よしやす
あ、ごめんなさい、ガウスじゃないぞ。
いや、あの、タイトルにガウスの生きていかれたんですけど、ガウスじゃなくて、えーと、ゲーテ。
かおり
ゲーテ。
よしやす
そっちは哲学者のイメージですね、はい。
で、なんでアリストテレスにしたかっていうと、えーと、アリストテレスに似てるって言われたことがある。
かおり
あー。
だから?
よしやす
ですよ。
でも、
まさと
見た目がですよね。
よしやす
そうそう、見た目がね、私。
かおり
じゃあ、なに、アリちゃんって呼ばれたい?
よしやす
呼ばれたくはないんですけど、
まさと
えー?
よしやす
全然そんなこと思ってなかったんですけど、最近ちょっと似てるかもしれないなって思っています。
かおり
なるほど。じゃあ、今度買った月経時の冠持ってこうか。
よしやす
ね、なのでちょっと、
かおり
似合うんじゃない?
よしやす
アリストテレスに寄せてみようかなって。
かおり
シーツをさ、巻いてさ、コガにしてさ、で、なんか、あの、ちょっとサンダル履いて。
まさと
サンダル?
よしやす
安倍博史と並びますか。
あー。
まさと
いいですね。
かおり
ちょっと取材の申し込み?
よしやす
いや、わかんないです。
自分の顔が濃いとかあんま考えたことなかったんですけど。
かおり
濃い?
よしやす
うーん、そう言われてみるとそうなのかもしれないなと思って。
かおり
うーん。
よしやす
そうなんですよ。
かおり
濃いんですね。
よしやす
で、
まさと
はい。
よしやす
えーと、もう一つ、その、文章の話をするんですけど、
私、毎日体重測ってて、
あの、たくさん食べると体重重くなったり、むくんだりすると体重重くなっていくのね。
まさと
あー、そうですね。
よしやす
で、お腹の中のもの、おつうじがしっかり出ると、まあこう、減ったりするんですけど、
でも、えー、脂肪が落ちるって、うんちがたくさん出ることと違うじゃないですか。
かおり
うん。
よしやす
ですよね。
まさと
なんか、実際消費されないと、消費?
完全に体にくっついているものってイメージがありますもんね。
よしやす
さて、その、えーと、体重はどこに行ったの?っていう。
ん?
ダイエットで減った体重はどこに行ったんでしょう?っていう。
うん。
かおり
脂肪が脂肪酸となって、エネルギーとして分解されて、二酸化炭素として外に出ていくか、うんちとして外に出ていくか。
よしやす
うんちにはならないよね。
かおり
えー!
よくだってほら、脂肪が溶けてどっさりと宿便があって、なんか広告出てくるけど。
よしやす
うん。
でも、あれは腸の中に入っているものがうんちとして出るっていう話だし。
かおり
腸なんですか?
よしやす
脇腹に溜まっている脂肪が腸の中からうんちとして出るわけじゃないじゃないですか。
かおり
ダメなの?
24:01
よしやす
だってそうでしょ?
かおり
出てほしいんだけど。
よしやす
で、さっき。
かおり
むしろ出ろ。
よしやす
そこが出ないからみんな苦労してるんですよ。
っていうか出て。
つまり。
かおり
お願いだから出て。
よしやす
脂肪がエネルギーとして使われるってどういうことかっていうと、二酸化炭素と水とエネルギーになるわけですよ。
で、そのために酸素を吸って、脂肪をよく燃やすって言うじゃないですか。
実際に今、ゆっくりゆっくり燃えてるんですけど。
つまり、人間が、まあ人間じゃない、他の動物もそうなんですけど。
脂肪を燃やしてエネルギーにしてダイエットするときに、その減った体重はエネルギーになって減ったんじゃなくて、吸った酸素の量と体から出ていった二酸化炭素の重さの差がダイエットになってる。
まさと
わあ、そう考えると全然減らせないんですね。
よしやす
なので、脂肪が10キログラム減るときには、酸素が29キロ必要で、二酸化炭素が28キロと水が11キロだから、おしっことか汗にはなるんですけど、あとは二酸化炭素と酸素の違いで出てくると。
で、いうようなことでですね、研究によると体重減少の間に失われた脂肪の84%が息から出ている。つまり、私たちは呼吸をすることでダイエットした体重を減らしているんです。
かおり
ん?ダイエットした体重を減らしてる?
よしやす
体重が減るってことは息から出ているのね。
かおり
呼吸をするたんびにダイエットになってるわけね?
よしやす
問題は、そう考えちゃいけないっていう風になってるんですけど、より多く呼吸をすれば体重が減少するわけではありません。
かおり
えー、じゃあどうすればいいの?
