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2022-09-26 33:16

番外編 第25回 「ぼくたちの本の読み方」

番外編となり作品紹介のない回になっております。

今回のテーマは「ぼくたちの本の読み方」

本を読むときに何を意識しているのか? 人それぞれこだわりがあるとは思いますが今回は2人で本の読み方について、あれこれ話してみました!

 是非お聞きください。


【ダイチが参加!ノーベル文学賞を見守る会】

10月6日19:45~ 「ノーベル文学賞を見守る会」がオンライン開催予定!

主催は「東京小説読書会」のウラノさん

※ダイチが当日司会進行する予定です

申込・詳細に関しては、以下のフォームからチェック!

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【文学ラジオ空飛び猫たちを初めて聞く人向けのnote記事】

声で届ける文学!Podcast番組「文学ラジオ空飛び猫たち」おすすめエピソード特集

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【文学ラジオ空飛び猫たちとは】

硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。

案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ

京都の祇園で本の話ができるカフェを運営する「羊をめぐるカフェ」のミエ

文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、

読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます!

毎週月曜日朝7時に配信しています。

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#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブック

00:01
文学ラジオ空飛び猫たち
どうもみなさんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人がゆるーくトークするラジオ番組です。
お相手は、私小説が好きのカミノダイチと羊を巡るカフェのミエの二人でお送りします。文学のプロではない二人ですが、東京と京都をつないでお互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。
番組概要欄に詳細情報を記載しているので、初めてお聞きになる方などそちらを見ていただけるとありがたいです。
はい、本編入る前ですね、ちょっと一点告知をさせてください。来る10月6日、この日、ノーベル文学賞の発表が予定されている日なんですけれども、去年に引き続きですね、ノーベル文学賞メモル会というのを開催します。
これ、あの文学ラジオ空飛猫たちの企画ではなくて、東京小説読書会という読書会を主催している浦野さんという方がいるんですけど、その方が中心になってやっている会でございます。
このノーベル文学賞を予想したり、ノーベル文学賞についてちょっと語りながら発表を待つということを今年もやりますので、予定では10月6日木曜日の19時15分ぐらいからオンラインで開催する予定です。
発表自体は20時発表ですね。日本時間20時発表予定です。 もしお時間ある方はぜひオンラインご参加いただけるとありがたいです。
一応私がその会の司会をやることにはなっております。 それぐらいしか決まってないんであれなんですけど、よかったら見てみてください。
本日はですね、作品紹介のない番外編となっております。 このエピソードをもし最初に聞いてしまった人はですね、我々はいつも作品紹介をしておりますので、ぜひそちらを
お聞きいただけるとありがたいです。 前回の番外編からここまでの振り返りをちょっと入れたいなぁと思ったので、最初にちょっとその話をしたいなと思います。
