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きんじょうひでき
こんにちは、readline.fmです。
readline.fmは、つんどくが趣味の2人が、何かの本を読んだ感想を雑談するポッドタストです。
ハッシュタグは、ハッシュreadline.fmです。
ポスト役は、源永さんと金城です。
それでは、源永さん、よろしくお願いします。
げんえい
よろしくお願いします。
きんじょうひでき
はい、というわけで、今回は、あれですね。
タイトルがめちゃくちゃ有名な、デスマーチという本を読んでいこうという回ですね。
げんえい
そうですね。
きんじょうひでき
はい、エドワード・ヨードンさんが書いた、あれか、いつもの流れでいうと、これは何年ぐらいの本ですか?
げんえい
これは、今、我々が読んできたのは、第2版で改訂版のものなんですけど、これが出たのが2003年。
原著が2003年で、翻訳が2006年ですね。
で、原著は1997年、初版の翻訳は2001年に日本で出版されています。
きんじょうひでき
だから、最近ですね。
げんえい
最近、そうですね。
トモデ・マルコの最初の頃の本、見比べたらだいぶ最近。
きんじょうひでき
でも、本当にあれですね。また2000年前後っていうことで、アジャイルマニフェストとかが出たり出なかったりする時期。
初版と第2版でそれをまた入れたりするんですけど。
げんえい
ちょっと2000年前後って、そういうものもあったけど、この本の中でもいろんな言及があったりしたんで、2000年前後ってどういうものがあったっけみたいな言及があったんで、
いくつかちょっと時代背景的なおさらいみたいなことをしようかなと思って、ちょっとメモ書きを持ってきましたと。
一番上の方に持ってきたんですけど、2000年ぐらいっていうとアメリカはインターネットバブルだったんですよね。
いわゆるドットコムバブルっていうふうに言われてて、IT企業のベンチャー企業とかどんどん盛り上がっていて、帽子も集まっていたみたいな状態だったんですけど。
2000年ぐらいからペイドルの利上げとか、あとウィキペディアをさっき読んでてびっくりしたんですけど、世界で第2位の経済大国、日本が景気交代によりどんどんアメリカの景気も悪くなっていきましたっていうふうに書いてあって。
そういえば日本ってそんなポジションだったんだなってことをちょっと思い出したりしました。
2001年、皆さんご存じの通りだと思うんですけど、9・11とかもあって、アメリカ全体の空気感みたいなものはあんまりポジティブじゃないほうになってて、そこでどんどんIT企業みたいなところとかも倒産が相次いでて、
残ったのがGoogleとかAmazon.com、eBayとかは残ったけど、それ以外には結構なくなった会社が多いですよみたいなことが言われてたり。
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げんえい
あとその縁でいくと2000年問題ですね。この本の中でも出てくるんですけど、2000年になった時に霜二桁でいろいろ制御してたら、あれこれ下駄が霜二桁で対応できない問題が出てくるねとか。
あとこれウィキペディア読んで初めて知ったような気がするんですけど、2000年ってウルウド氏ではないんですよね。400年に一度はウルウド氏じゃないの。
なので2月29日がなくて、なんか読んで割れたら、年を読んで割り切れたらウルウド氏っていう判定をしていたものがあったりすると大変なことになるっていうので、2000年問題実はこういうものもあったんだよみたいなことがありました。
きんじょうひでき
2000年問題は本当にこのデスマーチっていう本の中でもすごい触れられていたりはするんですけど、なんかこの時期も我々も風に物心ついてるというか。
