キムチョヨプさんの場合は韓国でも同じようにすごいやっぱりあの評価はされていて あの売れているみたいなんですけども
西洋の方々って言い方ひとくりにしちゃうとあれだけど なんかヨーロッパの方とかアメリカの方が読んだらどう感じるのかちょっと知りたいよね
気になりますねその辺 なんかこの韓国とかアジアかこのあたりにある感覚に非常に訴えてくるものなのかどうか
そこはちょっと気になりますね確かに あのあんまり私こういうこと言わないですけどちょっとこの作品はですねめちゃめちゃ面白い
と思ったのでぜひ今日この配信は最後まで聞いてほしいなと思いますそうですね いや僕もですねあの正直すごい期待してキムチョヨプさんの新役を待っていたんですけども
今回タイトルが地球の果ての温室でであの表紙もですね あのすごいな植物がいっぱい出ていてですねこれ植物が題材なんですけども
最初ちょっと植物かと思ってしまったところがあったんですね 自分の思っていたものと違ったらと
ただびっくりしたのがやっぱ想像以上の面白さがあってですね やっぱりこれさすがキムチョヨプさんだと思うんですけどなんか読み始めるともう
やっぱりね世界観すごい良くて一気にやっぱり読み始めから引き込まれましたし あと今回特に思ったのはなんかエンタメ性が本当強いなぁと思いましたね
なんか短編集の時以上になんかね読みやすいし面白さをね感じるて あとやっぱり特に後半なんですけどあのミステリアスな人物が
縦続きに出てくることがあってですね まあそれで世界の真相が明らかになっていくんですけどもこの辺になるとやっぱり
もう一気読みでしたね これあれだもんねちょっとあのあとあれ
これあれか キムチョヨプさんの後書きか
後書きになるのかな 後書きか 書いてあったけど題材をねあの植物とか昆虫とかなんかいろいろ
検討した上で最後残ったのが植物だったみたいな その書かれててなるほどなぁと思ったこのチョイス
後書きすごいめっちゃいいこと書いてあるんですけどね お父さんのこととかねお父さんがね
園芸学を専攻していた植物にすごい詳しい方でいろいろ話を聞いたみたいなんですけども そのエピソードとかすごい良くて
たった2ページの後書きなのに いいよねこれね
じゃあそんなもうキムチョヨプさんなんですけれども 今日はもう本当あのこの長編を話していきたいと思うので行きましょうか
でその前に書冊についてちょっとお伝えしたいと思います 書冊のキムチョヨプさんは1993年生まれ
あの改めて若いなと感じるところですございますね 大学在学中の2017年に第2回韓国科学文学賞中短編部門にて
館内風質で大賞受賞で私たちが光の速さで済むないならで家作を受賞し 作家としての活動をスタートデビュー短編集
私たちが光の速さで済むないならこちらはですね 韓国内でベストセラーとなり韓国の新世代
sfc を起因する作家となりました えーと他に短編集さっきまでいた世界長編
惑星語書店等がありますが日本で翻訳されているのは今日紹介する 地球の果ての温室でと私たちが光の速さで済むないならの2冊
のみとなっていますねえっと小説ではないんですけれども2021年 キムオニオンさんかととの強調になる
ノンフィクションサイボーグになるというのが日本でも翻訳はされています ちょっとこちらも気になる一冊ですねでサイボーグになるは読みたいと思っていた本で
ねこのキムチオプさんとねもう一名の方がそれぞれあの障害を持たれていて その障害であったりまってくんテクノロジーであったりの
現在とか未来の社会についてあの語り合うっていう 対談本になっているのかななんかすごいちょっと興味のそそる
そうですよねあってちなみに日本翻訳大賞の候補作になってますね 今回そうですよねなんか小説じゃなくてそうですよね
ノンフィクションでもね候補になっているというのが面白いですよね なのでこれ日本翻訳大賞の最終候補
5作に入ってきたら小説じゃないけど取り上げましょうか あーそうですねまあそうですよね間違いなく読むんで
あでちなみに私は多分近いうちに読もうと思ってますね あーそう僕もそうですねちょっとこれは気になりますよ時間あるとき
