2024-03-12 17:21

#069 「AIと起業」

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第69回は、AIを使って企業のブランディングを行う会社「Sho.AI」を経営されているSho Rustさんがゲストで登場。Shoさんは、日本とアメリカで学生時代を過ごし、今から6年近く前、まだあまりAIが話題にのぼる前からAIの可能性を信じて起業されました。今回は、起業したきっかけ、初期の失敗、ビジネスを軌道に乗せた方法などについて幅広くお話を伺いました。


◆Sho Rustさん

Sho.AI


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ナレーター:佐藤一司

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サマリー

ショー・ラストさんはAI技術を活用したブランディング企業、SHOW.AIを経営しています。経歴や起業のきっかけについて話しています。話の中での3つのポイントは、学歴で未来は決まらないこと、作る力の大切さ、そして課題は身近にあることです。

ショー・ラストさんの経歴
This is Reina Moro's Podcast. 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone. This is Reina Moro. 皆さんこんにちは。
ニューヨークと東京を拠点にするグローバルイルミネーションファーム、
I&CO、共同創業パートナーのReina Moroです。
この番組では、世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、
21世紀を生き抜くヒントを探ります。
今回のゲストは、AIを使って企業のブランディングを行う会社、
SHOW.AIを経営されているショー・ラストさんです。
ショーさんは、実は日本人とアメリカ人のハーフの方で、
日本で生まれて、14歳まで日本で過ごし、
高校からアメリカに渡り、大学に行き、
今から6年近く前、まだあまりAIが話題に昇る前から
SHOW.AIの創業
AIの可能性を信じて、SHOW.AIを創業されました。
今回は、そんなショーさんに、
AIと企業についてお話を伺いました。
So, let's get started.
クリエイティブ・ボイス
So, if you could give your how you grew up
and how you got yourself into what you're doing now.
ショーさんは、どんなきっかけでAIに興味を持ったんですか?
Well, first, I grew up in Japan,
where I had more of an attraction to traditional art,
like drawing and different things like that.
Eventually, I came to the US when I was about 13, 14,
and I started to get into design.
私は13歳まで日本で育ち、
その後、アメリカでデザインを学びました。
10代の頃からプログラミングも大好きで、
自分でデザインしたTシャツを販売する
オンラインショッピングサイトを作るほど、
デザインとテクノロジー、
どちらにも大きな魅力を感じていたんです。
だから、大学で250ページの本をデザインする
という課題を出されたとき、
大量のデータを読み込ませて、
ユーザーが自分の欲しい情報だけを読むことができる
本を作ろうと思ったんです。
この発想はまさにAIそのもので、
当時はIBMの解析ツールなど
いろんな技術を組み合わせて本をデザインしました。
10年以上も前のことです。
大学を卒業後は、たまたまFacebookなど
SNSに勢いがあった時代だったので、
デジタルプラットフォーム向けのデザイナーの需要が多く、
アメリカの有名なデザイン会社に就職することができました。
そしてその後、ボストンコンサルティンググループの
デジタルベンチャーという会社に転職して、
マクドナルドやコカコーラといった
誰もが知るグローバルブランドを担当したんです。
日本への出張も多くて、とても楽しかったのを覚えています。
ただ、日本支社の立ち上げを手伝うことになった時は、
本当に忙しくて、あまりの過労で倒れて
入院してしまうほどでした。
当時、私はグローバルブランドがブレることなく、
全世界でブランドイメージを統一できるように
ロゴや書体などガイドラインをまとめることを
していました。
ただ、体を壊すほど仕事量が膨大だったこともあって、
この作業をAIで自動化できたら
どんなに楽だろうって考えるようになったんです。
そこで、言語モデルを使って
仕事を自動化する実験を始めました。
そして試作品が出来上がったタイミングで
同僚に見せたら、これは次世代ツールとして
素晴らしいから、一緒に起業しようという話になったんです。
急でしたが、試作品を見せた翌日には
みんなでボストンコンサルティンググループを
退社することにしたんです。
こうして、同僚と私、全部で4人で立ち上げたのが
今の会社です。
ボストンコンサルティンググループで働いていた時は
忙しすぎてお金を使う暇もなかったので、
起業に必要な資金は十分でした。
ただ、まずは何に取り組むか
どれくらい資金を使うのがいいのか
見極める必要があったので、余計なお金は使わずに
祖母の家の地下室でビジネスをスタートさせました。
SHOW.AIのサービス内容
ちょっと彼が提供しているサービスが
どんなものかということを説明します。
いろんな会社の立ち位置のタイミングで
リブランディングをするとか