こういうとあれなんですけど、すごいサイバー的なSFっぽい感じの大事件が起こりそうみたいなちょっとワクワク感みたいなものが幼心にあったり。
あとあれか、ノストラダムスの大予言が99年であった時期なんで、うわ世界終わるんだなあと2,3年かみたいな感じがあったり僕はしたんですけど、なんかあります?2000年問題の思い出。
げんえい
そうですね。たぶん自宅にインターネットが来たのは2000年ぐらいだったんですよね。まだダイヤルアップでしたけど田舎だったんで。なので2000年問題とかもすごいワクワクしたのを覚えてるし、あとやっぱり年号がこれから21世紀ってやつが来るんだみたいなワクワク感もあって。
21世紀といえば車が空飛んでるみたいなイメージ画像みたいなのをいっぱい見てたから、すごく未来は明るいんだなみたいな、これからどんどん自分が予想もしないことがどんどん出てくるんだよなみたいな心持ちはありましたね。
きんじょうひでき
なんかそんな感じですよね。2000年前後。
げんえい
あとはITの歴史で見ると、どこを起点にするとかいろいろあると思うんですけど、だいぶ今から見たら結構つい最近な気もするし、だいぶいろんな知見がたまってきた時代ぐらいなのかなっていうような気もしましたね。読んだりもしていて。
きんじょうひでき
そうですね。だいぶインターネットの年表で言うとちょっと現代に踏み込んでるみたいな感じはありますね。当然ね、今だとスマホとかIoTとか、そもそもWeb 2.0以前の感じが2000年ぐらいなんで、まだ全然一昔前って一昔前なんですけど、だいぶもうインターネット当たり前みたいな感じとかするなと。
06:02
きんじょうひでき
パソコンも普通してましたしね。
げんえい
そうですね。多分どんどん家庭にもパソコンが全然あってもおかしくないようになっていくし、学校とかのコンピュータルームとかあったなとか、そういうことを思い出すと、コンピューターとは別に身近にあって不思議ではないものぐらいな感じだったし、
インターネットも2001年ぐらいが多分、Yahoo BBとかのADSLとかで、確か家庭用のインターネット普及率が50%超えたのが2001年ぐらいなんで、別にすごく珍しいものっていう感じではなくなっているぐらいな時代ですね。
きんじょうひでき
それこそね、Googleって名前出ましたけど、Google検索が日本だと2000年かな?
げんえい
2000年ですね。Amazon COJPも2000年らしいですね。
きんじょうひでき
へー、そうなんだ。これはだいぶ最近っちゃ最近。
げんえい
そういうことは、みんながいろんなシステムを触り出したりとか、システムの発注がこれからはIT化だっていうところで、システム開発はどんどん数が増えていってる状態ですよね。現代までずっと増え続けてると思いますけど。
きんじょうひでき
あとあれか、時代感みたいなところで、これ言ったらピンときやすいんじゃないかみたいなことを、2,3日前に思いついた理由なんですけど、Nintendoの会社の遠隔を照らし合わせると、たぶん我々ピンときやすくて。
げんえい
確かに。
きんじょうひでき
2001年はGame Boy AdvanceとNintendo GameCubeが発売された年。2000年前もそのぐらいですね。
げんえい
スマブラやってた。GameCube版のスマブラやってた。
きんじょうひでき
それが言えてスッキリしたんで、本の話入っていきますか。
げんえい
いいですか、はい。
きんじょうひでき
最初にちょっと聞いてみたいなって思ってたのが、この本を読んでみて、デスマーチっていう言葉の印象とか、こういうふうにして出てきたというか、訴えかけてきたんだなみたいな感じとかって、原演さん的に何か変わったりしましたか?