ホント読もうと思ってますね あとあの今の大地さんの話でちょっと気になったのがあのまだ長編で惑星語書店
っていう本があってそうそれがねあのまだ翻訳はされてないんでこれもいずれ翻訳される だろうと思うんで
タイトルからしてすごい気になりましたね 面白そうですよね今回の長編とは全く違うベクトルっぽい感じがする
そうですね惑星語書店 いやキムチヨプさんなんでどんな話なんだろうってすごい気になりましたね
やっぱりちょっと目が離さない作家の一人ですね そうですよね
ここからですね作品を紹介していこうと思ってますでまずあらすじをちょっと本 少々参考に説明させてもらいます
ダストという毒物の蔓延により同植物が死に絶える大厄災からようやく復興を遂げて60年 生態学者のアイオンは謎のツルクサ植物のモスバナの異常繁殖を調査している時に
その地で青い光が見えたという噂に心惹かれた アイオンはモスバナの秘密を知るものを探すうちこの世界を復興させたとされる女性の一人
ナオミにたどり着く 彼女はアイオンに自らの過去を語り出す
それは食料を巡り殺し合う時代を生き抜いた幼い姉妹 アマラとナオミの物語
そして今や歴史に埋もれる謎の女性 ジスとレイチェルの話だったというのがあらすじになります
割とこのあらすじは端的に小説のことを説明してくれてますね そうですよね主人公はね
アイオンという生態学者植物を研究している人なんですけど その人がナオミという女性にたどり着いてでナオミからね
さらにアマラとナオミの物語でジスとレイチェルの物語っていうね どんどんね話が膨らんでいくという展開ですね
まあ60年っていうのが一個キーワードなんですけど一回世界が滅びかけてるっていう そこから人類が
人類というか世界か地球が回復してあの人が住める環境に 生物が住める環境に戻って60年経って復興を遂げつつあるという
状況ですね我々の時間軸2023から見ると将来に1回 世界が滅びかけてさらに復興した時代という
ちょっとタイムスパンで見ると結構すごいんですけど ここはちょっと抑えつつ話を聞いてもらえるとありがたいと思います
なんかすごい近未来の話ですしね なんかちょっと具体的に想像できちゃうよね
この後何か大きな災害が地球を覆ったら多分こうなるだろうなみたいな ちょっとイメージできますね
2050年代とかねそのあたりがねあの時代になってくるんで そこからまた60年60年経つわけだもんね
そうですねアイオンがいる時は2100年代ですよね そうかそうかそうですね
だから2050年代に1回世界が滅んでこの主人公たちは今2100年代いるっていう
あと30年ぐらいするともうめっちゃ大変なことになって 100年ぐらいするとまた立て直してるっていう
SNSとかも復活するっていう そうそうそう そういう時代の話ですね
じゃあここからですねこの小説の何がいいのかとかちょっとお伝えしたいことをですね 3点ほどお話ししてからストーリーに入っていきたいと思います
まず何を持ってもですねお伝えしたいことはですね エモさですね
もうなんかエモいってなんだっていう話になっちゃうんだけど 相変わらずこの短編集の時と同じようなエモさがこの物語にも宿っていて
読み終わった時ですね ああいいなーって思う一冊でしたね
でこれキムチロープさんの作風だと思うんですけれども 感情にフォーカスしている作品となっていて
これはあの前作の私たちが光の速さで進めなかったら でも本当同様だったんですけれども
これが物語のキーになっていく この感情っていう部分がこの物語を駆動させていく部分だなと思っていて
でしかもなんでしょうねそこに添えられているなんていうのか 視点みたいのがなんかすごく優しくて
しかもなんかこう押し付けがましくない優しさみたいのがあって そういうのでですねかなり心を打たれてしまうのが
キムチロープさんの作風だなと思います で今回はこの世界が滅んでしまったそして復興したみたいな
あの sf 的な要素ももちろん強いんですけれども それ以上にこのシンプルにこの物語の良さみたいなところに
