1. 文学ラジオ空飛び猫たち
  2. 番外編 第23回 スペシャルイン..
2022-06-06 53:20

番外編 第23回 スペシャルインタビュー吉田育未さん(「星のせいにして」訳者) 〜翻訳者が「星のせいにして」を語る〜(後編)

番外編となり作品紹介のない回になっております。

今回は特別ゲストをお迎えしての配信となります!

エマ・ドナヒュー「星のせいにして」(河出書房新社)を翻訳された吉田育未さんをお迎えしての特別ゲスト回になっております。

前後編に分かれていまして、後編である今回は翻訳された「星のせいにして」への想いや翻訳時の工夫や苦労など語ってもらっています。

翻訳に興味がある方はもちろん、今を生きるすべての人に聞いてもらいたい内容です。

是非お聞きください!

※文学ラジオ空飛び猫たちで「星のせいにして」を紹介した回は以下になります。

https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/73-e1fsudl

【番組内で紹介したトピック】

■本屋lighthouse 「lighthouse文学ゼミ」(課題本「星のせいにして」、ゲスト:吉田育未さん)

https://books-lighthouse.com/portfolio/literary-criticism/

※6月5日のイベントだったのでアーカイブ配信のみとなっております

■『星のせいにして』エマ・ドナヒュー著、吉田育未訳 河出書房新社

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309208411/

■『痩せる脂肪』マリエッタ・ボン/リーズベス・ファン・ロッサム著 ローリングホフ育未訳 クロスメディアパブリッシング

https://www.cm-publishing.co.jp/9784295406334/

■『ブランドストーリーのつくりかた』ミリ・ロドリゲス著  ローリングホフ育未訳 CCCメディアハウス

http://books.cccmh.co.jp/list/detail/2381/


【文学ラジオ空飛び猫たちを初めて聞く人向けのnote記事】

声で届ける文学!Podcast番組「文学ラジオ空飛び猫たち」おすすめエピソード特集

https://note.com/cafecatwings/n/nab636ad54a35


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【文学ラジオ空飛び猫たちとは】

硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。

案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ

京都の祇園で本の話ができるカフェを運営する「羊をめぐるカフェ」のミエ

文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、

読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます!

毎週月曜日朝7時に配信しています。

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#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブック

