実は初めて読んだ村上春樹作品で最初に読んだのは高校生の時ですね この主人公が15歳なんですけど結構自分の年齢と近い時に読みました
改めて読んでみてだいぶ読む時の状況とか年齢で印象が変わってくる作品だなぁと思って 今回ですねなんか一番この作品を理解できた気がします
だから多分まあまだちょっとつかめきれないとかあるんですけど読めば読むほど好きになる 作品なのかなと思っているのと4回目だったのがなんだかわかんないですけど下巻をですね
わけのわからないスピード読んだんですよね 3時間半くらいでスタバで読んだんですけど
ちょっとなんか集中しようと思ってスタバに行って1時過ぎぐらいに行ったのかな でこれ多分まあ読み切んなくて夕方家に帰ってまぁ最後そこだろうなぁと思ったら
多分4時前後ぐらいにね最後まで行っちゃったのかな 3時間半
はいはいはいわけわかんない500ページあるじゃないですか 文庫500ページ3時間半めっちゃ早いんですよね
時間の間隔がよくわかんなくなって 俺もいやまあまだ全然かかるかかると思ったらあ終わったみたいな
時間の間隔がちょっと狂ってましたね 下巻にあの時間の間隔関係ないみたいな話
あそうだね 完全にそっちの世界に行ってたかもしんないですね
行ったかもしれないですね 4回目ってことは何年ぶりになるんですか
高校の時に読んで大学の時に1回読んで 2年前にあのちょっと文明の学科の読書会があったんで参加したくて
読み返してで今回って感じですねあそうかじゃあから各的最近 読んでそう今回ねやっぱりなんだろう
その時は読書会に参加するためにガーって流しを見した感覚があったんですけど 今回じっくり読むとだいぶ
すごかったですねっていう感じですね 改めてやっぱりこの作品で自分は文学とか物語を高校の時好きになったんだなーって
強く感じましたね あのわかるかもしれないですね僕も今回読んだのが2回目なんですけども
最初は大学生の時に初めての村上晴樹さんの長編小説として読んで まあそこで村上晴樹さんにハマっていったというのがありますね
でその後あのいろいろ作品読んでいったんですけども 自分の中では海辺のカフカが村上晴樹さんの長編の中で一番好きな作品としてずーっと
あってどういう話だっけっていうところがもう忘れていたんですけども 今回改めて読むと細部ってこういう風な話だったんだっていうのがですね
ちょっとなんか思い出すのとはまたちょっと違って感覚としては残ってるんですけど なんか初めて読んだかのようにちょっと読めていってですね
やっぱ10何年ぶりに読むとまた全然違うなっていうのは僕も感じましたね あと私もですね
村上晴樹の作品一番何が好きって聞かれたとき 実は昔は世界の終わりとハードボールワンダーランドですって言ってたんだけどもうこれからちょっと
インビューのカフカですって言われてますね じゃあ今回は上巻と下巻でそれぞれエピソードを分けていこうと思ってます
その読んでいる当時はすごい大人の人っていうイメージがあってで自分はですねその この大島さんがカフカに結構よくしてくれたりいろんないいこと言ってくれたりするんですよ
大島さんの存在にすごい憧れてたのを覚えてます 一番最初の時にこんな人が俺の側にいてくれたらいいのになぁって
確か大島さんねなんかダントツでかっこいいですよね うんかっこいい
いやめっちゃいいよねでこれなんですけどでも今回読んでみると10代20代に読んだ時には 完全にこの物語の進行を助けるだけの役割だなぁと思っていた
星野青年っていうキャラクターがいるんですよ 20代仲間のトラック運転手の人物なんですけど彼がね
今回というかますあの2年前と今回読んで気づいたんですけど この物語の中でめちゃくちゃ成長するんですよね
でこの成長に今回はだいぶ心を持っていかれてるんで これはやっぱり年齢を経た影響だなぁってすごく感じましたね
それはわかりますねめっちゃ 僕も今回ねやっぱり星野青年はすごい印象残ったのとあと
佐伯さんという女性ですねもう50代の女性なんですけどその2人がすごい印象残って これ多分初読の時と全然ねこの残ったものが違っていたと思うんで
どういう人なんてかその人の持っている存在感みたいなものをやっぱり年齢によって その感じ方とかちょっと違うんだなっていうのは改めて感じましたね
あと今回読み直して去年世界の終わりとハードボイルドワンダーランドを読んでいたので なんかそこの世界とのつながりっていうのも感じれてですね
これはやっぱり面白かったですねやっぱりその世界観というところが共有されていて が世界の終わりのあの世界と海辺のカフカのこの世界というどっちもすごく魅力的な
