This is ReinaMoro's Podcast 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone, This is ReinaMoro. 皆さんこんにちは、ニューヨークと東京を拠点にするグローバルイノベーションファーム
I&CO共同創業パートナーのReinaMoroです。 この番組では世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、
21世紀を生き抜くヒントを探ります。 今回のゲストはデザイナーで、現在はご自身でファンドを立ち上げて資金調達や運営をされている
タラタンさんです。 そもそもですね、彼女はデザイナーとしてキャリアを積み始めたんですが、大学院に行かれてその時にデザインから
その投資の方にスイッチをするという、そういうキャリアチェンジをされた方なんですね。 タラさんはデザイン会社のIDEOというところでファンド運営をされていたご経験もあります。
IDEOはすごく有名なデザイン会社で、昔の話になるんですが、1980年代の時に
Apple Macintoshのマウスのデザインをしたというところで、まず知名度が上がり、その後数々いろんな、特にそのインダストリデザイン、工業デザインの領域ですごい活躍を知ってきた会社なんですが、そこでですね、7,8年ぐらいファンドを運営されていたんですね。
今彼女が経営されているのはStrange Venturesというファンドなんですが、そのデザインスタートアップでテクノロジーを使ってクリエイティビティの新しい未来を切り開いていくという、そういうところに投資をされている方です。
今回はそんなタラさんにクリエイティビティと資本主義のこれからの関係についてお話を伺いました。
デザイナーから投資家という、すごくユニークな経歴をお持ちですが、なぜキャリアチェンジしようと思ったんですか?
私は芸術と恋に落ちましたが、うまくいきませんでした。失恋したようなものです。
2年間悩み抜いて芸術との別れを決意しました。自分で作品を作るよりも、もっと大きなインパクトを世の中に与える仕事がしたいと思うようになって、違う道を歩むことにしたんです。
投資家としてはどんなことをされているんですか?
私はシンガポールで2年間新聞記者をした後、アイリオというデザインコンサルティング会社で半度の運営を始めました。
2015年Web3やブロックチェーンという新しい概念が出てきた時でした。
私はそうした時代の流れの中で、たくさんのベンチャー企業に投資をしてきました。
NFTの企画を考えるなど、様々なスタートアップ企業と一緒に仕事をしてきたんです。
ファウンダーと一緒にデザイナー、クリエイティブ、インベストラーと一緒に建築をしているとき、
本当のインサイトやフィードバックを受け取ることができます。
企業がどのようにやっているのか、インベストレーションの可能性、
インベストレーションを受け取らない場所、このスタックの失われた部分など。
アイリオで半度を運営する上でとても役立ったのは、デザインを学んだ経験です。
その会社に投資する余地があるか、欠けているものは何か、
そういうことをデザイナー目線で判断していくことで、
投資したスタートアップ企業とも信頼関係を築くことができました。
Googleが検索機能だけのシンプルなUXデザインで大成功したように、
成功するためには優れたデザインが不可欠です。
ただ、投資においてデザイナーの目線を持っている人はほとんどいません。
投資家にとって、デザイン、テクノロジー、ビジネスはすべてつながっているのに、
デザインの視点だけ欠けていることに気がつきました。
だからこそ、私はデザイナーの視点を生かして、自分のファンドを始めようと思ったんです。
Strange Venturesという彼女にご自身のファンドを立ち上げる前に働いていらっしゃったIDEOという会社は、
実は日本の白報道が30%とか35%とか投資をしている会社で、
白報道ネットワークの中の会社の一つになっているんですね。
もともと70年代、80年代、それこそシリコンバレーでAppleだったりとか、
いろんなシリコンバレーのその時スタートアップだった企業がどんどん伸びていたときに、
デザイン志向という考え方を打ち出して、
そういうテクノロジー企業と一緒に成長してきたデザイン会社でもあり、
特にインダストリーデザイン、工業デザインのところですごく活躍をしていた会社です。
その会社が多分ここ10年ぐらいの話だと思うんですが、
デザインという考え方、そしてデザインという役割が、
それまでは、例えばテクノロジーの企業だったりとか金融企業とか、
デザインというのを外注してデザイナーという人たちに頼んで、
それをお金を払ってもらって、
そして部分的に使うものだったという意識があったと思うんですね。
それがデザインということの重要性がどんどん世の中、
そしてビジネスという業界の中で増していったことによって、
やっぱりいろんな企業がデザインを内政化していって、
そしてデザインの役割をビジネスという領域の中で重要性を膨らませていったというのが、
ここ15年から20年ぐらいの中での動きであるのかなと思います。
その流れのまた延長線上として、
やっぱりデザインに力を入れている会社というのは、
代表的なところでいうとAppleみたいな会社があると思うんですが、
Googleも元々は結構ガチガチのエンジニアリングの会社で成長してきたと思うんですが、
その最初の10年ぐらいそういう流れがあったと思うんですが、
やっぱりテクノロジーが一般人に普及していくことによって、
デザインに求められる重要性というのがすごくどんどん上がってくると思うんですよね。
ビジネスの領域だけだと専門性を持って専門家の人たちが使うものが少なくないので、
正直UIというものがすごく難しくても、
やっぱり専門家の人たちはそこを勉強して使うと思うんですが、
今までは専門家のためだけだったテクノロジーも、
そういう専門的な知識がない人たちが使えるようになるためには、
すごくハードルを下げる必要があるというときに、
やっぱりデザインとかクリエイティビティを利用して一般的に伝わるように、
そして使いやすくなるようにできるというのはすごく重要性が増してきたのかなと思います。
そんなときに裏側にいたIDEOという会社、IDEOだけではないと思うんですが、
会社が作るだけではなくてデザインということに投資をしていく。
デザインの会社ではなくてもテクノロジーの会社でもデザインの重要性を分かった上で、
今後成長していくということを見据えて、
そこにIDEOという会社が投資をしようというのを始められたのかなという背景があるのではないかと思います。
正直今でもそんなに一般的なことではないとは思うんですが、
これはちょこちょこと出てきていて、
金銭的に投資をするということもあれば力を貸して、
これは僕の会社でもやっていることで、金銭的な報酬をもらうということではなくて、
株として報酬をいただいて、
そして我々のデザインという技術だったりとか知識を提供して、
そして一緒に成長していくという、
そういうのはいくつか形があると思うんですが、
今後多分そういうのは増えてくるのではないかなとは思います。
具体的に投資家はどんなことをしているんですか?