げんえい
いやもうめちゃくちゃ変わって、いわゆるデスマーチって、ちょっと残業しないといけないとか、頑張らないといけないくらいから、もうこのプロジェクト終わったみたいな、こんなん言わんわけないじゃんみたいな、すごい幅を広くがっていたんですよね。
この本を読んでると、でもデスマーチってそういうことではないんだよっていうふうな、多分この後定義とかも触れていくと思うんですけど、っていうふうになっていて、自分がただ単にデスマーチって、歴史でよくみんなデスマデスマって言うけど、デスマだって言ってたものって、なんかまあ辛いわみたいな、ある時期に打つだわみたいなことをみんな口癖のように言う時代があったような気がしますけど、
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げんえい
なんかそれぐらいの感覚でこう使ってたけど、なんか全然ふたを開けるとこのヨドン言ってるのは、あんまり全然そういうことではなかったんだなっていうのを知って、だったらなんか違う言葉を使った方がいいよなっていうふうに単純に本を読んでまず思いましたね。
きんじょうひでき
なるほど、なんか幅広く結構軽めな感じで捉えてたけど、本当はもっと洒落にならない問題だぞみたいなそういう変化があったって感じですかね。
そうですね、そうですね。 なんか僕結構略の印象を受けてて、なんか本当にいわゆる残業続きとか、要件が厳しいとかコードがぐちゃぐちゃしてるみたいな感じで、なんか軽い感じでデスマーチって言われすぎてるけど本当はそんなもんじゃないよねみたいな感じを僕は思ってたんですけど、
なんかこの本を読むことによって、なんだろうな、デスマーチとそれ以外っていうものがあるっていうよりかは、デスマーチに至るまでの結構グラデーションというか、そういうものを発生させる力学、圧力とか力学とか、そういうのってすげえありふれてて、いつも目にしてるあれっていうのが実はデスマーチにつながってるんだなみたいな。
げんえい
なんかそんな感じがしました。なんか否定できなくなったというか、油断したらデスマーチと見分けがつかなくなるかもみたいな、なんかそんな感じがしましたね。
きんじょうひでき
この本がデスマーチっていうタイトルだし、こんなにプロジェクトがうまくいかない厳しいものだっていう話をする書籍ではあるんですけど、これはデスマーチかこれはデスマーチじゃないかみたいな言葉の定義ってそんなに実は問題じゃないなみたいな、もっと本質的に気にすることがあるなみたいな、なんかそういう話を教えてくれる本だなっていうような、僕はそんな感じがしましたね。
げんえい
寺田 なんかあれですね、富根丸子から我々は何かいい感じでそういう本を読んでるなみたいな感じはありますね。
寺田 ところどころね、なんか読んでるとね、これはちょっとPプレイっぽさがあるな、Pプレイ自体も言及はあるんですけど、この本の中からっぽさあるなとか、あと熊戸ワルツをみたいなとか、リスク管理のことについてちゃんと考えましょうねみたいなとかも思ったりする、
寺田 連想するようなことがやっぱり出てきて、まあ多分あの実際熊戸ワルツはこの本より後に書かれているとは思うんですけど、でもなんかそういうところがいろいろ出てきて、なんか同じような集団、似たような人が書いてるなっていう感じはすごいありましたね。
きんじょうひでき
寺田 仕事仲間の富根丸子が20回ぐらい出てきてますもんね、20回言い過ぎかもしれないですけど。
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げんえい
寺田 けど、一緒に全然もちろん顔見知りであり、働いたこともある。人たちがこういう本を書いていて、日本においてはこの日記ABPのこのシリーズから、シリーズではないかもしれないけど、同じような表紙のテイストだったりとかで出版されてるんだなみたいな、そんなふうに思ったりもしましたね。
きんじょうひでき
寺田 あとそうですね、それで言うと組織パターンで言うとこれの話だなみたいなのめちゃくちゃあったりして、我々がそういうテーマの本を選んで読んでるからなんですけど、なんかめちゃくちゃ通ずるものは本当にそこら中にありましたね。
