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きんじょうひでき
で、具体的なパターンランゲージというか、パターンのカタログみたいな話が終わって、
第3部に入っていくと、少しまた抽象に戻るというか、
いろんなパターンを見てきたけど、これは結局あなたたちの組織にどうやって適応してきますかとか、
自分たちなりにどういうふうに新しいパターンを見出していって開発していけばいいですかね、
みたいなところに眼差しを向けるような第3部になってきますね。
げんえい
そうですね。
第3部、第6章、組織の原則で、第7章が人類学的基礎。
きんじょうひでき
なんかここら辺はどうでした? 原算的に読んでみて。ここが面白かったなとか、気になったなとかありますか?
げんえい
第6章、組織の原則は、ここまで読んできて、もう一回こういう、どういうふうに適応していくかみたいな話が出てきて、
じゃあ今まで読んできたものがどうやって適応していくかみたいな話だったりするんで、
そこはまずすごくこの章のいいなって思ったりとかしましたね。
で、あと第6章の中ですごくいいなって思ったのは、パターンっていうものは、この本だと処方箋だったかなって言い方をしていたりとかするんですけど、
まあ要は銀の弾丸じゃないよと。パターンっていうのを使えば何でもかんでもうまくいくよみたいな。
いうことではないんだよっていう話をやっぱり書いていて、これはインスピレーションなんだっていうパターンっていうのは。
だから自分たちが困っていることに対してどういうふうな解決策があるだろうかとか、どういうふうにやったらもっとうまくできるだろうかみたいなものを得るためのものなんだよっていう話が書いてあって、
これってすごくやっぱ大事。パターンランゲージとかデザインパターンを見たらすぐ当てはめたくなるんだけども、
ちゃんとこれはどういう時に適応すべきなのかとか、どういう意図を持ってアプリするのかみたいなことをすごく意識しないと、
いやーなんでこの本に書いてある通りにやったのにうまくいかないんだろうなみたいな。
きんじょうひでき
そういうとこに落ちてしまうんだよなっていうのをちょっと読みながら思ったりしてましたね。
そうですね、やっぱり真剣ゼミではないのでこの組織部さんはあの時見たやつだーってうまくはまればいいんですけど、
本当にあの時見たあれなのかって疑ってみるみたいなのは一体必要かなっていうのがあって、観察が大事ですみたいな話が書いてあったのこの本でしたっけ。
げんえい
観察はどうかな。
きんじょうひでき
今置かれている状況とか、我々がここに来るまでに受け取った、与えられたフォースみたいなものが自分たちを今ここまで突き動かしてきたんだろうかっていうのを
ちょっと俯瞰してかもしれない、視察観視してかもしれないんですけど、なんでこういうふうに今なってるんだっけっていうのをしっかり理解する。
そのためにはやっぱり観察って必要だよねっていうのはめちゃくちゃ思いますし、
なんかそれで言うとこういうパターンランゲージ、それぞれのパターンに名前がついているのって非常に解像度を高めやすくするというか、とてもいいですよねっていう気がしましたね。
きんじょうひでき
でもマネージャーになる、要するに出世するためには実績を上げなきゃいけなくて、実績を上げるためにはいろんなパターンを使いこなさなきゃいけないっていうレッドロックっぽい感じがあるんですけど、その時に別のパターンランゲージのフェアレスチェンジとかを使うと成果を上げやすくなるかもなみたいな。
げんえい
それはめちゃくちゃ思いました。
きんじょうひでき
あとはあれですね、第6章で言うと僕がすごい良いなって思ったのが、本書に出てくるパターンっていうのは平たく言うとやる気がある組織じゃないとどんなパターン使ってもうまくいかないよみたいなことが書いてあって、
