1. 世界のクリエイティブ思考
  2. #054 注目のクリエイティブ 〜..
2023-11-14 28:52

#054 注目のクリエイティブ 〜企業の未来を左右する炎上後の対応〜

第54回は、レイ・イナモトが日米の実例をもとに企業の未来を左右する炎上後の対応について解説します。スープストックトーキョーが「離乳食の無料提供」を全店舗に広げると発表した際、SNSには否定的なコメントも…スープストックトーキョーはこの炎上をどう乗り越えたのか?一方、アメリカでは、バドワイザーのライトビールであるBUD LIGHTがトランスジェンダーのインフルエンサーを起用したキャンペーンで大炎上。その後の対応も批判を浴びました。もし炎上してしまったら、企業はどう対応すれば良いのか?クリエイティブ思考を武器に21世紀を生き抜くヒントを紹介します。


◆スープストックトーキョー「離乳食提供開始の反響を受けまして」

https://www.soup-stock-tokyo.com/story/sst.babyfood20230426/


◆BUD LIGHTがトランスジェンダーのディラン・マルバニーさんを起用したキャンペーン

https://www.instagram.com/p/CqgTftujqZc/


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サマリー

今回は、このコーナーでは今までの作品に焦点を当ててきましたが、日米の様々な事例やその後の展開について紹介いたします。バドワイザーのライトビールでトランスジェンダーのインフルエンサーを起用したキャンペーンが炎上し、売上が26%減少するという事例を紹介します。この話では、バドライトのトランスジェンダー起用に対する極端な反対運動や企業の対応による炎上、そしてジャニーズ事務所の性的虐待事件をめぐるスポンサー各社の対応が語られています。また、ウェブページの要約ツールであるWISEONEは、AIの使用例として注目されています。炎上後の対応では、企業の理念を明確にすることが重要であり、次回のゲストは投資家のタラ・タンさんです。

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This is ReinaMoro's Podcast. 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone, this is ReinaMoro. 皆さん、こんにちは。ニューヨークと東京を拠点にするグローバルインベーションファーム、I&CO、共同創業パートナーのReinaMoroです。
この番組では、世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、21世紀を生き抜くヒントを探ります。
今回は、僕が気になったクリエイティブ作品を紹介する、注目のクリエイティブをお届けします。
今日は本番組のプロデューサー、竹村由加さんと一緒にお届けしたいと思います。
はい、レイさんよろしくお願いします。
今回は、炎上後の対応、こちらをテーマにですね、レイさんのお話を伺っていこうと思います。
そうですね、このコーナーでは今まで作品に目を向けることが多かったんですが、今回は日米の様々な事例とその後どうなったかなどを紹介しようと思います。
では早速聞きましょう。
So, let's get started.
スープストック東京の炎上後の対応
僕がまず最初に選んだ事例は、これは今年の冬から春先にかけての事例だと思うんですが、
スープストック東京が離乳食の無料提供を全店舗に広げると発表し、SNSで賛否両論になったという、そういう事例のその炎上の後の対応のことについて考えてみたいと思います。
今年の春頃、スープストックが1歳未満の赤ちゃんを連れた方を対象に離乳食の無料提供を発表したところですね、
素晴らしいですねっていう声も上がった一方で、子供連れがたくさん来ちゃったら一人でゆっくりご飯が楽しめないとかですね、
一人客を大事にしないっていうメッセージなのかなとかですね、
女一人でもふらっと入りやすいのが魅力なのに、子供苦手なのでしばらく行くのをやめる、
こういったですね、ネガティブな反応というのもたくさんありました。
僕はこの炎上の話を聞いたときに最初の反応は、なんでこんなことで賛否が分かれるんだろうって逆に不思議に思ったんですよね。
そうですよね、赤ちゃん連れの人にとってはハッピーだし、それ以外の人にとってはあんまり関係ないかななんていうふうにレイさん思われたんじゃないですか。
そうですね、アメリカ、僕はニューヨークですけども、ニューヨークって子供連れだったりとか子供には優しいんですよね。
ああ、そういうのはあるかもしれないですね。日本はちょっと子供連れに目が厳しいみたいなところはあるかもしれません。
ただですね、私ちょっとネガティブな反応も理解できる気がしたんですよね。
スープストックって私も入ったことあるんですけど、駅の構内とかオフィスビルの中によくあって、
仕事が忙しくてゆっくり食事できないなっていう時にぴったりなんですね。
店内も静かですし、働く女性の憩いの場っていう印象を持っている方も多いんじゃないかと思うんです。
