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2022-09-19 53:03

第94回 なにがあれば家は家になるのか 「その丘が黄金ならば」C・パム・ジャン 著

【今回の紹介本】

■『その丘が黄金ならば』C・パム・ジャン 藤井光訳 早川書房

なにがあれば家は家になるのか

ゴールドラッシュが過ぎ去った黄昏のアメリカ。
父と母を失ったルーシーとサムは父の亡骸を葬る旅に出る。
ある移民一家の、居場所を求める放浪を描く。

全米図書協会が選ぶ「35歳以下の注目作家」のデビュー作を紹介します。

是非お聞きください!

【番組内で紹介したトピック】

■『その丘が黄金ならば』C・パム・ジャン 藤井光訳 早川書房

https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015160/

【ゲスト出演しました!】

K-BOOKらじお #11

https://open.spotify.com/episode/3y1Ks3uqLpIAZpDymRaoCq?si=810d18e6e04542dd 

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【文学ラジオ空飛び猫たちを初めて聞く人向けのnote記事】

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案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ

京都の祇園で本の話ができるカフェを運営する「羊をめぐるカフェ」のミエ

文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、

読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます!

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#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブック

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文学ラジオ 空飛び猫たち
何があれば家は家になるのか ゴールドラッシュが過ぎ去った黄昏のアメリカ
父と母を失ったルーシーとサムは父の亡骸を葬る旅に出る ある移民一家の居場所を求めるホールを描く長編
その丘が黄金ならばをご紹介します どうも皆さんこんにちは文学ラジオ空飛び猫たちです
この番組はいろんな人に読んでもらいたい いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに文学と猫が好きな2人がゆるーくトークするラジオ番組です
お相手は私小説家好きのカイのダイチと羊を巡るカフェのミエの2人でお送りします 文学のプロではない2人ですが東京と京都をつないでお互いに好きな作品をそれぞれの視点で
紹介していく番組です番組概要欄に詳細情報を記載しているので初めてお聞きになる 方などそちらを見ていただけるとありがたいです
今回紹介するのはシーパムジャン超のその他が黄金ならばです 藤井光さん役で早川書房から2022年7月に出版された本になります
はいいやーこれとにかくですねあのめちゃめちゃいい作品でして 良かったですねねうんこれはちょっとやばいのでどう説明できるか
こうちょっと不安がいい本なんだけど難しいなぁと思ってるんで どうしようかなと思ってますねで多分個人的には今年ベストになりそうな
あベストワンになりそう大すごいってます 理由は多分いくつかあるんですけどまぁえっとこの小説の良さみたいのが結構詰まって
いて なんか自分がも好きなこの小説の良さみたいな素晴らしさみたいのが詰まってる一冊
なと思ったのでもうちょっとこう ベストになりそうだなぁと現段階9月入った段階では思ってます
確かにね僕もこの本を注目もともとしていたんですよ まあそれが帯にコーマクマカーシーとトニーモリスンを彷彿とさせるという言葉が書かれて
いてですね まあコーマクマカーシー好きな自分としてはこれがすごい気になって
しかも逆も藤井光さんなのでこれはなんかすごい 自分好みな小説なんじゃないだろうかと思ってですね
今回読んでみたんですけどもやっぱり僕の好きなタイプな小説で良かったですね なんかねこれちょっと
厳しい世界なんか生きるか死ぬかの世界がね 描かれたりしてるんですけども
それが読んでると逆になんかちょっと気持ちがだんだん なんかそこに入り込んでいく感じがねすごいあってそうですね
03:02
まあ厳しい世界もあるけれどなんだろうな なんか個人的な自分はこの人の書き方が好きですね
作者の
そのもの だからまあちょっとこれ後で話したいけどこの人が描くこういう厳しい環境じゃない
小説もすごい読んでみたい すごく才能のある作家だと思うんですよね
確かにこの人の小説読んだ感じだともっといろんな幅広い小説を書けるんだろうなってねすごい思いましたし
すごい人だと思いますねじゃあちょっとこの流れで作者についてちょっと話したいと思います このシーパムジャンっていう方なんですけれども1990年生まれの若手ですね
30代前半かなまだきっと北京で生まれてまあその後アメリカに4歳でわたり 18歳になるまで10回も引っ越しを繰り返しながらアメリカを転々とした経歴を持っているそう
ですで全米図書協会が選ぶ35歳以下の注目作家の中の5名に選出されており 今後の活躍が注目されているという作家の方です
この作品その他が黄金ならばはデビュー作でして発表直後からかなり評価の高い一作で ございます
この作品って2020年のブッカー賞の候補にも選ばれてるんですよね だからそれがデビュー作でっていうのがでまためっちゃすごいなぁと思うんですけども
それだけ昇華されているっていうことですからねうん すごい作家ですよねこれで間違いない感じがしますねうん
そうですね 人ねこの後どうなんだろう本当この後がどんな先に出してくれるのか気になる
