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2023-11-21 31:57

#055 投資家が語る「クリエイティビティと資本主義のこれからの関係」

第55回は、デザイン会社のIDEOでファンド運営をされ、現在はご自身のファンド・Strange Venturesを立ち上げて、資金調達や運営をされているTara Tanさんがゲストで登場。なぜデザイナーから投資家に転身したのか?ベンチャー企業に投資をする時に、なぜデザイン目線が必要なのか?など、今回は、Taraさんにクリエイティビティと資本主義のこれからの関係についてお話を伺いました。


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サマリー

「クリエイティビティと資本主義のこれからの関係」は、デザイナーでありファンドマネージャーのタラタンさんをゲストに迎え、クリエイティビティと資本主義の関係について話し合っています。このエピソードでは、シリコンバレーの哲学が技術開発に影響を与えており、テクノロジーへの過信が問題であることに言及しています。また、デザインと投資を結びつけた話を通じて、人間性や感情移入の重要性を強調しています。デザインはエッセンスを見つけて伝えること、ビジネスのストーリーテリングが重要であり、AIによって創造性が拡張されることがクリエイティビティと資本主義の関係のテーマとなっています。

タラタンの経歴と投資の仕事
This is ReinaMoro's Podcast 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone, This is ReinaMoro. 皆さんこんにちは、ニューヨークと東京を拠点にするグローバルイノベーションファーム
I&CO共同創業パートナーのReinaMoroです。 この番組では世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、
21世紀を生き抜くヒントを探ります。 今回のゲストはデザイナーで、現在はご自身でファンドを立ち上げて資金調達や運営をされている
タラタンさんです。 そもそもですね、彼女はデザイナーとしてキャリアを積み始めたんですが、大学院に行かれてその時にデザインから
その投資の方にスイッチをするという、そういうキャリアチェンジをされた方なんですね。 タラさんはデザイン会社のIDEOというところでファンド運営をされていたご経験もあります。
IDEOはすごく有名なデザイン会社で、昔の話になるんですが、1980年代の時に
Apple Macintoshのマウスのデザインをしたというところで、まず知名度が上がり、その後数々いろんな、特にそのインダストリデザイン、工業デザインの領域ですごい活躍を知ってきた会社なんですが、そこでですね、7,8年ぐらいファンドを運営されていたんですね。
今彼女が経営されているのはStrange Venturesというファンドなんですが、そのデザインスタートアップでテクノロジーを使ってクリエイティビティの新しい未来を切り開いていくという、そういうところに投資をされている方です。
今回はそんなタラさんにクリエイティビティと資本主義のこれからの関係についてお話を伺いました。
デザイナーから投資家という、すごくユニークな経歴をお持ちですが、なぜキャリアチェンジしようと思ったんですか?
私は芸術と恋に落ちましたが、うまくいきませんでした。失恋したようなものです。
2年間悩み抜いて芸術との別れを決意しました。自分で作品を作るよりも、もっと大きなインパクトを世の中に与える仕事がしたいと思うようになって、違う道を歩むことにしたんです。
投資家としてはどんなことをされているんですか?