いわゆる変化を導入するみたいな話が多かったりとか、そのための時間を稼ぐための一時しのぎ的な危機から目を逸らそうとしているっていうふうな表現してるんですけど、そういうパターンもあって誰か一人を犠牲にするとかはそうじゃないですか。
げんえい
はい、完全にそうですね。
きんじょうひでき
あとリスケはドーンとやれみたいな話とかもちょっとだけ生存期間というか、進行中にできる時間作りましょうみたいな話だと思ってて。
だから体制をいかに立て直していくかどうやって変化を導入していくかみたいなところを本当は本質的には目指していきたい、そういう組織づくりをしていきたいって言った時に、
本書のパターンを適用するためにはオープンな対話とやり取りが必要なのだっていうのが306ページに書いてあって、
なんかこれはめちゃくちゃそうだなって思うのと同時に4つのパターンランゲージで一つ目に全部同じものを挙げてたのはそういう伏線回収をされたみたいなしずる感がありましたね。
げんえい
そうですね、信頼で結ばれた共同体が。でないとそもそもそういうことができないっていうのは本当そうですよね。
きんじょうひでき
あれか、アレグザンダーが書いてるように安全な家を建てるためのパターンなどというものはない。安全性とは人間のコンテキストに基づいて空間を適切に組み合わせるという考え方で家を建てた場合に創出される特性だからだっていうようなことも書いてあって。
ソフトウェアの品質にも近いですよね。品質が高いっていうものが本当は存在しなくて、いかにユーザーの課題を解決できているかによって品質って決まるじゃないですか。
それって本当にケースバイケースなので。品質を高めるっていうのは何というか手段でしかなくて目的でもないっていうような話とかも。
し、逆に言うと本当に安全な家を建てたいんだ。だから僕たちは頑張ってるんだみたいなマインドが投与されていて、そこにみんなが向かっていかないと本当にいいものってつけてないよなぁみたいな話とかっていうの。
すごいメッセージ性としてこの本多分に含んでいるなぁっていうのをちょっと個人的に感じたりしてましたね。
げんえい
6章がここにあることによって、やっぱり読んできたものを振り返って、やっぱりこの本いい本だな。しみじみと思うような章ですね。
きんじょうひでき
これ6章多分本当はここが一番言いたかった話。ただここだけ切り取っていっても何も伝わらないから、ここまでこんな話するの我慢したんだろうなぁみたいな気もしますよね。
げんえい
そうですね。
きんじょうひでき
読者じらしてごめんなみたいなのは3章4章でずっと言ってたじゃないですか。
げんえい
本の構成がすげーこの本は上手だよなーっていうのを思いますね。
きんじょうひでき
本気ですよね。
だいたいあんなさんざんたくさんパターン紹介したんだから、もう疲れたし息切れしてるし、軽くまとめ書いて終わるかでも、全然成り立つはずなんですけど。
げんえい
そう。
きんじょうひでき
急にここに来ての超エモい感じ。
げんえい
次の章行きますか。
きんじょうひでき
人類学的技術。
ここはもうタイトルがゲイさん好きそうですもんね。
げんえい
そうですね。人類学と繋げるんだこっからみたいな気持ちになりながら思ったりとかしてたんですけど。
人類学の話をしているというか、どちらかというとちょっと自分はフォーカスしたみたいなところは何ですかね。
あんまり人類学をベースにっていうような前提で話をするとちょっと大変なので。
ここで取り上げられている中でちょっと面白かったトピックとしては、プロセスの話みたいなところがあって、優れた開発プロセスを実行していけばいいものが出来上がるみたいなところが言われてきたんだけども、実際はそんなことはないぞみたいな話をしていて。
これってどこかで聞いた話だなと思ったら、トムデマルコってそういうことだったんだよなみたいなことを思ったりして。
優れたプロセスを発明すればみんながいいソフトウェアを作れるはずだって思って、多分最初にいろんな手法を考えてたんだけど。
あれ?これってプロセスの問題ではなく人の方が問題なのでは?