坂ですねうんじゃあちょっと紹介はこんなことしてあの我々のど真ん中な その他が黄金ならば具体的に行きましょうかそうですね
ではまずあらすじをこれがですね本の裏表紙から引用させていただきますとゴールド ラッシュが過ぎ去った
黄昏のアメリカかつて黄金が埋まっていたこの土地を今は乾いた金色の草だけが追っている 炭鉱の街で暮らす中国系移民一家の子供
11歳のサムと12歳のルーシーは明け方に父が亡くなっていることに気づいた 母を数年前に失った2人にはもう居場所はない
だから町から逃げ出し父の亡き殻を葬る旅に出る 現実的で協調性を重んじるルーシーと本邦で自らの信念を貫こうとするサム
2人で始めたはずの旅はやがてそれぞれの居場所を問うものへと変わっていく 現実と幻想歴史と神話を織り交ぜながらある移民一家の喪失と再生を描く長編
となっていまして物価証拠報ですしオバマ元大統領が進める一冊としても pr されている
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なりますね なぜかあの定期的に現れるオバマ元大統領が進める一冊ですね
あの3体の時もですねこのオバマ大統領がもう13とかですね 結構あの方も大統領がすごい
を読書家でしかめっちゃいい本をね 推薦してくれてるんで今回も間違いないだろうと感じですねそうですね
そうですねあとちょっとこの本を読むにあたっての特徴的だったのがの たまにあの人物の会話の中で中国語がそのまま出てくるんですけども
ちょっとそれがどういう意味かわからない時とかあるんですけどもそのあたりは全然 大丈夫で気にせず読んでいけるようになっています
もしですねこの本に興味があって読もうと思っている方はこれから呼ばれる方も中国語 が突然出てきて戸惑うところあるかもしれないんですけども
そこはもう気にせずにどんどん読み進んでいって大丈夫なので だからちょっとそれをですね最初にちょっと補足でお伝えさせていただきました
ちなみあの解説で藤井しかるさんもあえてそのまま中国語は表記したというふうに書いてい まして失格あるところかもしれないんですけどまぁ気にせずにっていうのですね
ちょっと知ってもらえたらなと思いますなんかね気になっちゃう人は気になっちゃうかもしれない けど
でも前後の文脈から判断どんなこと言ってるのかなみたいな判断はできたり そうですねそうですね
あとにとにかくね次読んでいけば全然大丈夫かなと思いますので ではですねちょっとこの作品の魅力のところを話していきたいなと思いまして
全部であの3点あるんですけどちょっとまず最初がですね この作品の持つ世界観ですねこれもですねなかなか独特と言いますか
まず舞台となっているのがゴールドラッシュ後のアメリカというですね これが場所としてはアメリカ西海岸のカリフォルニアあたりと思われるところの年代が不明で
架空の都市ですね架空の世界というか架空の都市というところが設定されています 小説の中ではですね
xx 62年から始まるんですけどもこれが1962年と読むこともできるし 未来の話とも読むことができるというですね
まあちょっとあの北都の県のような年代の設定のされ方なんですけどちょっとそういう ですね
ゴールドラッシュ後のアメリカということでえっと炭鉱の街ですね この舞台となると炭鉱の街で取り残された主人公
一家の話になるんですけども主人公一家というのが周囲から孤立したところがあって 自分たちの居場所
夢見ているというですねそういった話になります 主人公一家といったものですね
またちょっと後で話が出てくるんですけどももうお父さんとお母さんはいなくて子供2人ですね 子供2人がどうやって生きていくかというですね
まあそういうなかなか厳しくもあるようなそんな世界観ですね そうですね
09:02
ちょっとこれはちょっと物語のあれにも関わっちゃうからなんですけど結構 この描かれている世界観というのは我々のこの日本で現代生きている感覚からすると
かなり遠いのでちょっとイメージしにくい部分というかあるかなとはちょっと思いました あとこの2人がやっぱり移民でまあ中国から来た
いうようなイメージなんですけどなのでちょっと違う文化を持っていたりするのでこの まあこのさらにアメリカとは違う文化を持ったりするのでなんですかね結構その最初
この2人の生き方というか感覚みたいな結構理解できなくてなんか落ち着かないまま 戸惑ったまま50ページぐらい読んでたんですけどでもそれが結構
自分は良くてこの感じなんだろうみたいな なんかすごいいい意味でもやもやしながら読めるっていうかそういうのがあって
なんかすごく引き込まれた この世界にすごい引き込まれましたね最初冒頭から
なんかすごい上手いなって思いました ここねこの最初読み始めて思ったのは
コウマクマカーシーという作家の越境という作品があるんですけどそこにすごく近い ものがあるなというのは感じましたねちょっとその時代に取り残された人たちが
しかもそれはまぁちょっと子供を2人になるんですけどもお父さんがなくなってしまって そのお父さんの亡骸を馬に乗せて子供2人で旅をするんですけども
それがですねあのコウマクマカーシーの越境という小説でもやはりその主人公の少年が ちょっとその途中で亡骸と共に旅をするという一幕があるんですけども
なんかねそことすごく通じるようなところがあって でもちろんそういう状況に置かれるというのがですね
本当にもうあの今の世界ではありえないことでものすごい遠い 自分たちのいるところが遠い世界の話と思えるんですけどでもなんかねわかる
わかりますね僕もこの感じがやっぱりたまらなくてやっぱり読み始めは本当にこの作品に 引き込まれましたね
なんでしょうね比較的海外文学読み始めるときちょっと入りにくいポイントだと思うけど冒頭って 馴染む
でもなんか馴染まないのに読めるっていうのが結構自分としてはすごい感覚として良かったですね 何だろうな
なんか最初よくわかんないかやっぱ30ページぐらいの時に読み返したりすることあるんですけど これはそういう感じじゃなくてなんかモヤモヤしながら先気になるみたいな
そういうのですごい読み進められましたね あとこの父の亡骸をなかなか埋葬しないこの2人が何なんだろうっていう