世界なんですけどそれが同じ世界観の中でつながっているのかなというところはですね なにかすごくより物語が自分の中で広がった気がしてですね
そういう良さっていうのも感じれましたしあとなんといっても ウィンベイのカフカというのはすごくメタファーが全開な小説なんですけども
そういうのが好きだなというのを自分でも気づいたというかですね ずっと村上春樹さんの作品であの一番好きだったんですけどなんでこの作品が好きなのかって
うまく説明できなかったんですけども 改めてこれだけメタファーを過ぎ込んで継ぎ込んで作られているところっていうのが僕は好き
なんだなというのに気づきましたね メタファーはすごいですよね
ちょっと後でも話すかもしれないけどね まずこの作品の全体的な魅力をちょっとお伝えしたいなと思います
冒頭で言ったんですけど先平知事会 まず上下間を合わせると文庫で900ページを超えてくる作品なんですけれども
読みやすくて話の展開も引きつけてくれるので なんていうんですか読むのはそこまで大変ではないなと思いました
それは多分一番最初に読んだ時も感じたんですけどこれうまいのが要所要所ですね 結構笑える話とかユーモアが入ってて結構クスクス笑ってしまうようなところもあります
で村上春樹さんの作品としては珍しく10代半ばの主人公というのが設定されています だいたい20
超えている主人公が多い中で 主人公カフカーがですね15歳っていう設定なんでそこも他の村上春樹作品と比べると特徴かなって
確かに確かに主人公が15歳ということで読者の年齢層が他の作品より下になるんじゃないかって 思われているところあるかもしれないですけども
そんなこと全然ないですね本当に他の作品同様 もちろん10代の人が読んでもすごく面白いと思うんですけど大人が読んでもやっぱり他の作品同様に
すごく影響を受けるものがあるのかなと この小説の構造としては2つのパートに分かれています
これよく村上春樹作品によくあるパターンなんですけれども 主人公カフカーの一人称で語られるパートと中田さんっていう人物を中心に描かれるパートが
交互に展開します このパートはですねよく読んでいくと途中で気づくんですけど約1日ほど時間がずれていて
カフカのパートの方が時系列的には先にあって中田さんのパートがそれを追いかけて いってるんですけど1日遅れて追いかけているんですけど
位置としてカフカのパートが語られてから中田さんの話が語られるんで なんか1日時間が戻るような感じがちょっとあるんですよ毎回
ちょっと混乱するポイントでもあるんですけれども 演出効果としては非常に良い効果を出しているなと思います
2つの物語が並行で語られるっていうのが クロスカッティングという手法みたいなんですけども
この村上春樹作品の中でも海辺のカフカのこのクロスカッティングというのは神が語った 同時並行を見せてくれていると思っていてですね
演出効果というところではなんか本当この海辺のカフカに関してはすごく際立って この2つの物語が描かれているんじゃないかなと思いましたね
このクロスカッティングのことは別々ストーリー話そうと思っているから ちょっとうまく話せないから今話しちゃうと
ミステリーとか推理小説要素をちょっとうまくこれによって取り入れていたりもするので 完全にこの物語を読み進める力にだいぶなっていって
これもう本当読んでると気になって聞いたら仕方がないっていう感じに部分的にはなっていくので ここは本当にうまいなと思いますね
あと特徴的なところだとメタファーに関する話が多いというのがありますね
本当に最初から最後までいろんなメタファーというのが入っていてですね
実際に大島さんという登場人物はメタファーについて主人公に教えたりもしているんですけど
もうね最後の方でも世界はメタファーだというような話を言っていたりしてですね
あとはいろんな要素文学的な要素も含まれていて
主人公が田村カフカという名前なんですけども フランスカフカの思想的影響というのもですね
この作中にもこの小説自体の作りにも影響あると思いますし
あと作中でギリシャ悲劇のオイディプス王の物語というのが述べられていくんですけども
そこのですねオイディプス王の物語と重なってくるところがあったり
あとは源氏物語であったり 武月物語であったり
日本の古典小説というところの物語というのも随所で用いられていたりするという
マジで高校の時読んでる時 メタファーって私全く分かってなかった
ちょっと鼻を食べて今回読んで思いました メタファーって何なの?みたいな
いやそうですよね
その後やっぱ村上春樹作品とか他の文学作品を読んでいくうちに
だいぶ自分の中に馴染みのある感覚になってきて