ブランディングをする必要があるという時に
まず人間のデザイナーがロゴを考えたりとか
フォントの書体を良いものを使おうかだったりとか
色をどうしようかだったりとか
写真だったりとかイラストをどうしようかだったりとか
もうちょっと深入りすると、言葉の使い方
どういうコピーでいくかとか
トンマナをどうするかというか
本当に作業はいろいろ絶えないですね。
まずそれがリブランディングのステップの一つではあるんですが
その後、意外と特に一般の人の目には
それをどうやって展開していくか
時間の軸で来月、再来月、来年、再来年と
長く一貫性を持って展開していくかということもありますし
また大きな会社だと
日本各地もしくはグローバルに展開していく時に
同じブランディングの手法
同じ見え方、見せ方
そして同じスタンダードで
どうやってスケールアップしていくかという
外にいるとなかなか見えないかもしれないんですけど
内部だとすごく大きな課題でもあり問題なんですね。
今までそれがどう行われるかというと
人間のデザイナーもしくはデザインのチームが
それを作った後に
そのマニュアルというのを作るんです。
10ページ、20ページだけではなくて何十ページ
下手したら100ページ以上あるような
結構厚い冊子になるようなマニュアルを作って
それをいろんな言語に置き換えたりとかして
そしてそれを各国の事務所だったりとか
会社に送って、そしてその一貫性を持って
そのガイドラインに従ってまた
その先にいるデザインのチーム、デザイナーの人たちが
それに従って解釈をしてそれを展開するという
そういう目に見えない作業と努力が
実はすごくあるんですね。
世界的な企業、そして一般的に知られている
企業でも見ると、例えば同じロゴの見せ方
同じトンマナ、同じ色、同じ書体、同じような写真
もちろんそこに中に出てくる内容は違うとしても
日本でいうと、例えば
スターバックスという企業があった場合に
あのガイドラインは本社のシアトルにあるスターバックスが
決めているんですが、そこに基づいてそれをどうやって解釈して
日本にあった展開をしていくかということをされているんですが
それは全部人間がやっていること。
汗をかくような作業を
ショーラストさんが作っているショードってAIが代わりに
やってくれるという、その何十時間、何週間、何ヶ月も
かかるような作業をAIを使って
効率化をグッと上げるというのが彼のサービスなんです。
特にその世界レベルで考えると
もう下手したら何千万円とかかるような
作業を、それをもう何十分の一の価格だけで
なくて、やっぱりそのスピードというところもあるんですけども
それができるという、そういうツールが
このショードってAIが提供しているサービスなんです。
今ではですね、そのサービス内容も
だいぶ進化してきていて、800ドル、900ドルぐらいの値段
1500ドルぐらいの値段、そしてカスタムメニューという
小畜売のようなサービスの内容になっていて
メニューも少しに対応化して
いろんな場面に適応しているという、そういうサービスの展開になっています。
So, you know, you are like a year or so
into starting a company. You started with 4 people
and you are assuming you are still in your 20s
and the first company that you are starting. What was going through your head?
起業した後はどんな変化がありましたか?
The first year though, frankly
I was still riding off of the wave from the BCG days
They do a good job kind of training you to be a good athlete
like go out there and tackle the work
and that's what I did. And there was still like a lot of
excitement at the very beginning. I think first year you still have like
学歴で未来は決まらない
a little bit of a honeymoon stage.
起業して最初の1年は大変なことばかりでしたが
何とかしようと奮闘しているうちに
あっという間に過ぎてしまいました。
走行しているうちにだんだんとうまくいかないことが見えてきて
顧客に話を聞いたりチームメンバーの悩みと
向き合ったりすることの大切さに気づきました。
失敗もたくさんありました。
もし企業当時の自分にアドバイスできるなら
とにかく機能をシンプルにしろと伝えたいです。
人間は問題が発生すると
解決策を追加していこうとしがちですが
あまりやれこれ追加してしまうと
どんどん製品の機能は複雑になって
ユーザーは使いこなすことができなくなります。
特にスタートアップ企業はたくさんの機能を追加して
フランケンシュタインのような継ぎ接ぎの製品を
作ってしまう傾向があるので注意しなければいけません。
私たちはチャットGPTが発表される
9ヶ月も前に
AIと対話できる製品を開発していましたが
他の機能が多すぎて
その素晴らしさが埋もれてしまっていたのです。
もし機能を一つに絞って製品を発表したら
もっと多くの人に注目してもらえたと思っています。
どのタイミングで
会社が軌道に乗ったと感じましたか?
私たちの会社は営業担当者が少なかったこともあって
初めから法人向けの製品に力を入れました。
そうしたら大手広告代理店と月3万ドル
日本円にして450万円以上の
大口契約を結ぶことができて
次第に取引先も増えていきました。
起業して3ヶ月くらいで