冒頭があってそれはちょっと後にこの2人の文化のやり方があるんで 明かされる部分ではあるんですけどというちょっと世界観は非常に魅力的ですよね
もう一つこの作品の魅力としてですね この主人公たちというのが移民一家
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中国からの移民一家になるんですけども移民一家の家族を物語る構成力というですね 点ですね
これどういうことかというと小説としては父と母が亡くなった後から物語始まっていくんですけども
ただ父も母も子どもたちにとって存在が消えるというわけではなくてですね
時折両親の言葉とか両親とのエピソードとかっていうのがこの作中でどんどん入ってくるんですけども
それが子どもたちの記憶なのかの幻覚なのかよくわからないようなですね すごい曖昧な含まれ方をしていて
子どもが主人公なんですけどもでどう生きていくかという話ではあるんですけど
ただこの小説の構成ですねそれが過去を描いていてこの小説自体がだんだん家族の物語になっていくというですね
このちょっと構成というところもすごく巧みというかですね全体では四部構成なんですけども
僕ちょっと読んでて思ったのが一部と二部というのは現在進行形で
だからその読んでいてなんとなくわかるというかですねこういう話なんだなぁと思って読んでたんですけど
3部4部の展開が結構ですねすごいと思いましてまさかまさかこうくるとはというですね
ちょっとそんな驚きがありましたね そうですねいやこの構成は本当すごくて
なんだろうなこの作品絶対すごいなこの構成なんですよって一部でこう見せておいて 2部でこう語って3部と4部でなんすか一部と2部を補足してきながら
最後展開していくっていう大枠だと思うんですけどここがこの構成を練っている段階が多分相当 かなり時間をかけていると思いますし
やっぱりなんでしょうね構成が良い作品って読んでてもただこう乗っていけるというか まあそういうところもあるんでこれは本当すごい良かったですね
扱ってるテーマも家族や生き方っていう重い部分を扱ってるんでうまく話そうとすると なんかちょっと誤解を生んでしまいそうな感じもあるんですけど
いい小説ってなんか無駄がないものだなっていう印象があるんですけど これで言うとでもなんだろうなすごく読者のかどう読むかを考えて書かれている
小説だなと思っていてそれに対して非常に無駄がないなって思いました あの物語としてはこうすごくスリムなわけでもないし
いろんな枝葉があるしでもただやっぱりこの家族とかこの2人ですね このサムとルーシーをの生き方
どこに居場所を見つけるかみたいな ところをすごく重点的に描いていてそれはぶれなくてでも一瞬一瞬彼らがどういう状況に
置かれているのかどういう感情を抱くようになるのかっていうのをそこはもう 過不足なく描いている感じはあってなんかすごくまとまったんですかね何だろうなまとまった
15:00
言いたいんだけどまとまった印象を持つ小説なんですよね
この辺りは本当構成が上手いとしか言いようがない そうですよね
伝えるのが難しいな
魅力のですねちょっと最後3点目で言おうと思っていたのが文体の話でですね
でこれがちょっと構成とも関わるかもしれないんですけども文体がですね なんて言うんですかねちょっとその詩的な描写で書かれていたりしてですね
詩的な文章ですね詩的な文章で書かれたりしていて だからそのよくある小説の書き方とは若干外れているところもあったりするんですけども
それなのにねすごく上手い構成で作られていたりしてその辺がすごい センスなのか何なのかなんかこの作家の魅力かなぁとは思ったんですけども
で文体のところで言うとすごく現実的なことを書いているのに 神話的に読めたりするっていうところがですね
そこがちょっと場面場面で詩のような文章が使われていたりですね で結構現実というのが冷酷なもうそういう世界観なのでそれがですね結構ドライに書かれたりしているんですけども
その辺もですねすごく淡々と生きる死ぬみたいな部分がですね 本当淡々と書かれたりしているんですけどもそれがですねこの作品の中のこの世界観とですね
すごくマッチしているなというのを感じてすごくですねこの描写力というか文章も素敵だなと思いましたね
うんうんうんいや本当そうなんですよね あの端的に言うと本当詩的な文章っていうのに集約されちゃうんですけど
でもなんかこの読んでいてこのイメージの伝え方というか 過不足ない感じがすごくあってこれ構成も一緒なんですけど過不足なさっていうの印象を持つのは
本当ちょうどよく文章文体が届けてくれるイメージが良くて すごい文章力だなぁと思いました
でなんだろうな構成は多分この作家のなんか論理的ロジック的な部分がすごく出てて
でもこの文体はすごくこの人の感性的なものがすごく出てて このロジックかける感性っていうのがこの本の多分大きな魅力なんだろうなと思ってるんですけど
個人的には多分もうちょっと感性爆発する気がするんですよねこの人 なんかこの本でも相当すごいと思うんですけどなんかもっと先がありそうな気がするから
多分私違う作品読みたいと思ったらそこなんですよね
この人はなんだろうななんかこのその他が黄金ならば多分構成の方に重点が置かれている気はする
でもこの人の何だろうこの詩的なセンス 多分結構抑えてるというか状況を伝えるためにとか
18:00
この主人公たちの感情を割とシンプルに端的に短く 伝えようとしていると思うんですよこの小説はだからなんとなく
詩としてこう見るわけじゃないからだけど 感性の部分はもうちょっとなんかの伸びしろって言い方あるとなんかすごく語弊がありそうだから
なんか言葉はすごく難しいんですけど ただなんか先がありそうな気がするんですよ
それが見たい
どうだろうとみえさんどう思ったかわかんないけどこの点は
ちょっと僕はねこの原文と翻訳がどこまで一致しているのかっていうのは全くわからなくて
ただ藤井光さんの役なのでかなり原文の持ってるイメージというかそこは再現されていると思ってまして
もっとそのこの作者の人の感性を全面に出した作品って絶対もうそういうのも書ける人だと思いますし
でこの作品に関してはやっぱりこのかなり世界観に合った文体で書かれているんじゃないかなと思っていて
まあそれをあのすごく藤井光さんの翻訳がなんかでもいい意味で淡々と書いていて