寺田 本編入りますか。全体的にどんな本かっていうと、目次を見ればいいのか。最初のほうにデスマーチの定義みたいな話とか、デスマーチプロジェクト発生のメカニズムみたいなところが第一章で書いてあって、だんだんと話進んでいくと、デスマーチプロジェクトの人々とかプロセスとかって話があったりだとか、
あとデスマーチのためのツールと技術とか、そういうちょっと具体によって中に入っていくっていうような感じの本ですかね。
げんえい
寺田 まあデスマーチの、これ日本語版の副題なのかもしれないですけど、ソフトウェア開発プロジェクトはなぜ混乱するのかって書いてあるので、ざっくり言うとソフトウェア開発プロジェクトはなぜ混乱するのかってことを教えてくれるっていうためですね。
きんじょうひでき
確かに良い副題ですね、すごいまとえてる気がするな。
げんえい
寺田 なんか多分デスマーチっていう言葉だけだと伝わらないだろうなと思ってこうついたのかなって思うと、でもすごい良いですよねこれ。
きんじょうひでき
表紙のイラスト、あんまりデスマ感がないなって思ったんですけど、違うか、いやこれは良い皮肉なんだな、なんか先頭の人が笛を吹きながら楽しそうにピクニックぐらいの感じで歩いてて、後ろの人がだんだんやされていってるみたいな。すんげえ書類の山持ってたりみたいな。
げんえい
ハーメルの笛吹きみたいな感じ感はちょっとあるな、どこに連れて行かれるんだろうかっていう感じですね。
寺田 そうですね、上の奴が無能だからそうなるんやろみたいな話はこの本でめちゃくちゃ出てくるので、そういうイラストですね多分。
きんじょうひでき
はい、じゃあ第一章からいきますか。第一章は前書と第一章まとめてでもいいんですけど、何かどこら辺から話していきますか。
げんえい
寺田 ちょっと前書の中で面白そうっていうか、このポッドキャストより以前ちょっと話題にしてるような気がするようなものがあって、アウトソーシングの話が出てきて、
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げんえい
アメリカで開発をするんじゃなくて、インドだったり中国に仕事を投げてアウトソースして開発をするみたいなのがだんだんとアメリカンではよくやられる手法になっていって、
そこと価格競争すると国内で作るっていうと非常に難しい状態になってしまうんで、期間がギュッと短くなって大変でデスマッチが始まってしまうみたいな話があって、
やっぱりアウトソースすることによって直接大変なことになってるわけではないんだけども、そこと比べられて予算が安く発注できるが故に国内で安くそれを受け負ってくれるところを探した結果デスマッチになってしまうみたいなのがあって、
これって結構日本でも一時期起きたのかなとかどうなのかなってちょっと気になったりとかしたなとか思いながら読んでましたね。
それって結局デスマッチってプロジェクト管理がうまくいってないからどうのこうのっていうことではなく単純にお金がないと起きることでもあるんだなっていうふうにちょっと思ったりとかしましたね。
きんじょうひでき
そうですね、そういう話も本編でも入れられてましたけど、結局もう闘争が激化していくのを止められないから勝負から降りられなくなってどんどん泥沼化していくみたいなそういう構造はあるよねっていう話が出てきてましたよね。
げんえい
そうですね、じゃあ結局今そのもうちょいデスマッチ、この本におけるデスマッチの定義って何なのっていう話に踏み込んでいくと、この本ではデスマッチっていうのはプロジェクトのパラメーターが正常値を50%以上超過したものというような言い方をしてますと。
つまり、例えば予算が本来あるはずの半分以下になってしまう。6ヶ月で作るものが3ヶ月以内に作らないといけないとか、10人アサインするのが大体これだったら妥当でしょっていうところが5人しかアサインされないとかいうような話がされていて、
げんえい