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文学ラジオ空飛び猫たち
どうもみなさんこんにちは。文学ラジオ空飛び猫たちです。
この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人がゆるーくトークするラジオ番組です。
お相手は、私小説が好きなおかげのダイチと
羊を巡るカフェのミエの二人でお送りします。文学のプロではない二人ですが、東京と京都をつないでお互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。
番組概要欄に詳細情報を記載しているので、初めてお聞きになる方などそちらを見ていただけるとありがたいです。
今回はですね、先週に引き続き吉田一久美さんをゲストにお呼びした特別な回となっております。
ぜひ前編からお聞きいただければと思います。
で、後編の今回はですね、吉田一久美さんが翻訳されましたエマドナヒューの星のせいにして川出処方針社から出ているこちらの方についていろいろちょっと深く話していきたいと思っております。
今週も吉田一久美さんよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
じゃあもう後半なんで早速本題に入っていきたいと思うんですけど、まずこの星のせいにして翻訳される前にまず読まれた時の感想をお聞きしてもいいですか?
そうですね。現代がThe Pool of the Starsと言うんですけど、星から引っ張られる星の引力っていう現代ですね。
読み終わった時になんか、めんどい疲れたなぁみたいな、ちょっと一息つかせて欲しいみたいな毒語感はありましたね。
ただ、もう読んでいる最中からこれはやっぱり一番思ったのは、自分が知っている今まで会ってきた女性たちと一緒に読んで話し合いたいっていう、母とか身近な人とか姉とかに読んでもらいたいなっていうそういう気持ちが初めはありましたね。
ちなみにこの本とはどうやって出会ったんですか?
この本はですね、ただあの私、表紙にね、鳥とウサギがついている本が大好きで。
これ、表紙はね、マグパイが2羽ついてるんですよ。マグパイ、カササギが2羽ついてて。
で、表紙見て、あ、鳥の本だって。
で、エマドナヒューだったのでね、はい、エマドナヒューの鳥の本っていう感じで読んでみて、それが最初の出会いですね。
なるほど。じゃあもうだいぶ偶然のあれですね。
めちゃめちゃ偶然ですね。
エマドナヒューさんっておそらく日本ではそんなに有名ではないかなと思いますし、私も初めて読んだのはこの星のせいにしてです。
で、カナダでのあのこの評判ってどういう、カナダじゃないか。
カナダです。
カナダですか?
エマドナヒューさんはダブリン、アイルランドの人なんですけど、イギリスに移民して、その後パートナーと一緒にカナダに移民されていって、
エマドナヒューが言ってたんですけど、カナダに住んで書いたら、カナダ作家って呼ばれるからいいよ、みたいな。
03:02
はい、カナダの作家ですね。
分かりました。今私がちょっと一瞬、アイルランドじゃないんだよな、みたいなちょっと混乱していました。
じゃあそのカナダでの評判ってどうなんですか。
そうですね、私がね、最初にエマドナヒューさんと出会ったのは、一緒にそのさっき言った難民の方に英語を教えていた同僚にアメリカ人のローラっていう方がいて、
結構本をね、貸し借りする友達だったんですけど、その人が面白いの読んでみてって言ったのが、ルーム、部屋だったんですね。
それ読んだ時、私正直あんまり好きじゃなくて、怖い、怖いじゃん、ミニキャラなので、本当怖くて、私怖いのあんまり読めなかったので、その当時ちょっともう置いとこ、みたいな感じだったんだけど、
読んだんだけど、すごく素晴らしいなと思ったんだけど、そんなに好きじゃないって思ってて、その後に何かで、もう一回シールドレッターっていうのを、また違うやつを読んだんですけど、
それね、離婚裁判劇の泥沼の離婚裁判劇なんだけど、そこにフェミニストのサフラジェットの運動とかが入ってきて、結婚っていうのが女性の権利にどう関わってくるのか。
それ、離婚が最初にイギリスでできるようになった時の、最初の離婚裁判の話なんですよ。
離婚っていうものが一体誰のために作られたのか、みたいなところまでえぐる歴史、法廷、サスペンス、みたいな感じで、それがすごく面白くて、多分それでラムダ賞を取られたんだと思うんですよね。
でも、ルームでもブッカーズの候補になったりしていて、今野直宏さんは、カナダとかアイルランドではもう本当に偉大な作家っていう感じで、
結構大きな存在の作家だと思います。
ありがとうございます。この作品すごい重い内容だと思うんですけれども、なぜ役そうと思ったのかお聞きしたいんですけど、やはりあれですかね、
お母さんに読んでもらいたいとか、そういうのがあったので、自分が関わった日本の方たちに読んでもらいたいという思いが強かったというところなんでしょうか。
そうですね、多分ね、自分がカナダにいた時に、本を読むっていう経験が、人とその内容を話すっていう経験とドッキングしてたと思うんですよね。
日本のステージに行ったので、最初にお母さんから紹介した、お父さんからマイケル・オン・ダンチェを紹介した、友達からルームに行って、
そういうふうに本を紹介してもらうことで、自分はカナダのコミュニティの中で溶け込んでいくっていうのがあったので、
そのプロ・オフ・ザ・スターズを読んだ、星野聖史を読んだ時、私日本に行って、誰も知らなかったんですよ、コロナだった時。
これ話したいんだけどどうすればいいんだろうって思ったのが一番最初だったんですよね。
でもやっぱりその時日本に帰ってきて、今もありますけど、血行中絶薬を飲むのに配偶者の同意が必要とか、
06:03
産む人の体の問題なのに、産む人以外の人がいろいろ決断を下そうとするっていうのが、すごく日本社会根強いなっていうのを思っていて、その当時。
これを読んだ時に小説フィクションという形で、お産っていうものがどれだけの身体的精神的負担を産む人に与えるのかっていうのを、
もし伝えることができたらいいんじゃないかな、そういう意味でも重要なんじゃないかなっていうふうに考えたっていうのは一つ大きくありますね。
あとは小説としては本当に面白いし、いろんな読み方ができるしね、純粋に読んだ後に誰かと話したいけどどうしたらいいんだろうっていう、そういう気持ちがありました。