よしやす
体の中で燃えたエネルギーが多いものを呼吸で出しているわけで、呼吸をすることがダイエットなわけではなくて、脂肪を酸素で燃やして二酸化炭素に分解するってことが燃やすことなんで。
ただ、その出口が実は呼吸で、さっきからちょっと話している1モルは6.02×10²³で22.4リットル、まあ目安ですけどね、圧力や温度で変わってくるんで、
一回の呼吸で、それの1Ⅳとか1⅝が入れ替えられて、その中の酸素を吸って二酸化炭素と水蒸気になった水分が呼吸から出ていくっていうので、私たちの脂肪が燃えて体重が減るってことが起きます。
いや、私も実は不思議だったんですよ。だってさ、質量保存の法則があって、もぐもぐ食べたものは腸から吸収されるわけじゃないですか。で、体につくけど、これがなくなるときって、うんちで出るわけじゃないし、全部おしっことか汗で出るわけでもないんだけど、どうしてだろうなって思っていたわけね。
27:09
よしやす
それは実は二酸化炭素になって、息から吐き出されるっていうことになっていて、先ほどちょっと話しているすごいたくさんの量が原子や分子っていうのが集まったときに、私たちは空気の重さとかってあまり気にしてない。
一方で、今みたいに吸って、体の中で消費されたエネルギーで、脂肪が酸素と結びついてエネルギーと二酸化炭素と水になった。その二酸化炭素分とか水の中のある程度が息と一緒に出ているということなんですね。
まさと
何ともないというか、なんか想像でしますね。
よしやす
逆に言うと、さっき10キロの話をしましたけど、1キロ減らすときに二酸化炭素をどんだけ出さなきゃいけないかっていうと、さっきの計算でいくと、10キロの脂肪を燃やすと二酸化炭素が、10キロで二酸化炭素が28キログラム出さなきゃいけないんだね。
酸素吸って二酸化炭素出すからね。
なので、1キロ減らすには二酸化炭素が2.8キログラム排出されなきゃいけないわけだね。
まさと
そうですね。
よしやす
っていうことは、二酸化炭素が出る量は、1日1時間ぐらいジョギングすると40グラムぐらい二酸化炭素が追加で排出されるそうです。
なので、1時間のジョギングを月に20回ぐらいすると、1キロ分ぐらい、違う言い方をすると、1時間のジョギングで40グラムぐらいの二酸化炭素が出ていくわけだから、
1キロの脂肪を減らすためには、2.8キログラム分の二酸化炭素が必要ってことは、それに達するためには40グラムで割ればいいから、20回ぐらいということで、月に20時間ジョギングすると、1キロ分追加で出ていくと。
まさと
70回ぐらい分、70時間分くらいじゃないですか。
7×7×28。
よしやす
70回分ぐらいか。じゃあ70キロ走んなきゃいけないのか。ん?70キロじゃない。70時間か。
まさと
70時間。はい。
よしやす
ということで、みなさんがダイエットするって言って、体力を使った運動をするとかっていうのをやったときに、汗がたくさん出て少し減ったなって思ったりするかもしれませんけれども、ダイエットは実は息の中から出ています。
30:04
よしやす
なので、しっかり息をして、体の中で出た二酸化炭素を外に出して、二酸化炭素に脂肪を燃やすための酸素を一生懸命取りましょうって、さっきの話でいくと、1回ね、運動してるときには、1回の呼吸で1リットルぐらい出たり入ったりするんで、1molの20分の1ぐらいで、なんか少ない気がしますけれども、
分子の数でいくと、6.02×10の23乗の20分の1ぐらいが吸ったり吐いたりされてると。ということで、この息は我々の子孫の誰かが吸っている息に混じっていくっていうのも、未来のほうに関してはそんな流れもあるわけですよね。
まさと
そうですね。
よしやす
で、誰かがダイエットして酸素と結びついて二酸化炭素になった、その二酸化炭素が空中に漂っていると。一方で、世界中の植物が、光合成で空気中の二酸化炭素を水と一緒にして、光合成をすることで酸素を出したり、あとは脂肪の元になる澱粉を作ったりしてるわけですよ。
それも、科学の教科書とかで見ると、光のエネルギーがどんだけ入ると、二酸化炭素何個と水が何個で酸素が何個できるみたいな、すごい10個とか20個とかの話してるじゃないですか。
まさと
そうですね。数えられるレベルの話ですね。
よしやす
仕組みを話すときにはそうなるわけじゃないですか。だって、体の中で有酸素運動で使われるやつは、酸素分子いくつでATPが何個できるんだっけみたいなことをやられるわけじゃない。
ということでですね。体の中では、酸素と脂肪が消費されて、二酸化炭素と水とエネルギーになって、それが息から出ていく。で、その息は1回1回はほんの少しの差だけれども、ある意味吸ってるものよりも出ていく息の方が重いから体調が減るわけですよ。