本編は本の読み方、僕たちの本の読み方というテーマで話したいと思っております。 前回の番外編からですね、紹介してく作品は、消失の星、夏の世の夢、名もなき人たちのテーブル、人類短編集、地図と拳、その他が黄金ならば。
というラインナップになってましたね。 6作も紹介してきたんですね。 地図と拳、前後編だから7回分ですね。
7回分配信してきましたよ。 この中で特に印象的だった作品とかってありますか?
まあどれもなんですけど、消失の星とその他が黄金ならば。 名もなき人のテーブルもそうか。今年読んだ中でもトップに絶対入ってきそうなのはこの辺りかな。
ああはいですね。 何とも言えないけどな。
どれもやっぱり違う趣があって、いい作品をまた出会えたなと思ってるんですけど、
03:04
消失の星は今振り返るとやっぱすごい作品だったなって思いますね。 そうですね、僕も今年の個人的なベスト3
消失の星入ってくるかもってね。 読んだ時に思いましたし。
ただその後名もなき人たちのテーブルがね。 完全に心がそっちに流れてしまいましたけどね。
ダントツはちょっとその他が黄金ならばだったな。 多分その他が黄金ならばがやっぱいいな。
僕でも地図と拳すごい良かったですね。 面白かったよね。
もうちょっと前には村上春樹さんと海辺のカフカも紹介していたんですけど、 正直僕この地図と拳、小川聡さんという方の作品なんですけども、
面白さ的にはちょっとコースつけがたいなって思いましたね。 めっちゃ面白かったんで。
エンタメとしてはすごい良かったし、 描いてることも良かったからね。面白かったよね。
たぶん腹落ちしないのがジン・リースなんですよ。 ジン・リースさんの編集。
そうです。だからわからなさっていうのがやっぱりどうしても付きまとってて。
なんでしょうね。ただ記憶には残るというかですね。 すごく印象深さというのはありましたね。
あとシェイク・スピアの夏の夜の夢を取り上げたというのもラジオではね。 議局が初めてで、しかも一番古い作家シェイク・スピアというところで、
これもちょっと初めての試みが詰まった回だったんですけども、 これはやっぱり読んだ後、こうやって喋るとすごく楽しかったというのがありましたね。
なるほどね。確かにね。議局はもしかしたら一人で読むものではないのかもしれないね。 そうですね。
こうやって喋ってもいいと思いますし、やっぱ舞台を見たりとか映画見たりとか。 そこもセットで必要かもとはちょっと思いましたね。
シェイク・スピアはちょっとまた他の作品でもトライしてみたいな、 紹介トライしてみたいなと思うのと、
話戻っちゃうけどやっぱジン・リースも一回トライしたいですね。 サルガス島行きたいな。
多分今自分の中ですごい引っかかってますね。 そんな感じでちょっとこれ聞いた人何が何だかわかんないかもしれないけど、
流れとしてはこの消失の星の前が結構アジア系の作品が多かったので、 ちょっと他の地域と思って、まあ地図とか星、日本だし、舞台満州だから超アジアなんだけど、
あとその他が黄金ならば中国系の話だから、 ちょっとアジア色強いんですけど、
それでちょっと他の世界をばら撒いた感じなんですけど、 そんな感じなんでぜひちょっと興味持ったら聞いていただければなと思います。
06:13
じゃあ今日のテーマ行きましょうか。 これちょっとみえさんからのテーマなんで、みえさんからちょっといただけるとありがたいです。
今日のテーマが僕たちの本の読み方というですね、 内容で話したいなと思っているんですけども、
これがですね、我々がラジオで紹介しているのが主に海外文学なんですけども、 聞いていただいた方で興味は持ってもらえることっていうのはあるかと思うんですけども、
ただいざ読むとなるとハードル高そうとですね、 思っていらっしゃる方も多いなというのを感じていまして、
そこで普段僕と大地さんがどのように本を読んでいるのかっていうのを語っていきたいなと思います。
これは決して海外文学に特化した本の読み方というわけではなくて、 もうちょっと幅広く本をどのように読んでいるかっていう、
そういう話をしていこうと思います。
ちょうど読書の秋でもあるので、ラジオで紹介している本とかですね、 普段は読まない本っていうのを読んでみようと思ってもらえるような、