先週ちょっとお聞きした前編でも、すごくパワーを感じる内容だったんですけど、今の話聞いてもですね、こういう状況にしたいけどどうしたらいいんだろうみたいなのがすごくそこに対する解決能力というのと違う気がするんですけど、
モチベーションの高さみたいなのがすごくお話を聞いてて感じて、そういうところから我々のところに届いてるんだなっていうのを今感じました。
翻訳、先週お聞きしたんですけど、小説の翻訳はこれが初めてということになるんですかね?
そうですね、こっそりうっかりやっちゃった。こっそりよなよなやってるような、自分で詩とか短編とかこっそりやってたのはありますけど、
翻訳になるのも初めてだったし、編集者さんに誰かに読んでもらうのが初めてでした。自分ではない他の人に訳文を読んでもらうっていうのが初めてで、それがすごい嬉しかったですね。
先週やっぱり持ち込みされて、SNSで編集者の方にアプローチしたっていう、なかなかいいお話も聞けたんですけれども、
ちなみに実際に持ち込みされたっていう、先週お聞きしましたけれども、この翻訳して出版までに至るこの間の、まずこれをちょっとイメージなんですけど、
まずこれを翻訳して出版しましょうって決まって、そこから先が作業とかスケジュールとか、そのあたりでどういう流れでなっていくのかちょっとお聞きしてもいいですか?
そうですね、最初これやりたいです。編集者さんがこれやってみましょうというふうになってから、おそらく会議が何回かあって、
その判件といって翻訳ができるための権利を海外の出版社の方と交渉してそれを取るという期間があるので、その判件を取れないと翻訳出版できないので、
判件を取れるまでが少し時間がかかるんですけど、ただその間は判件を取れると信じて、私側はアイルランドの歴史について勉強したり、できるだけのものを読む、ドクターリンの日記とかあるんですよ、実際に。
そうですよね、実際の人物でしたもんね。
09:02
アイルランドの当時の風景の写真とかをアイルランドの国立図書館みたいなところのアーカイブにできるだけのことを知識を加えるという作業をやって、できましたと言われた後から略をし、略ができた後に編集者さんに呼んでいただいて、
いろいろ話し合いをしながら構成からの編集者さんが指摘をやって、それを何回か繰り返して最後お願いしますと、役者の手を完璧に離れて、その後は編集者さんが一生懸命いろいろとやってくださっているという感じですね。
なるほど、そこはやっぱり時間かかるんですね。
私とかはなかなか自分で訳せないので、読みたい好きな作家の新作が出ると、早く読みたいから誰か訳してくれってすごいずっと思ってるんですけど、やっぱりなかなかまっすぐ入ってこないので、やきもきしてますが、やっぱりそうですよね、そういう機会があって。
そうですね、多分長売れている作家さんとかも売れるってわかっているような作家さんは早い時から動いているのかもしれないけど、その実績がなかったり、今まであまり売れていないような作家さんの場合、やっぱりその本国での実績っていうのが積み上がってからじゃないと、おそらく企画が通せなかったりとか、いろいろ多分、多分だと思いますね。
ただ本当に翻訳者って歯車の一つでしか過ぎないので、こんなふうに表に立ってお話しさせていただいてますけど、その本を皆さんの手に届くまでに本当にたくさんの方が、私も今回やりながら本当に身に染みて、本当にすごいなって改めて思いましたね。
そうですね、本当にすごいたくさんの工程がいろんな人たちであると思うんですけど、翻訳やりましょうとなってから実際出版されるまでの期間はどのくらいだったんでしょうか。
そうですね、翻訳のね、やりましょうって言って、やれますってなったのが2月の末だったんですよね。で、お話しさせていただいたのは、2020年のクリスマスです。だからそのクリスマスにこれがやりたいですって言ってから、それがいいですよって言われなくて、3ヶ月くらいかかってるのかな。
で、そこから出版された、刊行されたのが2021年の11月24日かな、7日かな、なので1年くらいかかってるのかな。でもなんか早いって言われることもあります。このサイクルが早いねって。
私も他の方たちがどれくらいの時間をかけているかわからないんですけど、私のせいにしての場合は1年経たず、11ヶ月くらいかなって刊行ですね。
実際に翻訳されて苦労した部分とか、もしくはここを工夫してみたみたいなところとか、本当に細かいところでもいいので教えていただけると、我々も読んだときにここが大変だったなって感じると思うんで。
12:11
そうですね、ほしのせいにしては現象を見るとクローテーションがないんですよね。だから初め読んだときに、大体は誰が話してるのかわかるんだけど、2個ぐらいね、全体で2個ぐらい、これは誰が話してるんだろうっていうところが正直あって、
読み込んでいくうちにそれはわかってくるんですけど、そこがやっぱり難しい。話者の特定。どこだったかな、なんかね、ヌーナンさんに髪の毛を切っちゃったヌーナンさんに、ギャレットさんがカツラを買ってもらえばいいのよ、みたいなことを言うところがあるんですよね。
カツラを買ってもらえばいいのよのところが、なんかよくわかんなくて、最初。誰がどういう気持ちでこれを言ってるんだろうっていうのがわかんなくて、そうです。書き方がないところで結構、まず読み取りの段階で、誰が言ってるんだろうっていうのがありました。
で、だから訳す段階で書き方がないのと、あとやっぱり、英語ではシーっていう代名詞があるじゃないですか、彼女。で、代名詞はあるから、それ訳せばいいんだけど、でも彼女ばっかりじゃないですか、登場人数が。
だから彼女をあんまりやってると、逆に誰か誰かわかんなくなるから、代名詞を使わないで、書き方を使わないで、話者がわかる。誰が話してるかがわかる。それぞれの口調をすべて変えて。
でも変えたのもね、その原文に合わない書き方をしてなくて、原文に沿って出はしてるんですけど、そうですね。ただ、愛とかの言い方、私だったりあっちだったりするのは、英語でも愛は愛なので、そこは話者によって変えたっていうのはありますよね。
なるほど。読んでいって、すごくスムーズに読んでいけたんですね。なんでだろうと思っていたんですけども、すごく志望であったりを工夫されて、助かってたんですね。
最初こういう表があって、全然聞いてる方には見えないんですけど、表を作って、登場人物と出身地とどの単語はどういう風に言わせるっていう単語でまず決めて、だから赤ちゃんのことを赤ん坊、赤ん坊、赤ちゃんって呼ぶ。
