施工管理の定義と意義
はい、みなさんこんにちは。RaisePLAN TAKEDAと申します。
本日は2023年8月12日土曜日ということでお送りしていきましょう。
この番組は建設業界をワクワクする業界、ゲンバーラボの提供でお送りさせていただきます。
はい、ということで本日は蒸し暑い一日になりそうな予報をしておりますが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
昨日ですね、ラジオ配信でもさせていただいた通り、
作家屋さんの日本一を決めるということで、
作家技能競技大会、全国作家屋さんの方に足を運ばせていただきました。
非常にですね、やっぱりね、すげえなって単純に思いました。
職人さん、今10人か11人かの人がずらっと並んで、
それぞれのブースでそれぞれ一連の作業をしているという格好になるんですが、
やっぱりね、見ていくとすごい職人さんってすげえなっていうふうに単純に思いました。
それ何がすごいかって、まずね、進み方が全然みんなバラバラなんです。
一応ね、プログラムは決まっているので、一概に変なことをしている人は当然いないんですけども、
だけど、みんなやっているところは自分のペースで自分がやろうと思ったところをきちんと自分の判断で進めている。
まずこれがね、当たり前のように見えるんですが、これが一番すごいかなというふうにまずは感じました。
僕ら、施工管理が職人さんの動きを見るときに、
どこに気を使って見ているのかっていうのがね、自分で改めて如実に感じたんですけども、
ポイントが2つあって、職人さんを僕が見ているときの目線ね、2つあって、
1つ目は取り合い、2つ目が道具なんですよ。
結局その取り合いっていうのは、例えば壁と床の取り合いとか、壁と天井の取り合い、
窓周りの窓と壁の取り合いとか、そういう異業種が絡むというか、
工程が別々になるところがスキッと通っているとかね、
そういうような、どんなに平面がきれいになっていたとしても、
その角のところがガタガタガタってなっていたら、丁寧な施工だなというふうに思われづらいんです。
僕らはね、そこが難しいことは理解はしているんですが、
オーナーさんだとかそういう人たちにしてみると、中がガタガタしているよねって、
せっかく仕上げたのに言われることがある、そのポイントってだいたい取り合い部分なんですよ。
だから取り合いがきれいに見せることができているのかできていないのかって、
これプロフェッショナルなのかどうなのかに結構分かれてくるなというふうに思っているポイントが1つなんです。
それともう1つ、道具なんですよ。
道具って、使っている道具っていうのは多分それぞれ皆さんこだわりがあってやっているんでしょうけども、
きれいにしているのはもうプロフェッショナルと言われる、こういうレベルになってくるとみんなきれいにしているんです。
そうじゃなくて、僕が見ているのはその道具をどう整理されているのか。
1人はゴザみたいなものの上にきれいに並べている人もいれば、
例えばドラム缶みたいなものの中にガチャガチャガチャっと引っ掛けながら入れている中には水が溜まっている。
いつでもサラッと洗えるようになっているんだろうなとか、
あと昔ながらの木の台みたいなもの、自分専用のものを用意して、
多分自分なりのポジションがあるんでしょうね。
そのポジションで並べてあったりだとか。
あとは身の回りには本当に必要最低限のものしか置いていなくて、
それ以外は全部箱にしまってあるみたいなタイプの人もいます。
いろんなところを見ていくと、職人さんだなっていう、
そのこだわり、自分のこだわりというのと仕事へのこだわり、
そしてあとは美感へのこだわりみたいなところを、
それぞれちゃんと追求しながら仕事されているんだろうなあなんていうふうに、
単純に感じたという話でございます。
それは現地を見ていただかなきゃなかなか伝わらない部分ではあるんですけども、
見に行ってしまって、結局1時間半ぐらいずっと見てましたね。
楽しかったなっていうふうに思ってます。
これぜひ子供連れて行きたかったけど、
なんかまだ具合悪いからどうかなと思って連れていかなかったんですけども、
でも若干後悔しているそんな竹田でございます。
一番びっくりしたのは、今回現場に行きました。
現場じゃなくてその現地に行きましたら、
普通に何気に一人で見てたんです。
そしたら、YouTubeいつも見てますって言ってくれる人が2人、
2組ですね、いらっしゃいまして。
一緒に写真撮ったり握手してくださいみたいなこと言われたっていうのが、
若干テンション上がるそんな一幕でございましたというところでございます。
はい、ということで前段はこのようにしておきまして、
本題の方に進めていきましょう。
それでは皆さん準備はよろしいでしょうか。
それでは今日も立ち入り禁止の向こう側へ行ってみましょう。
皆さんこんにちは。ライジングプロの竹田と申します。
建設業を持ち上げて楽しい仕事にするために、
YouTubeチャンネル建設業を持ち上げるTVを運営したり、
現場ラボというサイトでは若手の育成、
働き方改革のサポートをしたりしております。
ということで本日もスタートしていきますが、
今日の本題は何かと言いますと、
施工管理とは?
