This is Reina Moro's Podcast 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone, this is Reina Moro.
みなさん、こんにちは。ニューヨークと東京を拠点にするグローバルイノベーションファン、I&CO、共同創業パートナーのReina Moroです。
この番組では、世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、21世紀を生き抜くヒントを探ります。
今回は、新コーナー、Ask Me Anythingを、この番組のプロデューサー、竹村裕樹さんと一緒にお届けします。
はい、レイさん、よろしくお願いします。
これまでもですね、オープンメンタリングというコーナーで、リスナーからのご質問にレイさんが直接答えていたんですが、このAsk Me Anything、何が違うんですか?
はい、オープンメンタリングを始めたときは、リスナーの方のキャリア相談に乗ることができたら良いなと思っていたんですが、
やってみたら、意外とキャリア以外の相談も多くて、もうちょっと幅広くキャリアだけではなくて、例えばデザインのことだったりとか、仕事の今後の方向だったりとか、業界の動き方など、そういうふうにちょっと幅を広くしようと思いました。
はい、そうですね。もちろんキャリアの相談というのも皆さんしていただくんですけれども、結構時間術とかデザイン業界、今後どうなっていくんでしょう?みたいな大きな質問とか、これまでも来ていますよね。
そうですね、あとイベントをこの間やってみて、そういうところでも、もちろんキャリアの質問とか、今後仕事をどうしたらいいかっていうこともあるんですけども、やっぱり皆さんいろんなことに興味があるんだなっていうのと、あとやっぱりクリエイティビティだったりとかテクノロジーっていうことは、仕事だけではないところでもいろんな影響があると思うので、
アスクミエニシングという形で皆さんとの交流をもっともっと深まりたいなと思ったのが名前の変化の背景です。
では早速今回のアスクミエニシング行きたいと思います。どんな質問来てますか?
今回質問してくれたのはベラルーシ出身で、今はハワイでUXUIデザインなどデジタル戦略のアドバイザーをしているリア・サフィーナさんです。
リアさんは大学卒業後、ヨーロッパからアメリカに飛べをして、ニューヨークでプロダクトデザインの仕事をされてきました。
実は契約社員として数ヶ月だけで短い時間ではあったんですが、僕の会社で働いてくれたことがあって、それは2018年とか19年ぐらいだったんですけども、その後ニューヨークを離れて世界放浪の旅に出たそうなんですが、
ハワイに行って、ハワイに行ったらパンデミックになってしまって、結局そこからずっともう3年ぐらいハワイをベースにして働いているという、そんなデザイナーの方です。
そして今回はもっと活躍するにはどう自分をブランディングすればいいかという、さらにキャリアをステップアップするためのご相談です。
では早速聞いていただきましょう。
今回ご相談されたいのはどんなことですか。
私は日々新しいテクノロジーが生み出されている最先端の分野で、UX UI デザインなどデジタル戦略のアドバイザーとしてこれまで70社以上とお仕事をしてきました。
ただ最近もっとデザイナーとして知名度を上げ、新たな仕事を獲得していくためには、ブランディングを見直して雑誌など主要メディアに取り上げてもらう必要があると感じています。
私はベラルー市からの移民なので、アメリカの有名大学を出たわけではありません。
また、ここ7年間はフリーランスとして仕事をしてきたので、GoogleやNikeといった誰もが知るような大企業に長い間勤務したわけでもありません。
そうした経歴の違いのせいか、同じような実力の人と比べ、評価されていないように感じます。
ガラスの天井がある気がするんです。どうすればいいでしょうか。
パーソナルブランディングということでいえば、3つのポイントを意識して考えるのが良いと思います。
1つ目は、SNSによって10年前とは大きく状況が変わっていること。
2つ目は、これから先の10年も、AIなど当たり前の仕事をしなければならないこと。
3つ目は、雑誌など主要メディアに取り上げられることが、昔ほど重要ではなくなっているということ。
1つ目の時代の変化の例は、YouTuberです。
人気YouTuberの動画の方が、テレビ番組よりも見られるようになるなんて、10年前はとても考えられませんでしたよね。
昔はできなかったようなブランディングが、今はできるようになっているんです。
そして、2つ目。この先10年については、生成系AIの進歩を考えると、デザイナーの競争が今後、一段と激しさを増すことは明らかです。
こうした時代の変化から、3つ目に挙げたように、雑誌など主要メディアに取り上げられるようになっています。
こうした時代の変化から、3つ目に挙げたように、雑誌など主要メディアで紹介されることの重要性は、どんどん下がっていくと思います。
SNSに関しても、Facebook、Instagram、TikTokと、次々に新しいものが出てくる中で、みんなあれこれうまく使いこなそうとしていますが、僕はそれは違うんじゃないかって感じていて、
自分にあったプラットフォームで数は多くなくても、ついてきてくれる人がいれば、十分に仕事として成り立っていく時代だって思うんです。
大事なのはフォロワーの数や、主要メディアに頼った知名度のアップではないのではないでしょうか。
人に何かを教えるとか、クライアントが個人の場合は、SNSはとても相性が良いプラットフォームだと思います。