惹かれる人が多いんじゃないかなと思います まあちょっとネタバレもあるのでラストは詳しくは話せないんですけれども
私はもう結構希望に満ちた素晴らしい作品だったなと思います ちょっとこのあたりの印象はですね
ストーリー紹介した後に2人で話してみたいなと思います 個人的にはもう本当この何だろう感情の動きみたいなこの感動みたいのを伝えるために
この sf 設定があるようなイメージですね いや確かに
なんかそうですよねこのこういう状況の時 人ってどうするんだろうっていう
なんかねそこがすごく問われている作品だなと思っていて 特に今回の作品は生き延びるのがすごい難しい
中で資源も限られているので世の中のしかも大勢の人は弱肉強食的な生き方をしていて
そういうのが現実としてある中でなんかねどう生きていくかみたいなところがねあったり あとそれだけじゃないんですよねこの感情っていうか
なんて言うんですかこの人って何を持って人なんだろうとかですね 僕は結構そういうところを考えさせられましたね
そういった点ではあのすごいエモいという感覚もあると思いますし そこプラスなんかもっと哲学的なところとかがね
含まれてるんじゃないかなという人についてすごく問われている そういう作品だなとはね思ってますね
で次にお話ししたいのがですね 設定の部分ですね
sf なのであの設定と非常に重要な要素になってくるんですけれども というかもうこれを頭に入れないとこの後ストーリーの話をする時にちょっと
理解しにくい部分が出てくるんじゃないかなと思うのでこの世界観の背景とかも踏まえて ちょっとお伝えしたいと思います
まずこのダストというですね謎の毒物というのが発生しており 世界を荒廃させていて各地にドームという名のシェルターがあって一部の人たちはそこで
籠って生活をしていると この人たちがちょっと面白いのはそこに入って残っている人たちが結構この薬剤が始まった時に
何か利己的に動いた人たちという風にされているというか 利己的に動いた結果ドームに入ることができたみたいな人たちですね
あのなのでこう利己的に動いた人たちが安全に暮らせるようになった世界という あのちょっと不思議な不思議でもないかまあ想像しやすい設定があります
で復興した後の世界っていうのはやはりその結果ですね 利己的に動いた人たちの遺伝子が多いじゃないかっていう話が途中でもあったりすぐらい
この世界ちょっとこのドームというのがですね 結構重要な重要なというか世界としては安全に暮らす人たちと
その外で苦しんでいる人たちみたいな構図になっていた というのが結構面白いですね
なんかこの設定でもう若干ちょっとあれ 北斗の剣の世界がイメージで伝えましたね
なんかもう強いものが生き延びていくみたいな まあ強いというかまあ本当はあれなんだよね自分のことを考えた動いた人たちなんだよね
ちょっとでも利他的に接しちゃった人たちはちょっとなんだろうな ちょっとでもという言い方はあれだけど誰かのためにみたいな感じに動いた人たちは
結局そのドームに入ることができなくて死に絶えてしまったり 外でのダストが発生したら死ぬしかないかもしれないっていう世界で生きざるを得ないという状況になってきてますね
個人的にはちょっとあの小売主義だなと思っていて ここが最大限利己的に動くことで州全体の生存率が上がるという考え方
よく小売主義で言うとあの質問が出るんですけど 5人がトロッコに乗ってますみたいな
このまま行くと5人とも死にますと落ちますと でも一人をえっと犠牲にすれば4人生き残りますみたいな
その時にじゃあ主としては当たり前だけど4人生き残る方がいいじゃんってなるけれども あの個々の感情に落とし込むと
納得いかないっていう 選択が動けなくなるできますかって問われますし
であと一つはあれですねえっと何か災害が起きた時に 集合場所を決めとくみたいなこともある
あらかじめ例えば津波が来ますとなった時に こういう行動を取りなさいっていうことをあらかじめ決めといたとしても
例えばもう一番高い丘の上を全員がとにかく目指そうみたいな災害になったら なってたとしても例えば家族が家に取り残されているかもしれないとか