私はシンガポールで2年間新聞記者をした後、アイリオというデザインコンサルティング会社で半度の運営を始めました。
2015年Web3やブロックチェーンという新しい概念が出てきた時でした。
私はそうした時代の流れの中で、たくさんのベンチャー企業に投資をしてきました。
NFTの企画を考えるなど、様々なスタートアップ企業と一緒に仕事をしてきたんです。
ファウンダーと一緒にデザイナー、クリエイティブ、インベストラーと一緒に建築をしているとき、
本当のインサイトやフィードバックを受け取ることができます。
企業がどのようにやっているのか、インベストレーションの可能性、
インベストレーションを受け取らない場所、このスタックの失われた部分など。
アイリオで半度を運営する上でとても役立ったのは、デザインを学んだ経験です。
その会社に投資する余地があるか、欠けているものは何か、
そういうことをデザイナー目線で判断していくことで、
投資したスタートアップ企業とも信頼関係を築くことができました。
Googleが検索機能だけのシンプルなUXデザインで大成功したように、
成功するためには優れたデザインが不可欠です。
ただ、投資においてデザイナーの目線を持っている人はほとんどいません。
投資家にとって、デザイン、テクノロジー、ビジネスはすべてつながっているのに、
デザインの視点だけ欠けていることに気がつきました。
だからこそ、私はデザイナーの視点を生かして、自分のファンドを始めようと思ったんです。
Strange Venturesという彼女にご自身のファンドを立ち上げる前に働いていらっしゃったIDEOという会社は、
実は日本の白報道が30%とか35%とか投資をしている会社で、
白報道ネットワークの中の会社の一つになっているんですね。
もともと70年代、80年代、それこそシリコンバレーでAppleだったりとか、
いろんなシリコンバレーのその時スタートアップだった企業がどんどん伸びていたときに、
デザイン志向という考え方を打ち出して、
そういうテクノロジー企業と一緒に成長してきたデザイン会社でもあり、
デザインの重要性の変化
特にインダストリーデザイン、工業デザインのところですごく活躍をしていた会社です。
その会社が多分ここ10年ぐらいの話だと思うんですが、
デザインという考え方、そしてデザインという役割が、
それまでは、例えばテクノロジーの企業だったりとか金融企業とか、
デザインというのを外注してデザイナーという人たちに頼んで、
それをお金を払ってもらって、
そして部分的に使うものだったという意識があったと思うんですね。
それがデザインということの重要性がどんどん世の中、
そしてビジネスという業界の中で増していったことによって、
やっぱりいろんな企業がデザインを内政化していって、
そしてデザインの役割をビジネスという領域の中で重要性を膨らませていったというのが、
ここ15年から20年ぐらいの中での動きであるのかなと思います。
その流れのまた延長線上として、
やっぱりデザインに力を入れている会社というのは、
代表的なところでいうとAppleみたいな会社があると思うんですが、
Googleも元々は結構ガチガチのエンジニアリングの会社で成長してきたと思うんですが、
その最初の10年ぐらいそういう流れがあったと思うんですが、
やっぱりテクノロジーが一般人に普及していくことによって、
デザインに求められる重要性というのがすごくどんどん上がってくると思うんですよね。
ビジネスの領域だけだと専門性を持って専門家の人たちが使うものが少なくないので、
正直UIというものがすごく難しくても、
やっぱり専門家の人たちはそこを勉強して使うと思うんですが、
今までは専門家のためだけだったテクノロジーも、
そういう専門的な知識がない人たちが使えるようになるためには、
すごくハードルを下げる必要があるというときに、
やっぱりデザインとかクリエイティビティを利用して一般的に伝わるように、
そして使いやすくなるようにできるというのはすごく重要性が増してきたのかなと思います。
そんなときに裏側にいたIDEOという会社、IDEOだけではないと思うんですが、
会社が作るだけではなくてデザインということに投資をしていく。
デザインの会社ではなくてもテクノロジーの会社でもデザインの重要性を分かった上で、
今後成長していくということを見据えて、
そこにIDEOという会社が投資をしようというのを始められたのかなという背景があるのではないかと思います。
正直今でもそんなに一般的なことではないとは思うんですが、
これはちょこちょこと出てきていて、
金銭的に投資をするということもあれば力を貸して、
これは僕の会社でもやっていることで、金銭的な報酬をもらうということではなくて、
株として報酬をいただいて、
そして我々のデザインという技術だったりとか知識を提供して、
そして一緒に成長していくという、
そういうのはいくつか形があると思うんですが、
今後多分そういうのは増えてくるのではないかなとは思います。
具体的に投資家はどんなことをしているんですか?
投資家とクリエイティビティの課題
投資家はまずスタートアップ企業の創業者に会って、
その会社の事業内容について話を聞きます。
そして未来を想像して、それがうまくいきそうだと思ったら、
経済的にサポートしたり、ビジネス面のアドバイスをしたりするんです。
投資した会社が大きく成長すれば、利益を受け取ることができるようになります。
投資するための資金は誰が出すんですか?
富裕層や企業、財団など、
大規模な企業が投資するための資金は誰が出すんですか?