私を私にするか、あたしにするか、わたくしにするか、あたいにするか、みたいな、そういうので、最初ね、ブライディはあたいだったんですよね。それはちょっとやりすぎっていうことで、そういう工夫はしましたね。
あとね、お産の用語は完璧にはまる訳語がないっていうことが結構あったので、そこはその症状を見ながら、今使われている医学用語を採用しました。
15:13
当時とちょっと医学の事情がまた違ってるから、今当てはまる言葉がないみたいな感じと、それとも言語的な問題、日本語にない概念があるってことですよね。
そうだね、なんかね、医学の現象なので、昔の人も今の人も、その症状自体は変わらないと思うんですよね。ただそれを、その登場人物が言っている言葉をそのまま訳してしまうと、日本の人にとっては何を言ってるのかちょっとわからないので、もう普及している言葉に変えるっていう。
ちょっと語感は変わる気がするんですよね。なんかちょっとフォーマルな感じになってしまったりはするんですけど、わからないという意味がないかなと思って、そこはちょっと変えて。
あとはね、読んだ時にすごく映像的だったんですよね。原文を読んだ時に、お産が目に見えるような。
主人公が看護師なので、措置、自分がしなきゃいけないことを順序立てするためには、この視覚と嗅覚、あとは聴覚の情報がおそらく入ってきた順番に訳さないと臨場感みたいなのが出ないだろうなと思って。
英語と日本語って文構造が違うので、英語の文章を日本語にする時に前後を入れ替えたりとか、副詞を真ん中から前に出したりとかして訳す場合もあると思うんですけど、物語の場合はなるべくジュリアが見た情報がその順番で読者に伝わるようにっていう工夫はしましたね。
すごい臨場感があふれる一冊だったんで、そういう工夫があって。やっぱり原文もそういう風になってるんですけど、英語の文章を読んでると、おっしゃった通り日本語と構造が違うんで、うまく訳そうとすると目に入ってくる単語の順番が全く変わるじゃないですか。
目が入ってくる単語の順番になるべく合わせようとして訳されたっていう。
たぶんほぼほぼ一致してるのではないかと。
それを日本語でやるの大変ですよね。
しかもなんか読んでる時に、これはどっから手を回してるんだろうみたいな。
パートナーでそこに寄せる場合になって、どうなるかみたいな感じでやりながらやってましたね。
僕は読んでいてですね、やはり出産のシーンであったりが結構強烈で、途中で読むのがですね、一回ちょっとストップして休憩して、その後何とか読んでいったっていうことがたびたびありまして。
翻訳されてる時はそういった強烈なシーンたくさんあったと思うんですけども、その時の気持ちと言いますか、翻訳というところはいかがだったんでしょうか。
18:04
そうですね、特にデリア・ギャレットの最初の一番最初に起こるお産は、エマート・ナヒュー自身も経験されたらしいんですけど、私も経験したんですよね。
だから著者の、訳書家が経験をしているお産っていう、だから訳してる時のリアリティに、中間中から話せなくてそこほどの距離があまり取れなかった。
本当に指が震えて、トラウマじゃないけど、そうなんだよ、そういうことになるんだよね、みたいな感じで、そこはすごい辛かったですね。
だからもう、やらなきゃいけないじゃないけど、本当に辛かったから、ここ頑張ったら後は大丈夫と思って、
本当に耐えつつやって、最初の訳室だけ終わらせて、2回目3回目見ていくと、少しずつ自分を話して見れるので、客観的に言葉のチョイスとかを見れるようになるんですけど、
一番最初に突き刺すような、前にいっぱい茂みが来てる中をこういう風に進んでいくみたいなイメージなんですよ、最初の、一番最初の訳室の時。
その時は辛かったですね。
読んでる人より訳してる人の方がすごく大変そうというのは本当に思いました。
逆にですけど、その訳している中で何か気づいた点であったり、好きになった点っていうのはあったりしましたでしょうか。
そうですね、訳してる時に気づいたのは、私初め読んだ時、あんまりブライディよくわからなかったんですよね。
すごく好きなキャラクターではあったけれども、どういう子なのかなっていうのがよくわからなくて、
エマ・ドナヒューの朗読とかを聞いたりしてて、その時はすごい元気がいい、本当に。
あたいね、みたいな感じの朗読だったので、そういうイメージで思ったんだけど、
その編集者さんの石川さんがあたいっていうのを読んだ時に、
でもブライディはおそらく自分のことを今まで喋ってきていないような子なのでっていうのを言ってくれて、
それを思いながらもう一回本文を読んだ時に、ブライディっていう子に対する自分の気持ちみたいなのが変わったなっていうのはありますね。
なんか訳すと、言葉の一つ一つがすごい細かく見るので、作品全体に対する理解もすごく深まるし、
そうですね、すごい読書というか、そういう感じだね。
おそらく訳し方一つで、この登場人物のイメージって本当に変わるんだなっていうのにもちょっと話を聞いて思いました。
編集者の人もすごいですね。
ホワイトさんとか、私最初は佐賀弁で訳してたし、最初の訳室の時に結構色々なんかしてて、
それもやっぱり編集者さんと話していく中で、今だったらしないと思うんですけど、
21:02
やっぱり一番最初、今の私だったら佐賀弁に訳しはしないと思うんですけど、
やっぱり一番最初の、これが最初の訳書っていう時の訳を一番最初、結構色々やってましたね。
最終的には何回原稿を作ってやり取りして、作ってやり取りしてみたいのはやられたんですか?
編集者さんとは多分そこまでやってないかな。
自分で結構色々やって、でもなんか要所要所で編集者さんが、
ここはどうですか?みたいなことを言ってくださって、それを直しておくって何回くらいやったのかな、それ。
でもゲラの時に結構やった感じかな。
ゲラが来て戻してゲラが来て2回やったかなって、
構成者さんが指摘させていただいたこととかも踏まえて、
またもう一回自分の訳文に当たるっていう、
訳文というよりも原文ばっかりですね、原文をやっぱり基本にやるので、どうだろうっていうのをすごい考えましたね。
それも全部初めての経験だったので、構成者さんの鉛筆が入るとかいうのも、
ゲラが来た時すごい大きくて、すごい大きいんですよ、紙が。
私これが乗る机がないみたいな感じで。
ずっと小さい机で作業してたから、ゲラが乗る機がないってなって、
キッチンのテーブルとかでやったりして大変でした、大きいから。
