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2023-01-30 49:04

第108回 亡き母の愛が解き放つ少年の心「惑う星」リチャード・パワーズ著

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【今回の紹介本】

 ■『惑う星』リチャード・パワーズ著 木原善彦訳 新潮社 

 パパ、この星に僕の居場所はないの?  

地球を憂う少年の心を、亡き母の愛が解き放つ。 

現代アメリカ文学の巨匠、リチャード・パワーズが描く21世紀の「アルジャーノン」とも呼べる作品。 

是非お聞きください! 

【番組内で紹介したトピック】

 ■『惑う星』リチャード・パワーズ著 木原善彦訳 新潮社 

 https://www.shinchosha.co.jp/book/505877/ 

【日本翻訳大賞】

 第9回日本翻訳大賞 1月31日まで読者推薦受付中! 是非ご投票を!!

 https://besttranslationaward.wordpress.com/

【文学ラジオ空飛び猫たちを初めて聞く人向けのnote記事】

声で届ける文学!Podcast番組「文学ラジオ空飛び猫たち」おすすめエピソード特集

https://note.com/cafecatwings/n/nab636ad54a35

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【文学ラジオ空飛び猫たちとは】

硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。

案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ

京都の祇園で本の話ができるカフェを運営する「羊をめぐるカフェ」のミエ

文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、

読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます!

毎週月曜日朝7時に配信しています。

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#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブック

00:02
文学ラジオ空飛び猫たち
パパ、この星に僕の居場所はないの?
地球を憂う少年の心を、亡き母の愛が解き放つ
現代アメリカ文学の巨匠、リチャード・パワーズが描く、21世紀のアルジャーノンとも言える作品
「惑う星」をご紹介します。
どうも皆さんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。
この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに
文学と猫が好きな二人がゆるーくトークするポッドキャストです。
お相手は、私小質が好きの飼いの大地と
羊を巡るカフェの三枝の二人でお送りします。
文学のプロではない二人ですが、東京と京都をつないで
お互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。
本編始まる前に一つお知らせというか、我々のことではないんですけれども
ちょっと今始まっていることでお知らせしたいことがあるのでお話したいと思います。
日本翻訳大賞の候補作、読者推薦がですね、
2023年1月31日まで募集しております。
この配信がですね、1月30日の朝なので
ちょっとギリギリの告知になっちゃってるんですけれども、我々もですね
日本翻訳大賞はかねがね、去年も一昨年も取り上げてますが
非常に好きな賞なので応援したいという気持ちがあるので
ささやかですが盛り上げたいと思ってますので
もしですね、皆さんが投票期間、今回は2021の12月から2022の12月ですね
この期間に、この13ヶ月間に発売された翻訳小説で
読んでおしたいと思っている本があったら
ぜひ投票してみてはいいのではないかなと思います。
ちなみにですけども、推薦文が100時から400時の間ですね
書かないといけないというのがあるんですけども
お勧めしようと思って書くとですね
結構すぐに到達してしまう文字数かなと思いますので
去年読んだ本の中でこれかなというのがあればですね
もうええやで、推薦していただけたらなと
やっぱりこの日本翻訳大賞、今まで2年間取り上げてきて
本当ハズレなしで、ここの候補作に残ったものを読むと
どれも素晴らしかったので
やっぱりこれが毎年続いて欲しいなと
僕も大地さんも思ってますので
そういった点ではですね
ここにやっぱり推薦していただける人というのが
一人でも多くですね、いらっしゃると
我々としてもね本当に嬉しいなと思ってますので
で審査員の柴田本幸さんが前言ってたんですけれども
本当に一冊しか読んでない海外文学翻訳小説
文学である必要もないんですけど
翻訳小説一冊でしか読んでなくても
投票しても構わないと言っていたので
ぜひ読んだことがあるものがあれば
投票してみたらいいんじゃないかなと思います
03:00
で今日の紹介本もこの期間に入っているものですね
今回紹介するのはリチャードパワーズの
窓越しになります
木原義彦さん役で
新聴者から2022年の11月年末に出た作品です
リチャードパワーズの待望の新刊ですね
もう私はこれを翻訳されるのをずっと待ってました
存在自体は知ってたんですかこの窓越しの
だいぶ前にキャッチしてましたよ
多分っていうのは
2020年2019年から2020年の年越し
2019年の12月だったっけな
オーバーストーリー前作が出ていて
年越しに読んでたんですよ
めちゃくちゃ分厚い本ですよね
分厚いし内容も複雑で
とんでもない作品だったんですけど
それが出た時にリチャードパワーズ
ちょっとその時読み終わった後調べて
そしたらこの作品
ビー・ワイルダーメンとか
っていうのがもう書いてる途中だか
アメリカで出たばっかりぐらいだったんですよね
2020年の頭ぐらいにっていう情報があって
しかもなんかテーマが
シトコみたいな
オーバーストーリーもやっぱ地球がやばいみたいな話で
それの延長にあるみたいなことが書かれていて
やばい作品だろうなと思っていたんで
ずっと楽しみにしてたんですけど
だいぶ楽しみにしてたんで
しかもちょうどいいタイミングで
また年末に出たんで
これ年越しに読もうと思って
今年の年越しで読みましたね
もう本当大晦日と年越した直後読んでましたね
僕と大地さんで読む期間がちょっとね
ずれてるんですよね
大地さんは年末に出して
僕は1月の中旬から下旬にかけて
読んでいたんで
実際にはちょっとこれ
ラジオで紹介するかどうかすごい悩んだというか
買った時にはね
多分紹介してないだろうなって思ってました
でも読んでみたら
かなりオーバーストーリーがもう
話が複雑だし
スケールも大きすぎるし
うまく話せる自信が全くないので
オーバーストーリーみたいの来たらもう無理だなって思ってたんだけど
今回はですね
びっくりするくらい話の筋がシンプルというか
あと非常に読みやすかったので
あれこれならいけるかもという
思いが結構強くなったので
ちょっと紹介しようってちょっと三枝さんに
相談しましたね
結構負担になるかなとはちょっと思ったんだけど
そうですね
リチャード・ファーズ初めて読んだんですけども
この作品は思った以上に
読みやすかったですね
ページ数も
400ページ届かないぐらいなんですけど
読みやすくて
結構一気にはまれば
2日ぐらいで読めるんじゃないかなと思いますし
他の作品は
僕の中では
すごいドンキボンで
読むのにこれ何週間かかるんだろう
って思うような
作品ばっかり書いてるイメージはあったんですけど
今回はそういう意味では
06:00
すごいとっつきやすくて
初めてリチャード・ファーズ
読むのにもしかすると
良かったのかもしれないなと思います
これは最適な本だと思います
俺も実際オーバーストーリーしか読んでなくて
実は今あれ読んでるんですよ
武道会に向かう
3人の
デビュー作ですね
これもね
文庫で買って
上巻の半分ぐらいまで読んでるんだけど
これも説明しにくそうだな
って思いながら
読んでます
先がまだよく見えない状態で
どういう感動が待ってるか
とりあえずつんどくにはなってるんで
面白いのは面白いです
いろいろ話が始まってますが
この非常に読みやすい
窓越しですね
著者について簡単に紹介したいと思います
リチャード・ファーズはですね
1957年
イリノイ州エバンストーンで生まれております
大学では物理学を専攻していたが
後に文学に転校する
デビュー作となる武道会へ向かう
3人の納婦
こちらがですね各方面で絶賛を浴びました
現代アメリカにおける最も知的で野心的な
作家の一人として認識されております
旧作目の長編