で、ほんの少しのその変化が何回も何回もすることで出ていく。で、さっきから言ってるように息をするから痩せるわけじゃなくて、痩せた分が流れ出していくのが息の中という感じで、1日1日はね、食べた分と排泄した分の差分が大事な変化になっていくけれども、
エネルギーを使って体重が減っていく、つまり脂肪が減っていくっていうのは、そういった、なんていうのかな、呼気、息の中の分子の重さの差分がほとんど体重が減っていくっていうのに影響しているっていう話だし。
33:13
かおり
やっぱ呼吸じゃん。
よしやす
呼吸をしないと下がんないけど、呼吸は結果であって原因ではないので。
一方で筋肉がついてくるっていう筋肉の組織がどんどん成長して体重が増えていく、また成長していくっていうのも分子が一個一個くっついたり、質が変わったりして筋肉になったり、あとはところによってはね、成長していくときには骨の端っこの骨が生まれていくところが、
だんだん積み重なって、骨が長くなることで身長が伸びたりするっていうのが起きていくっていうことになってるんですよね。
うん。
はぁ。
で、その中には、皆さんが一個一個だと数えられないくらいの原子や分子が反応を起こして、くっついたり離れたりするっていうことが日々行われていて、
さっきも言った通り、数え切れないほどの分子が、昔の人が呼吸したものが私たちの息の中にも入っているっていうような流れの中で入っている。
だから、呼吸もそうですけど、コップの水みたいなところも数的にはとってもたくさん分子が入っているわけで、
その中には、誰かが飲んだ、誰かが昔飲んでまた出てきたような水が入っているっていうふうになっていたりするわけです。
でも、ほら、人工衛星じゃないや、宇宙ステーションとかに乗ってる人は、その中でサイクルしてるから、あれだよね、すごく閉鎖的なんだよね、分子の流れがね。
かおり
じゃあ、彼らは、ジュリエス・シーザーの最後の呼吸は吸ってないと。
よしやす
たぶん吸ってると思います。乗せてったときのやつを吸ってると思いますけど、その後。
かおり
その後、みんなで共有してるってことね、ジュリエス・シーザーの呼吸を。
よしやす
そうそうそうそう。
お前噂したから、今度俺なって。
で、これをもう少し、過去とかもう少し、未来に持っていくとどうなるかっていうと。
かおり
ドラえもん。
よしやす
以前から何回かお話をしてる通り、宇宙の始まるときには、原子も何もないところから原子ができて、最初にできたのは水素とヘリウムしかなかったんですね。
で、私たちの体には水素とヘリウムじゃない、酸素とか炭素がたくさん入っているって話もしました。
これは、どこかの星が核融合で、水素からヘリウム、ヘリウムからベリリウム、なんだっけ、その先までだんだん、
36:00
まさと
くっつけてくっつけて大きくしてくれた。
よしやす
核融合が起きて、太陽と同じぐらいの大きさの構成だと、それがその後、超新星爆発をして、宇宙の塵になって、最初は水素とヘリウムしかなかった宇宙の中に、もう少し重い元素が、星が核融合をして、それが爆発するっていうことで巻き散らされて、
で、またその超新星爆発のときに、超高圧で高温っていうところで、原子と原子が無理やりくっついたりして、もう少し重い原子ができたりしてっていうのが回り回って、私たちの体になってるわけです。
そうですよね。
宇宙の始まりには水素とヘリウムしかなくて、その後にできた重いものは、必ず恒星の中でできたり、爆発の中でできてきた。
で、その星のかけらの何かが地球になり、生物になり、私たちの体に入っていて、私たちは死んでしまったり、あとは毎日赤が出たりしてますけど、自分たちの体の中の原子っていうのも少しずつ入れ替わっていて、
何十億年か経つと、太陽がすごく膨らんで、地球も飲み込まれたりとか、何はともあれ、地球にいる生物も絶滅して、もう一回宇宙の塵として飛び散るっていう時期がやってくるはずです。
多分、50億年後ぐらいかな。
それまでは、星の出入りっていうのは空間の空気というか軽い原子だけが空間から出ていくっていうのがほとんどですけれども、50億年ぐらい経って太陽が爆発するっていう時になったら、その時に今、皆さんの体の中にある分子や原子も宇宙の塵にもう一回なって飛び散っていくっていうのが起きます。
そんな感じで、原子が大きく変化するっていうのはそんなには起きないので、多分、酸素とか炭素とか水素みたいなものは、何十億年か経った後、違う星のどこかの生物になったり、どこかの海になったりするっていうふうになっているだろうし、
一方で、私たちの体っていうのは、昔々どこかの星が作った宇宙の塵っていうやつを何とか利用して生きているんだよっていうのが過去と未来を延長するとできてくるんじゃないかなと思っています。
まさと