まあそれが読んでいるとなんか伝わってきたんですね
そうなんですよなんて言うんですかね読んでいてくどくないというかしつこさを感じないというか
だけどこの文章を味わえるというですねなんかそういうのがあってこれはね作者の人の書き方のうまさもあると思います
まあそれをやっぱり翻訳がすごくあのうまいことされてるのかなと思うねちょっと思って読んでましたね
何だろう例えば160ページのところでまあしよって言う 章部の中の章になるのかな
まあちょっとあれですけどまぁその区切りがあってそこの一行目が今新しい類の朝 っていうだけで始まるんですけど
この中すごく端的にこういうとこ全然いっぱいあるんで今たまたま ペラペラめくってあこういうところだよなぁと思ったところを言ってるだけなんですけど
今新しい類の朝っていう株足のない感じ でもただの朝じゃないし何だろうもちろん新しい類っていう言葉
チョイスは多分このどこまで原文から引っ張ってきてどこまでこの藤井光さんがこう 類っていうのを当て込めたかわからないですけど
でもやっぱりこのいうたったこれだけで伝えてくるものあるし もちろん前後のドミネカもあるんですけどこういうのがなんかうまいんだよな
あれですねなんかうまく言えたかどうかわからなかった
まあでもこのその他が黄金ならば完成がないわけじゃないんでもう完成かなり ねじ込まれている一冊だと思うんで
もうめちゃめちゃこの著者の感性味わえるんですけど 本当にこの文章力でこの世界観作っちゃってるっていうところが多いであると思うんで
もちろんそうなんですけどってさらにもっとすごい もっと爆発したものもこの作者やったらねまた書くんじゃないかなっていうその期待ですよね
21:10
なんかそう個人でやっぱこういう作家に今回出会えてなんかそういう すごそうだなぁみたいなの感じに入れたのもなんかすごくちょっと嬉しかった
ブーブー言っちゃったからちょっとストーリーいきますか で今回はこの小説4部構成なんですけど
1部と2部のストーリーをお話しさせていただいてまぁ3部と言えばまぁちょっと こういう感じだよぐらいにして今回終えたいと思いますでちょっとご興味持ったら読んで
いただけるとありがたいなと思いますじゃあ ちょっと第1部いきます第1話ですね
××62年ですねこれが19なのか18なのか 20のがちょっとあれですが××62年っていうところから始まりますでえっとあらすじにもあった
通りですね 父が死ぬとこから始まりますこの単行の街で暮らす中国系移民の一家
そしてその子供のルーシーとサムはまああらせですね その前の晩父が亡くなっていたことに気づきます
でここから小説が始まっていきますで2人はですね数年前に母を失っており もうこの町に居場所はありません
2人は馬に父の亡骸を乗せて町を離れていきます でこの父の亡骸を葬る旅に出ますで母の教えに乗っ取り
父を葬るには銀が必要で2人は銀貨を手に入れようとします まあこの銀貨を手に入れるためにですねなんか銀行強盗に近いこともやってしまったりするんです
けれどもまあなかなかちょっと手に入らず 父を馬に乗せたまま旅をし続けるという流れになっていきます
で特に父は何をするわけでもないのでどんどん腐っていって 宇治が湧いたりしていきますねだからその腐敗臭とともにあの2人は旅をします
この2人の旅って思う過酷ですね食料もないし安全な水も持ってません なのである日あの煮沸しない水を飲んだ
サムが山に倒れたりしますでも2人はあることからようやく銀貨を手に入れ 父を埋葬する場所を探し出しついに埋葬しますね
彼ら2人はこの後どう生きていくか話していきますがこの旅の間 2人はですね大きなへたたりができてしまいました
ルーシーはサムの自分勝手さが許せないし理解ができない 子供のままで暴露しながらも生きていると思っているサムをルーシーはよく思っていない
ルーシーは定住して落ち着いた暮らしをしたいと思っています で2人はスイートウォーターという町の存在を知りそこからあのそこに向かうことにします
がそこで暮らすのかどうかというのは2ではでは考えが割れています サムはもうこの2人だけで生きていけると思っているけれども
ルーシーはそんなの無理だと思っているので街で暮らしたいと思っています 第1部の流れはかなりかいつまりましたがこんな感じですでこの間に結構2人での
やり取りというのは会話からもですもねかなりヒリヒリしたものを感じ取りますし 単純に家族だから手を取り合って生きていこうみたいなシンプルな話ではなく2人の
24:05
感情というのは結構複雑に動いていきます で父と母の思い出のエピソードも挟まれていきこの家族の愛おさのようなをずっと感じ
ながら読み進めることになります 結構ですねこの家族っていうのは描かれるんですけれども
まあなんだろイメージする家族とはちょっと違うかもしれないなと思いましたね そうですねなんかこのルーシーとサムの子供2人が残されるんですけども結構ね
なんかその2人が正反対というか なんかサムがね結構お父さんに近くてちょっとねあの荒っぽいところがあって
ルーシーはお母さんに近いのかな ちょっと優しい人なんですけども
第1部読んでる限りは本当この2人本当どうなるんだろうってすごくなんか絶望感しかない 本当にそんな描かれ方で本当お金もないし何もないし家もないし
旅に出たもののどこに行き着くんだっていうのもねあるしいきなりもうあれですね僕は 第1部ちょっとこれはもうこの2人も本当いつ死んでもおかしくないなと思いながら
そうですね ではですねえっと第2部の話をしていきたいなと思います
今度は××59年とは第1部から遡ること数年前3年前ですね 状況としてはお父さんが単行の町で単行仕事で働くために
一家が引っ越しをしてくるところから始まります この単行で働く人が本当にも小さい小屋みたいなところを家として借りることができるので
そこで一家は生活することになります この時母さんが妊娠していてルーシーとサムはいるんですけども3人目の子供さんがもうすぐ生まれて
くるだろうというそういった状況です で一家は本当にお金がなくてもう貧しい生活をしていたんですけども
お母さんは妊娠もしているので肉を食べたいと肉を求めて本当に骨の髄まで 食べるようなですねなんかそんなやりくりをしながらあの生活をしているんですけども