今回そういうのもちょっとあって読み進めることができたなとちょっと思ってます
いやそうですね 僕も多分ね初読の時にはなかった感動を
このメタファー通じてなんか感じれたなって今回思いましたね
あと村上春樹作品に全般に言えるところでもあるんですけども
このウィンベノカフカーも暴力的なシーンであったり性的なシーンというのが多い小説なので
そういうのが苦手な人はちょっと読み進めるのが辛いかもしれないですね
ストーリー自体は謎が多い状態から始まっていって
いろんなことが解決していくんですけども
ただ読み終わってもこれで全部円盤に終わりましたとかそういうわけじゃなくて
もうかなり解釈の幅を残して終わる小説ではあるので
特に下巻のラストですね また次回配信する回では
僕と大地さんとでこの解釈の話というのはしていきたいなと思っています
そうですねちょっとそこはちょっと楽しみにとっておきましょうか
じゃあ具体的にちょっと話に入っていくんですがまず登場人物についてお伝えしたいと思います
まず主人公の田村カフカ15歳の少年で15歳の誕生日
世界の前日なんですけどに東京都中野区の方の家から家出をして縁もゆかりもない四国へ向かいます
父と何か確実があるようなことが冒頭語られるんですがそれは読み進めるうちに判明していきます
父からある呪いをかけられていてそれをから逃れるために彼は家出をするという流れになっています
カラスと呼ばれる少年と会話をしてるんですけどカフカにしか見えないようで彼の精神的な何かの反映だと思われます
カラスと呼ばれる少年から世界で一番タフな15歳になるんだと言われています
このあたりはちょっとだいぶ物語のキーワードにはなってきますね
ちなみにですねこれ下巻で明かされるんですけどカフカっていうのは自己語でカラスの意味があって
カフカが自分で自分のことカフカと名前をつけたんですけれどもこれはもう自分の力でしかやっていくことができなかったっていう意味合いを込めてカラスという意味の名をつけたということがちょっと下巻明かされます
15歳という設定ですけどもう大人ですよねなんかもう本当すごい大人びすぎていて自分たちがちょっと15歳の時とはちょっとあんまり重ねれないのかなと個人的には思っていてですね
15歳なんですけど人生にね先輩感のようになんかちょっとねなんか択感してるところがあったりで会話のところもね少年がする会話じゃないだろうと思うようなね
まあそこがね面白いところでありますけど
そうですねカフカはまあ主人公なんで当たり前なんで物語を通してだいぶ成長していくんですけどでも元来持ってる彼の思想というか思いみたいのも結構強くて
下巻だっけなどっかに関してカフカが捉えてる強さの話が出てくるんですけど
まあそれはもともとこういうふうに捉えたっぽい書き方をされてるんですけどそんな強さの解釈の仕方15歳じゃできないなっていうぐらい択感してるっていうふうにも
ちょっと続けますとですねちょっと登場順になっちゃうんですが次はサクラという人物の話をしたいと思います
これはカフカが四国へ向かう高速バスの中で知り合う女性です
カフカのことを気に入ってお堂々に接してくる女性になります
サクラという人物もすごくいいキャラしていると思うんですけども
あの一つちょっと思っているところがありまして高速バスのパーキングかな途中ので女性の方からサクラの方から親しげに接してくれて
主人公のカフカと仲良くなっていくんですけども現実にはそんなことって多分ない話なので
まあサクラもメタファーみたいなものを読み進めていけるとあんまり違和感とかなくですね
読めていけるのかなとは思いますね
一応ねたてつけとしてはねカフカがある芸能人に出ててそれがずっと思い出さなくて誰に似てるかちょっと教えてみたいな感じで話しかけてくるんですけど
まあその中でも結構現実面は確かにあんまりないですもんね
なんかねその現実として突っ込もうと思うとね突っ込めるってことで本当山ほどあるんですけど
まあまあまあこれもでもねメタファーの一部だと思う
読んでいくと作品自体もっと楽しんでいけるかなと思いますので
じゃあ次にちょっと大島さんという方を紹介したいと思います
大島さんはですねあの初読の時も今回も持ったんですけどもう一番かっこいいなと思っている人物です
でこの人はですねカフカが四国の香川に行ったら絶対に行きたいと思っていた
香川県高松市にある大村記念図書館というところの司書さんです
下官で明かされるんですけど21歳という若さです
外見は完全に男性なんですけど実は女性で性的マイノリティでもあり血液病というちょっと珍しい病にかかっています