売上からスタッフの給与を全額賄えるようになったのです。
月に何百万円もの金額を支払うというのは
個人では考えられないと思います。
しかし広告代理店の場合
スタッフを雇わないとできないような
ものすごく複雑な仕事をAIがしてくれるのであれば
かなりコストが抑えられます。
現状ではまだライバルとなるような製品は出てきていないので
広告代理店としても選択肢は4つしかありません。
自分の会社のスタッフにやらせるか
ボストンコンサルティンググループのような
外部の会社のスタッフに頼むか
自分の会社で新たなシステムを開発するか
私たちの製品を使うかです。
この選択肢の中では私たちの製品を使うのが
一番安上がりかもしれません。
ここまでお送りしてきましたレイナウトの世界のクリエイティブ思考
今回はショーラストさんに
AIと企業についてお話を伺いました。
僕は彼とは全然知り合いではなくて
ランダムにこちらからコンタクトをして
意外にもすぐ返事をくれて
今回こういう話す機会をいただいたんですが
彼が今やっていることだったり
彼の背景、日本人とアメリカ人のハーフであるところだったり
それよりももっともっと親近感を感じるのが
彼がそもそもデザインをやっていたというところもあるんですが
彼はまだ画面越しにしか
お会いしたことはないんですが
すごくフレンドリーで情熱もあり
テンションも高く話しているとワクワクしてくる
そんな感じの人なんですね
それでは今回ショーラストさんに
AIと企業についてのお話を伺った上での
僕なりの3 Key takeaways なのですが
まず一つ目に
学歴で未来は決まらない
二つ目に作る力の大切さ
そして三つ目に課題は身近にある
この三つが彼との話で
まず一つ目の
学歴で未来は決まらないというところなんですが
彼が行った大学はアメリカの中で
デザインだったり美術系の大学では
トップを争うようなすごくいい大学ではあるんですが
その一方を企業化を生んでいるかというと
そうではないんですね
今10年20年のGoogleだったり
Facebookだったりを見てみると
スタンフォードハーバードというような
大学の方たちが多くて
それもコンピューターサイエンスとか理系をやっている人たちが
圧倒的な量を占めているので
そっちの道に行っていないと企業はできないという印象が
世の中では結構出回っているとは思うんですね
なんですが
自分でコンピューターサイエンスだったりとか
プログラミングに興味があって
それだけではなくて
Tシャツを作って売るとか
自分でも無意識的にビジネスだったりとか
企業だったりとか事業につなげていくというのは
生まれ持った素質なのではないかなとは思うんですが
興味津々でやっていらっしゃるところが
すごく強いんだなと思ったんですよね
なので学歴だけで未来は決まらず
自分の興味があることを
何らかの形でやってみる
そして何らかの形にしてみるというのが
自分の未来を切り開いていくきっかけなんだなというのを
今回の話ですごく強く思いましたし
印象にも残った1つのポイントです
ここにつながるポイントでもあるんですが
作る力の大切さ
2つ目の作る力の大切さ
大学の時に卒業課題の1つで
本をデザインするということがあったそうなんですが
普通のデザインの学生だったら
自力で自分の手で何十時間もかけて
何週間もかけて形にするものを
彼はこれはコンピューターを使えば
もっと効率的に同じようなものができるんじゃないかということで
自分でプログラミングをして
もっと効率的にも数十分でできるような
そういうツールを作って
最終的な卒業の作品の1つにしたというところもあるので
ソフトウェアを作るのに実は何十時間もかけているので
最終的にはかけている時間は一緒かもしれないんですけれども
その時間をかけるだけで
今後何十時間をかけるのを何回もやるんじゃなくて
1回するだけで後々には
10分20分でもしくはもっと早い時間でできることが
可能になるというそういう作る力というのは
彼の中にはあってアイディアを思いついただけではなくて
それを実行して形にしていく
その力っていうのは本当に大切だし
そしてすごく強いなっていうアイディアを形にするのが
いかに強いべきかっていうのを
今回ショウさんと話をしてみて改めて思ったわけです
課題は身近にある
3つ目には課題は身近にある
大学のときに卒業作品を作るときに
これって人間の手でやるよりかは
コンピューターにやらせればもっと効率的にできるよね
っていう思うことだったりとか
卒業されてからコンサルの会社で働いていて
いきなりその上の人からこれやりなさいって言われて
何十時間もかけてやらなきゃいけないっていう
作業が多々発生して
あまりにも働きすぎて体を壊したってこともおっしゃってたんですけど
だったらちょっと知恵を使って
効率化できることがあるはずだから
この目の前にある課題何十時間もかけていることを
ちょっと時間をかければ何分でできるようになるっていう風に
身の回りにある身近にある課題に
気づくことの大切さっていうのも
彼の強みであり意外とそういうのって
気づかずに通り過ごしてしまうことが多々あるとは思うんですが
ちょっと一歩下がって
考え方視点を変えるだけだったりとか
ちょっと時間をかけるだけで今後の新しい
突破口が見えてくるっていうのは
本当に身近なところにあるっていうのを今回の話で
ショーさんが改めて僕に気づかせてくれた
三つ目のポイントだったのかなと思います
まとめるとまず一つ目
学歴で未来は決まらない
二つ目作る力の大切さ
そして三つ目課題は身近なところにある
これがショードットAIを起用されたショーラストさんとの
話の中での三つの聞いていかがでした
次回も引き続きショーラストさんと競争が
月下するAIサービスの未来についてお届けします
世界のクリエイティブ思考 お相手はレイナウトでした
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