そういうですね、ちょっと話っていうのがしていけたらいいなと思っています。
ラジオで紹介した本をちょっと読んでもらいたいみたいな気持ちも我々強いんで、
なんかそのハードルを少しでも下げれたら今回いいなと思うんですけど、
ただ、私自分で本を読むことについて言語化が進んでないなと思ったんで、 ちょっとそこも今日は頑張ってみたいと思っています。
確かにいざ自分たちが普段どう読んでいるかってなかなか説明しづらいですもんね。
ちょっと今回ね、そこに絵の試みなんですけども、 ちょっと前提として2つ伝えておきたいことがありまして、
まず1つ目が読むことにも種類があると思っていて、 それが即読とか普通に読むとか熟読とかですね、
こういった読み方にもいろんな種類あると思うんですけども、 基本的に今回話をするのは普通に読むというところが該当してきます。
小数だったら普通に最初から最後まで読んでいくという形ですね。 それを決して即読したりとかってわけでもないし、
めっちゃ何回も読んで熟読するとかってわけでもない普通の読み方が該当します。
前提の2つ目として、読書環境の話は今回は省略します。
なんかブックカフェで読むといいとかですね、朝の時間帯がいいとかですね、 ちょっとそういう環境的な話は置いておいて、
もうちょっとどう読んでるかというところの読み方というところに ちょっとフォーカスしていこうかなと思っています。
じゃあこうあれですね、マジで真っ向勝負ですね。 そうですそうです。
そっかー、わかりました。 これね、最初に考えた時、まず最初に来たのが読書環境の話だったんですね。
もう一番頭が冴えている時に読むと一番読んでいけるっていうですね、 これがもうベストアンサーだと思ったんですけども、
09:06
なんかそういうわけではなさそうだなと思ってですね。 なるほど。
そういうところはちょっと省いて、いろいろ考えて、 ちょっと主に今回は僕の方から話していこうと思うんですけども、
読み方で一応7つポイントがありまして、 ちょっとですね、この7つのポイントっていうのを順番に言っていこうかなと思います。
まず一つ目のポイントが最初の30ページが勝負という点ですね。 これは長編の小説だったら最初の30ページでその作品世界に入り込めたら、
あとは結構スムーズに読んでいけることが多いので、 なので最初は丁寧に、かといって途中でやめたりとかじゃなくて、立ち止まることなく読んでいくというですね。
場合によってはその30ページもう一回読み直したりとかそういうのもいいと思うんですけども、
まあそうやって何とか最初の30ページはちょっと読むというですね、 そこが勝負かなと思っているのが最初のポイントですね。
ちょっと今回みなさんがポイントを多分これが言ってくれるんであれなんですけど、ちょっと挟ませてもらうと海外文学が特にここの最初の30ページ入れるか入れないかがすごいポイントになってくるなと思います。
だからなんとなく自分が話している人たちで海外文学あんま読まない人はここでつまずいちゃってるイメージが強いですね。
で逆に言うとここ大変だったらもう何だろう、読むのやめてもいいのかなって思います。
なんか判断する箇所でもあるのかなと自分に合うか合わないかを。
ただ31ページ目からめっちゃ面白くなることもあると思うんで。
たまにそうなんですね。
30ページ読んでどうしてもやっぱりいまいちわかんないなという時でも、そこから先もうちょっと読むとなんとなくね見えてくるものがあるっていう場合もあるんで。
やっぱりなんだかんだね、とにかく序盤が大事だっていうところは特に海外文学とか長編小説では当てはまってくるかなと思いますね。
なんでね、序盤こそ丁寧にというポイントとして。
2つ目のポイントなんですけども、わからないものは調べるっていうですね。
これも意外と有効な手段かなと思っていて、読んでいる中で難しいこととかわかりにくいものってやっぱり作品の中にはあったりするんで。
そういう時ですね、もう調べるっていうのは一つかなと。
例えばですけど、僕は実際にこれしたのが三島由紀夫の法上の海の本場という作品ですね。
この作中作に神風連詩話という作中作が入ってるんですけども、それがですね、原文で読むにはちょっと難しくてですね。