自分の大切な人が家で取り残されているかもしれないみたいなことを考えちゃうと まっすぐ丘に向かえないっていう
これもあの高利主義というかあの全体の最適な生存率よりもここの何かをやっぱり実際 災害が起きると考えてしまうっていうこともあるみたいですね
こういうことによってあの道具に入れなかった人たちがいるんでしょうね その結果安全に暮らす人と危険に晒される人っていう構図が生まれている
ただあの物語的には個人的にはこの考え方を否定していく流れになると思っているので ちょっとここは終盤読んでて結構感動したというか気持ちが良かった部分ですね
えっともう一つがそうですねこのダスト時代にこのドームの外にいる人なんですけれども ダストっていうのはなんか発生しては過ぎ去っていく感じでイメージ
竜巻みたいな感じですね 竜巻が発生してそこの竜巻に晒されちゃった人たちはその毒物に晒されて死んでしまうと
同植物も生きてしまうという感じでそれが頻繁に起きるので 外の世界ではもうダストが起こる前触れみたいなのがあるんですけどそれがあったら
やばい終わるみたいなそんな感じですね なんですけども基本的なダストっていうのは避けていかなきゃいけないんですけれども
耐性ができる人たちが生まれ始めますね でこの耐性がある人たちは耐性種と呼ばれていてこの耐性種の血はですね
ダストに汚染されてしまった毒にやられてしまった人たちに 効果があるとこの世界ではなぜか信じられており
この耐性種であることがバレるとですね狙われる世界となっていました で食料もないしダストにもやられてしまって同植物も生きてしまっているのでもう
なんと新しく野菜とか作るのもなかなか難しいと なんか栄養カプセルみたいのがたくさんあってたくさんあってまあそのもともと作られてた
ものがあってあの新たに作り出すことができないんですけどそれをですねあの廃墟 から見つけ出してそれをあの食べるしか行き繋いでいくことができない世界
っていうのでなかなかこうしんどい世界だなというのを描かれますね こうまくまっかしーのザロードのような感じかな
なんか資源がどんどん少なくなってきてなんかすごい近未来なんですけどちょっと原始 的ななんか雰囲気のする世界観で
まあそれがね出すあのドームの外ではそんな感じなんですよね ドームをあれなんですよねめちゃめちゃ強いダストのなんだろう私さっきいた竜巻って
言いましたけど竜巻みたいのが規模のでかいダストが発生してそれがあの 襲いかかってくるとどうもでさえ壊されてしまうって言うことがあって何個がその
コロニーみたいのがあったんだけど 次々減っていくっていう
あのどんどん絶望的な世界になってきますよ なんかねそれがダストストームと呼ばれていらなさそうな系
ダストストーム来たらもう確実にもうそれです あの被害を受けたらもうみんな死んでしまうだろうと
言われているんですけども そこに対しての解決策みたいな対策が結構このあの本の
えっとキーポイントにもなってくるんですけども なんかこの小説の良さの一つがもうそこかなと思ってまして
あのですねそうでこれがどういうことかというとすごく重層的な構成で作られて いる
今作品であると作品自体3章で構成されていて 主人公も3人いるんですけども時代が異なっていてですね
でそうした異なった時代に生きている人たちによって物語が紡がれていくと 現代過去
さらにそのもっと過去というですねどんどん昔に遡っていくんですけどもそこで 徐々に真相が明らかになってくると
さっきのダストストームこれをそのまま受けるともうみんな死んでしまうという時に まあそのじゃあどうやったらそれを防ぐかというので編み出した
技術があったりするんですけども ただそれによってですねその副作用ですね
その技術の副作用でまたねちょっと思わぬ方向に話が進んでいったりとかですね まあそれがあの現代に絡んでいたり
でもその辺のでだんだんこの4 あの先に進めば進むほど過去に遡っていて
ね真相知れていくってもこの小説の作りもやっぱりすごく面白いですし やっぱりあのすごいね