エコーメーカーで
全米図書賞を受賞
2018年に刊行されたオーバーストーリーで
プリッツァ賞を受賞しているという
経歴を持っております
そんなリチャード・ファーズの最新作
いこうと思います
ここから作品紹介を
していこうと思います
まずあらすじを説明させていただきますと
パパこの惑星に
僕の居場所はないの地球外生命の可能性を
探る研究者の男
その幼い息子は
絶滅に瀕する動物たちの
悲惨に寄り添い苦しんでいた
男は彼をある実験に参加させる
mriの中で
亡き母の面影に出会った少年は
驚くほどの聡明さを発揮し始め
現代科学の最前線から描かれる
21世紀のアルジャーノ
という
家族の話
親子の話であり
科学の最前線が描かれている
というのと
あと面白いのが最後に
21世紀のアルジャーノという
ワードが出てきたんですが
ストーリーにも非常に
絡んでくるという
あらすじだけだとなかなかイメージしづらいんですけど
そんなお話ですね
アルジャーノを読んでいる人からすると
結構理解が早い
構成になっているかなと思います
結構キャッチーな
パパこの惑星に僕の居場所はないの
っていうのが帯にドンって書かれてるんで
結構それで惹かれる人も
多いんじゃないかなと思いますね
具体的に全体的な魅力を
まずお話していきたいと思います
何を言ってもですね
これはストーリーと構成がめちゃめちゃいいです
年史に読んだせいもあるのかもしれないんですけど
こんな感動できる作品を
久しぶりに読んでしまって
ちょっともうなかなか
09:00
胸がいっぱいになった年史でしたね
今年
ストーリーの大枠みたいなのを
ここでちょっとお伝えしたいと思います
主人公はですね
父親のシーオという人物です
その息子である
小学校3年生のロビンという
二人を中心に話を展開していきます
この母である
アリッサという人物がいるんですけれども
アリッサは事故で亡くなっているんですが
要所要所アリッサとのエピソードが
挟み込まれていきます
具体的な会話とかシーンとかが描かれますね
それによってですね
どれほどこの二人にとってアリッサという
存在が重要だったか
というのが分かる構成になっています
母の死と
ロビンが結構高い知性を持っていて
それがゆえ
周りとうまくいかない部分が
徐々不安定になっています
学校や周囲と
問題を起こしたりしますね
そのロビンに
亡きアリッサの感情のデータが
残っておりまして
それを追体験させていくと
ロビンが落ち着きを見せる
また彼の知性に磨きがかかっていく
というのが
この流れなんですけれども
ちなみにこれがほぼ前半ですね
7割6割くらいかな
の展開なんですけど
ちなみにこれは裏表紙とかにも書かれているので
これだけですね感動作の匂いしかしないなって
私は思ってしまって
楽しみで読み進めてきました
この流れは確かに
分かりますね
ロビンって問題児な子供だったんですけど
お母さんの記憶が結びついていくことで
だんだん落ち着いていって
しかも優等生にもなっていく
なかなか読んでいる方からすると
いい展開になっていくんですけど
ただそれと同時に
ロビンがお母さんに負けず
劣らずすごい意思の強い子供なんで
やっぱり世の中に対して
自分の意思を貫こうと
していくのでお父さんからすると
ロビンの状態が
落ち着いてきたというのはすごく
安堵できることなんですけど
ロビンがその意思を
強く持っていくというところは
だんだん不安になっていくというか
落ち着かないお父さんにとっては落ち着かない
ことになるので
このなんとも言えないお父さんの感情っていうのも
いい展開なんですけど
読んでいくとそこにもすごく
分かるなっていうのがあって
結構僕はやっぱり
お父さんにまずはちょっと
最初引き込まれましたね
ちなみにこれはCEOの一人称視点で
語られますね だから
余計感情皮にしてますね
このCEOなんですけど
職業が研究者をしています
地球外生命を探る
研究者をしてますね
分野で言うと天文学とかになるのかな
ちょっと生物学になるのかな
物理学
いろんなのがミックスしてるような感じですもんね
ちょっとオビの裏には
地球外生命を探る
研究者っていう形で紹介されてますね
この父なんですけど
よく息子を寝かせるために
ロビンを寝かせるために
架空の惑星の話をするんですね
こういう惑星があってみたいな
割と定期的にいろんな惑星の話が挟まれていく
12:00
この惑星は
これみたいな
それがロビンと
このCEO二人で探索してるみたいな設定で
すごい惑星だったね
みたいな話とかが出てきたりするんで
結構そのあたりもですね
すごく読んでてホッとするというか
面白い部分だなとちょっと思いましたね
架空の惑星の話っていうのは
大体は2,3ページぐらいですかね
分量すると
ただすごい具体的に
お父さんCEOがね
ロビンに話をするんで
これ正直最初読んでるとき
架空の惑星が出てきたときは
これもしかしてSF小説なんじゃないかなって思って
なるほど
SF要素が実は結構ね
高めにある本なんじゃないかなと思って
読んでいたんですけども
でもそうではなかったですね
あくまでお父さんの作り話が
すごいリアルなSF感が
あるっていう
そこ面白いところでしたけどね
普通に挟み込まれますからね
前触れなく
急に惑星の話始まるから確かに
SF始まったかなみたいな
空気は確かにあるかも
っていう感じでこの辺の構成が
結構うまいですね
もう一つお話ししたいのが
登場人物ですね
登場人物がかなり魅力的に描かれています
この主人公のまずCEO
なんですけど
CEOの一人称で語られるんでさっきも話したけど
結構あっという間に感情移入してしまう
タイプの主人公でした
彼が結構
抱える痛みとか悩みとか
苦しみみたいのが
結構伝わってくる描かれ方をするので
すぐすぐ
かなり同調しちゃいましたね
やっぱCEOすごく
いい人物だなと思うのは
妻に先立たれて
トラブルを抱えている息子と暮らしているんですけれども
結構辛抱強く
息子とロビンと向き合っていますね
割とロビンのことを
諦めないというか
そういう姿勢がすごく見えて
そこもすごく好感を持っている人物です
そして彼の仕事の内容が
地球がいいの生命を探っているので
内容自体も面白い仕事をしているなと思います
ここの辺りのエピソードは
結構いろいろ挟み込まれてくるので
この作品にかなり深みを持たせている
部分でもあるかなと思います
いいお父さんだなと
本当に思いましたね
やっぱり読んでいて
このCEOが世間からちょっと
置いているところがあって
本当に
家族を大事にしている