だからこそその問題意識っていうのが組織とかみたいなところに打ってたんじゃない?みたいなことをちょっと思ったりとかして。
結局なんか通廷するところってそこなのかなみたいなのをこれまで読んできた本とつなげて読めるなっていうふうにちょっと思ったりしましたね。
きんじょうひでき
デマルコ、レッドラインでプロセス管理委員会みたいなのとバチやってましたもんね。
げんえい
そうですね。
げんえい
2章を取るんじゃーって目の上のタンポコブから言われて、いやちょっと待って1ミリもやる気しねーみたいな感じで殴り込んでましたもんね。
きんじょうひでき
あとそれで言うと、僕もこの第7章っていわゆるプロセス的なものへの憧れからの脱却みたいな話だなっていうふうにすごい僕も読みながら思ってて。
デマルコもそうなんですけど、デマルコの方が先ではあるんですけど、リンとデブオプスの科学でも成熟度モデルっていうもので測るのはあまり適切ではないのではないかっていうようなことが確か書かれていて。
踏むべきステップがあって、この段階に来たら次はこの段階、その段階の次はさらにこの段階みたいな。
ステップっていうのは明確にどの組織にでも当てはまる進化の道順みたいなものがあるよね的な考え方とか、要するに定型的な進化の過程っていうのは定義しづらいんじゃないかっていうような話が確か書かれてた気がしていて。
ちょっと僕の主観が入りすぎて全然そんなこと書いてないですよとか言われるかもしれないですけど。
それで言うとプロセスってそっち側の考え方なんですよね。このやり方をこのぐらいうまくやってください。で、そしたら次はこのプロセスですこのプロセスですみたいな。
算数ドリフを解いてるみたいな、シラバスがあって一個一個カリテラムこなしていってそれ単元ごとに100点取り入れにしていきましょうみたいな感じのニュアンスでこのプロセスっていうのを使ってる感もあり。
それで言うとね組織パターンとかパターンランゲージで記したっていうのはあなたが今何が必要かっていうのをコンテキストに基づいて考えなきゃいけないよっていう意思決定を迫ってる感じはあるんですよね。
げんえい
そうですね。
きんじょうひでき
それは本当考えなきゃいけないなーって感じがしますし、それをシングルループダブルループトリプルループっていう言葉で語ってて、これは結構スクラムとか勉強していくとかチェンジマネジメントとかやってくると本当にダブルループトリプルループとかめっちゃ出てくると思うんですけど、
プロセスとかプラクティスの導入みたいな話だけじゃなくて、なんでそれが必要なんだっけとかそういうのを考えてよりメタにより俯瞰して認知していって対処していってってなるとダブルループトリプルループなっていくよねー的な感じがあって。
定型的なプロセスの収縮を目指しましょうっていうのでなんで足りないんだっけっていうのを本当にこのダブルループとかトリプルループっていう言葉で確かに説明できるなーって思ってちょっと面白かったりしてました。私は。
げんえい
自分もここの中でシングルダブルトリプルの話の後にXPの話が出てきて、まあXPと組織パターンではちょっと違うんだよみたいな話をしていて、まあXPというのはプラクティスこうやると成功しやすい成功するよみたいな話を
まあ外からその組織の外側から押し付けてくるけどまあそれをどうやってXPが何ですかねそれを体現できるようになるかみたいなプロセスの話はないんだよなみたいなことを言っていて組織パターンっていうのはどちらかというとその学習の方にフォーカスをしてるんだよみたいな話をしていてそうかこういう違いがあるんだみたいなここに対立構造と言っていいのかまあ両方手に入れる成功犯みたいなものがあるのかもしれないけども
なんかちょっとそこを読みながらなるほどって結構思ったりとかもしましたね
きんじょうひでき
この本の中に限ったというかこの組織パターンっていう世界観コンテキストの中ではちょっと批判的なんですよねXPっていうのに
げんえい
そうですね
きんじょうひでき
この方通りにやりましょうっていう風に見えるよみたいな
げんえい
XPも別にこれ通りやったら絶対成功するよなんて言ってはないと思うんですけど
けどどちらかというと重心がどっちにあるかっていった時にはこの組織パターンとはちょっと反対側にあるよねっていうような構造として位置づけてるって感じですね
きんじょうひでき
そうですねスクラムにしてもXPにしてもですけどなんかコプリンが言ってるんだから間違ってなさそうな気はするんですけど
大事なのって結局価値観とかマインドセットじゃないみたいな話はやっぱりあるんですよね
でそれのための手張りの種の部分というか型としてフレームワークとかプラクティス集として提供されてるっていう側面が強いかなとか思っちゃうんですけど
げんえい
そうですねそれを手に入れるためのプロセスが書かれてないからそこが難しい難しいところみたいな
きんじょうひでき
そうですね
げんえい
まあつまり成功しないのであればそれはそのプラクティスを間違ってるんじゃなくお前が悪いんだみたいな
そういう論法にずっとなり続けるっていうところが辛さというかとしてあるんじゃないみたいな
きんじょうひでき
確かになその意味で組織パターンの中で書かれてるパターンランゲージたちはなんか
