消失の星は今振り返るとやっぱすごい作品だったなって思いますね。 そうですね、僕も今年の個人的なベスト3
消失の星入ってくるかもってね。 読んだ時に思いましたし。
ただその後名もなき人たちのテーブルがね。 完全に心がそっちに流れてしまいましたけどね。
ダントツはちょっとその他が黄金ならばだったな。 多分その他が黄金ならばがやっぱいいな。
僕でも地図と拳すごい良かったですね。 面白かったよね。
もうちょっと前には村上春樹さんと海辺のカフカも紹介していたんですけど、 正直僕この地図と拳、小川聡さんという方の作品なんですけども、
面白さ的にはちょっとコースつけがたいなって思いましたね。 めっちゃ面白かったんで。
エンタメとしてはすごい良かったし、 描いてることも良かったからね。面白かったよね。
たぶん腹落ちしないのがジン・リースなんですよ。 ジン・リースさんの編集。
そうです。だからわからなさっていうのがやっぱりどうしても付きまとってて。
なんでしょうね。ただ記憶には残るというかですね。 すごく印象深さというのはありましたね。
あとシェイク・スピアの夏の夜の夢を取り上げたというのもラジオではね。 議局が初めてで、しかも一番古い作家シェイク・スピアというところで、
これもちょっと初めての試みが詰まった回だったんですけども、 これはやっぱり読んだ後、こうやって喋るとすごく楽しかったというのがありましたね。
なるほどね。確かにね。議局はもしかしたら一人で読むものではないのかもしれないね。 そうですね。
こうやって喋ってもいいと思いますし、やっぱ舞台を見たりとか映画見たりとか。 そこもセットで必要かもとはちょっと思いましたね。
シェイク・スピアはちょっとまた他の作品でもトライしてみたいな、 紹介トライしてみたいなと思うのと、
話戻っちゃうけどやっぱジン・リースも一回トライしたいですね。 サルガス島行きたいな。
多分今自分の中ですごい引っかかってますね。 そんな感じでちょっとこれ聞いた人何が何だかわかんないかもしれないけど、
流れとしてはこの消失の星の前が結構アジア系の作品が多かったので、 ちょっと他の地域と思って、まあ地図とか星、日本だし、舞台満州だから超アジアなんだけど、
あとその他が黄金ならば中国系の話だから、 ちょっとアジア色強いんですけど、
それでちょっと他の世界をばら撒いた感じなんですけど、 そんな感じなんでぜひちょっと興味持ったら聞いていただければなと思います。
じゃあ今日のテーマ行きましょうか。 これちょっとみえさんからのテーマなんで、みえさんからちょっといただけるとありがたいです。
今日のテーマが僕たちの本の読み方というですね、 内容で話したいなと思っているんですけども、
これがですね、我々がラジオで紹介しているのが主に海外文学なんですけども、 聞いていただいた方で興味は持ってもらえることっていうのはあるかと思うんですけども、
ただいざ読むとなるとハードル高そうとですね、 思っていらっしゃる方も多いなというのを感じていまして、
そこで普段僕と大地さんがどのように本を読んでいるのかっていうのを語っていきたいなと思います。
これは決して海外文学に特化した本の読み方というわけではなくて、 もうちょっと幅広く本をどのように読んでいるかっていう、
そういう話をしていこうと思います。
ちょうど読書の秋でもあるので、ラジオで紹介している本とかですね、 普段は読まない本っていうのを読んでみようと思ってもらえるような、
そういうですね、ちょっと話っていうのがしていけたらいいなと思っています。
ラジオで紹介した本をちょっと読んでもらいたいみたいな気持ちも我々強いんで、
なんかそのハードルを少しでも下げれたら今回いいなと思うんですけど、
ただ、私自分で本を読むことについて言語化が進んでないなと思ったんで、 ちょっとそこも今日は頑張ってみたいと思っています。
確かにいざ自分たちが普段どう読んでいるかってなかなか説明しづらいですもんね。
ちょっと今回ね、そこに絵の試みなんですけども、 ちょっと前提として2つ伝えておきたいことがありまして、
まず1つ目が読むことにも種類があると思っていて、 それが即読とか普通に読むとか熟読とかですね、