作業は一日、作業量の波もあると思うんですけど、
どれくらいこの翻訳という作業に当ててらっしゃったんですか。
毎日ずっと向き合ってやってらっしゃったと思うんですけど。
そうですね、一番最初にね、それ聞かれてね、どれくらいで書庫を上げたのかなと思って見てたら、
約して入れてきたのが2月の末で、できましたって送っているのが4月の末なんですよね。
だから2ヶ月で、私は何時間働けるとしても1日10ページって決めてるんですよ。
1日10ページって決めてるので、おそらくその時は最初の1ヶ月で1回目を終わらせて、
次の2ヶ月目で全部を見直して送っているという感じなのかな。
でもその後もずっとその構成とかで百分に渡るので、合計でどれくらいやったのかっていうのはちょっとわからないですね。
でもリズムとしては1日10ページっていうのを決めてやってますね。
1日10ページ。
イメージができなくて、その量が大変なのか、
我々で言うとこのスタンダードの仕事の量なのかちょっとイメージができなくて。
多分8時間はかからないと思うんですよ、1日10ページって。
24:02
自分は多分かかってないと思いますね。
だけどやっぱり調べ物とか、約分だけはかからないけど、調べ物とかいろいろやってると。
やっぱり1日10ページやると8時間くらいになるかな。
私ね、あれなんですよね。
今年の4月までパートタイムでしかできてなくて、初めてなんですよ。
4月から子供がいたのでね。
ずっと夜でやってたんですよ。
夜の時間しか。
だからスケジュール的には朝から7時まではできないので、
夜の7時に夕ご飯を食べさせた後は全部パートナーがお皿洗い、
子供をお風呂に入れる寝かしつけまではパートナーの仕事で、
7時から夜の1時くらいまでは翻訳。
サイクルだったので。
だから最近昼に翻訳できるようになって、なんか不思議な感じがします。
明るいときに翻訳できるのが変な感じ。
今も1日10ページ?
そうですね、10ページ。
1日10ページで他の時間は調べ物か、違うプロジェクト。
同じプロジェクトだけやってると効率がちょっと上がらないので、
変えながらやってますね。
すごいな、そのスケジュールを聞いてしまうと。
本当にね、倒れるって、
いつも幼稚園とかに迎えに行くじゃないですか、子供を。
他のお母さんたちから、大丈夫?食べてる?みたいな。
最近とかすごい言われて。
皆さんのおかげで。
すごい、なんか尊敬しかないです。
本当すごいと思います。
でもやっぱりそれだけずっと好きでやってたから、
やらないっていうか、やらないとバランスが悪くなるみたいな。
コロナが不健康になってくるわけですね。
気持ちとしてはどうなんですか?
毎日夜7時になるっていうのが、それが待ち遠しいっていう感じ。
そうです、そうです。
虫だったら、はいはい寝ておいで、寝ておいで、みたいな感じ。
お母さん今からこれやるからこれ、みたいな感じですね。
いいですね、それは。
ずっとこんなに早く本の仕事ができると思わなくて、
労働環境が全く整っていなかったんですよね。
だから簡易の折りたたみの机に書本を置いて、本を横に置いて、
こういう風にやってたら、すごい自然悪くやってたら、
肩のこの辺が、この辺ってわかんないか。
左肩のね、このところが燃えるみたいになってきて。
燃えているみたいになってきて、
で、書庫を上げた後に、きっぷり腰になったんですよね。
27:01
で、これはダメだと思って、
その後からちゃんと運動と、
だから友達、翻訳社で今、同人誌作ってるんですけど、
翻訳同人誌の仲間に、ねえねえ椅子どんなの使ってる?って言って、
いいえ、そう教えて!って紹介していただいて、
整えました、労働環境。
保証せいにしての話に戻していきたいと思うんですけど、
吉田一久美さんとしてはこれ、
訳されてますけど、やっぱりエマドネーユさんが書いた本であるので、
物語というか、内容的に気になってしまっている点とか、
これはどういう意味だったんだろう?とかっていうのはありますか?
あるかな。なんかね、
エマドネーユさんって結構今までの作品の中でも、
母親と娘、母子の関係を描くことが多いんですけど、
その関係がとてもポジティブに書かれるっていうよりも、
ちょっとなんか呪いっぽく書かれるんですよね。
一番最初に自分で創作した短編で、
自分の母親を殺すっていうモチーフで書かれて、
なんかその辺多分何かあると思うんですよね。
だから、この星のせいにしても、
途中でメアリー・オーラヒリーが出世するときに、
あとは出すだけですよ、みたいにジュリアが言って、
で、変な単位でね、バルカンで出すとき、
あともうちょっとで素敵ですよって言って、
オーラヒリーが頑張ってるんだけど、
その時ジュリアが心の中で、
オーラヒリー自身が赤ちゃんを人質にとってるみたいだけど、
母親だって捕らわれのみではないのか、
ということを言っていて、
そのなんか妊娠・出産っていうもので、
女性自身が産む人が捕らわれるというコンセプトが、
すごく何回も多分書かれてるんですよね。
ルームも部屋もね、男の子、性暴力の結果、
男の子が産まれて、そこにいるんですけど、
寝室にね、お母さんがいるんですけど、
よくそれが親子の絆というふうに取られるんだけど、
ただそこでその母が、
そこで母は身体が拘束されるという、
そういうモチーフがすごく多いので、
その辺は略しながらすごく感じます。
これをどういうふうに読んで欲しくて、
読んで欲しくてってそういうのはないのかもしれないけど、
どういう思いで書いたのかっていうのは、
一回聞いてみたいなというふうに思います。
今の話聞いたんですが、
絵窓の優さんと直接お話しするような機会っていうのは、
特にはないかったんでしょうかね。
一番最初に感想を伝えるときに、
すぐ返事が来て、
ただその役者っていうふうになると、
直接コミュニケーションを取っちゃいけない、
30:00
エージェンシーを通してくれるので、
いろいろ多分トラブルがあったときに。
そうですよね。
特にその後はないんですけど、
ただカナダに帰ったときには、
ぜひお会いしたいなと思って。
そうですよね。
本当に。
インタビューとか聞いてると、
本当にお話がすごく面白いんですよね。
そうなんですね。
すごく面白いから、
一回お話ししてみたいなっていうのはすごく思いますね。
あとやっぱりこういうふうに読者の方から感想を伝えていただいてるのも、
本当だったら全部略して、
お送りしたいっていう気持ちはすごくありますね。
海外文学って、