ただ、私のように大企業と仕事をしたいと考えている場合、今でも雑誌のような主要メディアが影響力を持っているのではないかと思うんです。
最近、特に自分の知名度が低いことによって、とても嫌な経験をしました。
先日、ある講演を頼まれたんですが、私は旅費も含めお金を一切もらえなかったのに、別の出演者は旅費だけでなく何十万円もの講演料を受け取っていたんです。
ひどい話です。私とその出演者に違いがあるとすれば、肩書きに大企業の名前が入っているかどうかだけでした。
この経験からも知名度を上げる必要性を痛感しています。
これは正しい場所ではありません。
あなたは知名度を上げる必要があります。
あなたがデザイナーであるとしても、あなたが何をしているのか、何を書いているのかを知る必要があります。
濃くなことを言うようですが、世の中平等ではありませんから仕方ありません。
さらに耳の痛い話をするようですが、もし知名度を上げたいと思うなら、有名大学や大企業の名前に頼るのではなく、あなたがどんな仕事をしてきたかをもっとアピールするべきです。
ここまであなたは有名な会社のプロジェクトに携わったという話をしてきましたが、具体的にあなたが作ってきた作品がどんなものなのかさっぱりわかりません。
私の仕事は最先端のテクノロジーに関わることなので、秘密保持契約を結んでいる場合が多いのです。
デザイナーは物を作るのが仕事なので、それを人に見せられないというのはとても不利ですね。
ここから2年間、何か人に見せられる作品の制作に時間を使ってみてはどうでしょうか。
大企業のプロジェクトで働くとたくさんいるチームの一員なので、胸を張ってこれが私の作品ですと言えるような仕事はできないかもしれません。
だから2年くらい使ってこれが私の作品ですと自分の能力を証明できるようなものを作るべきです。
私たちの世代は非常に耐えられないことが多いのですが、耐えられないことはとても難しいのです。
いや正直それはあると思いますよ。正直残念ながらっていうと言葉が間違ってるかもしれないんですが、それがリアリティで45歳で今までこんだけキャリアがあってこういうとこで働いてこういう人だったとしたとしても、25歳で毎日コツコツなんかをやってプラスそれが得意なことになってそれの専門家になったら、その人たちにはなかなかもう勝てないとは思うんで。
いや本当そうですよね。でもその現実を受け入れたくないからPRの人にお願いして、月曜日はリール、火曜日はなんとかってやった方が楽って思っちゃう気持ちもちょっと。
ある意味わかりやすいですよねその方が。
でも楽だしわかりやすいんだけどそれをやってるとものすごい平均的な人になっちゃいますよね。だって他の同じ方程式使ってる人他にもいっぱいいるってことですもんね。
そうそうでもう方法だけになっちゃってもうその競争になっちゃうんで本質的なところでじゃあ本当に何で強いのかっていうところを自分で認識しておかないと。
でまた例えばそれが3年とかになったらその方程式がまた変わってまたそっちに行かなきゃいけないことになるわけなんで。
確かになんだろう学校名とか例えばじゃあグーグルで働きましたっていうグーグルの名前とかってもうそれぞれがすでにブランドじゃないですか。
なのでそういうものがあるとないとっていうかでなんかこう相手のブランドに相乗りしてるっていうかそう他人のブランド力を借りてるっていうやり方って今までって結構通用して
なんかそういう学歴だったり会社名だったりっていう色々なブランド名を借りてやってきた人が例えば30代40代になって雑誌に取り上げられますテレビに取り上げられますってなるとそこからまたそれがさらにすごい人だみたいな拍がつくみたいなことになって今度じゃあ公演に呼ばれますとかっていうのでもう退職というかもう人生一生結構実際にもう何やってた人なのかよくわからなくてもある程度おしゃべりがうまかったりすると
なんか信頼できる人としてフィーチャーされて一生安泰みたいな方法論ってあったと思うんですよね。
はいはいはいありましたね。
でもやっぱりこれって今ちょっと崩れかけていると思うしこれから先そこの他人のブランドに相乗りしていこうっていう戦略ってちょっともう本当通用していかなくなるかもしれませんね。
やっぱりその方法論だけに頼っているとその本質的なところで自分の知名が何なのかとか自分のブランドは何なのかっていうところがブレちゃって
最終的にはその他に頼っているだけだとその他がなくなった時とか他が別のところに行っちゃった時に頼れるものがなくなっちゃいますし
もちろん毎日投稿してそれができればいいと思うんですけども多分その個人レベルでやってるとそれもそれで疲れ果てちゃって
自分のブランドがないその方法だけに頼って自分がどういう人間なのかどういうところが強いのかっていうところが分からないだけで知名度が上がっても
なるほどやっぱり方程式じゃない小手先のことでブランディングをやっても結局見破られてしまうっていう結論なのかもしれませんね
そうですねだからリアさんに対してのアドバイスもここで働いてたからとかここの仕事をしたからっていう表面的なレベルだけではなくて
本質的に本当にその自分の趣味が何なのかそして自分の持っているものがちゃんと目に見える形で皆さんが分かってくれる形でちゃんと思っているかっていうところがすごく大事なんだなと思います
いやー今回のレイさんのブランディングの話は結構ハッとした方も多いかもしれません
はいだといいんですけども
今ここまで聞いてですねもっとブランディングについて知りたくなったという方もいるかもしれませんがそういう方にはぜひAsk Me Anything 遊びに来てほしいですね
はいぜひぜひ