っていうところについてお話をさせていただきたいと思います。
まあそうだな、
管理っていう言葉って、
なんか分かったようで分かってないような気がしませんか。
ここで今回はですね、僕の方で、
管理っていうのはどういう意味なのかっていうのを、
世界一分かりやすくスパッと言語化させていただきたいという風に思いますので、
ぜひ特に新人の方につきましては、
なるほどねっていう風に分かっていただける内容かと思いますので、
ぜひ最後までご視聴いただきたいという風に思っております。
先輩方に関しましては、
こういう風に後輩に教えると分かりやすく、
向こうも理解してくれやすいですよという、
ぜひ参考にしていただければなという風に思っておりますので、
よろしくお願いいたします。
それではまず始めていきますが、
改めまして、
管理っていう言葉って、
なんか分かったようで分かってないようで、
管理と状況の対応
子供の管理をするとかね、
現場の管理をするって、
一口に言われても、
その管理って何じゃいという話になると思うんです。
施工管理の仕事は?って聞かれると、
安全管理、品質管理、あと工程管理、予算管理みたいなね、
管理だ管理だっていう風に言われてますが、
その管理って何のことを言うんですかっていうことを、
一言で表すならばどういうものなのかっていうと、
僕の中では本日の結論になりますが、
答え合わせ。
これがおそらくですね、
管理という言葉なんじゃないかなっていう風に思ったりします。
もう少し深掘りしていきたいという風に思いますが、
例えばですね、
現場を見てこいと上司から言われたとしましょうか。
その時に、
わかりましたって言って、
なんとなく現場をぐるっと回ってきて、
はい、現場見てきましたって言った時に、
上司から、
あそこすればどうなってたって言われて、
いやー、覚えてないですねみたいな。
え、じゃああそこのゴミとかなんか、
サンパイとかいっぱいになってなかったか?
いやー、見てないですねみたいな。
お前一体何しに現場行ったんだよ。
いや、見てこいと言われたんだよみたいなね。
そういうようなエピソードがあったりしますが、
これっていうのは、
結局管理ができてないってことなんですよ。
で、じゃあもう一個いきましょうか。
例えば出発する前に、
じゃあお前は今日は鉄筋屋さんが何人入っているのかを見てこいと、
いう風に言われたとしましょう。
わかりましたって言って、
現場をこう見に行きますね。
ぐるっと回って出てきたら、
何人だった?
5人でしたね。
これ多分、
明確に見る目線が決まってるんで、
5人だという風に判別することができたはずなんです。
これも、
管理ではないんです。
じゃあ管理ってのはどういうことかというと、
現場を見てこいの前に、
職人さん今日10人入ってるはずだから、
問題ないかどうか確認してきてくれって言われたときに、
はい、わかりましたと言って、
現地をぐるっと回ってきて、
あれ?9人しかいないぞ?