どういうことが書かれているのかっていうのが、なかなかちょっと読んでも入ってこなさそうって思ったんで。
そういう時僕はもうネットで調べて、この作中作神風連詩話っていう、どういう内容なのかっていうのはちょっと概要をネットである程度掴んでから読むと結構原文その後ですね。
12:07
スラスラ読んでいけて、すごいそこに入り込めたっていうのがあったので。
あともう一つ例を挙げるなら、最近ラジオで紹介したジーン・リースのあの人たちが本を焼いた日ですね。
これも本当に僕はすぐですね、この作品を読むじゃなくて、まず最初に緩末の辞典を先に読んだんですけども、結構辞典的要素の強い短編集だったんで。
で、緩末にこのジーン・リースの辞典章がですね、結構ページに下がれて書かれていたんで、それを読むことで作品に入っていけたっていうのがあったので。
そういうふうにですね、場合によってはわからないものは調べてから読んでいくっていうのはやってますね。
そうですね。で、これに関してちょっと自分のコメントを言わせてもらうと、わからないものを調べてまで読みたいと思わなければやらなくてもいいと思いますし、
でもなんかやっぱ調べてわかっていくと、作品の深みみたいなのがわかっていってハマる可能性もあるんで、自分の中で。
だからこの辺はすごくマストじゃないけど、自分のスタイルに合わせて取り入れていいとこなのかなと思いますね。
そうですね。ここはね、そこまでして読むかどうかって確かにそうだと思いますし。
僕個人的にはですね、ちょっと調べて、それであとはスムーズに読んでいけるんだったら、そうやって調べてみるのは一つの対処法としてはいいのかなというところですね。
ただちょっと落とし穴として、その調べたことにハマっちゃうっていう可能性もあるんで。
あの、私なんかあれだな、なんかで出てきた熊原市、北海道のヒグマの、なんだっけ、ヒグマが村人を全滅させたみたいな話あるじゃないですか。
で、それの話がやっぱり小説の中で出てきて、それ調べて、そのネット記事とかを結構読んじゃって、すげえ時間潰したことありますね。
まあまあわかりやがって。
確かにね、時間結構余分にかかってしまってなりがちですよね。
危険性も払うんだよね。
そうなんですよね。まあまあ、そうやってね、なんか脱散で遊ぶっていうのはいいと思うんですよね、なんか。
うんうんうん。
まあまあ、決して悪いことじゃないかなと思いますんで。
で、次の3つ目のポイントもですね、ちょっとさっきのに近いんですけども、関連情報を仕入れるということですね。
で、これはですね、やっぱり本って知識があるとスムーズに読んでいけるし、あと体系的な読書は効率が良いってよく言われていたり、
まあ体系的な読書こそ得るものがあるとね、言われていたりするんですけども、
それは体系的にいろんなものが関連づいて読んでいけると理想かもしれないんですけども、そうじゃない場合でもですね、
関連情報とかを事前に仕入れていくことでは読んでいくことができたりします。
15:00
で、これもですね、例えばラジオで昨年紹介したコルソン・ホワイトヘッドの地下鉄道という、これは南北戦争の話の時代の話なんですけども、
あのポッドキャストの古典ラジオでこの南北戦争について語っている回があってですね、
で、そこでアメリカのインディアンの話ですね、インディアンがその精霊の夢を見るっていうですね、話を古典ラジオでしていたんですけども、
で、ちょっとそれが作品を読む前に南北戦争を事前に知っておけたらなと思って古典ラジオを聞いてたんですけども、
そのインディアンが精霊の夢を見るっていう話がまさに小説にも出てきてですね、
で、結構こういうことなんだっていうので、すんなりこの小説の中でそれが受け入れることができてですね。
なので、これもちょっとね、海外文学とかでは特に有効かもしれないんですけども、
あまり詳しくない世界とか時代とかの話を読むときに、ちょっと事前に軽く関連情報を知れておくと、
それでスムーズに読んでいけるっていうこともあるという、そんなポイントですね。
なんか自分が知っている知識と近いものを読むっていうのもいいのかもしれないですね。
うん、まあそうですよね。