で父さんがちょっとその仕事で給料ももらえるようになってあの借金とかですね 返済して家にもお金を入れることができて一家がだんだんですね
まともな食事を取れるようになってくると えっというところですでそうやってちょっと余裕が出てくるとあのルーシーとサムも
あの学校に通うようになりますでルーシーで特にルーシーですね がすごい頭が良くて歴史を教えているリー先生という人からその才能を認められ
ますこのあたりのですね ルーシーとリー先生との会話ですね
リー先生が才能を認めるところとかすごい読んでて気持ちいいところなんですけども リー先生はこのルーシーとの話の中で特にお母さんですね
27:03
お母さんがすごい特別な女性だと褒めたています でルーシーは学校に馴染んでいくんですけどもサムはなかなか馴染めないという日々である日ですね
学校で子供たちがカウボーイとバッファローの遊びをしている時に サムがバッファロー役になっていてそれが結構ですね
いじられていた まあいじめられていたような感じでサムはですね本当にも喧嘩っ早いというかですね
なのでまあすごい短期なんでまぁそこであのハサミ持ってる人がいたんですけどもそれ とって自分の髪だけをねハサミで切ってしまってでそれをちょうどその一番目のですね
リー先生が目撃していてサムを家に帰らせてしまうと リー先生はルーシーも現場にいたのでルーシーにも怒ります
まあそれがサムがハサミで髪を切るようなそういう暴力的なことをしていて その場にいたルーシーも同じように暴力性があるというか問題児とみんなしていたんですけども
ただですねルーシーはお母さんと一緒にリー先生に謝りに行きます その問題が起きる前にですねちょっとルーシーがこのリー先生の家で特別授業を受けさせて
もらうということになっていたのでちょっとですね 謝りに行くのと一緒に特別授業を受けさせてもらいたいというですねちょっとそのお願いもしに
なかなかですねここであのルーシーのがリー先生に弁解しようとしても聞き入れてもらえないんですけど まあそこでお母さんが巧みにリー先生に言い寄ってリー先生はですね
ここでちょっと和解してルーシーに家に入ってもらって特別授業をするようになるというですね ちょっとそういう展開になっていきます
でこっちにですねルーシーはこのリー先生の恩師である ライラ先生という人にも紹介されて3人でですねいろいろ議論し合ったり話し合ったりする
ようなそんな関係になってきます で一方であの家族の方なんですけどもお父さんですね
はある時から単行の仕事というのを実は辞めていて個人で金庫を掘り当てて 金を稼ぐということをやっていました
はそれでですねちょっと儲かるというのがですね お父さんもわかってですねサムと一緒にお父さんはいつも金庫を掘り当てる
というのをですね 2人でやってたんですけどもちょっとサムが体調不良の時に代わりにルーシーを金庫に
連れて行ってそうするとですね ルーシーがやっぱり頭がいいので持ち前の知性とか観察力とか
あと感性というのからそういうのでうまいこと金を掘り当てます でそうやってですね結構な額のお金を一家が稼ぐことができたい
いくんですけども ただですねこの町自体が単行の町でなんかその単行仕事をしていない人は
町にいられないもう出て行くというですね結構そういう厳しい縛りみたいなものがあって でお父さんが単行仕事を辞めた後も町に座っていたんである時ですね
30:02
もうここから出て行くというふうに言われます そこでお父さんはもうこの町を離れて引っ越しですね
そこではもう船に乗って海の向こうの土地 まぁちょっとアメリカを離れようというですね
で当初ですねこの引っ越しに関してルーシーは反対していたんですね まあそれはリー先生との特別授業が続いていて学校にも行きたいというのがねあったんです
けども ただ最終的にはマルーシー受け入れるというかななんか一家全員で引っ越しするということになります
ところがなんですけども引っ越しの途中に本当まだあの街から離れていないところで 強盗にあってしまいます
でそこでもう一家も資産をですねもうすべて 盗まれてしまってもうちょっと引っ越しとかですねおじゃんになってしまいます
でもうその後すぐの話ですある夜に母さんが出産をします で3人目の子供さんを産んだんですけどもただそれが資産でした
でお父さんがその亡くなった赤ん坊埋めに入っている間にお母さんもなくなっていた ということがわかります
でもその強盗にあってからお母さんがなくなるまでというのはもうわずか3日の間 なんですけども隣田に行くんですねもう大切なあらゆるものを失ってしまいます
というのがですねこの第2部の話になります お父さんがね単行で働くようになってからお金を稼ぐまでただ結局は資産すべて失って
しまってお母さんもなくなってしまうというところまでですね 第1部が結構子供の旅の話だったんですけども
第2部は家族の姿というのが描かれているそういう分になっていました これが一部から見ると過去の話なので一部でちょいちょい出てきたこの
父と母の話を結構保管してくれるし 父と母のそれぞれの持つ強さみたいなあと弱さか
みたいなところが見えてきてまでそれがやっぱりサムとルーシーに受け継がれてる っていうのをわかる部分でもあるのでこの2部ってのはなかなかこの物語で結構
重要な役割をになっているなぁと思いますね まさかお父さんが第1部やとですね結構ひどい人間
中の暴力的なところがあって子供たちも嫌がってるんじゃないかと思いきや 第2部を読んでいくとですねちょっと印象がまた
かかってくるところがあってこの辺の描き方ほんと面白いな 思いましたねそうですねまあもともとこのゴールドラッシュを見据えて引っ越してきたけどもうそこは
もうラッシュ後だったっていう街で 父は夢を見てきたけれどまでまだ夢を見続けてるしね
また他にいい場所があるみたいなでそれと母とこう 意見がぶつかったりするのとかよくねこのあたりを見るとなんか父の身勝手さ
もあるけどみたいなとこはあるけどねそうですね 父も身勝手なんですけど結構ただあのすごく教えるんですよね
世の中とはコーダーとか生きていくとはコーダーみたいなんですね そういうのが結構印象的なあと僕ちょっとこの第2部で印象的だったシーンがあって