っていうときに上司に、
すいません、9人しかいなかったですね。
あれ?何でだ?おかしいな。予定と違うな、人数が。
みたいな話になる。
これが、答えがわかっている状態で答え合わせをして、
答え合わせをした結果、
ミス、もしくは、
いつもと違うところに気づくことができた。
これを、
管理という風に呼ぶんだという風に思うんです。
今の一連の流れで何となくわかっていただけたと思うんですが、
何となく現場を見ること、
誰々に指示を出すこと、
これはですね、
管理ではないんです。
そうではなくて、
管理をするというのは、
つまりは自分の中に一定の答えがあって、
それ通りになっているかどうかを確認し、
それ通りになっていなければ是正、
なっていればチェックをするという、
この一連のプロセスのことを、
管理という風に呼ぶんだという風に僕は思っているんです。
計画の立案と答え合わせ
僕はですね、
新人スキルアップ研修ということで、
全国の施工管理の卵たちに、
このようなお話をさせていただくんですが、
結局は、
答えがないのに、
現場に行っても覚えることは基本的にあまりないんです。
そうではなくて、
僕らの仕事は何なのかというと、
結局答え合わせなんです。
一定の計画をしますよね。
例えば、
土工事を行いましょう、
掘削をしましょうとなった時に、
まずはこういう準備をして、
ここから掘り始めて、
ダンプの動線はこういう風になっていくと、
向こうから順々に進んでくる。
半分進んだ段階で向こうからもね、
先に捨て根を打っちゃいましょうか、
みたいなそんな流れっていうのを作る。
これを計画という風に呼ぶんです。
この段階では、
管理ではなくて計画なんです。
計画を立てたならば、
じゃあこれから本格的な施工に入りましょうということで、
まずは重機1台、何月何日に入ってきます。
そして職人さんはオペレーター1人、
手元が4人の方が入ってきます。
ダンプは4台待機しましょうか、
っていう計画を立てた通りに、
手配をかけて現地に集合します。
じゃあスタートしましょうとなった時に、
この段階、
もう計画っていうのがつまりは、
施工するために必要だと思われた答えなんです。
その答え通りに現地が進んでいるのか、
っていうことを確認する作業、
これを管理という風に呼ぶわけですよ。
ダンプが何時に来るはずだ、
なのにダンプが来ないとかね、
施工管理の役割と答え合わせ
重機があるのにオペレーターが遅刻してるらしいぞ、
これは答えとしては、
本来は8時の調令に全員集まっている予定だったのにも関わらず、
その予定通りの人員、機械が存在しない、
これを管理が行き届いていない状態ということになるわけですよ。
でもよく考えてほしいんです。
もしもこの状態、この計画、答えというものを知らない状態で、
皆さんが1年生で何も考えずに現地を見たとしましょう。
そこには重機はいます。
でもオペレーターがいないなんてことは気づかずに、
手元の人が何人かいて、
ダンプが来てますよねってなった時に、
答えを知らないあなたは、
ふーんってなると思うんですね。
結局は答えを僕らは知っているから、
あれ?なんでオペレーターが来ていないの?
って話になるわけですよ。
つまりは答えを知らないところに、
管理というものは存在しないことになっちゃうんです。
逆に言うならば、管理をするということは、
つまり答えをあらかじめ持っていないと、
その間違いに気づくこともできなければ、
是正をすることもできないし、
改善もいいかどうかをチェックすることすらできないって話になるんです。
だからこそ、現地に見に行く時には、
僕は必ず一つの一定の答えを持ってから、
現地に行きなさいと言います。
何でもいいです。
新人の頃は何もわからないですよね。
たくさんのことを一気に放り込むことは無理なんです。
だから一つのこと、
例えば施工図じゃない、施工図でもいいや、
何か見て、
例えばベースというものが、
何かける何という寸法になっているはずだ。
この答え。
これを持って現地に行くんです。
そうすると、現地で起きている出来事は、
なんだかよくわからないことが起きているとは思うんだが、
でも僕の頭の中には、
このベースは何かける何かける高さ何歩であるという答えを知っているわけです。
その状態で現地に行くとどうでしょうか。
スケールを当てて、
あれ?寸法と違うなっていうことに気づくことがここで初めてできるんです。
気づけばそこから是正をしたりだとか、
どういうふうに対策を取るのかということを練ることができるんですが、
それに気づけるか気づけないのかっていうのは、
つまり答えを知っているか知らないかなんです。
つまり、管理とは答え合わせに他ならないんだよということを理解していただきたいんです。
当然、答えを出すためには何かしらの書物を持って、
使用書とか設計図とかの中で答えを見つけるということもありますし、
施工のプロセスでいけば、その前段階で計画を立てて、
その答えを作っておくということも必要にはなるんですけども、
いずれにせよ現地が動き出す、
そもそも僕らの仕事は現場を動かし完成させることが仕事なわけですから、
現場が動いている以上、何かしらの計画、答えというものがあって、
それ通りに現地が進んでいくことを確認していくということが、
つまりは僕ら施工管理の役割なんですということを
分かっていただければなというふうに思っております。
自身が答えを知っていくこと
どんなことでもそうですけどね。
少なくとも現地に行って、
よく所長がね、後ろでテイク見ながら歩いて行って、
あれ?何であそこに回っているんだよ?みたいなことを言うことはありませんかね?