例えば海外文学だったら、そうそう、本当、旅行に行ったことがある国の文学作品とかは、
それこそね、知識持っている状態で読めるんで、すごい面白いかなと思いますね。
菅篤子さんを2年前に読んだときに思ったけど、イタリア行きたくなるとかそういうのもあるもんね。逆だけどね。
その飲めしまって行きたくなる場所って出てくるからね。
それはもうめっちゃありますね。
基本そうですよね。なんか自分が行ったことがないとか、知らないところとかと出会うと、やっぱりそこにね、ちょっと惹かれてしまってあるし、
特に海外文学ってその傾向がより起きやすいかなと思うんで。
次ですね、じゃあ4つ目のポイントに行こうと思うんですけども、
分からない言葉はスルーするですね。
海外文学でやっぱりたまにあるんですけど、知らない単語が出てきたり、外国語が使われていたりするときにですね、
意味分からなかったらスルーしていいんじゃないかなと思っています。
これもですね、例として直近で紹介したシーパムジャンのその他が黄金ならばという作品で、
セリフの中に中国語がそのまま出てくることがあるんですけども、でもそれは分からなくて全然大丈夫で、
そこはもう一切気にせずに次々読み進めていくっていう風にしておけば、特に違和感なく作品を読んでいくということができるかなと。
そういう意味ではですね、分からない言葉、作中にいくつか出てくるんですけど、
ただそれは作品読む上ではあんまり影響がないのかなと思っています。
実際これはですね、翻訳された藤井光さんも解説でですね、あえて中国語をそのまま表記したという風に書いてあるんで、
これはなんか小説じゃなくても本読んでるとやっぱり分からない言葉に似合うことってちょくちょくあるなと思いますし、
18:07
そこをもちろんね、調べたりするのもいいと思いますし、場合によってはね、もうそれってその人の判断によると思うんですけども、
スルーしていってもいいのかなと思いますね。僕の場合は調べることもあれば、スルーしていくことも結構あるという感じですね。
海外文学も結構丁寧だから、注釈入れてくれたりすると思うんで、注釈入ってない言葉で分からなかったらスルーしてもいいかもしれないですね。
そうですね。注釈も正直読む読まないって結構分かれてくると思うんで、やっぱり注釈が読みにくかったり、注釈が長いともうそれだけで読む気がなくなったりするんで、
その辺も結構ね、もう本当にそのケースバイケースですけど、注釈も読まずにどんどん進んで進めていくっていうのを読み方としてしたりしているんで、場合によっては立ち止まらないっていうことも大事なのかなというのが4つ目ですね。
そうですね。
次ですね、5つ目のポイント。これもですね、ちょっと今の4つ目に近いんですけど、人物名とか都市名とかっていうのを素直に受け入れるですね。
ちょっとこれ海外文学あるあるになってしまうんですけども、馴染みのない人物名とか都市名とか言葉がよく出てくるんですけども、そこに対して気にせずに素直に受け入れるっていう感じですね。
なんか人物名ね、これ男性なのか女性なのか、これ本当に人の名前なのかってね、よくわかんないロシアの小説とかですね、あったりするんですけど、まあそういうのも特にそこに対して気にせずに素直にそれを受け入れて読んでいくっていうですね。
まあこれなんか特に意識してるわけじゃないんですけど、なんかちょっと改めて考えると、自然とそういえばその小説に出てくる名前とかって、なんか素直に受け入れてるなーっていうのは自分の中ではあるというのはね、ちょっと感じましたね。
でですね、次の6つ目のポイントがもう一度読むっていうところですね。
これ最初に言った30ページが勝負っていうところと、ちょっと近い部分あるかもしれないんですけども、やっぱり読んでいて頭に入ってこない作品ってあると思うんですけども、そういう時もう一度読んでみるっていうのはいいなと思いますね。
そうするとやっぱり理解できることがあるんで、以前にラジオで紹介した、「すべての見えない光」という長編小説を僕最初に100ページぐらい読んでる時って、なんかいまいち話が理解できていなかったので、もう一度読み直したんですけども、そうするとですね、