おそらくそのため内省することが多かったのかやたら洞察力とか観察力
あとものすごい量の本を読んでるっぽいので知識が豊富で会話の中でいろんな書物の引用をしてくるし
結構それがですね自然に描かれるっていうまぁちょっと小説だからってのあると思うんですけど
結構自然にこういろんな本の話を会話の中に挟んでくる人物ですね
この2002年か書かれた当初からするとだいぶ大島さんのキャラクターはユニークだったと思いますし
でそれを差し引いたとしてもですねあのちょっと21歳には見えないぐらい高達観してるというレベルが高い人ですね
いやほんと博覧狂気とは大島さんのことだなってほんと思いましたし
あらゆる哲学文学音楽芸術全般に通じていてこの人何者なんだってほんと思うくらいすごい人なんですけど
でもこの大島さんがこの主人公のカフカにオイ・ディプソーの話をしたりですね小説に意味付けをしてくれていると思っていてですね
まあやっぱりこの小説の凄さというところはやっぱこの大島さんの凄さとちょっと比例しているところはあるんじゃないかなと思いましたね
次にですね中田さんという人物を紹介したいと思います
主人公とは別パートでは中田さんが主人公に違う章の主役になるんですけども
60代の男性で主人公のカフカと同じく東京都中野区野形に住んでいます
知的障害者で都の補助金を受けて暮らしているんですけども特徴的なところでは猫と会話することができると
猫探しが得意であると補助金プラス猫探しをしたお礼でお金をもらったり食べ物をもらったりというような生活をしていました
ただある事件というのが起きてそれを境に猫と会話ができなくなってしまって
カフカ同様に中田さんも四国に向かうようになります
もうちょっと時間遡るんですけども戦時中に小学生だった時に中田さんが山梨に疎開していた時期があって
その時にクラスメイトと一緒に山の中で記憶を失ったことがあります
その時に中田さんだけがずっと意識が戻らず2週間意識不明状態だったんですけども
戻ってきた時には記憶を全て失っていて読み書きもできなくなっていたという状態でした
それまではどっちかというとかなり優秀なエリートの一家の人間だったんですけども
それ以来障害者のような扱いを受けたり自分のという人間がなくなって空っぽな存在になってしまった
中田さんのキャラクターはですね読まないとわかんないんですよね
結構独特な感じで口調とかもですねうまく作り込まれていて
設定からするとちょっと空っぽな人間っていうあれなんですけれども
でも空っぽだけじゃなくて何というかすごくいい人っていうか善良な人で
読んでるとですね中田さんを結構好きになる人ですね
神話とかちょっとずれてるのかなと思うところはあるんですけども
ただ中田さん自身には筋が通っていてですね
なんか決して中田さんの話とか読んでても自分は頭が悪いとかですね言ってるんですけども
あんまりそう感じないところもあったりしてですね
すごい良いキャラでしたね
もう一人ですね星野さんという星野青年と呼ばれたり書かれたりすることもあるんですけども
その星野さんが中田さんと一緒に四国に同行してやってくる人なんですけども
携帯番号を手渡されます
でカフカはビジネスホテルの連泊しながら図書館に通うことにします
図書館っていうのは一人で仲良いしても目立たない場所だからです
この時にですね小村記念図書館という私立ですね
個人の昔の建築を改装した図書館に通い始めます
でそこにいる師匠の大島さんって方によくしてもらって過ごしていきます
大島さんはですね学校に行っていないカフカを不審に思うんですが
特に深く追求もせず放置しますね
このあたりが結構大島さんを信頼できるポイントになってきます
そしてここの館長の佐伯さんを見たカフカは50代の女性なんですけれども
この人がもしかして自分の母やないかと思い出します
カフカには行き分かれた母と姉がいます
母の顔はもう思い出せないし姉は写真があるんですが
9歳ぐらいの時なので今どんな顔になってるかも分からない
カフカは母に捨てられたと思っておりそれが彼の大きなトラウマになっていました
ホテルと図書館を往復する日々を過ごしていたがある日それは壊されます
目覚めると真っ暗闇の中カフカは帰り道を浴びていました
時間は深夜11時4時間ほど記憶がない
何もわからない状況でホテルには帰れない
そこで何が待っているかわからないからです
深夜だが携帯電話番号をくれていた桜に電話をして助けを求めます
桜はカフカを一晩泊めてくれました
翌朝ですね桜にこれ以上迷惑をかけられないと思ったカフカは
桜が仕事に行ってる間に桜の家を後にします
テレビや新聞をチェックしたけれども事件らしいことは起きていないので