著者との距離がすごく遠いと思うんですよね。
著者からの声があまり入ってこない。
ポッドキャストで私よく、
エマドナヒューさんの、
エマドナヒューさん結構ね、
読書会とかにも出られてて、
結構そういうので出るんですよね。
そういう音声の情報って、
ほぼほぼ読者には伝わらないし、
やっぱりその、
ビッグな人じゃないと、
インタビュー記事とかも訳されないので、
そういう意味でも、
こういうふうにお話しさせていただいたりする機会って、
ありがたいなと思いますね。
地上で僕らは束の間煌めくっていう、
オーシャンボンの木原芝子さんが訳した、
新調クレストブックスの本の中に、
その主人公の独白というか、
その語りの中で、
ベトナム系意味なんですけど、
昔の作家とかが書いた、
例えばアメリカ人の作家が書いた小説が、
時は下手と言えば、
自分のことを救っているということを、
絶対考えなかっただろうっていう、
あの一文が出てきて、
それにものすごく共感してしまって、
自分も海外の文学作品に救われてるな、
って思う瞬間があるんですけど、
でもこんな島組の、
アジアの島組に向けて書いてるわけじゃないじゃないですか。
でも届いてるっていうのが、
私としても伝えられるなら、
伝えたいなって思いますね。
ありがたいですね。
やっぱ難しいんですよね。
やっぱ知ってたら読むと思うんですけど、
知らない人が多いというのが、
今までずっとカナダに住んでたから、
2年前に帰ってきて、
何も出版とかそういうの知らない状態で、
こういうことをして、
家庭でいろいろ観察している。
海外文学の棚ってとても小さいところが多いし、
私地元佐賀なんですけど、
帰ったら海外文学の棚自体がないところもあったりして、
所詮にしては伝習籍がまだ出ていないので、
難しいなっていうのは正直すごく思いますね。
こういうふうに伝えていただけるのは本当にありがたいですね。
ありがとうございます。
33:01
ちょっとまた翻訳の方の話に戻していきたいんですけど、
この本が出来上がった時の気持ちってどうでした?
完成した時の。
最初に創画が多いのですよって教えてくれるんですよね。
その前におび込めが来ました。
木村恵里さん、看護師さんにね、
コメントを寄せていただきましたっていうのを、
編集者さんから教えていただいて、
それを読んだ時に、
あ、伝わってるんだなっていうのですごく感動しましたね。
木村さんは結構今の現役看護師という視点から、
訳語とかへのアドバイスをくださって、
本当にすごくありがたかったですね。
その次に、
創画の看護師2人が歩いている絵が出来ましたっていう風に、
編集者さんが送ってくださって、
もうそれ見た時はなんかもう涙が出る感じでした。
ブライディーとジュリアだって思いました。
表紙を見た時に。
ついてきてる看護師さんの方がちょっと傾いてるんですよね。
その傾きかけみたいなのがちょっとブライディーっぽくて、
それを見た時は、読んで伝わったんだなって、
ブライディーとジュリアに会ってくれた人がいるんだなと思って、
すごく感動しましたね。
で、本が出てきた時、2本送ってもらった時、
すごく想定が綺麗で、
クッキーとかもね、すごくフレンチそうですごい素敵な本になっていて、
ブルーで好きな色だったので、
感動したけど夢みたいな感じで、
現実ではないみたいな感じでした。
みんなね、一生懸命パートナーとか写真撮ってくれたけど、
これは何でしょう?みたいな感じで、
全く現実感がなかったですね。
私、実際この本を手に取ったきっかけは、
実はこの表紙なんですよね。
表紙がすごく目に入って、
目に入った時に、なんか良さそうだなっていうのをすごく感じて。
小木原美里さんという方が書かれていて、
小木原美里さんが手掛けられた表紙の本は、
全部読みたくなるっていう。
今ちょうど並んでますよね、書店で。
また海外文学で、それも気になっているんですけど。
あの図書館の彼女たちも。
星のせいにして発売同時期に出てた、
ゴルフ・アズ・キャロルという小説の創刊も小木原さんで、
横に並んでいて、
古典にも2回行かせていただいて、
すごい素晴らしい絵を書かれているんですね。
表紙も、改めてこれがジリアとブライティだと思うと、
ジリアは赤ちゃんを抱っこして歩いているんです。
これを思うとちょっと感慨深い。
ちょっとネタバレになっちゃうからネタなんですけど、
やっぱラストのあのと重なるようになってるんですかね。
36:01
かなんか夢の話みたいなね。
なるほど。
確かに夢、そうですね。
ジリアが思い描いてた世界。
そうなるとちょっと迫ってくるものがありすぎますね。
お腹切れないですよね。
だから、読んだ後にもう1回表紙を見てほしい。
すごく思いますね。
この表紙をいただいた時、
これは物語を読む前と読んだ後だと、
全く見え方が違う表紙かなっていう。
確かに。
背拍子も、病室のベッドの絵になってるんですよ。
読んだ後だと、
こういうベッドだったんだって思いますね。
そうですね。
だから思ったのが、
訳しながらも思ってたんですけど、
差し絵がないから読んでて、
しかも100年前のアイルランドって、
やっぱり想像しても仕切れないところがあると思うんですよね。
やっぱこの差し絵があるから最後に見ると、
こういう世界だったんだ。
色をつけてくれるような造画だなと思って、
すごい嬉しかったですね。
ちょっと本が出た後の話を聞きたいんですけど、
書店に本が並んで、
おそらく生久美さんはSNSで感想を見てたりしてるんじゃないかなと思うんですけど、
そのあたりの反響とか、
読者の反応を見てどんな感情が湧いたとか、
そのあたりをお聞きしてもいいですか。
そうですね。
最初やっぱり出た時は、
本屋さんで並べてくださっているのが本当に嬉しくて、
それこそSNSで紹介してくださった本屋さんに、
行ってありがとうございますっていうようなことを、
本当に嬉しかったですね。
感想、一番恐れてたのはやっぱり、
なんだこの役みたいなことで、
物語の魅力が伝わっていないみたいなのがすごく嫌だったので、
そういうのがあると嫌だったので、
すごい最初怖くて、
もう私見ないから、
感想は見ないからみたいに言ったけど、
やっぱり気になって見ちゃうから、
そうしたらやっぱり同じところで泣いてくださっていたり、
すごいブライディのこと好きって言ってくれたり、
男だから読んでいいのかなって思ったけど、
読んでよかったとか、
そういういろいろな感想をいただけて、
中には本当に私よりも猛プッシュしてくださるような読者の方もいて、