そのCEOが置かれている立場は
研究者でもやっぱり
宇宙開発というんですかね
国同士の争いがある中で
やっぱりアメリカの立場とか
やっぱりその研究にすごい
予算の問題とかってですね
最前線で本来は頑張って
いかないといけないと
周りはみんなそうやって頑張ろうとしているという中で
かなりそこも覚めて見ているような
ところがあってその辺のCEOの視点というのは
やっぱりこの本の中ではかなり
今の現代社会を
どう見ているかというのも
CEOの視点では伺えると思うので
そこも面白いところだなと
思いましたね
15:00
次にちょっとご紹介したいのは
今回の話の中心人物
やはり息子のロビンなので
ちょっとロビンの紹介をしたいと思います
かなり純粋無垢な
少年で高い知性を持っています
母のアリッサが
動物保護に精全力を入れていたんですね
それを知っているので
絶滅危惧種などに対して
高い関心があり
それが気になってしまうと
他のことが考えられないみたいな状況にもなってきます
かなり行動力のある
タイプの人物で
無邪気ではあるんですが
それ故ですね
父のCEOに対して結構きついこと言うな
という心がありますね
これは読んでいて胸が痛くなる時もありました
ただこの二人の
会話というのを読ませていただいていると
この最愛の人を
亡くしたという
二人の強い絆みたいなのを感じる
時があります
テンション高めの少年なんですけど
個人的には
やっぱりロビンが
物語をどんどん展開させていくので
キーパーソンではあるのは間違いないんですけど
この
CEOの目から描かれるロビンというのが
結構いいなと思いますね
ロビンって本当に
すごい突っ走るタイプ
なんですけども
まだ小学3年生かなこの時は
学校の中では
やっぱり浮いているタイプ
問題児として扱われているんですけども
それってやっぱり繊細である
というところがすごくありますし
何に対してというと
人間以外の動物にも
思いを馳せることができてすごく
優しい少年であるんですけども
ちょっと思ったのはこのロビンという
少年はこの小説の中だけじゃなくて
身近なところにも
いたんじゃないかなと思うよ
そういう少年で
自分の小学校時代を
振り返ってもすごく周りに
比べて本当に
自然を大事にしているとか
そこに思いを
持っているとか
そういう同級生がいたなというのを
ふと思い出して
ロビンを見ていると
いろいろ思い出すものがある
そんな少年でしたね
あとですね
ご紹介したいのは
母のアリッサですね
物語の最初から割とすぐ
亡くなっているということは語られるので
常に思い出の中の人物として
語られます
描かれるアリッサの
性格とか
行動とか信じているものは
どれをとっても素晴らしい人物で
動物保護のために
身を尽くしていた人物です
シーオとロビンに対してですね
このアリッサが本当に愛していたということが
わかるようなエピソードが結構散見されるので
本当に
いい作りをしているなと思いつつ
そしてその感情をですね
ロビンがつい体験するという流れも
素晴らしい構成だったなと思います
僕もこの小説の中で
一番魅力的な
人物はアリッサだったんですね
やっぱりその回想シーンとかでね
このアリッサが
度々出てくるんですけども
18:01
すごく魅力的に描かれていますし
そのアリッサに対して
シーオであったりロビンであったり
やっぱりすごい気持ちが
通じ合っているというのがですね
要所要所で説明されているんですけども
この小説を読んでいて
僕はやっぱりアリッサと周りにいた人たちと
愛の話じゃないかなと思ったくらい
アリッサの
影響力というかですね
偉大さというのかな
人としての
それがすごく現れていて
小説の内容の濃い話を
作るのにやっぱりこのアリッサという人が
すごいやっぱりそれだけ強烈に
というかですねやっぱりキャラクター性が
すごくある人物として
描かれているので
一番好きな今回の中では
登場人物でしたね
そうですよね
今ちょっと話してて思ったけど
あれだねやっぱりこのアリッサっていうのは
このシーオとロビンにとって
理想の人物なんだろうね
だから
ロビンはそれに向かって
その理想を追いかけちゃうしね
シーオも
アリッサが生きていたらどうしただろう
みたいな
君だったらどうするみたいな
シーン結構あった気がするんで
最後にご紹介したいのは
カリアという人物がいます
これはアリッサの知人で
研究者ですね
一応この物語ではですね
ロビンに対して
アリッサの残っていた感情を
追体験させることができるのは
何だろうな
進めている研究のおかげというところではあります
最初はなんかねちょっと
怪しい研究してるなみたいな感じだったんですけど
だんだんキーパーソンになっていくんですよね
そうですね
あとなんかちょっとこのシーオからすると
カリアは男性なんで
アリッサの知人ってだけでちょっと嫉妬の対象とかになったり
するんで
あと今読んでいて面白いなと思ったのが
すごく現代社会を反映した
人物っていうのも出てきていて
例えば
14歳の
活動家の象徴ですね
環境保護とかのヨーロッパの方から
現れるんですけどそれがすごく
グレットさんを思わせたりですね
作中には直接は出てこないんですけど
アメリカ大統領
トランプ
トランプだよね
トランプっぽいよね
トランプ大統領っぽい権力をね
乱発したりね
していくっていう
そういう話があったりとかですね
チャンネルを運営している
ジャーナリスト兼
インフルエンサーの人が出てきたりとかですね
なんか今っぽい人たちも出ていた
っていうのもちょっと特徴的でしたね
あのやっぱりリチャードパワーズ
結構この現代的な要素を
小説に取り込むのがやっぱ上手いなとは
思いますねこの辺りの
で最後にちょっとお話ししたい
点はですね
テーマですねこの小説が持ってるテーマってのが
かなり深いなと思いました
一言でなんていうのかな
オーバーストロークの時もそうだったんだけど
今回やっぱ話はシンプルなんだけど
結構要素が多いなとは
ちょっと思いましたね
それが破綻なくまとまって書けてる
21:01
っていうのがやっぱりリチャードパワーズの
すごいところだなと思ってるんですけれども
今回もそれがやっぱりあって
大きく言うと地球と
人間ですね
動物がですねやっぱ人間の都合で
死んでいく世界
やっぱ今この地球に
現実起きてることだと思いますし
それを突きつけてくる
あと同時にですねこのCEOが
やっぱり宇宙の方に目が向いてるので
地球外生命体のことも
考えてしまうっていう
がちょっと結構大きなところかなと思いますね
この辺りのことが