次からはすごいスムーズに読んでいけて、話の筋が分かってきて、でその、「すべての見えない光」が主人公が2人いて、その2人の視点でそれぞれ話があったんですけども、その辺がですね、その2人がどういう状況で話がそれぞれ描かれているのかっていうのがだんだん見えてきて、
そうなるとですね、すごく作品が面白くなってきて、どんどんハマっていったというのがあったので、これはですね、すごく意外だったのが、最初やっぱり100ページぐらい読んでよくわかんないなーっていう印象だったのに、なんか読み返すともうすごいハマって、この作品めっちゃ面白いってなっていったんですね。
21:15
この変化の大きさがですね、やっぱりあったりするんで、なのでですね、本は侮れないなぁと思ったので。
一読して自分に合わないなと思っても、ちょっと読み進めてまた読み返してみたりとかするとね、すごい自分にフィットするときあるから、ここは本当なんかね、タイミングなのか、1回読んだからなのかちょっとわかんないけどね、あるよね、こういうのね。
いや本当、ハンガンさんのギリシャ語の時間もそうだったんで、やっぱり1回読んだときよくわかんないなーっていう印象がね、2回目に読むと全然違ったので、そういうのがね、ありましたね。
で、最後のポイント7つ目が、メモを取ったり付箋を貼るというやり方ですね。
で、これは好きなセリフとか印象的なシーンがあったら、メモを取ったり付箋を貼るっていうことを個人的にはお勧めしています。
なんでかっていうとですね、それが記録として残るんで、なんかね、読んでるとちょっと安心するんですね。
なんか自分の中で、ここ良かったなぁとか、ここが印象残るなぁっていうところが記録されているこの安心感っていうのがですね、ちょっと本読んでるときにあるんで。
で、それがあるとですね、心置きなく次に読んでいけるっていうですね、なんか進んでいけるっていうのが個人的には感覚としてあって、
あと記録が残ればですね、それはもう記憶にも残りやすいのかなと思いますので。
ちなみに僕はもうメモ取りながら本読んでますね、基本的には。
ノートパンすごいなと思います。私ちょっとそこできないんで。
そう、書いて。で、もちろんね、付箋も貼ってますし。
付箋はね、結構ね、貼るときにどこに付箋しようかなみたいな考えながら読むと、そこが結構印象に残るというか、記録に残っていくんで、結構そこはいいですよね、付箋使うっていうのはね。
そうですね、確かに。僕もなんか一時期、小説に限ってはないんですか、3箇所は付箋貼ろうと。
3箇所は、それは3箇所はメモ取ろうというのをですね、なんか意識して本読んでた時期が、なんか20代の頃ありましたね。
なんかもうすぐそんなのしなくなりましたけど。まあまあでもそうやってやっぱり意識して読むとね、まあやっぱり付箋貼ったりとかね、なんかそういうのがだんだんできるようになってくるんですけども。
まあでもそれはあれですね、やっぱちょっと意識が高い時とか、何か目的がある時がそうかもしれないですね。
なんか普段読む上では素直な気持ちで、なんか好きとか印象的とかっていう時に、まあそれを記録に残しておくことの安心感っていうのがあるといいなと思うっていう感じですね。
24:00
なるほど。なんかね、この漢字ね、あれなんだよね、このたまにこの付箋持ってないから本読めなくていう病にもなっちゃうから、ちょっとここは考えものなんだけど。
僕あれですね、常にカバンに付箋が入ってて、一応いつでも大丈夫という状態ではしてますね。
じゃあちょっとこう三重さんからポイント7つ。そうですね。こう話してもらって、非常にうん。
なんか大地さんでもちなみに、大地さんにはポイントとかってあるんでしょうか?
いやこうなんかね、あの今回、三重さんのこの番外編の企画なんですけど、やっぱ非常に真面目に読まれてるなと思いましたね。
で、私なんかもう基本的にはもう三重さんみたいにこんな真面目にこんな読んだなくて、とにかく読み進めるという。
で、頭に入ってこなくてもとにかく目で文字を追うっていうスタンスでいるし、あとすごく個人的な感じなんですけど、やっぱりこうとにかく読み始めてしまうことが重要なのかなと思ってますね。