総大なロマンですね。
よしやす
昔のことと未来のことっていう話をもう一つすると、このたくさんの不思議の中にも書いてあるんですけど、
よくね、私たちが見ている星の明かり、星の光っていうのは何万年前とか何十万年前、下手すると何億年前に発生された光だよっていうふうに言うじゃないですか。
宇宙空間の中で遮るものがなければ、だんだん弱くなってくるとはいえ、光っていうのはずっと進んでいるんですよね。
39:01
よしやす
で、私たちも多少は太陽に照らされて、何かしらの光を反射して、だから他の人が見えるんだけどね。
これも空気の層を抜けて、宇宙に少しでも出ていけば、この私たちから出た光っていうのも、どこかの物質にポコってぶつかるまでは宇宙空間を飛び続けるわけですよ。
太陽の光に比べるとほんのほんの小さいものかもしれないですけど、そういった感じで分子や原子がいろんな組み合わせで昔から繋がったような話と、これから広がっていく話。
また光のようなものも、どこかで何かに作用するまでは宇宙空間をずっとずっとまっすぐ飛んでいくっていうのも、過去と未来を繋ぐっていうところのお話なんじゃないかなということで、
まさと
たくさんの不思議、2023年4月号を少し元にして、話はちょっと似てるんですけど、私なりにお話をしてみました。
かおり
アリストテレスよりもジュリアシーザーよりも、もっと何かいい人いないかな。
よしやす
誰かの域が気になる人いますか?
かおり
誰が見てもイケメン。
よしやす
イケメンかどうかですけど。
かおり
どうせならイケメンの域が良くない?
よしやす
でも、有名な人のほうがいいんじゃないですか?ブッダとかね。
まさと
有名なイケメン。
世界三大美女とかだったら、美しいほうだったらいますけど、あんまりイケメンって。
かおり
男聞かないね。
まさと
聞かないですね。
よしやす
女の子町が入るのは日本だけっていうよね。
何はともあれ、その辺にたくさんいた方々で、名前も残ってないような人たちの吸って吐いた息も入っているし、有名な人の吸って吐いた息も入っているというのが一つポイントで、
つまり私たちが息をするっていう話、また水を飲むっていうことは、
1億の1億倍のみたいな、違う、1兆の1兆倍の、また何千倍みたいな分子を体に取り入れたり、そこから出しているっていうのを思い浮かべて、
これをいくら薄めても何個かは手元に残るっていう感じが、
数の多さを感じるやり方で、少し想像はつかないかもしれないですけど、
とっても多いものがとってもたくさんあるけど、自分たちの中にもほんの少し残っているっていう感じを体感するというか、思い浮かべてみると面白いんじゃないかと思っています。
はい、ということで、今日は何ていうタイトルにするんだろうね。
多分、
かおり
じゃあ、ティラノサウルス。
42:01
よしやす
あ、そうです。恐竜の吸って吐いた息を吐いている。
かおり
なんかいい感じ、いい感じ。ティラノサウルスにしよう。
よしやす
違う恐竜でもいいですか?
ちょっと考えます、タイトルを。
はい、ということで、そんな話をしてきました。
そんな理科の時間では、皆様からのメールを募集しています。
メールの宛先は、
理科っぽいことの質問、また番組への感想、身の回りのこと、こんなことが起こったよというような日記のようなものでも構いません。ぜひ送ってください。
質問をメインに月に1回取り上げてご紹介するという回もやっておりますので、理科っぽい質問を送っていただけると嬉しいです。
かおり
嬉しいです。
よしやす
あとですね、そんなにプロジェクトというグループで複数の番組を配信しておりまして、
このそんなに理科の時間のほかに、そんなことないショー、そんなに雑貨店などの番組を配信しております。
そんなにプロジェクトではですね、他にもいくつかの番組をこれまで配信をしてきていて、
そちらの番組については、そんない.comというサイトから聞けるようになっております。
また配信中の番組はですね、ポッドキャストアプリや直接ウェブサイトに行く、またaudiobook.jpというところで有料での配信もしております。
有料の配信にはおもけがついているので、そちらもぜひ楽しんでみてください。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ということで、そんなに理科の時間、第508回、この辺にしたいと思います。
まさと
お送りいたしましたのは、よしやすと、かおりと、まさとでした。
よしやす
それではみなさん、次回の配信でまたお会いしましょう。
かおり
さようなら。また今度。ごきげんよう。
44:22

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