父と子の会話もしくは行動から
見えてきていて
この文体前まってかなすごく
非常にうまいなと思いますね
結構作中ですねロビンがですね
CEO主にCEOなんですけど結構
鋭い問いを
やってくるんですけれども
これに答えられる大人はいるのかなって思いながら
ちょっと読んでいたり
やっぱりなんて言うんですかね
いろんなものをやっぱり人間は
搾取して生きてるんだなっていうことを
どうしても考えてしまって読んでるとですね
自分がやっぱちょっと
人間の一人としてですね
結構辛くなるところは
かなりあったなと思いますね
結構ラスト私はこの辺り
そんな思い回りながら読んでいて結構出てきた
一部にですねちょっとなんか
悲しいような気持ちもあったりして
ちょっと思わず涙が出てしまった
文章とかあったりしますね
ちょっとネタバレが酷いんですけど
でも本当すごい良い文章が
最後もあったりするんで
僕もやっぱり読み終わった後
これすごいやっぱり
いろいろ考えてしまうというか
心に何かちょっと残るものがあってですね
その中で
思ったのが
リチャードパワーズが今回の
ロビンという少年が
そこに取り憑かれるって言っていいかもしれないんですけど
そこに
すごい情熱を捧げていく
少年なんですけども
そういう人物を描いたっていうのが
大きな示唆を感じましたね
これリチャードパワーズ
他の作品でもそういうことを
書いているのかもしれないんですけども
僕のちょっとこれ今回が初めて
読んだ作品だったので感覚として
思ったのがこれ日本だったら
まだそういう少年がいても
なんかちょっと冷めた目で見られたり
すると思うんですね
アメリカもそうなのかもしれないですが
ちょっとそこはですね
わからないですけども
ただリチャードパワーズはそんな周りから見たら
冷めた目で見られそうな少年を
物語の中心に置いて
真正面から地球
このままじゃダメだっていうのを
書いていて
地球人って何なのか
自分たちがいる社会が
地球人なのか
どう考えても
それだけじゃないしっていう
すごく考えさせられるところがあったし
僕もそうですよね
ラストというか終盤の方
読んでいてすごく山に登って
星空を眺めたい
思いましたね
本当だよね
すごいいいよな
全然この本じゃないんですけど
たまたま今年初めにもう一冊読んだ
24:01
違う本で
天文学系のことに
携わっている人のエッセイを読んだんですけど
その人がやっぱり空の自然を守らなきゃなって
言ってて
光が強くて
結構昔に書かれた文章なんで
今は望遠鏡か
技術があったとして光があっても観測できるようになってる
かもしれないんですけど
山に光が多くなってきて
観測しづらくなってきたみたいな
それを空の自然を守らなくてはいけない
っていう表現をしてて
それもすごい考えさせられるなって思って
ちょっとそんなところですね
あとやっぱり
我々は
これ読んですごい思ったんですけど
傲慢な人間だってのは従々承知しているので
なんか救われたいしちょっと許されたいのかもしれないなって
最後
本を読んでて思いましたね
なるほど
そうかもしれないですね
というちょっともう
ほぼほぼ
小説については
感想はもう
言いたいことを
いろいろ出てきてる情報も踏まえてなんですが
ちょっとストーリーをですね
具体的にお話ししたいと思います
じゃあ重なるところありますがお話します
宇宙生物学者であるシーオーは
9歳の息子ロビンと2人で暮らしています
妻であるアリッサは
ロビンが7歳の時に事故で亡くなっています
母アリッサを亡くした影響で
ロビンは心にトラブルを抱えている
そういう状況です
アリッサは弁護士だったんですが
生前絶滅危惧種や動物の権利について
自分を犠牲にしても戦っていました
その姿を見ていたロビンも
家族に住む動物の状況や未来を憂いている
そんな状況になります
不安定なロビンは
学校でもたびたび問題を起こしていて
定格のような形になってしまいます
シーオーは仕事を休みながら彼の面倒を見ます
そのせいで
同僚との関係も悪化するなど
自分の生活にもかなり大きな影響が出ているのですが
息子を優先させるという決断をしていきます
たびたび問題を起こすロビンに
学校は精神安定のために
投薬することをシーオーに勧めます
というかもう半ば強制的な形で
ちょっとやらせようとします
シーオーは9歳の男の子に
薬を飲ませるなんてことは
もうちょっと認められない
つっぱねながら
他の道を探し出します
そこでシーオーが助けを求めたのは
アリスタと生前付き合いのあった
精神医学の研究者カリアという人物です
最先端の
高度解読神経フィードバック訓練法
というのがあるんですけど
という実験的な治療法を
ロビンに試すことにします
これがですね
実際にもある
訓練法らしいんですけど
高度解読神経フィードバック訓練法
というのはですね
具体的には
自分の感情に注意を払って
コントロールすることができるようになる訓練
みたいですね
これがですね即座に訓練中
スコア化されて
それをフィードバックできる訓練法となっています
脳波か何かを計測するのかな
そんなイメージですよね
これはどういう仕組みかというのが
出てくるんですけどそんなに理解しなくても
この話を読み進めることが
27:01
できると思います
その訓練法の効果もあって
ロビンは安定し始めます
このフィードバック訓練法なんですけど
一方でロビンの
動物たちへの共感力も高めてしまい
ロビンはよりですね
動物たちのために何かをしようとしていきます
一人でもデモをやってみようということで
デモ活動をしたロビンですが
それがあまりうまくいかず
またふさぎ込んでしまうという事態になります
COはですね
ふさぎ込んでしまったロビンをどうにかしようと
カイヤーに相談するんですが
その時ですねカイヤーから母アリスタの
このフィードバック訓練法で使っていた
データが残っているということを
知らされます
これはですねもともとCOとアリスタが
カイヤーにこの実験を手伝っていた
時期があってその時に
アリスタのデータを
彼らはですね消さずに残していた
ということがここで分かります
そのおかげでですねロビンに
アリスタの感情を追体験させるということが
できるという状況になります
これができればもしかしたらロビンは安定するのではないか
ということを提案していきます
母の感情を体験したロビンは
見る見るうちに安定していきます
またもともと優れていた知性に
磨きがかかっていきます
やがてですね母の感情により安定したロビンを
この実験地の動画をですね
カリアーは専門家の