だからそこに赤ちゃん連れの方がいっぱい来て、子供が泣いたりとか、ファミレスみたいな感じになってしまったら、せっかくの憩いの場が台無し、そんなふうに思ったのかもしれません。
僕も使ったことがある。東京市公主庁した時とかに使ったことがあるんですけど、確かにそういうちょっと一息つきたいみたいな時に利用できて、
軽食としてちょうどいろんなバランスが取れているところではあるので、そういう気持ちもわからないこともないですし、
あと、逆差別みたいな感じで、お子さんを連れている方たちが優遇されて、そうじゃないと逆に差別されるみたいな、そういう意識を持たれた人もいたのかなっていうのは正直思いました。
でもやっぱりただ、これが炎上するのかっていうのは、最初の僕の反応は結構驚きで、
日本って基本すごく秩序が取れている社会で、東京とか大都市だとあんなに人の数が多いのにすごく社会が組織的になっているというか整理されているじゃないですか、いろんな意味で。
で、人の振る舞いとかも基本礼儀正しいですし、その公共の場では大声を出さないとか、電車の中では音楽を流さないとか、日本だと当たり前だと思うんですけども、逆にこっちだともう爆音で流している人たちも少なくなかったりとかする中で、
ある意味一人一人がすごく勝手な世界に慣れている僕からとしては、別にそんな子供が少し騒ぐ、子供なんだから騒ぐし、逆にお母さんだけではないと思うんですけども、子供連れの方でそういうサービスを提供してもらうってことは逆にありがたくて好感度も持てることなので、
基本いいことだなっていうふうに見てはいたんですが、そこに反応するのかっていうのはわからなくは全くないんですが、反応に対しての感想はそうありましたね。
そうなんですね。ではその後についてちょっとご紹介していただいてもいいですか。
スープストック東京の声明
それでこの騒動を受けてスープストック東京は声明を出したんですが、その声明が炎上を上手に鎮火させたと注目されたわけです。
この声明ちょっと簡単にご紹介しますと、離乳食の全店無料提供の取り組みに対し様々なお声をいただきました。
私たちスープストック東京の企業理念は世の中の体温を上げるです。
スープという料理を通じて体の体温を上げるだけではなく心の体温を上げたい、そんな願いをいっぱいのスープに込めて事業を行っています。
その理念の下、様々な理由で食べることへの制約があったり、自由な食事がままならないという方々の助けになればと、スープフォーオールという食のバリアフリーの取り組みを推進しています。
これまでもベジタリアン対応のスープの販売や咀嚼が困難な方のためのサービスを行ってきました。
今後も病院食などの研究開発を進めていく方針です。
この度の離乳食の全店無料提供は、このスープフォーオールの取り組みの一環です。
私たちはお客様を年齢や性別、お子様連れかどうかで区別をし、ある特定のお客様だけを優遇するような考えはありません。
私たちは全ての方々の体温を上げていきたい、そう心から願っています。
世の中の変化が激しい中、社会の課題も様々で、私たちが全てを解決できるとは思っていませんが、小さくてもできることをスープフォーオールの取り組みで続けていきます。
どうぞ今後もよろしくお願いします、というちょっと長くなりましたが、こうした声明を出したんですよね。
そうなんです。よく炎上後は謝罪をしたりサービスを中止することが多いんですが、スープストックは経営理念をしっかり説明した上で、なぜサービスを広げるかに対して理解を求めたんですよね。
そうですね。確かにこれだけ丁寧な説明を聞けば、ネガティブな反応をした人たちもちょっと納得できるかもしれないですよね。
この炎上後の対応で僕が特に優れているなと思ったのは、すごくシンプルなんですが意外と難しいなと思うんですが、この企業理念っていうところにちゃんと振り返って、そこからこの活動をしているっていうことをちゃんとストレートに説明していることですね。
このスープストック東京の企業理念は世の中の体温を上げるというすごくシンプルですごくわかりやすくて、物理的に体の体温を上げるっていうこともあると思うんですけども、世の中を温めるっていう比喩としても使ってらっしゃる言葉なんですが、そこがすごく最初からはっきりしていて、それに伴ってこういう判断をしている。
そしてそこがあるからこそ、こういうふうに予想していなかった炎上が起きてしまった時にもそこに振り返って、こうだからこういうふうにするんですよ。
そしてそれをまた貫く、その活動をやめずにまたこういうふうでやっていきますって理念はちゃんと持っているんです。
曲げないんですっていうことをはっきり説明されているっていう、ここの姿勢と行動がすごく僕は素晴らしいなと思いました。
やっぱりきちんと消費者の方とコミュニケーションを取ろうっていう姿勢ですよね。私たちはこう考えているんです。
それは曲げませんが、それを理解してもらえませんかっていうコミュニケーションの取り方ですかね。
そうですね。だから理念から始まって理念、行動、コミュニケーションっていうその線がはっきりしているので、そこは素晴らしいと思いますし。
ちなみにこれが炎上した後、炎上した時は結構話題になったと思うんですけども、この声明が発表されてからなんかその後って聞いたことあります?