買った時にちょっとでも目を通しておくと、つんどくになりにくかったりしますね。つんどくしたとしても結構順番早く読んだりとかしたりするので、とにかく少し買ったら読んでみるみたいなのが重要かも。
結構ね、つんどくたくさんしてる人は買っただけで満足しちゃうポイント絶対あると思うんですけど、そうじゃなくてちょっと1回読むって。これも次回の意味を含めてあれですけど、とにかくちょっと読むってのは結構重要なのかなと思ってますね。
たしかにそれは思いますね。なんかちょっと読むと、あとは手を伸ばせばすぐ読める状態のとこに置いとくとか、そういうのはそうだなと思いますし。あと小説じゃなければね、やっぱり最初から最後まで読まなくても、なんかもっと自由な読み方ができるかなと思うんで。
そうですね。たしかに。で、あとなんかここでこの質問していいかどうかあれなんだけど、このラジオやってると読むの早いっすねって言われない?
あーそれはすごい言われますね。読むの早いし。
でもそんなに俺読むの早い方じゃないんだよね。
いや僕もそうですね。至って普通かなとは思ってますね自分では。
いやいやそれでも絶対早いと思いますよって思われてるリスナーの方がいらっしゃるかもしれないんですけど。
でも詩って言うとあの、やっぱりちょっと読む環境の話ですけど、やっぱ朝読むことが多いんで、1日の中でやっぱり一番頭さえてる時に本読んでることが多いんで、まあその分ちょっと若干早く読めてたり、まあつまずかずに読めてるっていうのはあるかもしれないですね。
そうですね。やっぱり集中しちゃうかどうかっすね、そこはね。
集中しやすい状況を作れるかどうかっすね、読むスピードは。
なんかね、それは思います。やっぱり理想的な環境で読むってなかなか難しいなと思っているんで、理想的な環境と自分が有利な環境ってまたちょっと違ってると思ってですね。
うんうんうん。
27:00
なんかいかに自分が有利な状態で読むかって、それを考えた時に、とにかく眠くない時ですね。眠い時も絶対無理ですね。
あー。
とにかく眠気さえなければ、なんかまだ本読むっていうのは自分にとってはできることなんで、
目が覚めてる時で本読む時間が作れる時ってなったら、まあどうしても朝かなっていうのが。
うん。でもね、朝ってね、なんかね、切羽詰まってないから、俺スピードないんだよな、意外と。すごいゆっくり読んじゃう。
あーはいはいはい。
すごい良いことなのかもしれないけど、夜読んでる時の方がスピード出るんだよな。
あ、そうなんですね。切羽詰まって。
なんかなんだろうね、眠るためにこの時間までにはとか、分かんないけど。
あー、まあそれってなんかね、ちょっと緊張感のある状態作れてるんだったら、まあいいかもしれないですね。
うん。ちょっとまずね、ちょっとこの辺は感覚の話だからあれだけど、決して読むのは速い方ではないと思って生きてるんだけど、ちょっとどうなんだろう。
まあこれも人と比べられないからね。
うん。
なんかね、あの人の速さになることできないからね。
まあそうですね。
なんとも言えないけどね。
うん。
あと小説読むのってなんか、速いからいいとかっていうのはないと思うんですよね。
で、これはあの、個人的に思ってるのが、僕も大地さんもラジオで紹介する本は、まあ結構普通のペースで読んでることが多いと思うんですけども、
なんかね、それって実は果たして読めてるのかっていうですね、ちょっと疑問点がつくところが自分では感じているですね。
やっぱその小説って、いかにその長いことその作品に浸れているかで、結構感じるものが変わってくると思ってですね。
まあそれはなんか、読んだ後しばらくして降りてくるものがあるみたいな感覚なんですけども。
うん。
まあだから、通常のペースで小説を読むっていうのが、まあまあ、これが普通なのかなと思いつつも、実はもったいないことしてるんじゃないかなと。
ふふふ。
まあちょっとこれ、熟読に近いかもしれないですけど。
なるほどね。
うん。
うんうんうん。
まあ、やっぱいい作品やなって思うものがあったら、まあそれはゆっくりなんか味わって読んでいくっていうのが本当は、まあ理想なんだろうけど。
まあなかなかね、ちょっと時間に追われてたりして、それができてなくて。
そうですね。
それはすごもうな。