キムチオプさんがいい文章を書くんですけどもこの辺の中で作り方もねやっぱりすごい 短編の時から持ってたんですけど本当にうまいなと思いましたね
まあいいよねじゃあちょっとそんなところで具体的にストーリーに入っていき ましょうか
今回はですね参照構成の作品なんですけれども 2章まで話そうかなと思っています
でその中でもちょっとにネタバレが強そうなところは伏せながらちょっと話しますね で
えっと1章はですねまあ現在となってましてこのアイオンですね まあこの物語全体を通しての主人公であるアイオンの視点で済むパートに
ます832章なんですけども今日アイオンの視点になってますね で2章はですねダスト時代ですね
現在から60年前というダストという毒物が世界を滅ぼす そうとしているさなかその毒物に耐性を持つ耐性種であったナオミとまあ
姉の2人でこの世界を旅していてどうにか生きに行こうとしている そういう話でございます
じゃあまず第1章の話をさせていただきますと植物学の研究をしているアヨン そんな彼女のもとにですね
モスバナというツル植物が異常繁殖しているか調査してほしいという依頼というかも話が 舞い込んできます
現地に行くと異様な繁殖能力を持つ モスバナがあってもうあのとんでもない勢いで
その地域に根差してました でまたこのモスバナがですね青い光を出したという噂を無意にしてアヨンの中でですね
幼い頃の記憶と結びつきます彼女によくしてくれていた老婆が幼い時いたんですが その老婆の庭でツル植物が青い光を放すところを
アヨンは見たことがありました その老婆はですねある日を境に姿を消してしまっていて
アヨンにとってその老婆は自分にいろんなことを教えてくれた人でとても大切な存在だったので 急にいなくなるなんてことがですね正直その当時のアヨンからすると
裏切られたような気持ちとかショックだった気持ちというのが強くて非常に印象に残っています
アヨンはSDSで情報を募集するとある情報が舞い込んできました そこで彼女はですねこの世界をダストから救ったとされるナオミという人物に会うことになり
彼女が歩んできた過去を知るということになります ここまでが1章ですねここからが2章この話を聞くナオミの話が展開していきます
ナオミは60年前ダスト時代ですね 姉のアマラと2人でこのダスト時代を生き抜こうとさめのっていました
ナオミはダストに対して耐性があるんですが アマラもあるんですけれども完璧ではなくてこの長い旅の途中ですね
徐々に毒に体を蝕まわれていた そんな状況に2人はありました そんな折彼女たちはある噂を耳にします
彼女という楽園というものがあること この楽園を目指す2人はですね
結論から言うといろんなことあるんですけど ついに楽園であるある村にたどり着きます
そこではですね植物の繁殖に成功しており 食料もちょっとあったりして一見楽園に見えました
けれども何かただならぬ雰囲気がこの村にはあります 特にこの村とあの村の奥にある音質で作業をしている植物学者
レイチェルという人物との関係が契約という名前で関係が呼ばれており ちょっとなんか不思議な感じがしました
で新参者であるナオミはですね徐々にこの村の秘密を知っていき そしてやがてそこで彼女はですね世界を救うことになる秘密を手にすることとなります
村に危険が迫っておりその秘密を持ってナオミは村を出るということになりました でこのナオミの話を聞いた阿弥陀ですねまたこの世界の調査を進めます
でやがて阿弥陀はある真実にたどり着きしかもその真実というのはですね この世界そのものを変えてしまうような真実だとそういう話になっていきます
ちょっと濁して話すとこれぐらいからちょうどいいのかなというラインですね そうですね
こんな感じなんでまぁ要はこう世界が危機に比にしたけれどもあることがあって世界は 救われたが実はその世界が救った裏側にはまだこの世界誰も知ることがなかった
秘密が隠されていたみたいな そんな感じですかね
あの今の話には出ていないんですけどもジスという人物がいて その人がね第3章でメインでね語り手になるんですけどね