それが166ページ7ページのところなんですけどルーシーが リー先生と特別授業をしているんですけどもそこで
33:09
リー先生の師匠のライラ先生を紹介されたときですね ライラ先生がルーシーすごく頭の良さそうな人だと
ただ道徳心はどうなのかと道徳は備わっているのかというのを気にするんです けどもそこでリー先生がやルーシーは道徳も備わってるし
大丈夫だと言ってでルーシーにある質問をするんですね でそれがですねリー先生がルーシーと一緒にもしば馬車で移動しているときに2人分の食料
しかないとで旅は1ヶ月したところで持ち物がなくなってしまうと で1年で最も暑い季節で川の水は汚くて飲むことができないとで次の町につく
には何週間もかかる さあどうするとそういう質問した時にルーシーがですね
牛糸を潰すと言ってその血を飲んで新鮮な水が手に入るまで進むというとですね 答えていってこれがリー先生が求めていた答えと全然違うん
だからルーシーはですねもうこんなの当たり前だろって今まで生きてきた この自分たちの生活スタイルだったらもう石潰すのは当然の選択だろうって言うん
ですけど リー先生はいや助け求めるのが当然だろっていうですねこの辺の感覚の違いですね
っていうのがもう一瞬で浮き彫りになってしまうっていうですね このシーンとかすごく面白くてまぁそこでですねルーシーが人に意見を合わせるのが大事だって
このやり取りを通じてねあの学ぶんですけども 確かにすごい印象的ですねこのセンテンスか
全部教わるって結構占めてる文章多くて結構好きですね 人に意見を合わせることを教わるごまかしを教わる恥を教わる
本当に上手いなと思いますね ルーシーはね基本的にすごい頭が良くてもやっぱ周りもよく見えてるんですよね
で何かあったらすぐにそこに適合できるそういうこの後ですね 3部4部と小説は続いていくんですけども
ちょっとここからはですねもうあんまり詳しくは話すずにもう本当にネタバレとかも ですね一切
あのなく本当簡単なつまみみたいなところだけを話そうと思うんですけども まずあの3部では過去が語られますそれはお父さんとお母さんの出会いの話なんですけども
まあ荒っぽいお父さんと美しいお母さんというのがどのように似合って結ばれたのか まあそこがお父さんがまあその自分とお母さんとのこの物語っていうのを
神話のように語り継ぐというですね まあそれが第3部なんですけどもこのお父さんの語りがすごく魅力的でもう第1部第2部とは
全然違うですねこの姿を見せていくんですけども この3部なんですまあ僕もすごい好きなパートなんですけど作品が本当奥深くまで落ちて
いくような感覚になるようなですね パートになっていてこれはですねもうぜひ読んだ人はですね物語っていうのを味わって
36:00
欲しいなと思いますねそうですねここはもう 父の語りのパートなのでよくわからなかった父の思いっていうのが割とこう我々に
読み手に示されるところですね で最後の第4部になっていきます
4部というのは5年後から始まるんですけども 17歳になったルーシーとサムですね
まあその2人は自分たちが求めるものを手にすることはできるのかと ルーシーとサムに居場所はあるのかというのがですね
描かれてるんですけども ルーシーもサムもなんて言うんですかね現実を生きているんですけどもだんだんそれが
その生きている世界が神話的に描かれるような印象があってですね ただそれが現実でもあるというですねすごくなんかもうねなんとも言えないこの
読みごたえがあって まあこれはですねもう本当の最後2人の育成っていうのを見届けてもらえたらなぁと思う
ような まあそういう第4部でしたねそうですねうん
まあ4部はもうちょっとあまり話すとあれですけどだいぶ展開とラストはほんとすごい いいんでそうですよね最初のとかすごいそうそうあのこれも
すごい意外性のある話がねから始まったりするんで ぜひまぁちょっと彼らのこの2人の5年後っていうのはねどうなるどうなっているのかって
最後どうなるかっていうのは本当に読んでもらいたいですね ちょっとストーリーはこんなところでまぁもうこの後はそんなに話す子
あれもないんですけどと際印象残った部分は少し話させていただきたいなと思うんです けど
私結構ですねずっとこの少数繰り返し出てくる何があればいいは家になるっていう 問いかけのワードがまあ字の文だったり
まあセリフだったりでたまに出てくるんですけどこれがね結構良いアクセントというか なっていてやっぱりこの2人父と母も含めてかこの一家が放浪している
旅の中でそしてまあ落ち着いたとしてもね ある場所の追差としても一体何があれば家は家になるんだろうっていう
この問いかけがすごくうまいなぁと思っていて結構印象的な使われ方をしているので まあテーマにも見せずに関わってきますし
すごくこのあたりがうまいなと思いましたねちょくちょく このワードが出てくるきますね何があれば男は男になるとかですね
何があれば〇〇は〇〇になるっていうねこれがちょくちょく出てきてまあ主に ルーシーとかサムなんですけども
なんか原点に立ち戻ろうとしているのがですねその問いかけで感じますし 確かにねうまい使われ方してるなぁと思いましたね
であとですねちょっと個人的にですねこのサムが父の語りだったり 父の語りを聞いていたサムが同じ
まあ実の語りをあの話す時があったり繰り返し話したい物語みたいな感じで物語を 語ったりするんですけどサムがその文章はねうまいんですよねなんか
このなんだろうなこのうまくまとまってて だから言い方あれなんですけどこのマズシーがちょっと特にサムとか
まあ父かも含めてそこまで頭が良くないのかなみたいな印象を持つんですけど この語りを聞くとなんかすごいなぁって思ってしまう
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だからなんだろう文字で物事を伝承しない文化を持っている人たちって ちょっとこの中国のこの方々のこのルーツはちょっとわかんないですけど
インディアンとか多分そうだと思うんですけど ネイティブアメリカかアメリカとかそうだと思うんですけど
多分洗練されていくんだろうなっていうのがなんかあって この物語を覚えやすくするためとか