バドワイザーのライトビールの炎上
いや、一気にそういう炎上が沈下したっていうイメージありますね。
だから静かにするために声明を発表したってことではないと思いますけども、ある意味効果があって、言葉を選ばずに言うと文句を言う人を黙らせたみたいな感じにはなったと思うんですけども、
それはそれでやっぱりそのはっきりしていて、あ、そうなんだねっていう説得力があるコミュニケーションだったから、炎上はいつの間にかなくなってたっていうことなのかもしれませんね。
そうですね。本当に炎上後の対応としては、これはベストだったのかもしれないですよね。
はい。非常にいい事例だと思います。
はい。さて、続いての事例ご紹介いただきたいんですが、どんなものですか?
最初に紹介したのは日本で炎上後の沈下が成功した事例なんですが、次に紹介するのはアメリカで炎上後の対応が良くなかったために未だに業績が回復できていない事例を紹介します。
これはですね、バドワイザーのライトビール、バッドライトという商品があるんですが、トランスジェンダーのインフルエンサーとして人気があるディラン・マルバニーさんという方を起用したキャンペーンだったんです。
バッドライトはこの炎上によって売上がなんと26%もしてしまい、それまで売上のトップの座から脱落してしまったという、そういう状況になっています。
うーん、きっとね、バドライトはアルコール度数が低いビールなので、若者をターゲットにして多様性とかね、そういうのを打ち出そうかななんていうことで、トランスジェンダーのディランさんを起用したんじゃないかなと思うんですけど、
この売上ゲインとしても26%って相当ですよね。なぜこんな不売運動につながってしまったんですか?
そもそもですね、この背景にどういうことがあったかというと、ちょうど今年の春の3月に、日本だとその野球の甲子園みたいなのがあるんですけど、アメリカだと3月ってマーチマディネスっていうバスケットボールの大学のトーナメントがあるんですね。
バドライトのトランジェンダー起用と炎上
その月ってすごくスポーツの観戦をするというのがすごく盛り上がって、それを見ながらビールを楽しもうよというところで、バドライトはビールのブランドなのでみんなで楽しもうよっていうメッセージのもとに、
インクルーシブなことも含めてバドライトが企業がこのトランスジェンダーのインフルエンサーであるディランマルバニーさんに彼女の似顔絵が描かれた缶ビールをプレゼントしたんですね。
それを彼女が自分のソーシャルメディアでTikTokとインスタとかでこんな素晴らしいギフトをいただきました。
私はスポーツのことはちょっとわかんないんだけど、これを見ながら楽しんでみればねみたいなことをほんの30秒から1分ぐらいの短い動画であげているんですね。
その方はちょうどそのタイミングで、ちょうどその前1年ぐらいから男性から女性になるという性転換の手術をされていて、
リアルタイムでその1年間ぐらいの道のりを毎日のように配信して、そしてそれで支持をすごく受けて、何百万人というフォロワーがいるという背景がそれまでにあったわけなんです。
そこに対して、特に保守派の人たちがなんでこんなトランスジェンダーの人をバッドライトが起用するんだというふうに反対をして、ものすごい過激な反対運動をオンラインで繰り広げて、もうすごい極端なことなんですけど、
例えばですね、有名人のロックミュージシャンとかがそのバッドライトの缶を自分の庭に置いて、ライフルでババババーンって撃ってもう飲まないぞとか、そういうような反対運動をオンラインで繰り広げられたことによって売上が下がったっていうのと、