そこからなんかすごい展開になってきますからね このジスとレイチェルねこの村の奥の音質にいるあの2人の関係がめちゃめちゃいいっていうところですね
じゃあちょっとあの前段話したけどここまで話したんでラストの印象を最初話しましょうか これももちろんちょっとネタバレを伏せて話をしたいと思うんですが
まずラスト印象ですよね大地さんてどうでしたか あえっとねもう端的に言うとまあ結構やっぱこの展開がパンと詰まっていって
あーやっぱこうなっていくかっていうところとやっぱり キムチョーフさんってあれだよねやっぱこうなんだろう
短編読んだ時も思ったけどちょっとこうなっていくのかなと思ったところとはちょっと違う ちょっと違うんですよね
そうですねそれはある 予想のなんだろうちょっと違うとこを指してくるような感じがあってそこがすごく好きなんだけど
まぁ今回もそういうのもあって やっぱりこうあの希望が繋がっていくラストみたいなイメージが今回あって
結構この世界理故的な人たちがいいようにしてしまった世界だなと思っていて その人たちが生き残ってしまった世界
ではあるんだけれどもこの世界をですね本当に本当に救ったのはですね このリタ的に動いた人たちだったっていう
誰かのために動ける人たちだったっていう話になっていくので ちょっとここはネタバレのラインとしてはギリギリだなと思ったんだけど
そこは結構感動したな ラストの感動は強かったですね
だから僕もダストとかモスバナーとか人類にとっての脅威が世界全体にとっての大きな問題ですね
だからそういうのがどんだけ怖いんだろうと思って 怖くなっていくんだろうと思って読んでいたらですね
結構大地さん言うみたいにちょっと思っていたその怖さというよりかはですね やっぱりもうちょっとその人間の持っている気持ちの部分というか
そこにフォーカスされていて物事の始まりの地点に戻ってくるような そんな感覚があってですね
これはキムチホップさんの小説のすごくいいところだなと思ったんですけども すごい壮大な話と思って もちろん壮大なんですけども
やっぱりね始まりの地点に戻ってくるとやっぱり結構個人的な人間の話とかね そういうのがあったりしてね
なんかそれがすごい 読んでいると心動くところがあったりしましたし
諦めないとね そうですね
あれだと言えるのはこのくらいですかね
今三枝さん言ったけど本当ある他人の感情みたいなのがおそらくこの世界を救っていて 感情がなぜ出てくるのかとか
愛情ってなんだみたいなところとか そういうものもちょっと考えさせられるような作品ではあったので
世界的な危機とこのミニマムな 本当誰かと誰かの感情みたいのが
いい感じに関係していく小説だなと思ったんで いいよね
そうですよね キムチホップさんがやっぱりこの理系の方なんですけども なんでしょうね すごい具体的に書いていてですね
例えばこのモスバナだったら どのようにしてこういった蔓植物ができたのかとかっていうのをですね
結構科学的に書いていて あのダストとかもここどこまで科学的なのかというとあれなんですけども
なぜそれが人類にとって脅威になるくらいに 世界中にこのダストが蔓延してしまったのかっていうのも
なんかその経緯が書かれていたりして それを読むと結構今のこの現実の世の中に当てはまっている部分ってなんかありそうだなと思ってですね
じゃあ世の中が本当そうな 週末世界みたいになった時に何かでもふと立ち返ってみると大きなもちろん問題なんですけど
そこをなんとかしよう もしなんとかなったとしたらやっぱその背景ではね
結構なんか個人的な人と人との何かってあるんじゃないかなとかね すごいなんかそういう想像力をかきたててくれましたね
あとあの終盤まで読んだ時に表紙がイラストなんですけども
音質ですね ちょっとねもう廃墟みたいなドームというかガラスドームを破れているような音質の中で女性2人が
いるんですけども これの意味がですね分かるというですね そういう描写があってこの表紙の絵の意味がね
あの分かってくる頃にはですね この小説の完全に虜になっていると思うんで
結構ねあのうるっとくるんじゃないかなと思いますね