なのでさっきのアウトソーシングの話をしていくと、じゃあ本当は100万ぐらいで国内だとどうしても作れるはずだったものが海外に発注できるようになると、人気が安いんで50万で作れる。
そうすると国内で同じものを作りたいってなったときに予算は50万しかないんで50万で作ってくださいということになって、どんどんデスマッチになってしまう。
というようなことが書かれていて、この辺とかはなんか自分の中のデスマッチのイメージって、プロジェクトマネージャーが無能でうまいことプロジェクトをコントロールできなくなって炎上してしまって全然仕事が終わらないみたいな、そういうイメージでいたんですけど、
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げんえい
結局それってただの一要因でしかなくて、お金の話だったりとか人とか農機の話っていうのがそもそも無茶だっていうものも含めてデスマッチって言うんだなっていうのをちょっとここで読んで、なるほどってちょっと思ったりしましたね。
きんじょうひでき
プロジェクトが始まった時点で市の更新が始まってるぐらいのことは結構強調してますよね。僕そのパラメーターが正常なところの50%を超えてるみたいな定義の話見てちょっとずるいなって思ったのが、そもそも適切な見積りっていうのが難しいよねって話があるはずで。
妥当だと思ってこの予算、この農機、この工数というか人月で受け負って、まあいけるやろって思ったら、実はその2倍も10倍も大変でしたみたいな話っていうのも全然あるなっていう気が出るので、
このパラメーターを50%超過するのがデスマッチかっていうと少し物足りないというか、より世の中のデスマッチはもっと刺激的なんじゃないかなみたいな気がちょっとしましたね。
げんえい
そうなんですよね、なんかちょっとこれずるいなって思うのが、適正ってどうやって判断するのみたいな、つまり正常値っていうのはどうやって判断するのは本当にわからなくて、この本全部読んでも多分適正っていうのはこうです、正常っていうのはこうですっていうのは多分載ってなくて、まあそれって結果的にわかるもんじゃないみたいな気がするんですよね。
プロジェクトが終わってみて結局1000万の予定が1500万になりましたとか2000万になりましたとか、その終わったタイミングで実際これぐらいかかるものだったのね、それが本来のものよりも倍以上かかってんだみたいなのがわかるのは最後じゃんと思って。
なんでじゃあなんか事前にこうアキリクサだみたいなのってどうやったらわかるんだよみたいな気持ちになりながら読んでて、ちょっとそこは全体的に引っかかるなって思ってましたね。
きんじょうひでき
あとね失敗、どこまでいったら失敗かみたいな話も300%超過まではセーフですみたいな話がやっぱり我々の業界にはあると言われてるので。
げんえい
そうですね、そんな100%通りに終わるものはないってトムネマルコの本でもありましたからね。
きんじょうひでき
4ページを見るとなんかちょっと別の定義というか同じ定義を言い換えた表現が載っていて、公正かつ客観的なプロジェクトのリスク分析をした場合、失敗する確率が50%を超えるものというふうに書いてあって。
21:02
きんじょうひでき
例えばこれが最初に見積もったスケジュール納期に1日でも遅れてしまいそうな確率が50%あります。
だとしたら、割とリスマッチって短じゃんみたいな感じもしちゃいますよね。
今1日契約した日に1日遅れるって本当に洒落になってないと思うんですけど。
ただ、APIこのバージョンを廃止しますって言ったのが、だいたいあと3ヶ月ぐらいはゆうゆう遅れるだろうなみたいな前提とかあるじゃないですか。
げんえい
本当の締め切りと見えてる締め切りは違うみたいな感じがありますよ。
きんじょうひでき
ああいうのが全然良くないんですけど、許されてるみたいな感じの中で、そういう世界で生きてるのよなってなると、
失敗確率50%以上が最初から見えてる時点でリスマッチですっていうのはなかなか、
言っててあれだな、何言ってんだって感じてきたの。50%の確率で2分の1失敗するんだったら、それはそのプロジェクトやばいよなっていうのは当たり前か。