ひとまず安心というかまだ何か露見してはないんだろうなということを思って移動します
小村図書館に行き大島さんに今日の寝場所がないことを相談します
すると大島さんは図書館で寝泊まりすればいいと
その代わりに図書館の仕事を手伝ってくれという提案をしてきます
その提案に乗るというか願ってもないことなので乗るんですが
いきなり今日からというのはちょっと難しいという話になって
2,3日泊まれる場所というところで大島さんは高知ですね
高知の山奥の小屋に連れて行きます
ここは大島さんと大島さんの兄が2人で所有しているという
電気も通っていない山奥の小屋です
カフカはですねそこで一人っきりになり孤独を味わいます
というのが最初の前段階ぐらいの話ですかね
もう私初読の時にこの始まり方にめちゃめちゃしぶれましたね
もうあの世界で一番タフな15歳の少年っていうパワーワードにやられて
読んだ後多分何人かやっぱり夢のカフカ流行ってたんで
読んでたんで世界で一番まるまるな17歳にならなくてはならない
世界で一番なんとかな17歳にならなくてはならないっていう
言葉遊びをしてましたね
遊ばない流行ってたんですって
ちょっとなんか2人か3人か忘れちゃったけど
なんかそんな話をした記憶がちょっとありますね
世界で一番タフな15歳の少年にならないという気持ちで
始まりがカラスと呼ばれる少年のセリフというか
言葉から始まっていくんですけど
このちょっと物語がやっぱりちょっとね
なんかタフな物語になるんだろうなっていうのを予感させる
いい始まり方してますし
これすごいやっぱり面白く読めていくんですけども
まあ住むことになる部屋はその佐伯さんの恋人の部屋でした
佐伯さんは基本的にはもうそこには踏み入れないようにしているそうです
部屋には産めの少年を描いた写実的な絵が飾ってありました
カフカの図書館での生活は始まりかなりこれは順調に過ぎていきます
そんな折りですね
東京都中野区野形で彫刻家の田村光一が刺殺されたというニュースが舞い込んできます
これは実はカフカの父です
カフカの父は何者かに殺されていました
そして犯行時刻はカフカが記憶を失い
かえりちびを浴びていた時刻と重なります
もちろん高松から東京都中野区をその4時間だけで往復するというのは無理があるんですが
でもカフカはこれは自分がやったことなのかもしれないと思い出します
この時ですねカフカは大島さんに自分が父から受けた予言という名の呪いを打ち明けます
それは父から言われていたことで
お前はいつかその手で父親を殺しいつか母親と姉と交わることになるという予言でした
どんな手を尽くしてもその運命から逃れることができないと言われていました
なぜ父がそんなことを言ったのか
また父を殺してしまったのは自分なのかどうかカフカはわからなくなっていきます
そしてその夜カフカは自分の部屋で少女の幽霊を見ます
15歳の時の佐伯さんでした
カフカはその15歳の時の佐伯さんに恋をしてしまいます
翌朝雲間のカフカのレコードを大島さんが持ってきてくれて
それを聞くと素晴らしいメロディーで
一体佐伯さんはこのメロディーのアイディアをどこから持ってきたのか不思議に思うようになります
そして歌詞にある雲間のカフカは部屋に飾ってある絵のことだと思い当たります
15歳の少女である佐伯さんの幽霊に恋をしたカフカは毎晩その幽霊を待つようになる
というところで上巻は終わります
このねなんか幽霊が出てくるっていうところちょっと面白いですよね
まさかこうなるんだというのはちょっと読んでいて意外性のあるところでしたし
少女の幽霊が出るようになってからより小説に幻想感が増していったと思ってですね
僕個人的にはねその幻想感が出てきたこの世界観っていうのはなんか好きでしたね
下巻どうなるんだろうと本当
なんかより下巻の方が面白い世界が作られていくんじゃないかと
ちょっとねそういう期待が持ちつつ
なんか上巻が描かれてていやすごいなと思いながら読んでました
村上晴樹作品上下巻で分かれているもの長編だと多いけど
やっぱり上の割とかいいよねこういう引きがね
引きをどうしても作ってくれるからね
あとはあれですね上巻のちょっと最後の方に
佐伯さんの歌の海辺のカフカの歌詞が出てくるんですけども
ここもすごいちょっとさっき下巻への引きみたいなところで言うと
この海辺のカフカの詩がやっぱ小説とリンクしているところがあってですね
ここにちょっとよりミステリー要素が入ってきてですね
この歌詞の使い方というかそれすごく上手いなって思いましたね
この意味深な歌詞がね
最後の方チラッと読むとですね
歌詞の最後の方が
溺れた少女の指輪 入口の石を探し求める