タラタンさんが投資家としてどういう仕事をされているかということを、
もうちょっと詳しく説明したいと思います。
そもそもですね、彼女だけではなくて、投資家というのはたくさんいらっしゃって、
特にシリコンバレーをはじめとして、いろんなところで、
投資家の人たちが、企業家たちが、
まずもうほんと卵の状態から話をしながら、
どういうことをやろうとしているのか、どういうことがやりたいのか、
そして今後どういう可能性があるかということを、
よくあるパターンなんですけど、
僕もサンフランシスコに住んでいたことがあるので、
状況としてはわかるんですが、
もうほんとにコーヒーショップに行って、
初めて会って、初めましてとかあったりとか、
そのパンデミックの間には、
Zoomで話をし始めて、
どういうことがやりたいのか、
そして今後どういう可能性があるかということを、
聞き出して、
そしてこの技術だったりとか、
このファウンダーに可能性がありそうだなと思ったら、
リスクではあるんですが、
そこにかけるということをされているわけですよね。
そこに金額はもう、
10万円、20万円ぐらいのレベルから、
何千万円、何億円という、
かなりの幅の資金を投資するパターンがあるんですが、
タラさんの場合は、
10万円、20万円ぐらいのレベルから、
何千万円、何億円という、
かなりの幅の資金を投資するパターンがあるんですが、
タラさんの場合は、
もう誰よりも早く、
彼女の言葉で言うと、
AIとHuman Creativity、
人間のクリエイティビティ、
人間の創造性という言い方をされていたんですが、
AIとHuman Creativityを軸に、
新しいことを作り出している人たちに、
投資をするという、
そういうことをされているわけです。
ハリウッドの全米客本家組合の
ストライキに代表されるように、
投資家の中には、
クリエイティビティを重要視していない人も
多いと思います。
クリエイティブな仕事をするには、
効率を考えずに、
時間をかけることも必要ですが、
投資家たちは、
クリエイティビティを重要視していない人も
多いと思います。
クリエイティブな仕事をするには、
効率を考えずに、
時間をかけることも必要ですが、
投資家たちは、
効率や生産性ばかり重視しがちな
印象です。
この溝を埋めるためには、
どうしたらよいんでしょうか。
確かに、
効率や生産性といった周りからの
圧力はあるでしょうが、
それに惑わされていたら、
どうしてやっていけません。
一方で、
投資家が重要視する経済的な価値が、
消費者の欲求と結びついていることも
事実です。
そのため、
クリエイターは、
自分の価値を認めてもらえるように、
もっと故障していく必要があります。
企業家たちには、
テクノロジーは、
シリコンバレーの哲学とテクノロジー
人間の問題をすべて解決できる、
という哲学で、
シリコンバリエーションは、
動いているところがあるので、
それは間違った理論ではないところ
ではあるとは思いますが、
その一方、
それを追求したからといって、
世の中のファッションや
感性に訴えられるかというと、
そうでもないのです。
例えば、
アマゾンも
アマゾンファッションというのが
あるのですが、
アマゾンでこれを買ったんだと
言う人はほとんどいないじゃないですか。
アマゾンで
レコメンデーションされてくる、
おすすめされてくる
服を買いたいかというと、
そうではないのですよね。
全部そのテクノロジーで解決できると
思っているところがあるので、
僕もサンフランシスコで住んでいたときに、
ニューヨークから引っ越してきた
と話していて、
その人はビジュアルデザイナーの人だったのですが、
ファッションが好きで、
サンフランシスコのファッションショーに行ったのです。
行った後の感想を聞いたら、
あんなダサい
ファッションショーを見たことは今までなかった。
もう恐ろしい光景だったと
言っていました。
でもそれが物語っているなという。
だから、例えば
音楽だったりとか、アートだったりとか、
ファッションだったりとか、
その感性に
訴えるビジネスというのが
サンフランシスコ
そしてシリコンバレーから
なかなか出てこないというのは、
テクノロジーに
答えを求めすぎているという
シリコンバレーの傾向が
すごく影響しています。
デザインと投資家の関係
スタートアップ企業にはどんなアドバイスをしていますか?
自分で様々なソフトウェアを使うように、
資本を道具として捉えることが
大切だとアドバイスしています。
そうすれば、
資本を活用して
自分のビジョンを実現することができます。
デザイナーは
フォトショップやイラストレーターなど
複雑なソフトウェアを
道具として使っているんですから、
資本、つまり数字を
道具として扱うのは
そんなに難しいことではないと思います。
タナさんは、
どんな経験の中で
資本は道具だと気が付いたんですか?