とてもありがたかったし、
この物語を共有することができて、
嬉しいなっていう気持ちがありましたね。
私もこれ見つけた後に、
ちょっと見たら結構SNSで感想多いなと思いました。
多いほうだなって思いました。
やっぱりすごいいろんな人の心に届く作品なんだろうなとは、
その時もちょっと感じて、
39:01
確かに読む前にちょっと見て、
やっぱりネタバレあるかもしれないと思って、
すぐやめたんですけど。
結構大地さん読んでいた時、
ふざけるなって初めて声出したよね。
そうですね。
我々、みえさんと私って毎週毎週配信してるので、
課題本を決めて、
その間課題本の収録は2週間くらい空くんですよ。
その間読んでる本の感想をちょいちょい、
こまめに連絡する時もあって、
それでちょっと結構保証せいにした要所要所、
やばいよねみたいな。
ちょっと時差があるんで、
まだそこまで読んでないのかみたいな感じで、
ちょっとやり取りをしてたのを覚えてますね。
それだけ感情がすごい動かされた作品ではありましたね。
確かにこれは分かります。
人にちょっと話したくなるような。
そうですよね。
本当にそういう本だと思いました。
そうですよね。
最初で結構つまずく人が多いんですよね。
最初の30ページくらいが読みにくい。
原文も結構最初は入りにくいんですよ。
ジュリアが病院に着いたら結構流れるんだけど、
病院に着くまでがちょっと重たくしてある感じが、
文章自体がちょっと多くて、
病院に来るともうダーって、
ジュリアの日が始まるんですけど、
そういうのは結構言われましたね。
友達とかからもいく。
最初の30ページがさーって。
確かに私も感じました、それ。
本当に最初の方、全然頭入ってこないなって。
みえさんなんか比較的大丈夫だって言ってた。
そうですね。
やっぱ違うなと思いながら。
ただ僕ちょっと読み方がですね、
そうですよね。
まさに最初の30ページを気をつけて読むっていうのを
普段心がけていてですね。
結構海外文学はやっぱり
入りがよくわからないのが多いので、
比較的30ページくらい読むと
あとはまあ慣れていけるっていう作品が
多いかなと思っているので。
私も結構芸術的にも
なるほど。
こう世界観がわからない。
でも逆になんか全部読んでから
最初に戻るとわかるっていうのもあるんですけど。
やっぱ結構
嬉しい反応が多かったっていうところですかね。
その中、我々も結構注目している
日本翻訳大賞っていう
我々からするとすごく大きな賞なんですけど。
多分翻訳大賞って
日本語の翻訳大賞とか
日本語の翻訳大賞とか
日本語の翻訳大賞とか
多分翻訳されている方から
関しても大きな賞だと思うんですけども。
二次選考作品15作の中に残られて
この時のお気持ちとか
心境をちょっとお聞きしてもいいですか。
そうですね。私は
この賞自体を知ったのが
2020年だったんですよね。
自分が本の翻訳をするってなって
こういうのがあったんだなと思って
その時に聞いたんですけど
42:01
受賞式かな。受賞式じゃないか。
結果発表が何かされましたよね。
ラジオで。
スタンドFMでやってましたね。
生配信みたいな感じで。
柴田さんとか。
せこい全員でやられたのかな。
それを聞いて
こういう賞があるんだなっていう認識で
その年に
その時予約してたのかな。
そうですね。
予約してて
2021年に初めて知って
予約してて
自分の名前というか
自分の名前というか
推薦文で上がってるのを見て
え〜?みたいな
うわ〜!みたいな感じで
ちょっとなんか
みなよこっていう
変なドキドキがあって
で、なんか
前回言ったように
大学生の時に米文学やってたので
読んでたので
柴田さん、柴田本幸さんの役は
よく読んでいて
ポンキーとかも読んでてね。
そこにいた時に一回お会いしたことがあって
そうなんですね。
モンキービジネスの観光
そこでされた時に
川上博美さんと
イベントをされた時があったんですね。
で、そこに行って
川上博美さんのサインを
いただいたんですけど
何もお話はせずに
イベントを聞いて
お〜って思ってよかったなと思って
帰ったっていう
その方が新サインしている賞に
名前が上がること自体が
え〜って感じで
でもなんか
もしあわよくば読んでもらえたら
嬉しいなっていうのは思っていて
で、やっぱり
これに限らずですけど
本当に感想はありがたいんですよね。
だから
お守りみたいな感じですよね。
で、本当に嬉しかったです。
読者の方が時間を取って
どのような
作品について書いてくださる
っていう気持ち自体が
なんかありがたいなと思ったけど
なんか変なドキドキしたから
あんまり見ないといけないと思って
そうそう
候補作に選ばれるっていうのの
発表の前日に石川さんから連絡があって
数ある中から
選んでいただきましたよっていう
お話をしていただいて
本当に
恐れ多くありがとうございますという
感じで
その次の日はもう何も見ず
なんか
なんていうのかな
あんまり褒められることに慣れてないという
そういうのが苦手というか
どうしていいかわからない
なっちゃうんですよね。だからその後
こっそり見てコメント
全部印刷して
お守りだと思って
大切にしています。
本当にありがとうございますという
気持ちですね。
今回選ばれた
星のおとき
まだ一文字の辞典の方は読めてないんですよね
お二人の紹介を聞いて
読みたいなと思うんですけど
45:00
どこで買ったらいいのか
一回行ったんですけど
見つけられなくて
エッセイコンナで見つけました
そうなんですよ
私が行った
順九堂で買ったんですけど
韓国文学の棚じゃなくて
違う変なとこにあって
検索かけたらあれ在庫あんのに
なんであそこにいんだみたいな
シーアー
そういうところではなかった
ちょっとした違うとこに
カテゴライズされてましたね
そうなんですね
星のおときは本当に素晴らしかったので
そういう
読むきっかけにもなるし
本当にすごくいい賞ですよね
ご存知ない方
聞いてる方のために補足しますが
日本語訳大賞って読者というか
我々一般の方から
この作品が良かったって推薦文を
書くことができる仕組みになってまして
私もこの2年ぐらいは
書かせていただいているんですけど
今話聞いて
普通に考えたら意識がなかったんですけど
書いたら翻訳者の人読むよね
っていうのを今話されて
適当なこと書いちゃいけないな
本当にありがたいです
気持ちを込めて
聞かないと
結構
推薦したいんだけど時間ないっていう
時が確かあって