集まりで発表したいと
申し出ます
すごく優秀であることが認められるという
根拠になるので使わせてくれないかということを
COに相談していきます
もちろんロビンの身元なんかが分からないようにしてやるよ
という話がありました
COは迷うんですが
結果同意しますね
その後なんですけれども
身元が分からないようにしてという部分なんですが
現代ではですねいろんな身元が
分かってしまう技術があるので
身元がバレないということができず
またとくまにですね
亡き母に救われた少年として一部で有名になり
すぐにですね
ジャーナリストでありインフルエンサーである
人物から自分の
動画チャンネルで投稿したいという
このことを報道みたいな形でしたいという
申し出がありました
いろいろデータが集まっているので
COの同意なくても発表しますよ
みたいな感じのことを
言われてしまうので
COは最後自分にチェックだけさせてくれという形で
渋々認めます
なんですがそれがまたたくまにですね
SNSで有名になってしまい
ロビンはですね
かなり大有名な人物になってしまいました
その結果ですね
ロビンだと分かる人がロビンを見たら
それをSNSに投稿したらですね
ロビンを見ようと人が集まってしまうような
それくらいの時代に陥っていきます
しかしこのカリアが進めている
実験なんですけどあることからですね
政府の目に留まり禁止されるようになってしまいました
するとですね
ロビンはまた元の状態に戻っていき
ちょっと以前のようにですね
父とこの二人の生活に戻っていくのかな
と思われて
父は何か新しい方法で
ロビンを安定させなくてはいけないかな
と思っていたところですね
ちょっと話がいくつかあって終わっていくという
流れになっています
ざっと話したんですけど
これですね結構長い小説なので
アメリカの政治のこと
30:01
天文学地球外生命のこと
研究者の立場とか結構いろんな要素が
描かれるんですけれども
先ほども前段でお話しましたが
リチャード・バワーズこんなあたりをですね
話すことなく繋いでいく本当に力量があるので
読んでいて非常に面白かったですね
でやはり内容が非常に高度な
内容も入ってくるし
知的な話も入ってきます
このあたりはですね従来のリチャード・バワーズの
持ち味が本当に生きている部分で
期待を裏切らない良い説だったなと思っています
という感じですね
話はやっぱり聞くと
ロビンの話だなってすごい思いましたね
そうだよね
主人公はお父さんCOなんですけど
これはロビンの物語なんだって
もちろん親子3人の話ではあるんですけどね
じゃあちょっと
ざっと印象的だったところを
ちょっとお伝えしたいなと思うんですけど
細かく小というかなんだろうね
なんか細かく分かれてるんだよね
結構最初の一文が
なんかちょっと太字になってて
そこで結構なんか印象的な言葉とか
結構出てきたりすることが多いんですけど
名言が結構多いなと思ってはいるんですが
早くもですね
9ページの終わりに
めちゃめちゃいい文章が出てくるっていう
これ読んでた時に早っと思ったんですよ
なんでこんなにいい文章すぐ出してくるんだろう
と思ったんですけど
ちょっと読み上げますね
妻なら医者とどう話せばいいのか知っていただろう
完璧な人などいないと彼女はいつも言っていた
でもね私たちはみんな
完璧からの外れ方が素晴らしいのって
完璧からの外れ方が素晴らしいって
もうなんかこのロビンを一言で
伝えるような文章が最初に出てきて
なんかすごい
ここだけでだいぶ興奮しちゃいましたね
早い
いいねって言ってますね
ちょいちょいね
アリッサの言葉とか
COの字の文とか
いい言葉が多い作品だなと思いましたね
確かにその
人物のセリフがすごくやっぱり
いいですよね
印象的だったのが
この小説の序盤にですね
ロビンがフェルミのパラドックス
というのに夢中になって
考えるシーンが
あるんですけども
そこのお父さんとのやり取りというのは
非常に面白いなと思いました
ロビンがどういうことに
夢中になっていたかというと
宇宙にこれだけの時間と空間が
ありながら地球以外に
誰もいないように
見える他の生命が
いないように見えるのは
どうしてかという問題ですね
問題に対してロビンはすごく
いろんなことを考えていくんですけども
そこでロビンもですね
一つ地球に流れている
時間の速さと
他の生命の時間の速さが
かなり違っているから
だからそこに気づくことができないんだ
というですね
案を考えるんですけども
そこに対してお父さんが
お父さんもいくつか答えは
答えというかですね
仮説ですねいくつかあるんですけど
その中の一つでお父さんも持っているものがあるんですけど
ただそれが結構悲しい話なんで
ロビンには伝えなかったというのがあって
それが動物園仮説というもので
これもなかなか面白くて
33:01
そういった
宇宙の生命体がすごい発展していって
知能もものすごく優れていって
そうなるとですね
ちょっとそのノスタルジーを
今度は求めることになって
というので
この地球みたいな
ノスタルジーあふれる生命を
作り出そうといって
動物園の森の中の動物みたいな感じで
作っちゃうと
だから地球は他の生命体と
触れ合うこと
それを見ることとかもできないというですね
そういう動物園仮説というのを
お父さんは知っていたけど
でもそれはロビンにはちょっと悲しいから
言わなかったというですね
だからそこの一連のやり手のところ
すごいその仮説自体面白かったですし
個人的には
こういうの好きな話なんでちょっとワクワクしながら
読んでましたね
この辺りのね
知的な話は面白いですよね
そうですよね
なんかこういう
宇宙とはなんだみたいな話とか
あとは僕はやっぱり
お母さんのアリッサという
人物に惹かれたんですけども
特にそのアリッサの中でも印象的な
シーンが本だと
123ページになるんですけども
すごくこの人の
意思の強さを表しているエピソードが
あってですね
アリッサがですね
基本的にすごいハードスケジュールで
動物保護の
団体というのかな
動物保護だけじゃないんですけど団体の
責任者をやっていたんですけども
引き継いだ後の
責任者がですね
本来は自分がやらないといけないのに
その仕事は
自分じゃなくてもっと下の人間が
やるべきだって言ってですね
自分の役割を果たそうとしないと
そういうやり取りをしている間にも
アリッサが自分で行くわって言って
それ何かというと
本当に冬場の
すごい氷点下の中で
シェルターに保護されていた
犬が200匹くらいかな