もう一つは、それに対する援助をし始めた時のバッドライトの企業としての対応もすごく曖昧で、どっちもつかずみたいな感じで、ジラン・マルバニーさん、特にHPTQのコミュニティの人たちには全く目を向けずに、
で、その援助した後に、どうやら企業側ではですね、いくつかあったんですけど、まずそのプロモーションをやったマーケティング担当のお二人の人たちを解雇処分しちゃったんですね。
ひどいですね。
解雇というか、求職なんですけど、ほぼ解雇ですよね。してしまいましたと。それプラス、ジランさんにも何の連絡もせずに黙ってたと。
そう、だからもう会ってなかったことのように振る舞って、でも本当その保守派の人たちの方に、もうどんどんどんどんサポート、直接ではないんですけど、我々は誰にも楽しんでもらう商品なんですけど、
言うんですけども、もう明らかに保守派の人たちに目を向けたコミュニケーションで、そしてまたその広告もそういうのを売ったりとかして。
そう、だから炎上になったことに対して、もうすいません、すいません、すいません、みたいな感じで、会ったことなかったことのように振る舞ったという。
もちろんそういう、LGBTQの方たちをサポートせずに、逆にバドライトがそっちに、逆に目を向けずに保守派の人たちにまた向いたっていうことは、そちら側の方は良かったかもしれないんですが、
全体的に見ると、この時代ちょっとこれはあまりにも対応がひどすぎるなっていう、逆にその驚いた対応ですね。
本当ですね。なんか21世紀とは思えないような対応ですね。確かに昔からそういうバドワイザーとかバドライトとかビールの宣伝って、男同士寄り集まってテレビの前でビール飲みながらスポーツ観戦みたいな、そういうCMって結構多かったりするかななんて思うんですけど、
結構それって男らしさとは何かみたいな、マッチョなメッセージだと思うんですよね。ただ、ビール飲むのに性別関係ないですし、なんかその昔の世代のCMみたいなのにまた戻しちゃうっていうのは、ちょっとこの時代なんか違和感感じちゃいますね。
そうですね。だから、この対応っていうことで言うと、スープストックと全然違ったなと思うのは、理念っていうことをはっきり説明に出してなかったですし、そこを貫いてないんですよね。だからこういうことになってるんだと思います。
やっぱりこの一つ目の事例、二つ目の事例通じて、理念って本当に大切ですね。
だから、僕はこれはいいとは思わないんですけども、これも事後に言うのは簡単なんですが、もしバッドライトがもっと保守派の人たちをサポートしたいブランドであるんだったら、最初からその視点で、そういう方向で活動をするべきだとは思うんですね。
僕は別にそれをサポートしてるわけではないんですけども、少なくともその視点をはっきりして、理念を持って視点をはっきりして、それに伴った活動をしていく。それがはっきりしてないから右行ったり左行ったり、今度は左行ったらまた右行くみたいな、そういうブレブレの起用活動になっちゃってるんじゃないかなと思います。
バドライトの企業としての対応
せめてね、ディランさんを守ってあげるとかね、やったんだったら、怒りの矛先がきっとディランさんに向いてしまったと思うので、なんかもっとできることあったんじゃないかなって思うんですけど、逆にその理念の他に何かこれやった方がよかったみたいなのって、レイさんありますかね?