当たり前ですね。それは良くないな。
げんえい
そうですね。いついつにCMを打ちます。
例えば11月1日にCMを打ちます。
なので、それまでに絶対完成しないといけないですって言われて、
50%2回に1回CMを打っても物はできてない。結構やばいですね。
きんじょうひでき
そうですね。勝ち目がない戦いっていうのをすごい大きい力で強いられてるのがリスマッチなんだみたいな。
それはやっぱりありますね。ここは認識通りだなっていう感じが。
げんえい
そうですね。
きんじょうひでき
あとはあれか、リスマッチは悪なのか?みたいな話がちょっと触れられてますよね。
げんえい
そうですね。
きんじょうひでき
これは難しいな。この本のスタンスとしてはリスマッチっていうのは一生懸命避けなければいけないみたいなトーンではずっと話してるというか、
そうじゃないとこの本の存在意義があんまりなくなっちゃうのであれなんですけど、
ただ経験として成長につながるっていう意味で言うと、1回ぐらいはやってみてもいいかもねみたいなこともちょっと触れられてたりはしますよね。
げんえい
そうですね。あとは例えば予算とかいろんなものがない中で創意工夫はしないといけないと思うので、
そこでやった創意工夫が意外と今後に生きてくるみたいなことっていうのはあまり肯定はしたくないですけど、実際追い詰められた方が何かいろんなアイディアが出てくる。
制限があることによって生まれてくるものみたいなのはきっとあるはずなんで、
24:01
げんえい
100%高くかって言われるとそうではない場合があるよっていう気がするんですけど、
若干だんだんそれを突き詰めていくと、これは君の今後のための平均になるからさって言いまくって安く買い叩くみたいなやりがい搾取みたいな方につながったりとかするので、
あんまり肯定はしたくないなっていう気持ちはありますね。
きんじょうひでき
なんでこの本でそんなくだりを入れたんだろうってちょっと思ったりはしたんですけど、
潔癖にいけてないプロジェクトだ、こんなのレスマッチだって言って避けていくと、
なかなか現実の中で成功したりとか、ちゃんと物事をどうにかするみたいなことって必要になってくるので、
そういう意味でリスクは大きいが見返りも大きいみたいな証言が本の中でも出てきたりして、そういうことだろうな。
げんえい
例えばベンチャー企業みたいなものって、どうしてもデスマッチになってしまいがち、そもそも予算がないとか、機関が納期が厳しいとかいうことになるけども、
ベンチャーってしかし一方で当たると一発逆転みたいなものがあって、
さっきドットコムバブルの話とかを挙げたのは何となくこの話をしようかなと思ってたからの伏線でもあったんですけど、
多分アメリカの中でベンチャーが大きくなっていくみたいなところをきっと見ていたと思うんですよね、このヨードンとかも。
なので、本当にデスマッチは良くないって言って、誰もそこにリスクを取らずに、あれは良くないものだからっていうふうにずっと言い続けると、
そういうスタートアップみたいなものが今後あまり出てこないみたいなところを危惧して、
本当はリスク取ってやりたい人に対して、あれは良くないからやめなよみたいな、止める方向にリギュアが行き過ぎるっていうのを気にしてるのかなっていうのを何となく、
時代背景的なところと照らし合わせながら読んで自分は思ったりしましたね。
きんじょうひでき
それに言うとあれですね、コンサル担当だから一応ポジショントークとしてみたいな見方をすると、そういうことは言っておくべきじゃないとクライアントいなくなっちゃうなみたいなところがあるかもしれないですけど。
げんえい
そうですね、ベンチャーがお客さんではないかもしれないんで、多くは。
きんじょうひでき
あとあれか、関連してデスマーチプロジェクトに参加する理由みたいな話が20ページ、21ページ出てくるんですけど、
プロジェクトを生み出す側じゃなくて、当然そこにそんな危ないプロジェクトなのに、なんであなたこれに参加してるんですかみたいなことを言われるような参加者の立場っていうのがあるよねっていう話もあり、
27:08