一個やったら次にこういうトレードオフがあるから次こっちがいいかもしれないっていう提案が次々に出てきて
なんていうか自分たちなりにサクセスモールをやっていくみたいなゲームをやっていくみたいな感じがあるんですけど
XPにしろスクラムにせよ最初から最強の武器が提供されて装備してる感じですもんね
げんえい
そうですねでよしじゃあお前はこれをうまく使いこなせって言われてこんなかかったことないものを突然渡されてもみたいな
まあでもそのために多分スクラムの場合はスクラムマスターみたいなものを配置してうまく機能に乗るところまで頑張りましょうみたいな
いうようなアプローチを取ってたりするんだろうなとか
きんじょうひでき
確かにコーチングの機能もちゃんと内包してますもんね
げんえい
なんかそういう意味でもやっぱこの何ですかねここに一個こういう話をしてくれると組織パターンの何ていうか位置づけが分かり
もうちょっと物事を立体的に見えたりとかしてこのショーもこのショーで面白いなって思ったりとかしましたね
きんじょうひでき
それから自分で伏線解消しに行くんですけど僕がスクラムとかXPとか好きな人にはこの本読んでもらいたいなってビードラインゲームで言ったのはそういうことですね
げんえい
なるほど
きんじょうひでき
なんか結局同じこと言ってそうな気はするんですよ最終的に目指すところってこういうあり方だよねみたいな
アプローチというかどこをこう解像度化していくかどこを切り取って扱ってるかみたいなのが結構違うなぁみたいな気がする
げんえい
いいっすね今言われてそういえば言ってたってことすごいガッと思い出しました
きんじょうひでき
ただね気軽にさっき知ったんですけど新品がもう手に入らないらしいですねこの本
げんえい
そうですね今アマゾンでは中古しか売ってないみたいなことを見て電子書籍とかもちろん買えるんですけど
なので皆さん在庫ある店舗とかを見つけたら高いなと思ったとしても今のうちに買っておいた方が後で手に入らなくて後悔することがないかもしれないです
きんじょうひでき
そうそうチームで使うものなんで共同購入してもいいかもしれないですね
人数分購入しましょうみたいな
げんえい
その方が出版業界を支えることにもなるんで
そうですねまぁ実際これちょっと全体読んでどうだったかみたいな話をしますかね
はい自分で全部読んで思ったのは今のチームとかで一緒に読んでこの本のパターンみたいなところを
自分たちが困った時にあのパターンもしかしたら使えるかもねみたいな話とかをできるようになったら
すごくチームがなんですかねうまく回るようなイメージが湧くなーっていう風に思ったりしましたね
きんじょうひでき
なんか言える範囲でいいんですけど使ってみたいパターンとかありますか
げんえい
言える範囲にまぁでもなんかこう思ったのは誰か一人を犠牲にするとかがやっぱり俺一番頭に残ってるので
なんかそういう場面があった時になんか今こういうフェーズなのでこういうパターンを適用して
自分たちが向かってきてる問題に対してこういうアプローチで解決していこうっていうような話をすごくなんかしやすいなーっていうのは思いましたねその
その前提を共有しとけば多分じゃあちょっと○○さんを犠牲に頑張りましょうみたいな言い方がすごく嫌な言い方ではなくなるというか
なんですかねまぁ冗談が通じるというか状態になっていればやりやすいなっていうのはちょっと思ったりとかしましたね
きんじょうひでき
まぁでもそうですよねトレードオフというかこのパターンはこういうふうには役立つけどこういう副作用もあるよねとかこういうつらみもあるよねっていうところまでちゃんと書かれてはいるのでそういう意味でも使いやすいですよね
げんえい
あとはそうですね組織はマーケットに従うとかそういうところの話を突き詰めていくとやっぱり
マーケットのことを知らないとダメだよねみたいな話をしていくと自分たちはじゃあどういうことを通じてマーケットのことを知りますかみたいな話とかにもつながっていって
プロダクトの会話をするときそのチームで開発のための会話をする時間もあると思うんですけど
プロダクトに対して発言をする時間みたいなのが全くないチームって結構やばいなと思ってるんでそこを自分たちが作ってプロダクトについてコミュニケーションする時間を取るときに考えるヒントになりそうなような気もしたりとかしましたね
きんじょうひでき
オンウェイの法則っていうのがあってそれって組織構造がプロダクトより内側にプロダクトっていうかソフトウェアアーキテクチャーとかコードに対して影響を及ぼすみたいな外から内側に影響が流れていくみたいな話ですけど
げんえい
プロダクト全体とか組織に対してより外側から影響を受けてるはずだよねみたいな観点になるなっていう気はして
きんじょうひでき
そういう意味ではマーケットとかビジネスのレイヤーの話もちゃんと知っておかないというかそこまで一直線につなげて考えられるとなんか良さそうですね
より自然な切り口境界線の引き方とか身の振り方とかが見えてくるのかなみたいな感じはしますね
げんえい
あとあれですね最後コミュニケーションパスの話が散々出てきたので
なんかやっぱ自分の会社でどういうコミュニケーションパスが発生してるのかみたいなのをちゃんとまとめて何でこう辛いんだっけとか何で楽になるんだっけとか