ちょっと追い出されるような形になって
ちょっと居場所がなくなると
それを保護
どうするのかという問題で
アリッサがすごい
それまで体調が悪かったりとかですね
いろんな問題が他にもあったんですけども
後引き継いだ責任者が
動こうとしないんだったら
自分が行くって言って
自分で車を運転して行ったとかですね
この辺りもすごい
アリッサの意思の強さが現れていて
すごい人物だなと
というのは
お父さんがそこを回想するという
話で
ちょっと印象的でしたね
すごいよねこれね
今ちょっとざっと読み返しちゃったけど
アリッサすげえなって思った
アリッサのエネルギーというか
活動力というか
1日1日
死ぬ気で働くというか
死ぬ気で問題に立ち向かっていく
というこの姿勢が
すごいなと思いましたね
あとこれはロビンの
話なんですけども
僕もちょっとこの話の
途中あたりですねロビンが
36:01
治療を受けて
カリアの実験を受けて
だんだん治療訓練によって
状態が良くなって
いったというところでロビンが
それまで絵を打っていたんです
絶滅危惧種の動物の絵を描いて
その絵の売り上げを
環境
動物保護団体に寄付しようというので
学校では売れなかったんですけども
とあるマーケットに出展したら
飛ぶように売れて
売上が
全部で1000ドル
売り上げて結構な
額になって
ロビンとしては1000ドル
動物のために寄付できると思ったら
やっぱり
環境保護団体が実際に
そこから動物に対して使う額というのが
8割ぐらいだったんですか
買うのが
1000ドル寄付して7割は直接的かあるいは
間接的に
生物の保護のために
使われると
ただ3割は使われない
という事実を知って
しかも寄付を募る
やり方がちょっとその
いやらしいやり方で
あといくら寄付したらスポンサーも
そこに上乗せしてこれだけ寄付
しますよという
案内があってロビンからすると
いやスポンサーお金持ってるんだったら
他人の寄付を
ありがね全部寄付
なんで使わないんだって
ロビンがそこで
大人な世界というのかな
そこに対してちょっと怒りを
見せたシーンがあるんですけども
何が印象的だったかというと
ロビンが
治療を受ける前はそういう時は
怒って暴れるというのが
してたんですけども
ただ今回は環境保護団体に
ただ寄付をしても
一部のお金しか使わないんだったら
どうやったらいいんだろうこれからという
今後の行動計画を考える
というところに意識が向いて
このロビンの変化というのは
小説読んでいて
すごい大きな変化が起きたなというのは
感じましたね
そうですね確かに
本当にロビンの視点から見ると
大人問題だらけだという
語られるから
うーんと続いてしまうところがたくさん
多いんですけど
ロビンが持つ疑問というのは確かに
今の大人からすると
なかなか疑問に思わないことも
でもね
ロビンからすると疑問に思うという
そうですよね
ちょっと発動させられますよね
最後にですね
ラストの独語館みたいなことをちょっと話して
終わりたいなと思ってるんですけど
最後に語られないところで
話してみるとですね
いやでも私は
読み終わった時結構放信しちゃいましたね
もうすげー
よくて
最後のね何ページだろう
10ページないくらいかな展開がね
すごいよくて
よくてっていうかちょっと辛いところもあるんですけど
読んでいて
何とも言えない気持ちになりましたね
人間ってちっぽけだなって思ったし
孤独みたいなのすごく感じたし
39:01
僕も
ラストはちょっと突然終わってしまったっていう感じは
やっぱりあってですね
突然というかね
もっと続いてほしいなっていうのは正直思いましたね
もちろんラスト10ページくらいの展開っていうのは
ここでは言えないことなんですけども
それがあったとはいえ
もうちょっとね
小説として続きがあったらどうなるんだろう
っていうのは思いましたし
なるほど
やっぱりあれですね
最後読むと
方針状態になるって本当にわかりますね
そうですね
小説の中の世界が抜け切らないというかですね
ストーリーはもう終わっちゃってるんですけども
ただ
かといって
すぐに
現実にも戻れないような
そうですよね
何とも言えない気持ちがありましたね
これ読み終わった時さ
これは多分そういう意味なんじゃないかなって思ってるんだけど
表紙
表と裏でさ
裏だと鹿が残されててさ
鹿だけになっちゃってて
星の数もちょっと減ってる感じが
あるんだよね
これって多分
仕様なのかなと思ったりして
この鹿は
ちょっと思ったりして
すごい暗示が
裏表紙ちょっと見ながら
重い
ぼんやりしちゃった
やっぱりこの地球にいる生命って
本当に多種多様なんですけども
裏表紙ポツンと鹿だけが残ってると
なんかその
人間だけが最後
ポツンと残されてるような
そんなちょっと寂しさっていうのは
裏表紙感じますよね
じゃあこんな感じで
非常に
割と私は今回
多くの人に読んでもらいたいと思ってるんで
一回ここで紹介切りますが
興味があった方はぜひというところで
テーマトークの方に移っていきたいと思います
テーマトークなんですけど
ちょっと今回
何について話そうかなって思って
結構重めにいくとですね
大切な人が亡くなった時に
その記憶を追体験できるならするかしないかとか
地球が滅んでしまったらとか
その辺りの話もできる作品なんですけど
多分割と重めの話が
続いてるはずだと思うので
ちょっとライトにですね
感動作に出会ったらどうなるみたいな
軽い話をしてみたいなと最後ちょっと思って
軽めの設定にしました
とはいえさっきちょっと俺話し通り
ぼんやりですね
ストーリーのことを思い返したりとか
最後のシーンにちょっと余韻のようなもの
なんか味わっちゃいますね
なんかこの感動にも
いろいろあるかなと思っていてですね
なんか映画で
泣ける映画を見たとかとは
ちょっと違う気がするんですね
リチャード・パーズの小説とか
海外の本当に長編を読んだ時に感じる感動
本当にこの長編小説とか読んだ後に
なんかね残る感動は
なんか泣くとかどうかとか
もう全然ちょっと違ったことかなと思っていて
でもなんかそこにずっとなんか縛り付けられる
という感覚ありますね
42:01
現実になかなか戻りきれないというか
本当にそれは思う
特に今回まどい星はあれだもんね
本当現実のことがなんかどうでもよくなるというか
この物語に浸ってしまった上で
しかもこのテーマで物事見ちゃうと
マジでこの些細なことで
仕事とかもそうだけど
これ全然地球の役に立ってないなみたいな
なんか考えちゃうし
やっぱこの長編小説読んでて
この世界の中に浸れるっていうのは