この表紙は確かにこの2人誰なんだろうってちょっと最初思ってたけど そういうことかっていう
とこにいたんですけどね まあこの絵をねあの柏井さんというイラストレーターの方が描かれているんですが
すごいもういい絵を描かれていて これがねもう本当すごいよく物語にマッチしてるんで
でちょっとでもあのこの話を最後に話したいところはちょっと この設定SFの設定
話の流れも含めてまぁ多少ちょっと都合が良すぎる部分もあるかなとは 明るみになっていく過程とかではない
自分は全然気にならないレベルなんでちょっと気になっちゃう人はいるかもな ちょっと都合良すぎないみたいな
そこに対して僕がちょっと個人的に思ったのは やっぱりこれ偶然がちょっと重なった部分があって
それで真実にたどり着いていけるんですけども でもこのなんていうのかな
アイオンの時代までダストの時代からアイオンの時代まで60年ぐらいかかってるんですけども やっぱその60年ぐらい内だって真相が壊滅されることってなかったんですね
やっぱりそういう本当にあったのはこういうことなんだっていうのが明るみになるのって やっぱりちょっとした偶然の重なりがないと
難しいのかなと やっぱそれにはある程度の何十年の時間が必要だったのかなと
個人的にはですねちょっとそういう想像もしてですね なのでちょっと都合が良い部分っていうのは逆にそれだけの時間をね
待たないといけなかったっていうことなのかなと思いましたね
なんか言いたかったのはちょっと乗れなかった人がいたら申し訳ないが その辺気になっちゃう人はいたらもしかしたら
乗れないとたぶんこのエモさを味わえないと思うんですよね
ここはもう気にせず乗ってほしいところですね 60年かかってやっとっていうね
ちょっと想像してもらえたらなぁとは思いますね まあそんなところでちょっとラストの印象を含めて全体的な印象を話させてもらいましたけれども
あとですねちょっと逆の方向の話をすると 結構ですねこの荒廃した世界のダスト時代の世界の描写が結構エグいんですよね
結構すぐ人死ぬし なんかこれはなかなか悲しみと辛さと何だろう絶望感も混じって
第2章の最初の方とかね結構大変だなっていうのはありましたね そうですよねダストっていう
薬剤もそうですけどやっぱり生存競争というか 食うか食われるかみたいな世界なんで殺し合いとかもね
ありますし 第2章はナオミの視点からなんですけども
やっとその人らしい人に会えたと思ったら そういう人らしい人こそね逆にちょっと狙われて殺されてしまうとかね
やってることは本当なんか戦争みたいなことをね なんかやってるなぁという感じですよね
略奪が横行しますよね この特徴としてこの世界観作り込みがすごい面白くてですね
これもやっぱり作家の想像力の部分だと思うんですけども やっぱりその近未来ということで
例えば車はですね ホバーカーと呼ばれるエアカーですね
空中を置いている車が主要な乗り物になっていたりとか あとあの
SNSもストレンジャーテイリズという名前であるんですけども
なんかそんなSNSがあったりとか なんかねすごくちょっとSFチックな設定というのは
こういう世界っていうので面白いなと感じましたね その辺のでも作り込み方うまくて
なんかそのちょっと結構冒頭なんだけど この60年前にいろんな植物がなくなっちゃったので
なんかキイチコが何かを復活させるんですよね あの実験でで食べてみたらなんか美味しくなくないみたいな
おそらくなんだけどこの現代の技術で作った食べ物たちがあって その多分甘さとかが結構強いんだろうね
だから実際の本物の果物を食べるとあれなんか思ったよりも酸っぱいとか なんか味が違うみたいな
食感がみたいなのがあってこう不思議な感覚だなと思って その辺のでも作り込み方は本当にうまいなと思いましたね
そうですね 未来はこうなっているんだろう あとこれもねなんか偶然なのかわからないんですけども
登場人物が女性ばかりなんですね そうだね確かに
なんかあの主人公は全員女性ですし アイオンであったり あと2章のナオミとアマラの姉妹がある楽園
ある村にたどり着くんですけど実はですね そこも女性ばかりの村であって