こういった読み方にもいろんな種類あると思うんですけども、 基本的に今回話をするのは普通に読むというところが該当してきます。
小数だったら普通に最初から最後まで読んでいくという形ですね。 それを決して即読したりとかってわけでもないし、
めっちゃ何回も読んで熟読するとかってわけでもない普通の読み方が該当します。
前提の2つ目として、読書環境の話は今回は省略します。
なんかブックカフェで読むといいとかですね、朝の時間帯がいいとかですね、 ちょっとそういう環境的な話は置いておいて、
もうちょっとどう読んでるかというところの読み方というところに ちょっとフォーカスしていこうかなと思っています。
じゃあこうあれですね、マジで真っ向勝負ですね。 そうですそうです。
そっかー、わかりました。 これね、最初に考えた時、まず最初に来たのが読書環境の話だったんですね。
もう一番頭が冴えている時に読むと一番読んでいけるっていうですね、 これがもうベストアンサーだと思ったんですけども、
なんかそういうわけではなさそうだなと思ってですね。 なるほど。
そういうところはちょっと省いて、いろいろ考えて、 ちょっと主に今回は僕の方から話していこうと思うんですけども、
読み方で一応7つポイントがありまして、 ちょっとですね、この7つのポイントっていうのを順番に言っていこうかなと思います。
まず一つ目のポイントが最初の30ページが勝負という点ですね。 これは長編の小説だったら最初の30ページでその作品世界に入り込めたら、
あとは結構スムーズに読んでいけることが多いので、 なので最初は丁寧に、かといって途中でやめたりとかじゃなくて、立ち止まることなく読んでいくというですね。
場合によってはその30ページもう一回読み直したりとかそういうのもいいと思うんですけども、
まあそうやって何とか最初の30ページはちょっと読むというですね、 そこが勝負かなと思っているのが最初のポイントですね。
ちょっと今回みなさんがポイントを多分これが言ってくれるんであれなんですけど、ちょっと挟ませてもらうと海外文学が特にここの最初の30ページ入れるか入れないかがすごいポイントになってくるなと思います。
だからなんとなく自分が話している人たちで海外文学あんま読まない人はここでつまずいちゃってるイメージが強いですね。
で逆に言うとここ大変だったらもう何だろう、読むのやめてもいいのかなって思います。
なんか判断する箇所でもあるのかなと自分に合うか合わないかを。
ただ31ページ目からめっちゃ面白くなることもあると思うんで。
たまにそうなんですね。
30ページ読んでどうしてもやっぱりいまいちわかんないなという時でも、そこから先もうちょっと読むとなんとなくね見えてくるものがあるっていう場合もあるんで。
やっぱりなんだかんだね、とにかく序盤が大事だっていうところは特に海外文学とか長編小説では当てはまってくるかなと思いますね。
なんでね、序盤こそ丁寧にというポイントとして。
2つ目のポイントなんですけども、わからないものは調べるっていうですね。
これも意外と有効な手段かなと思っていて、読んでいる中で難しいこととかわかりにくいものってやっぱり作品の中にはあったりするんで。
そういう時ですね、もう調べるっていうのは一つかなと。
例えばですけど、僕は実際にこれしたのが三島由紀夫の法上の海の本場という作品ですね。
この作中作に神風連詩話という作中作が入ってるんですけども、それがですね、原文で読むにはちょっと難しくてですね。
どういうことが書かれているのかっていうのが、なかなかちょっと読んでも入ってこなさそうって思ったんで。
そういう時僕はもうネットで調べて、この作中作神風連詩話っていう、どういう内容なのかっていうのはちょっと概要をネットである程度掴んでから読むと結構原文その後ですね。
スラスラ読んでいけて、すごいそこに入り込めたっていうのがあったので。
あともう一つ例を挙げるなら、最近ラジオで紹介したジーン・リースのあの人たちが本を焼いた日ですね。
これも本当に僕はすぐですね、この作品を読むじゃなくて、まず最初に緩末の辞典を先に読んだんですけども、結構辞典的要素の強い短編集だったんで。