なんかそういう匂いをちょっとこの語りから感じて そこも私もちょっと個人的にすごく印象に残ったとこですね
まあサムがねやっぱりすごいいろんな一面を持っている人かなと思っていて まあただ基本的にはね
かっこいいというかちょっと短気なところもありつつ あの男らしいところがねあってかっこいいんで
語りが上手さも確かにありましたね
サムはあれですねもう信念がすごいからね
そうですね なんかいつそんなのがなんか植え付けられたのかって思うくらい
本当にね子供の頃から全然変わらないんですよね あと僕はちょっと思ったのはこの370ページぐらいある
長い小説だったんですけども最後終わる時ですね ルーシーとかサムってまだ17歳16歳
もしかしたらそこから1年ぐらい経ってるかな ぐらいなんですけどもこれだけの過酷な旅をしてきて
本当にあのこのラジオでは触れてないんですけども ルーシーもサムも相当やばい状況になることがあるんですけども
まあでもですね人生は続いていくというかですね小説の終わりっていうのはこのルーシーとサムにとっては人生のまだ実は始まりなのじゃないかなと思うようなですね
ところがあってこれだけ長い話を読まされてでもまだこの2人は17歳でこれからなんだって思うとですね
なんかいろいろ思うところがあるんですね これはもしかすると実はこのルーシーとかサムの出発に至るまでの話だったのかもしれないな
なんかいろんな囚われていたものからやっと解放されるとかですね だからいろんな読み方ができる本だったなというのは最後に読み終えてから思いましたね
そうですね確かに確実にこれはルーシーの成長物語ではあるんで ルーシーがこの第4部で気づくことがあるんですけどそれはやっぱりすごく良くて
ちょっとそこは感動しましたね 確実に成長というかもう大人になったなって思いますね
ちょっとそのとおりにしときましょうか じゃあちょっと最後ですねこの小説に寄せてテーマトーク話したいことがありまして
この小説に描かれる強さを自分に引き寄せるにはという話でをちょっとしてみたいと思っ ていますでなんでこの話をちょっと設定したかというと
この小説やっぱりどうしてもゴールドラッシュ後のアメリカそして移民っていう 文化的にも時代的にもちょっとやはり我々
現代できる日本人からは離れたことが描かれてるなとは思います でもやっぱりここで描かれているルーシーだったりサムだったり
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父と母の強さっていうのは普遍的というわけでもないのかもしれないけれども やっぱりちょっと1個抽象化すると何か自分たちのこの今の人生にも当てはまるんじゃ
ないかなぁとちょっと思ったのでちょっとどうやったらこの強さを引き寄せることが できるかなと思ってちょっと話してみたいなと思って設定しました
確かに読んでるとねだからなかなか今のこの社会でルーシーとかサムみたいな この一家の持ってるような感覚ってなかなか身につくことってないんだろうなと思いますしね
僕一つ思うのはこの一家全員に言えるかもしれないんですけども その社会に馴染もうというつもりがもう全くなくて
なんかもう自分たちが求める居場所っていうのはもうそこではなくてもっとあちら側という なんかもうここじゃなくて向こうでしか生きれないみたいなんですね
なんかそういうのがもう最感覚的なものか思うんですけども なんか根本的にそういうのがあってでそれはもうすごい頑固なもので売れることも絶対に
ないからまあそれがだんだん強さになっていったのかなと 思ったりしてですね
でじゃあ自分に強さを引き寄せるにはって思った時にこれちょっと悩みますね そうですねなんだろうななんかこの小説
でルーシーがマッシュ主役というか視点で書かれるので ルーシーの話が多いんですけどで実際ルーシーはこの中で父のこと母のこと
サムカのこと自分のこの家族のことを考えて自分の身勝手さみたいなものにも気づいたり してそしてなんか成長してくるんですけど
やっぱりこの彼らが置かれている環境っていうのはやっぱり過酷なので 例えば自分がこのことを家族とかに
対して感じることがルーシーのようなことを感じたことってがなくはないんです けど
でも10代では絶対気づけなかったし20代後半とか30とかわかんないけど働くよう になって自分で稼ぐようになってみたいな
で父は母はこういうふうに働いていたのかなぁみたいなのがちょっとわかる うん
中学校高校の時に見てた父とか母のことを思い出して自分が今社会人で悩んでる こととか
働く上で辛いなって思うこととかを照らし合わせると見えてくる部分っていうのは 多少慣れてもあるんですけど
それをルーシーはおそらく10代で見てしまっているので もちろん後まあ父と母と一緒に動きながら
二部の時何歳だろうだいぶ若い時に見てたりすると思うのでなんだろうな なんかこの感じはすごいなってちょっとなん
思いますねまあ時代環境がそうさせてしまうと思うんですけど っていうのもあるしあのそもそものこの環境を過酷な環境で生きていくために
手に入れた強さみたいなの絶対あると思うそれはもうなんか我々では絶対手に入れる ことができない
強さだと思うので これもなんかもしかすると今のこの社会ってなんかの求めるものは本当に何でも手に入り
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そうというかですね情報が多すぎて もちろん何でもね手に入るわけじゃないんですけどただ選択肢の幅が非常に多いと思うん
ですけども ただそこでがルーシーとかは結構ピンポイントで自分たちはこれだっていうのをですね
こうじゃなきゃいけないっていうのですね なんかもうブレずに追い求めていたと思いますしもちろんねその選択肢が全然ない中で
あのブレずに行ってたと思うんですけど逆に今のこの自分たちの置かれている状況が いろんな選択肢がある中でじゃあ
ルーシーのようにブレずに生きるかというとなかなか難しいかもしれないなぁと思うんで なんだろうな
この小説の中で何があれば家は家になるっていうところ ちょっとねやっぱりなんかね立ち帰っていきそうな気がする
だから家じゃないといけないんですよねもう なんかそう