もう最低でも、最低でも企業側から、少なくとも最初はお金を払ったとはいえ、その企業の活動の一つに参加してもらって、こういう問題が起きてしまったんだから、最低でも何かを言うべきだし、手を差し伸べるべきなのに、もう全くノータッチで無視っていうのは、これは正直ありえない振る舞いだなとは。
思いますね。
だから最低でも手を差し伸べるべきだったなっていうのは強く思います。
いやー、そうですね。
やっぱり炎上後の対応を成功する企業、しない企業って本当に、何ですかね、倫理観も問われる部分なのかなって思っちゃいますね、そう考えると。
だからさっきの最初の事例も含めて、こういう炎上しちゃった時に、今の時代、個人個人も今発信している世界だから、ここまで大きな問題にならないとはしても、例えば何かそういう炎上を押しちゃう場合も個人レベルでもあると思うんですよね。
小さい企業でも。
そういう時に企業がどう対応すればいいかっていうことを考えると、これは僕の考えたことじゃなくて、ある大学の教授の人が言ったことを借りるんですけど、まずはトップの人がそこに対して出てくるっていうのがまず一つ。
二つ目に、そこの炎上しちゃった原因とかその間違いをもうこれでもかっていうことをちゃんと対応して、ちゃんと努力する。
三つ目は、さっきの話の繰り返しにはなるんですけども、その企業理念っていうのははっきりさせるっていう、その三つを炎上しちゃった時にダメージコントロールとして企業はやるべきだっていうことを言っていた教授がいて、その話はまさにこのバッドライトにも通用していて、
トップの人がこの時に出てきたかわかんないんですけど、あんまりはっきり出てこなかったりし、直すっていうのもできるだけもうなかったことのように曖昧にしちゃっていて、理念も振り返ってないっていう、もう完全に逆の最後のパターンですよね。
そうですね。なんか誠意を感じないですよね、消費者としても。
全く感じない。
スープストックの場合は誠意を感じますよね。
感じます。だからすごくある意味シンプルなんですよね、これいい意味で。
ジャニーズ事務所のスポンサー各社の対応
続いてなんですけれども、炎上と一括りにするには規模が大きすぎる問題なんですが、今日本で本当に話題になっているのは、ジャニーズ事務所が過去に起こした性的虐待事件をめぐりまして、スポンサー離れが起きているということなんですね。
この辺もちょっとレイさんのご意見を伺えればなぁなんて思っているんですが、レイさんこのジャニーズへのスポンサー各社の対応についてはどう思われますか。
そうですね、これはもうまずびっくりなニュースで、確かにそのタレントに罪はないっていうのは間違ってはいないと思うんですが、でもこれはもう結構僕はっきりしていて、もう一気にまずやめるべきだと思います。
やっぱり国際的な反応としてはそうかもしれないですね。
だからそのさっきのバッドライトの話じゃないですけども、どっちにもいい顔をしようっていう、そういうつもりはない企業もいらっしゃると思うんですが、でもこれはありえないことで絶対に起きちゃいけないことなので、そういう犯罪をしていた会社なわけじゃないですか。
そうなんです。しかも隠蔽してましたしね。
確かに被害者の人たちは被害者なわけで、全く罪はないとは思います。
ただ、もうほんと目が点になるいろんなことで、何十年も起こってきたっていうのも信じられないし、あまりにもありえない対応の仕方っていうのも、もうほんと信じられないですね。
やっぱり日本でもですね、スポンサーでCMを打ち切りますというようなことを言ってらっしゃる企業の方はですね、これでCMを続けてしまったりすると、人権侵害に対して寛容な会社だという印象をやっぱり与えてしまうと。
当然企業としては人権侵害には反対の立場だし、人権を犠牲にしてまで売らなきゃいけない商品なんて世の中には存在しないっていうようなコメントされている会社もあったりするんですよね。これはレイさんの考えにはかなり近いんじゃないでしょうか。
ですよね。だからジャニーズ事務所っていう会社だけではなくて、そこに関わっていた企業っていうのはたくさんあるわけじゃないですか。スポンサーだったりとか、いわゆるメディア、新聞社だったりとかテレビ局だったりとか、いろんな形ですごくある意味恩恵を受けていたところもたくさんあると思うんですよね。
お金が入ってくるから、どこまでこのことを社外の人とかが知ってたのかはわからないですけど、でも絶対に本当に内輪だけの話じゃないと思うんですね。ここまでの規模のことだと。
例えば映画の業界でミラマックス製作会社、俳優会社ですけども、そこの社長であったハビー・ワインスタインっていう人が女性に対する性的虐待をしていたことが結構数月が経ってから明らかになって、それで最初にハビー・ワインスタインはもう認めてなかったんですけども、
あまりにも証拠がしっかりしすぎていて、承認もたくさん出てきていて、そして結局辞任をしなきゃいけなくなって、牢屋にも入って、そして会社もなくなってっていう措置はとられたので。
MeToo ムーブメントの先駆けになった事件ですよね。
そうそう。だから社会的問題で社会的運動にもなったので、社会的な問題として対応するのは非常に必要なのかなと思います。
WISEONEの活用
さて、レイさん今ニューヨークだと思いますけど、何か最近気になっていることとかおすすめ情報とかありますか?