で、緩末にこのジーン・リースの辞典章がですね、結構ページに下がれて書かれていたんで、それを読むことで作品に入っていけたっていうのがあったので。
そういうふうにですね、場合によってはわからないものは調べてから読んでいくっていうのはやってますね。
そうですね。で、これに関してちょっと自分のコメントを言わせてもらうと、わからないものを調べてまで読みたいと思わなければやらなくてもいいと思いますし、
でもなんかやっぱ調べてわかっていくと、作品の深みみたいなのがわかっていってハマる可能性もあるんで、自分の中で。
だからこの辺はすごくマストじゃないけど、自分のスタイルに合わせて取り入れていいとこなのかなと思いますね。
そうですね。ここはね、そこまでして読むかどうかって確かにそうだと思いますし。
僕個人的にはですね、ちょっと調べて、それであとはスムーズに読んでいけるんだったら、そうやって調べてみるのは一つの対処法としてはいいのかなというところですね。
ただちょっと落とし穴として、その調べたことにハマっちゃうっていう可能性もあるんで。
あの、私なんかあれだな、なんかで出てきた熊原市、北海道のヒグマの、なんだっけ、ヒグマが村人を全滅させたみたいな話あるじゃないですか。
で、それの話がやっぱり小説の中で出てきて、それ調べて、そのネット記事とかを結構読んじゃって、すげえ時間潰したことありますね。
まあまあわかりやがって。
確かにね、時間結構余分にかかってしまってなりがちですよね。
危険性も払うんだよね。
そうなんですよね。まあまあ、そうやってね、なんか脱散で遊ぶっていうのはいいと思うんですよね、なんか。
うんうんうん。
まあまあ、決して悪いことじゃないかなと思いますんで。
で、次の3つ目のポイントもですね、ちょっとさっきのに近いんですけども、関連情報を仕入れるということですね。
で、これはですね、やっぱり本って知識があるとスムーズに読んでいけるし、あと体系的な読書は効率が良いってよく言われていたり、
まあ体系的な読書こそ得るものがあるとね、言われていたりするんですけども、
それは体系的にいろんなものが関連づいて読んでいけると理想かもしれないんですけども、そうじゃない場合でもですね、
関連情報とかを事前に仕入れていくことでは読んでいくことができたりします。
で、これもですね、例えばラジオで昨年紹介したコルソン・ホワイトヘッドの地下鉄道という、これは南北戦争の話の時代の話なんですけども、
あのポッドキャストの古典ラジオでこの南北戦争について語っている回があってですね、
で、そこでアメリカのインディアンの話ですね、インディアンがその精霊の夢を見るっていうですね、話を古典ラジオでしていたんですけども、
で、ちょっとそれが作品を読む前に南北戦争を事前に知っておけたらなと思って古典ラジオを聞いてたんですけども、
そのインディアンが精霊の夢を見るっていう話がまさに小説にも出てきてですね、
で、結構こういうことなんだっていうので、すんなりこの小説の中でそれが受け入れることができてですね。
なので、これもちょっとね、海外文学とかでは特に有効かもしれないんですけども、
あまり詳しくない世界とか時代とかの話を読むときに、ちょっと事前に軽く関連情報を知れておくと、
それでスムーズに読んでいけるっていうこともあるという、そんなポイントですね。
なんか自分が知っている知識と近いものを読むっていうのもいいのかもしれないですね。
うん、まあそうですよね。
例えば海外文学だったら、そうそう、本当、旅行に行ったことがある国の文学作品とかは、
それこそね、知識持っている状態で読めるんで、すごい面白いかなと思いますね。
菅篤子さんを2年前に読んだときに思ったけど、イタリア行きたくなるとかそういうのもあるもんね。逆だけどね。
その飲めしまって行きたくなる場所って出てくるからね。
それはもうめっちゃありますね。
基本そうですよね。なんか自分が行ったことがないとか、知らないところとかと出会うと、やっぱりそこにね、ちょっと惹かれてしまってあるし、
特に海外文学ってその傾向がより起きやすいかなと思うんで。
次ですね、じゃあ4つ目のポイントに行こうと思うんですけども、