一見家に思えるようなもの一見そうな幸せに思えるようなものでもそこに何があれば っていうのがそこがブレてたら多分ね
ダメというか あれじゃないですかもう強さを知ったテーマトークの強さを引き寄せるにはに戻るんですけども
何があれば家は家になるかっていうところの何があればっていうのがもう問い続けて それが答えが出てで今そうじゃなかったら旅をするしかないんじゃああ
なるほどね確かに見つけに行かなきゃいけないもんな そうそうそう
見つけに行かないといけないって言うですね その試練のような旅をしていない人間にそんな強さがあるわけないんじゃないかって言う
ですね うんちょっとこんな仮説が今生まれてしまいましたね
何があれば何なんだ何があればまあ家は家になるみたいな何があればみたいなのって 見つけなくちゃならないみたいな探しに行かなくてはならない
これがなくてはならないみたいななんだろう 強迫概念とまた違うけどやっぱり強い思いを感じますよねそうな人でこの小説の根底を
支えているのはそこかもな なんだろうこうあらねばならないとかこう強くなければならないとかこういう状態になければ
ならないみたいなのをみんながみんな持ってて4人がそれが衝突したりしてたんだろうなぁ そうですねしかもそれを答えが出て終わりじゃなくて
なんか手に入れに行くって言う そのフォート行為ですよねそこがそこがやっぱねすごいですよねなんか
いや自分ができてないことだなと思う 考えるっていうのはこちらすごくこの小説よく感じるんだろうなぁ
なるほどちょっとなんかちょっともう全然テーマトークにからちょっと離れちゃったけど なんかこの小説になんでこんなに惹かれているの子がちょっとわかった気がする
今話してようやくなるほど そうだきっとこの小説は中ちょっと読書家に向けかもしれないですね
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ああ確かにそうですね思ったのはうん 確かに確かに
いいですねこれ読んだ人同士でこういう話をなんかしたりだいぶ理解深まりますね 自分が何に惹かれたのかがた分かる気がする
いやーすげー小説だなぁ 最後感想とどんな人に読んでもらいたいかちょっと交えて話したいと思います
じゃあまず私の方からやっぱ話した通り空気感が独特なので日本の方から離れている 部分多少あると思うので読みにくさのようなものを感じるかもしれませんでも
なんかそれを含めて楽しめる作品だなと思ったのでちょっとそのあたり苦手だなと思った 人も手を出してもいいんじゃないかなと思います
なんかヒリヒリしたこの感じは他の小説はなかなか味わえないのでやっぱりこの素晴らしい 作品を読んでもらいたいなと思います
でなんかねどんな人に向いてるかというのはちょっと自分はなんかうまく言えないなと思い ました
どう生きるかっていうのが大きなテーマだと思うんですけどやっぱりこの今話した通り我々と 生きている社会というのはちょっと違うので
1個抽象化して自分に卑怯せる必要があるかなと思いますし どういう人に向いてるんだろうとはなんかうまく言えないなと思いました
やっぱりこの物語としてですねこの2人 社会や時代に翻弄される姿を見るとでもその中で自分というものを信じて
生きていこうとするところにはかなり強さをもらえる 小説なのでそういうのを好きな人には読んでみたらいいんじゃないかなと思います
そうですね僕は子供2人がすごく過酷な旅をするというこのシチュエーションがいいなと思いました あの子供のでそれでしかも子供の話かなと思いきや
だんだん家族の話になっていって緊張感絶望感というのは最初の方すごくあるんです けどもただ読んでいくとだんだんそれ以上に居場所を求める子供たち2人
それはもう一家4人の話ではあるんですけど この子供たち2人さらにこの一家の居住制が見逃せないものになっていって
なんかそこの読んでいてハマっていく感覚というのはすごく楽しかったです これですねあのちょっと本編で流れるかわかんないんですけどテーマトークを
話している中でちょっと気づいたことがあってですね 自分たちがない強さというのをこの登場人物
主人公たちというのは持っていたんですけども それって何だろうなぁって考えた時に自分の求めるものを解いているだけではなくて
作中ではですね何があれば家は家になるというですね まあそういう問いかけをですね常にこの主人公たちはしているんですけども何があれば
家は家になるでと言って答えが出て終わりじゃなくて何があればっていうのがわかったら それを手にするために行動するっていうですね
まあその旅に出ていくというですねだからそこにあのすごく惹かれたんだなというのですね あの感じました
やっぱり自分がないものがあるというですね なんかそうすごくそういう小説だなと思いました
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でこれはですねタフなもうすごくねタフな小説だと思うんですけども 読むとまあそのようにちょっと心にですね
迫ってくるものがあったので実はですねこれってでも今の社会生きてる人を多くの 人にとってもですね同じようにあのこの人物たちすごく大変だけどでも
自分たちにないものはあるなあっていうのがですね 感じれるかもしれないそんな小説だと思いました
いやすごいやっぱり今回はちょっと我々のど真ん中な小説でしたね 熱くなったかもしれません
いや良かったですねやっぱりちょっとラジオでこうやって話して気づけるっていうのが やっぱりいいですねうん
そうじゃあ次回予告して終わりたいと思います 次回はですね番外編をお届けしたいと思っていますで今のところ
本の読み方というテーマで話したいと思っているので我々が普段どんな感じで本を 読んでいるのかっていうのをちょっとうまく語ることはないですけどちょっとお伝えする
ような回になるんじゃないかなと思いますお楽しみにしてください で番組の最後になりますがメールマンが会員を募集してます
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です積極的に拡散共有してあげると助かります 山田来週ありがとうございました
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