期日まではとりあえず書かなきゃと思って
慌てて
それでいいと思います
去年は書いたんですけど
自分でその後提出されたのを見て
なんかもっとちゃんと言いたいことあったよな
みたいな
来年からあれですよね
先に文章作っておいて
すごい用意周到に
本当に書かれた翻訳者さんは
すごく嬉しいと思いますね
なおさらちゃんと伝えたいですね
その方々に
自分が思ったことを
本当にありがたいです
興奮上がってる15作
我々も全部読んでるわけではないんですけど
8作読んでることになるの?
そんなことないか?
何作読んでるの?
5プラス2?7か
半分いかないくらい読んでますけど
どれも本当に
クオリティが高いので
作品を知ってもらえる
何だろうなと思っております
私たちも知る機会になるし
本当にいい賞だなと思ってます
最後ですね
改めて
星のせいにして魅力ってどういうところにあるのかな
お聞きしてもいいでしょうか
星のせいにしては
エマドナヒューの話になりますけど
エマドナヒューは自分が
言ってるのが3つ要素があって
物語を作るときに
The unity of time, space, action
Unityっていうのは統一する
タイムとか時間と
スペース空間とアクション
その動きっていうのがね
その3つが詰まっていれば詰まっているほどいい
だからこの場合は
タイムが時間っていう3日間
空間は
3日秒質っていう
アクションはお3である
すごくタイトですよね
48:00
そのルーム
アカデミー賞って言ったルームの
部屋ですけどね
土屋さんが訳しているルームっていう作品があるんですけど
小さい部屋
そこから脱出するっていう部屋の
今度ネットフリックスで上映される
The wonderという
それはまた日本語に訳されてないんですけど
それも小さな部屋の話で
エマドナヒューの
真骨頂と言われている
密室のストーリーなんですね
その中でもこのストーリーは
タイムラインがすごく短いし
アクションっていうのがお3っていうのは
すごいフォーカスされているので
エマドナヒューエッセンスがすごく詰まった
作品になってると思うんですよね
だからエマドナヒューを知る作品
っていう意味でもすごくいいと思うし
あとやっぱり
女性同士の
すごく明らかなシスタフットではないけれども
そこに連帯があり
産む人も産まない人も
一緒に命に向かい合う
どんな風に生きていけばいいのか
そこの
地味と喜びみたいなものが
すごくよく欠けていると思うしね
他にもいろいろ
文学的なエッセンスも
散りばめられているので
いろんな読み方ができるんじゃないかな
と思っています
ありがとうございます
改めて翻訳された方から
魅力を聞くと
再読したくなりますね
貴重なお話を聞かせて
ありがとうございました
ありがとうございます
じゃあ名古屋さん
最後のお話させていただきたいんですけど
最後ちょっとお聞きしたいのは
今後の目標とか
もしくはこういう翻訳者になりたいみたいな
そういうビジョンがあったら
教えていただけると嬉しいです
そうですね
前半で言ったみたいに
翻訳という作業は
翻訳するために翻訳するじゃないけど
ずっと続けていくと思うんですよね
お仕事か
お仕事じゃないか分からないけど
ただやっぱり今回
自分の中で終わっていた翻訳っていうものを
読者の人と
共有するという機会を得て
またたくさん
自分がね
これいいんだよって思っている作品があるので
そういうものを一つずつ
紹介する機会が
またあればいいなと思っています
それを
作るというのかな
動くことは自分はしますけど
これはご縁とタイミングだと思うので
そうですね
こんな私じゃないけど
一緒にやってもいい
という方がいらっしゃれば
一緒にできればいいなという思いですね
じゃあ最後に
星と星にしての読者へのメッセージが
もしあればいただいてもいいでしょうか
まず手に取って
読んでいただいてありがとうございます
多分それぞれが思うことがある
何でもですけどね
私は読んでいただいて
同じ物語を
共有できているということが
すごく嬉しいです
まだの方はぜひ
読んでいただきたい
もっとやっぱり
51:00
読まれて欲しいなと思う作品です
よろしくお願いします
同感でございます
じゃあ今日は本当にありがとうございました
ありがとうございました
最後に
ざっくり感想いただけたら大変ありがたいです
そうですね
みえさんとだいちさんは
いつもPodcastを聞いている感じで
そのままの
お二人だなという感じで
いつもね
感想を結構私みえさんと被ることが
多くて
だいちさんの感想にちょっとハッとするみたいなのが
結構多いので
だからね
バランスがいいですよね
バランスが
だから今回お話しさせていただいて
とても楽しく
話したので
変なことも言ってしまったかもしれないけど
そこはもうだいちさんの
先週の腕を信じておりますので
よろしくお願いします
あとねやっぱお二人のね
本の感想を聞きたくて聞いていらっしゃる人も
いると思うので
なんでこの会話吉田しゃべってんだ
みたいな思われてる方もいらっしゃいますけど
すいません
聞いていただいてありがとうございました
じゃあちょっとここで
締めたいと思います
いやいやありがとうございました
本当先週今週と引き続き
ご出演いただいてありがとうございました
ありがとうございました
我々二人もすごい楽しかったです
私も楽しかったし
これからも楽しみにしています
ありがとうございます
では次回予告させていただきます
次回はアンディウィアのプロジェクトヘイルメアリーを
取り上げたいと思っております
お楽しみに
番組の最後になりますがサポーターを募集しております
こちら毎週土曜日にメールマガを
配信してますので
詳細は概要欄に書いておりますので
ご確認ください
またこのラジオを聞いて紹介された本を読みました
読み返しましたのでございましたら
ハッシュタグそろとび猫たちをつけて
教えていただけると大変嬉しいです
ツイッターインスタのDMは投稿でお待ちしております
メッセージ本も
番組情報欄に載せておりますので
直接そちらからいただいても大丈夫です
この番組気に入っていただけましたら
積極的に拡散共有していただけると大変嬉しいです
ではまた来週ありがとうございました
ありがとうございました
吉田さんありがとうございました
ありがとうございました
53:20

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