分からない言葉はスルーするですね。
海外文学でやっぱりたまにあるんですけど、知らない単語が出てきたり、外国語が使われていたりするときにですね、
意味分からなかったらスルーしていいんじゃないかなと思っています。
これもですね、例として直近で紹介したシーパムジャンのその他が黄金ならばという作品で、
セリフの中に中国語がそのまま出てくることがあるんですけども、でもそれは分からなくて全然大丈夫で、
そこはもう一切気にせずに次々読み進めていくっていう風にしておけば、特に違和感なく作品を読んでいくということができるかなと。
そういう意味ではですね、分からない言葉、作中にいくつか出てくるんですけど、
ただそれは作品読む上ではあんまり影響がないのかなと思っています。
実際これはですね、翻訳された藤井光さんも解説でですね、あえて中国語をそのまま表記したという風に書いてあるんで、
これはなんか小説じゃなくても本読んでるとやっぱり分からない言葉に似合うことってちょくちょくあるなと思いますし、
なんかいかに自分が有利な状態で読むかって、それを考えた時に、とにかく眠くない時ですね。眠い時も絶対無理ですね。
あー。
とにかく眠気さえなければ、なんかまだ本読むっていうのは自分にとってはできることなんで、
目が覚めてる時で本読む時間が作れる時ってなったら、まあどうしても朝かなっていうのが。
うん。でもね、朝ってね、なんかね、切羽詰まってないから、俺スピードないんだよな、意外と。すごいゆっくり読んじゃう。
あーはいはいはい。
すごい良いことなのかもしれないけど、夜読んでる時の方がスピード出るんだよな。
あ、そうなんですね。切羽詰まって。
なんかなんだろうね、眠るためにこの時間までにはとか、分かんないけど。
あー、まあそれってなんかね、ちょっと緊張感のある状態作れてるんだったら、まあいいかもしれないですね。
うん。ちょっとまずね、ちょっとこの辺は感覚の話だからあれだけど、決して読むのは速い方ではないと思って生きてるんだけど、ちょっとどうなんだろう。
まあこれも人と比べられないからね。
うん。
なんかね、あの人の速さになることできないからね。
まあそうですね。
なんとも言えないけどね。
うん。
あと小説読むのってなんか、速いからいいとかっていうのはないと思うんですよね。
で、これはあの、個人的に思ってるのが、僕も大地さんもラジオで紹介する本は、まあ結構普通のペースで読んでることが多いと思うんですけども、
なんかね、それって実は果たして読めてるのかっていうですね、ちょっと疑問点がつくところが自分では感じているですね。
やっぱその小説って、いかにその長いことその作品に浸れているかで、結構感じるものが変わってくると思ってですね。
まあそれはなんか、読んだ後しばらくして降りてくるものがあるみたいな感覚なんですけども。
うん。
まあだから、通常のペースで小説を読むっていうのが、まあまあ、これが普通なのかなと思いつつも、実はもったいないことしてるんじゃないかなと。
ふふふ。
まあちょっとこれ、熟読に近いかもしれないですけど。
なるほどね。
うん。
うんうんうん。
まあ、やっぱいい作品やなって思うものがあったら、まあそれはゆっくりなんか味わって読んでいくっていうのが本当は、まあ理想なんだろうけど。
まあなかなかね、ちょっと時間に追われてたりして、それができてなくて。
そうですね。
それはすごもうな。
まあやっぱ仕事忙しい時とかね、で読んでる時とか、集中してなかったり、ちょっとね、気が立ってる時に読んじゃってる時もあるから、なんとも言えないね、確かにね。
うん。まあね、とりあえずね、本は読めたけども、本当に自分がそれを最大限味わえたかっていうとね、そうじゃないことって結構あるんで。
我々もこのラジオで配信するっていう、こう仕事じゃないけれども、なんかねルーティーンになっているワークがあって、でそうなるとね、2週間に、まあ1回収録してるんで、そのそれに合わせて本を読んでるんですけど、これがなんかもったいないと思う時やっぱあるね、この作品味わうにはちょっと急ぎ足で読んじゃったなーとか。
ああそうですね。
それはまあ、でもまあ確実に落ちてくるものがあるっていうのは文学作品なんで。