そうですね。仕事柄、AIをどう使おうかとか、クライアントの方からもAIをどう使ったらいいかっていうことを結構相談されていて、使ってはいろいろたくさん試しては諦めて、試してこれはすごいと思うんだけども、でもまだまだ日常的なやつ使えないなみたいなのもたくさんあるんですね。
そんな中、意外と自然に使うようになったなっていうのが WISEONE っていうブラウザーのプラグインなんですね。
すごくこれ、なんかリッチな話だと思うんですけども、プラグインって機能拡張するツールなんですけども、
例えばクロームとかを使ってらっしゃる方だと、そのクロームのプラグインっていうのを検索していただくと見つかるんですが、WISEONEっていう名前で検索してもらうと、それ何かっていうと、ウェブページの要約をするツールなんですね。
プラグインなんですね。
例えば、何百文字とか千文字以上あるような、結構長くて、読むと10分とか15分とかかかっちゃうようなものを、ボタンをカチャって押すだけで、サマライズっていう要約するっていう機能があって、押すだけで、ほんの数秒でそこのページにあることを3つのポイントにまとめてくれて、この記事にはこういうことが書かれていますっていうことをしてくれるツールなんですよ。
いや、便利ですね、それは。
だから、すごく地味なんですけども、多分そういう使われ方のAIがどんどん出てくるんじゃないかなと思います。
なんかよく番組でも、AIに仕事を奪われるかどうかみたいな話あがりますけど、その要約してくれるAIは本当になんかアシスタントみたいな、いい仲間になりますね。
いや、いい仲間になりますよ。
あるサイエンスフィクションの作家の人で、未来はもうここにあると。
ただ、その未来は今まだら状態なんだっていうふうに言い方をした人がいるんですね。
つまりどういうことかっていうと、全体的に一気にアップグレードして未来にいくんじゃなくて、徐々にじわじわといろんなところでまだら状態でなっていて、それがだんだん全体的に広がっていくんだみたいなことをおっしゃっていて、
まさに今その状況が、そういうめちゃくちゃピンポイントな話なんですけど、感じますね。
いやー、確かにまだらかもしれないですね。そこの部分だけすごい未来来てるなみたいな、アシスタントがAIって未来だなって感じますね。
なので、今週のおすすめはWISE1で、日本語でも対応しているツールなので、騙されたと思って使ってみると意外と便利です。
日本語も対応しているなら、もうこの後ちょっと使ってみようと思います。レイさん、ありがとうございます。
炎上後の対応と企業理念
さて、ここまでお送りしてきましたレイナモトの世界のクリエイティブ思考。今回は注目のクリエイティブで、炎上後の対応をテーマにお送りしました。
そうですね、改めてこういう炎上のことについて考えてみて、やっぱり大切だなと思ったのは、企業理念をはっきりしておく。
そしてそれに基づいて行動を常にするっていうのは、特に炎上した時にこそ大事な背骨なんだなっていうことを今日痛感しました。
そうですね。
次回のゲストはですね、タラ・タンさんというサンフランシスコ在住の投資家の方なんですが、その彼女はもともとデザイナーの方で、大学院に行った時に投資をしようとデザインの道から投資の道に行った方なんですね。
今は1年くらい前に立ち上げたご自分のファンドを運営されていて、ストレンジベンチャーズという会社を個人で経営されている方で、いつもとはちょっと違う会話になって、クリエイティビティという仕事とするからには、やっぱりお金もちゃんと作っていかなきゃいけないっていうところがあるので、いつもとはちょっと違うエピソードになるのではないかなと思います。
はい、楽しみですね。
はい、では次回もお楽しみに。
世界のクリエイティブ思考、お相手はレイナモトと、竹村由紀子でした。
デジタルガレージは、危険な海に最初に飛び込むファーストペンギンスピリットを、創業以来大事にし続けています。
これからくるWeb3、オープンソース時代を見据えた、テクノロジーで新たなビジネスを生み出す仲間を募集しています。
番組詳細欄にあるリンクより是非ご覧ください。
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