ハーバード大学のビジネススクールで
財務や会計を学び、
資本を道具にして
ビジョンを実現していく人たちを
たくさん見てきました。
その時に、
デザイナーはストーリーテリングに
優れているんだから、
恐れず、今度は数字を使って
ストーリーを語ればよいんだと
気が付いたんです。
金融関係の方だったりとか、
技術畑から
テクノロジーが分かっている人が
投資家になるというパターンは
特にシリコンバレーとか、
シリコンバレーでも
有力と言われている
投資会社とかを見ていると、
金融家、もしくは
技術バックグラウンドの人たちが
大半を占めているのかなとは思います。
そんな中、デザイナーというと
デザイナーは
デザイナーとして
デザイナーという
立場から投資をする。
そして、デザインというものが
どういうところで力を発揮できるか
ということを見据えた上で、
そこに投資をしていく
という存在は、今の
ところでは全体的に見ると
稀な存在ではあるとは思うんですが、
今後、多分そういう立場の
人たちがどんどん
増えていくと思いますし、
デザインという
職業にこだわる必要はないとは
思うんですけれども、
技術だけではなくて、
これがどういう人のために、
どういう形で役に立つのかという
ユーザーの立場に立って
技術の可能性を見出していく、
そしてそれを育っていくという
投資家というのは、今後もっともっと
AIによるクリエイティビティの拡大
必要になってくるとは思います。
もし、クリエイターとしては優れているけど、
技術的な知識がないという人がいたら、
どんなアドバイスをしますか?
技術的な能力がある人を
パートナーとして
連れてくればよいと思います。
専門性のある人と
デザイナーという組み合わせは、
とても相性がいいんです。
会社を作る上で、
デザイナーの目線でアイデアを見つけ、
会社にとって何が重要なのか
見出していくというのは、
とても大切なことですから。
AIがクリエイターにもたらす影響は、
どのようなものが考えられるでしょうか?
AIによって、クリエイターの仕事が
奪われるのではないかと
心配する人が増えていますが、
私はクリエイターの仕事は
絶対になくならないと思っています。
それどころか、
AIの出現によって、
人間がするクリエイティブな仕事の価値が
逆に高まっていく気がします。
今後は、
クリエイターが作ったものを
AIによってどんどんスケールアップしていく。
そんな時代になるのではないでしょうか。
例えば、
クリエイターが作った子供向けのアニメを
AIで多言語に翻訳して、
さらにAIでゲーム化していく
というようなケースが
どんどん増えていくと思います。
まだ、
AIと著作権に関しての法整備などは
追いついていませんが、
それがクリアにさえなれば、
AIがまるで
クリエイティビティを広げるソフトウェアのような
役割を担っていくと思います。
AIによって、
クリエイターのチャンスはむしろ
広がっていく気がします。
これからは、
クリエイターが作ったものを
AIによってスケールアップさせ、
最後にクリエイターが
微修正して完成させる、
そんな感じになるのかもしれませんね。
でも、そうすると、
人間が手を加える部分が減っていくので、
クリエイターの中には
仕事を失う人も出てくるんじゃないでしょうか。
一つのプロジェクトに関わる人の数という意味では、
今より少なくても仕事が
うまくいくようになると思います。
ただ、
AIによってプロジェクトの数自体は
増えていくので、
仕事を失う人は増えないんじゃないでしょうか。
むしろ仕事を増やすチャンスです。
AIは今ある
7000万人分の仕事を奪い、
逆に今とは違った形で、
9000万人分の新たな仕事の機会を作り出す、
そんなデータも発表されています。
実は、私自身も
AIを使って
ファンドの名前を
ストレンジベンチャーズに決めました。
サンフランシスコの美術館で
自分のファンドの名前を
どうしようかと考えました。
実は、
私自身も
AIを使って
ファンドの名前を
ストレンジベンチャーズに決めました。
実は、
私自身も
自分のファンドの名前を
どうしようかなと考えていた時に、
AIや芸術、
クリエイティビティといったテーマで、
AIにさまざまな質問を投げかけていったんです。
AIに向かって
AIのことを質問するというのは、
ストレンジ、
とても奇妙なループの中に
いるような感覚でした。
なんだかエッシャーの絵の中の
どこにもたどり着かない階段を
登ったり降りたりすることに
似ていると思いました。
AIとのやりとりを通して、
ファンドの名前をストレンジベンチャーズに
決めたんです。
レンチャーキャピタルとしては、
大胆すぎるネーミングなので、
他に同じ名前の会社はありませんでしたし、