まあやっぱ仕事忙しい時とかね、で読んでる時とか、集中してなかったり、ちょっとね、気が立ってる時に読んじゃってる時もあるから、なんとも言えないね、確かにね。
うん。まあね、とりあえずね、本は読めたけども、本当に自分がそれを最大限味わえたかっていうとね、そうじゃないことって結構あるんで。
我々もこのラジオで配信するっていう、こう仕事じゃないけれども、なんかねルーティーンになっているワークがあって、でそうなるとね、2週間に、まあ1回収録してるんで、そのそれに合わせて本を読んでるんですけど、これがなんかもったいないと思う時やっぱあるね、この作品味わうにはちょっと急ぎ足で読んじゃったなーとか。
ああそうですね。
それはまあ、でもまあ確実に落ちてくるものがあるっていうのは文学作品なんで。
30:01
そうですね。まあまあそうですね。そう、7つのポイントの話なんですけども、まあ結構、なんか場合によってはね、調べたり、そういう柔軟性を持ったりとか、で場合によってはなんか、人物名とかを素直に受け入れるっていう、ある意味ちょっと自分が鈍感になったりとかですね。
うんうんうん。
まあまあ、なんだかんだやりくりしながら本を読んでいけるのかなと思っています。まあこれはなんか、本好きな人やったら、たぶんみんなそういう風にして読んでいけるんじゃないかなって思うんで。
うん。なんかね、それを海外文学とかちょっと自分が苦手な領域にも適応させていくっていうね、ことですよね。もし苦手に感じてるんであればね。
そうですね。まあ特にね、海外文学ってやっぱり翻訳者の方がすごく、まあ読みやすく、しかもすごいね、もう、なんかすごい良い日本語の文章でやっぱ書かれているんで、やっぱこのレベルの高さがね、ほんと、いやいつもすごいなーと思って読んでるんですけど。
うんうん。この翻訳っていう仕事だけは無くならない気がする俺。
そうですね。やっぱ翻訳者の何がすごいって言うか、この日本語力の文章力の上手さがね、やっぱね、すごいなと思うんで。本の読み方って、なんか結局は人それぞれ、自由であっていいなと思うんですけども、
合わないから終わりとか、あのちょっと入ってこないから終わりってなることがありがちかなと思うんですけども、まあそこにですね、ちょっとまあこういうやり方も、で本を読み進めていくこともやってますよっていうのが、まあ今回のお話ですね。まあ良ければですね。
そうですね。
まあちょっと未知のジャンルの本とか、まあそれ以上にあれですね、なんか自分が読みたいなと思う本を、なんか読んでみるちょっときっかけになってくれたらなと思います。
ちょっと今日話したのは我々のこの、なんか一つの例だと思うんで、読みたいように自由に本は読めばいいと思うんで、ちょっと参考程度にして頂ければなと思いますね。
じゃあちょっとこんな感じにしましょうか今日。すごいちょっと真面目な話になった回でしたね。
まあたまには良いんじゃないですかね。
うん、いや良いと思います。普段もふざけてるわけじゃないですけど。
そうそういや普段の方が多分結構真面目だったね。
次回はですね、エルビル・テリエのアノマニー、異常と書いてアノマニーと読ませる小説ですね。プラスの小説になっております。
お楽しみに。番組の最後になりますが、サポーターを募集しております。特典のメルマガを週に一度土曜日に配信しております。
こちらですね、有料版無料版ありまして、無料版の方はちょっと長すぎてカットした音源を届けてます。
サポーター特典というような形で、我々の個人的な内容を日記みたいな感じにしてお届けしております。
興味がある方はぜひご確認ください。
番組の感想やリクエスト、またこのラジオを聞いて紹介された本を読みました。
読み返しましたのでございましたら、ハッシュタグ空飛び猫たちをつけて教えていただけると嬉しいです。
Twitter、インスタのDMは投稿なのでお待ちしております。
33:02
メールアドレスも番組情報欄に載せておりますので、ご興味がある方は直接いただければと思います。
積極的に拡散を共有していただけると助かります。
ではまた来週。ありがとうございました。
33:16

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