きんじょうひでき
もちろん上司に強制的にアサインされたからっていうのがあると思うんですけど、デスマーチプロジェクトに参加する理由っていうのが書いてあって、
これ21ページに表があるんですけど、そこの中の一つでリスクは大きいが見返りも大きいとかって書いてあったりだとか、
あとやる気のある人と一緒に仕事をしたいとか、将来の出世に有利みたいな話が綺麗な面としてはあって、
あとは若さゆえの純真と楽観とか、エベレスト登頂症候群みたいな何だろうな、刺激に飢えてるみたいな話とかあったりだとか、
あと復讐したいが有利みたいな書いてあったりとか、原因さん的に気になるのあります?この表1-2の中から。
げんえい
おだしょー 若さゆえのみたいなところは読みながらでもわかるみたいな、ある種ITって稼げそうじゃんみたいな気持ちでやってきたりとかして、
パッと入ったらあれ思ってなんとちゃうみたいなとかいうのがあったりとか、実際厳しいと産経できつい言い換えれないとかいう話があったりとかしましたけど、
実際そういうことを思っていてきてみたがやはりその通りだったみたいなこととかも、職を失いたくないってやつもあるんですけど、その立先の立尊の中には。
結局つける職業がこれしかなくて、でもどっかで経験を積まないと転職できない。
チャバ経験年数3年以上みたいな高級人ばっかで、そもそもどうやってブートストラップしたらいいんだみたいなのがあって参加していくみたいなのって、すごく心当たりがあって思いながらちょっと読んで思ってましたね。
きんじょうひでき
そうですね。ここ以外に職がないとか。
げんえい
単に頭が悪いっていうのは本当に単純な悪口だよな。単に頭が悪い。
きんじょうひでき
よくわからなかったっていうのもありますね。
げんえい
なんとなくできましたみたいな。
きんじょうひでき
あと一番怖いなっていうのはこのプロジェクトが一番マシって書いてあって。
げんえい
相対的にマシっていうのは酷い状況ですね。
きんじょうひでき
酷いですね。いやこのデスマはマシな方のデスマですよみたいな。何言ってるんだみたいな。
げんえい
他だと三徹するが、ここは一日徹夜するだけでどうにか切り抜けられる。よし大丈夫だみたいな。
限定合理性というか、限られた中で一番いいものを選んだらこれだったみたいな。
30:01
げんえい
いうのはなくはないかもしれないですけど。
きんじょうひでき
そうなんですよね。結構この本のテーマというか通帯して出てくる話でもあるんですけど、
誰か一人が狂ってるというか勢いが良すぎるみたいな話じゃなくて、
誰にも止められなくてそうなっちゃってるんですみたいな感じがあるんですよね。
集団、組織としてなかなか冷静さを失ってるとか、
明るい方向の思考とか選択肢が見えてないとか、
デスマーチって一人でどうにかできるものじゃないのかもなとかって感じあったりだとか、
その一方でやっぱり中間管理職が頑張らないといけないんだろうなとか思ったりとかしながら読んでましたね。
げんえい
中間管理職が頑張ってもコード書くのが遅いとか実装が遅いってなったら、
もうどうしようもできなくなっていくと思うんで、
きんじょうひでき
あと予算がついてないと人が雇えないとか、
げんえい
実際、もっと優秀な人を採用したかったけど、
予算の都合上オフショアで安い国に言葉が通じないんで頑張ってくださいみたいな状態とか、
そういうようなこととかも全然あり得るだろうし、
結構複合的な要因というか、ただ単に怠慢で起きてるよりは、
いろんな制約があったりとか、そこにいるメンバーのモチベーションの違いだったりとか、
結構読んでて、だから一人でなんとかできる、頑張ってこの本読んでどうにか切り抜けられるぞって思って、
この本を読もうと思ったら、いやそんなことはないと書かれていてつらいみたいな。
きんじょうひでき
そうですね。
げんえい
だから組織として変わらないと結構大変なんだろうなとか、
これが普通ですみたいな状態化しちゃうみたいな、すごく危ない兆候なんだろうな、危ない兆候?
もう危ない状態な気がしますけど、危ない兆候なんだろうなっていう気はしましたね。