会社のコンセプトにも
ぴったりだと思いました。
ここまでお送りしてきました、
レイナモトの世界のクリエイティブ思考。
今回は投資家のタラ・タンさんに、
クリエイティビティと資本主義の
これからの関係についてお話をお伺いしました。
彼女との
話は、僕にとってはすごく新鮮で、
そもそも、デザインから
投資に移る
っていう人が、我々が
そんなにないと思うんですね。
彼女が大学院時代の時に、
デザインと別れて、
そして投資の世界に
行ったっていうのを、
すごく悲しそうに、
なおかつ、
でも、そうなんなきゃいけなかったんだ
っていう、人生の
大きな決断をしたっていうのを、
すごく個人的に、
そして、申したのに、
画面越しではあったんですが、
話してくれているのが、ひしひしと伝わってきたんですね。
投資家の人たちと
話していたりとか、
投資とかお金とかビジネスということを
話すと、やっぱり分析だったりとか、
このビジネスが今後どう伸びていくか
っていうことを、すごくシビアに
判断をしなきゃいけないので、
楽しい話になるかっていうと、
実はそうでもないんですよね。
でも、そんな中、
彼女が他の投資家と
違うところを、
画面越しの話で
感じたのは、やっぱり
デザインに対する個人的な
愛っていう、愛情っていうのがあり、
そこをベースに、
技術もあるんですが、
投資をする相手に対する
どういう感情移入が
できるか、そんな
人間性があるというか、すごく
人間味のある、そんな
熱意を彼女との
話ですごく感じたんですよね。
じゃあ、今回の
タナタンさんとのインタビューの
3つの既定化を紹介したいと思います。
まず1つ目、
デザインはエッセンスを見つけて
見出す。この英語の言い方で
言うと、デザインディスカバー、
デザインディスティルという言い方をされて
いたんですが、ディスカバーというのは
発見をすること、ディスティルというのは
何かを引き出す
ということなんですが、デザインの役割は
エッセンスを見つけて、そしてそれを
引き出す。2つ目に、
デザインとはピクセルで
ストーリーを伝えるもの、そしてビジネスは
数字を使ってストーリーを語るもの。
3つ目の既定化は
AIによりクリエイティビティ
創造性をソフトウェアのように
拡張、そして拡大できる。
まずこの1つ目の
デザインの本質と役割
デザインはエッセンスを見つけて
見出す。これはもう
彼女の言葉がそのままストレートに
語っているよう、デザイン
というものの本質的なところを考えると、
もちろんそのデザインというのは
絵に描き起こすだったりとか
可視化をするという
大きな役割があるんですが、その
1歩、2歩手前で、まず
問題が何かということを
本質的に探して
見つけ出して、そして見出す。
そこがデザインの
根本的な大きな役割だ
ということを、このわかりやすい言葉
デザインディスカバース、デザインディスティウス
デザインはエッセンスを見つけて
見出すという、すごくシンプルな
言い方でまとめてくださいました。
これって、僕も自分がデザイナー
としてやっていることなんですが
すごく基礎的な
ことであり、基本中の
基本という部分でも
あるんですが、どうしてもやっぱり
AIだったりとか、技術だったり
とか、テクノロジーというところに引っ張られて
なかなかその
スターティングポイントに振り返れない
時って少なくないと思うんですね。
そんな中、このわかりやすい
そして覚えやすい言葉でまとめて
くださったのは、もちろん皆さん
リスナーの方にもためになると思いますし
そして僕個人的にも
すごく助かる言葉でした。
例えば、ウーバーみたいなビジネス
があると思うんですね。
ウーバーが誕生するまでって
タクシーというものは
もちろんありましたと。
個人タクシーを
電話で呼ぶということも
技術的には可能で
別に不可能なことでは
なかったですと。ただ
ウーバーというものが
できた背景には
スマートフォンという技術があって
またさらにその中に
位置情報を把握する
GPSがスマホの中に
あって、GPSが
できたことによって位置情報を
テクノロジーが把握することができる。
それをすることによって
その情報と
あとそのタクシーの位置情報も
つなげてリアルタイムで
人がどこにいて、そして
一番近いところに車が
どこにあるかというその点と点を
つなぐことが可能になった。
デザイン思考とかクリエイティブ思考って
そういうその点と点をつないで
具体的なユーザー体験に
見えるUIとして
落とし込むというのが
デザインディスカバーとデザインディステア
ということなのかなって。
世の中にはこういう事例がたくさんあって
多分その裏側にデザイナーが
どういうことを考えて、そしてどことどこの点を
つないでソリューションを落としていったか