ほぼ男性が出てこないっていう これもなかなかちょっと珍しいかもしれないなぁと思う
アイオンの研究仲間には確か男性はいたっけ そうですねいました
なんか主要人物になるわけでもなく出番もほぼないもんね そうなんですよね 男性ってそのくらいですもんね アイオンの
確かにアイオンの同僚ぐらい
この辺がねちょっとあの偶然そうなったのか もう意図してやっぱりそういう風な設定にしたのかっていうのは
ちょっと興味深いなとは思いましたね あとですねやっぱり今回植物っていうのが一つの題材になっていて
結構これは本当に面白いなと思ったのが このアイオンが植物に興味を持つきっかけというのをですね
作中で話すシーンがあって それは序盤の方にですね 語っていて植物好きになったのは子供の頃で
世界が変化していく風景というか その移り変わっていく風景を構成するものに興味が湧いたと
これは良いこと言ってるなと思ってちょっと付箋貼ってたんですけども やっぱね僕が心が打たれたのがやっぱ最後ですねこのキムチヨプさんの後書きで
お父さんとの会話でお父さんが植物は何にでもなれるっていうのをね 言っていてキムチヨプさんの それがどういうことかというとですね
そこでキムチヨプさんも植物について調べていくんですけども キムチヨプさんがそこで分かったことは例えばですね植物って本当に温室の矛盾みたいなところですね
そこにすごく好きだと語っているんですけども 温室という空間はやっぱり人工的で人間が生み出した
本来自然にはない人工的な温度とか湿度とか そういう環境を作っているのが温室なんですけども
でコントロールされた自然と言えるわけなんですけども ただそこが面白いのが植物がですね
遠くまで行けない植物が遥か彼方の地球の反対側の風景を再現できる空間でもあると 結構この一文がねちょっとハッとするところがあって
植物にすごいロマンを感じてですね なんか植物っていうのは本当世界をね
作るそのものなんだなーっていうのをですね このキムチオープさんの跡書きを読んで感じて
でやっぱりねそこの同じようなニュアンスをアイオンがね 植物に興味を持つきっかけとして序盤で語っていて
本当にあの些細な一言二言のセリフかもしれないんですけどもね 振り返ってみるとやっぱりこの植物に関してもこういう捉え方をしている作家
している主人公っていうところがですね あのいいなーっていうのはねだんだんこれ読んだ後に思えてきましたね
確かにね 跡書きのとこいいよね確かに そうですねキムチオープさんやっぱすごい良いこと言ってるなぁと思って
あとやっぱ面白いのがね そうやって人間がそうやって植物をコントロールして生み出すことはできるんですけども
やっぱ生み出したそのモス花とかあのダストとか そういうものかもしれないんですけどなんか人間が作り出したものって人間の思った以上に
脅威になっていくという 生み出した後はもうコントロールできなくなるんじゃないかっていうですね
なんか大きくなってしまえば地球全体の脅威になることもあるっていうですね なんかやっぱそういうのが描かれていて人間と自然の関係とかね
なんかすごく面白くねやっぱりあの描かれてるなぁと 描かれてるとかねなんか問われてるなぁと思いましたね
やっぱ今ねこうなんだろう 科学とかがまあ発展しててるからさ基本的にはなんかいろんなものをコントロールできるみたいな
感覚持ってるかもしれないしさ でもほんとこの後我々が生み出ししまったものがね
こう我々に牙を剥くようなことも絶対あるからね そうですよね この本を読む限りではやっぱありえますね
そこに妄心的に信じちゃってると自分たちは人間は大丈夫だと思っちゃってると 多分ダメなんだろうね
なかなか思えないけどね 豊かな生活を送ってると
じゃあ最後どんな人に読んでもらいたいか 感想交えて話で終わりたいと思います
冒頭でもお伝えしましたがかなりエモい話なんで こういうエモい話が好きな人にはですね間違いなくハマる作品だなと思っています
sf 設定はそこまでややこしくないし まあちょっとその世界が滅んでしまったみたいな部分だけではあるので