本当いいですよね
そうですよね
このまどい星の親子は本当に
すごいリアリティー感じたんで
そこに対してやっぱりすごいね
ちょっと気持ちが入り込んでしまったので
そこまで気持ちが入り込むと
やっぱりその親子が
そうですよね
意思とかはですね
やっぱりちょっと自分も影響を受けるところあるかなと思うんですね
いや本当ね
大地さん言ったみたいに
確かにそうですよね
今のこのままでいいんだろうかって思うところとかって
ありますよね
そういうのはやっぱ
頭がちょっとそこに向くかもしれないですね
感動作に出会った時って
確かに
その小説とかその人物が持っていた意思を
ちょっとそこに影響を受けて
考え込んでしまったり
っていうのはあるかなと思いますね
でもなんか結構感覚としては
自分は結構
浸れる映画を見た後とかも
同じような気持ちになるかも
映画館出た時の
方針状態に
そうですね
今回結構近かったから
そうですね
今回確かに結構映像的ですもんね
そういうイメージもありますし
やっぱりグッとこの本の中に入って
受けた感じはしますね
年末年始に
これ読んだら
その後はどう
本当すごいゆっくりできる日に
読み終わったんですよ
この日は読書で使ってもいいなみたいな日が
年始に1日だけできて
朝から読んで
一人でカフェで
読み終わったんですけど
なんか方針でしたね
年始
でもこれ多分仕事が忙しくても
グイグイ読んじゃったから
そういう意味では
あんまり年始のゆっくりできる時間に
読めた
プラスの要素あんまなかったかなとは
ただちょっと次すぐ
赤の時点をその日のうちに読み出してるんですけど
あんまり最初頭入ってこなかったのは
赤の時点の最初の方がね
入ってこなかったのは
この惑う星のせいかもしれない
順番がね
逆の方がよかったですね
全然入ってこねーと思ったもん
読んだ後はそうですよね
こういうの読んだ後なかなか次いけないですよね
うーんある
なかなか次いけない
ソースある
逆にあのー
全然違うけど
JR
ウィリアムギャレスか
JRとか読んだ後は
他の本が軽すぎて
45:01
すげー勢いで読めたけど
物理的に軽い
物理的にも軽いし
こういうなんかね
グッと影響を与える本はありますよね
そうですね
あれかな
こういうのに出会った後どうなるってなったら
もうどうもしないというか
そうだね
何もしないのが
確かに何もできないね
あれだよお酒飲むくらいしかできないよ
そうですね
今回はね珍しく答えてたんじゃないですか
何もできない
逆に言ってやると何もできない
そうですね
じゃあ最後いつも通りどんな人に読んでもらいたいか
感想を交えながらお伝えしたいと思います
私の方から行かせていただきますと
リチャードパワーズはですね
武道会に向かう三人の夫で有名だと思うので
これ読んだことある人
手に取ったことある人は結構多いんじゃないかなと思っています
もしかしたら結構
読みにくいという印象を持っている人がいる
かもしれないなと思ってまして
まだちょっと私武道会に向かう三人の夫
読み終わってないんですけど
読み終わったらですね圧倒的に読みやすいです
かつですねテーマとか要素が結構濃厚なので
この入り口のハードルの低さに比べてですね
読語感とか
読了した時の
この読書体験がですね
めちゃめちゃいいので
本当に素晴らしい作品だなと今回思いました
ちょっとお値段は高いんですけど
ぜひともですね
これは多くの人にトライしてもらいたい一冊だなと思っております
僕も読みやすくて
ハマると一気に読める小説だと思いましたし
やっぱりこの小説が
もたらしてくれるものっていうのは
読者によって感じ方はだいぶ
違うんじゃないかなとは思っています
これを読み終わった後
どういうことを考えたりするかっていうのはですね
人それぞれだと思うので
そういったのをですね
読書会とかで話し合ったりできると
すごく楽しそうだなと思いました
そういう意味では
読んで大地さんとこうやって話せて
今回もいい経験ができたなと思いました
やっぱり人間とは
地球とは
考えさせられる小説だと思うので
多くの人にとって
おすすめかなと思います
しかもリーチャード・パーズ
読むの大変そうと思っているんですが
これだったら
なんとかいけるんじゃないかなと
初めて読む人にはですね
読みやすいのかなと思いますので
おすすめです
そうですね
武道館に向かう三人の能府を読んでいるって思うんだけど
なんかやたら主張が激しいんだよ
テキールとか書いてるけど
いやなんだろうな
オーバーストーリーの時も若干感じたんだけど
惑う星はあるんだけど
なんかだいぶ抑えられているっていうか
これすげえ原稿が難しいから
ちょっと武道館に向かう三人の能府読み終わったら
感想お伝えします
そうですねちょっと教えてください
ヴァンガー編とかで
あと読書会もしあれですね
できたら夏ぐらいまで見て
やってもいいかもしれないですね
そうですね
次回予告して終わりたいと思います
48:01
次回はヴァンガー編となりまして
お便り紹介会となります
たくさんお便りいただいておりますので
読み上げさせていただきますので
ぜひ1月の21日までかな
お便りいただいた方は楽しみにしていただければなと思います
番組の最後になりますが
メルマガ会員を募集しております
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無料版はですね
毎回のエピソードで長すぎた部分をカットして
音源を配布しています
もっと我々のエピソードが聞きたい人のためにやっております
有料版はですねサポーター特典という形になっておりまして
我々の日記のような編集講義を毎週お届けしております
詳しいことは番組概要欄に記載しておりますので
気になった方はですね確認ください
では番組の感想やリクエスト
またこのラジオを聞いて紹介された本を読みました
読み返しましたがございましたら
ハッシュタグそろとびねこたちをつけて
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ツイッターやインスタのDMやリプライなどでお待ちしております
またお便り募集してますので
ぜひぜひいただければ
いつかまた紹介しますので
いただければと思います
それではこの番組気に入っていただけましたら
積極的に拡散共有していただけると助かります
ではまた来週
ありがとうございました
49:04

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