それ、なぜそういうふうに気づくことができたのかというと、
結局は所長は答えを知っているからなんです。
自分で図面をチェックしたからなのか、
その計画を立てたのが所長なのか、
今までの経験値なのか、それは分からないです。
分からないですが、少なくとも、
ここはこうあるべきだ。
窓枠と壁の収まりはこうなっているはずだ、
っていうのが頭にすでに入っている状態だから、
何気に見ていったときに、
あれ?何であそこがこうなっているのよ?
っていうことに気づくことができる。
これも立派な答え合わせなんです。
結局まずはね、皆さん、新人のうちは、
その答えというものが何なのかっていうのを理解しなければ、
管理というものはできないんです。
かといって、1から10まで全部の答えを知らない限り、
施工管理をしてはいけないのかって言われると、
そんなことはありません。
一つでいいんです。
先ほどのベースの寸法の例でいいように、
分かっていただいたように、
一つの答えをまずは導き出す。
例えば工程表を見て、
今日は片桶屋さんがここで、
鉄筋屋さんがここで、
作業しているはずだっていう、
その感覚をまずはイメージした上で、
それから現場に行くんです。
まず現場に行って状況を把握するっていうことに、
ほとんど管理としての意味はないです。
そうではなくて、
今日はこうなっているはずだ。
もしくは、あそこではこんな作業をしているはずだ。
昨日ここまで行っていたんだから、
今はここまで進んでいるはずだ。
ここの収まりはこうなっているはずだ。
全部そういう答えを持った上で、
現地に進んでみてください。
そうすると、そこに目が必ず行きます。
目が行ったときに、
アレっていう、そのアレに気づくことができるんです。
このアレに気づくことができるのか、できないのかが、
すなわち施工管理能力が高いのか、
低いのかっていうことになるわけです。
結局皆さん万能じゃないですか。
現場での答え合わせと成長
所長も1から10まで全部知っているわけじゃないんですが、
少なくとも目に映るところ、
目をやるところっていうのは、
結局は自分の正解というものがあって、
それ通りになっているかどうかを
1個ずつチェックしていっているに過ぎない作業なんです。
そんなに管理管理って難しく考える必要はなくて、
結局自分が知っている範囲、
自分が答えがこうであるというものを
持っているものにつきまして、
それ通りになっているのかどうかの
所詮答え合わせをしているに過ぎないんだと。
その答えというものをたくさん持っていれば
能力は高くなるし、
少なければ、まだまだ勉強しなければいけないんですけども、
少なかったとしてもそこをきちんと見ていくこと。
これが施工を管理するということになるんだよということで、
ぜひ理解していただきたいなというふうに思っております。
はい、ということで本日はですね、
施工管理とは、
うーん、管理とはみたいなね、
お話をさせていただきました。
管理というのはつまりはただの答え合わせ。
なので皆さんは必ず現地に行く前には、
答えを持ってから現地に行きましょう。
これだけをやっていただければ、
1個ずつ1個ずつ成長することができますので、
ぜひ参考にしてみていただきたいなというふうに思っております。
はい、ということで本日につきましては以上にさせていただきます。
本日も最後までご視聴いただきましてありがとうございました。
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していただければなというふうに思っておりますので、
よろしくお願いいたします。
はい、それでは本日は以上にさせていただきます。
それでは全国の建設業の皆様、
本日もご安全に。
ご視聴ありがとうございました。