というのは結構当たり前のようになっている
かもしれないんですけども、実は裏側に
そういうシナリオがあったというのは
今回この話を聞いて
分かりましたし、皆さんもその辺のことを
意識していただくと
デザインの面白さだったりとか
クリエイティブ思考の大切さが
お分かりいただけるのではないかなと思いました。
デザインとビジネスの関係
2つ目のデザインは
ピクセルでストーリーを伝えるもの。
そしてビジネスは
数字を使ってストーリーを語るもの。
これもですね、言われると
なんかこう
そうだよねってうんうんと頷ける
言葉ではあるかなとは思うんですが
やっぱりその改めて
分かりやすく、そして覚えやすい
言葉で言い直してみると
それはそれですごく意味がある
ことだと思います。
デザインはピクセルでストーリーを伝えるもの。
そしてビジネスっていう業界でいうと
あまりそのストーリーテリングっていうことが
語られない
分野ではあるかなと思うんですが、でもやっぱり
最終的には
言葉を使ってストーリーを作る
もしくはその絵、画面上だと
ピクセルを使って可視化するっていうのは
ただその可視化、形にするだけではなくて
その裏側にある
ストーリーを伝える、そういうところが大事になってくる。
そしてビジネスも
使っている道具は違うものの
その数字という道具は
違うものの、手法は違うものの
でも結局その裏側にある
根本的なところだったりとか
本質的なところ、もしくはその裏話
っていうものを
知らない人が分かりやすいように
ストーリーにして伝えるっていうのは
数字の役割
そしてビジネスの役割というのを
このデザインはピクセルでストーリーを伝えるもの
ビジネスは数字を使って
ストーリーを語るもの、そういう言葉にまとめてくださいました。
AIの拡張性と創造性
3つ目の
キーテーカウェイ
AIにより創造性をソフトウェアのように拡張して
そして拡大する
これは
ここ20年から25年くらい
インターネットというものが世の中に出て
その前にも80年代から
70年代からソフトウェアというものは
あって、今まで
物理的だったものがデジタル化された
ことによって
それまではない拡張性というものが
できたのかなと思うんですが
まずインターネットというものができて
人との繋がり、そして物と物の
繋がりが時空を越えて繋がることが
できるようになったという
拡張の歴史がそこに1つあると思うんですよね
その後、そして
2008年から2012、3年くらい
5年くらいのスパンに
モバイル、特に
iPhoneが誕生したのが2008年だったと思うんですが
その頃、人々の手に
机の前になくても
いろんなところで
携帯というものでスーパーコンピューターに
アクセスできる、そしてインターネットに
アクセスできるという状況になったことによって
拡張するレベルがまたさらに
上がった。それが2番目の拡張
そして3番目の拡張の時代は
ちょうど今起こっていることだと思うんですが
AIということが
こういう身近なところに来たことによって
一般の人たちが
そこまで技術がなくても
AIを使うことに
特にその生成型AIを使うことによって
今までになかった拡張性を
作ることができる
例えばその分かりやすいところで
言うと、英語だけでしか
配信されていなかった
それを英語から日本語に
変えたりとか、逆に日本から英語に
変える、英語からスペイン語に変えるということが
かなり昔よりは
かなり深くにできるような時代になったので
ソフトウェアがどんどん拡張していくように
クリエイティビティというのも
AIというものを使って
新しく拡張する、そんな時代が
今来ている真っ最中かなと思います
AIにより創造性を
ソフトウェアのように拡張、そして拡大できる
これがタナタンさんとの
話の3つ目のキーテーカフェでした
もう1回まとめると
まず1つ、デザインは
エッセンスを見つけて見出す
2つ目に、デザインはピクセルで
ソフトウェアを伝えるもの、ビジネスは
数字を使ってストーリーを語るもの
そしてキーテーカフェ3つ目は
AIにより創造性をソフトウェアのように
拡張、そして拡大できる
次回も引き続き、タナタンさんと
AI時代に生き残るための
ビジネスの心得についてお届けします
どうぞお楽しみ
世界のクリエイティブ思考、お相手は
リーナウトでした
デジタルガレージは
危険な海に最初に飛び込む
ファーストペンギンスピリットを
生き続けています
これからくるWeb3
オープンソース時代を見据えた
テクノロジーで
新たなビジネスを生み出す仲間を
募集しています
番組詳細欄にあるリンクより
ぜひご覧ください
31:57

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