企画展の概要と絵馬の歴史
ここからは、いせたまボイスのコーナー。地元の様々な方をゲストにお迎えして、お話を聞いていきます。
本日は、玉村町歴史資料館の萩原さんとお電話がつながっています。よろしくお願いします。
萩原さん、よろしくお願いします。
さあ、今日は、第30回企画展「玉村八幡宮の絵馬群 前期〜願いが時空を超えてやってくる〜」についてお聞きしていきます。
まずは、今回の企画展について、どのような内容なのか、簡単に概要をお願いします。
玉村町の由緒ある神社である玉村八幡宮には、約200点の絵馬が保管されています。
一つのお宮で200点以上の絵馬があるのは、県内でも数少ないことです。
今回、その全てを公開するといった企画展になります。
はい、わかりました。では、そもそも、絵馬とは何か、改めて教えていただけますか?
はい。絵馬の歴史をひも解いてみますと、平安時代に、板に馬が描かれた絵馬が神社などに奉納されるようになりました。
それ以前は、生きた馬が神目という形で奉納されていましたが、それは色々と負担が大きいということで、絵馬が生まれました。
室町時代には、馬だけでなく様々な絵が描かれるようになり、形も大型化します。
そして、江戸時代になりますと、形の小さい、現代の絵馬の形が誕生するというわけです。
なるほど、ありがとうございます。では、今回の企画展、なぜ開催することになったのか、開催に至った背景や目的などを教えてください。
はい。玉村町歴史資料館は、令和7年5月5日に30周年を迎えました。今回の企画展は、開館30周年の記念事業として開催されます。
実は、平成22年の企画展で一度、玉村八幡宮の絵馬を公開しております。今回は15年ぶりの大公開となります。この貴重な機会をぜひ逃さずにご覧いただければと思います。
では、具体的に聞いていきましょう。今回展示される絵馬はかなり古いものとのことですけれども、どのくらいの年代のものなのか、そして何が描かれているのでしょうか。
はい。江戸時代から昭和10年代までの縦横50センチほど、大きいものでは100センチを超える大絵馬が中心の絵馬群です。
玉村八幡宮は江戸時代、日光霊平使徒、玉村塾の真珠社として、街道筋の人々の信仰を集めていたことを物語る画題が豊富であり、当時の人々の信仰、宗族を知る上で、大変貴重な資料です。
馬の絵や、拝んでいる人の絵、武芸の絵や、古い物語の絵など、また動物、植物の絵など、いろいろなテーマで描かれています。
その当時の人々の願いなんかも、そのまま残っているんですか。
そうですね、対岸成就とか、戦争の時代ですと、文昌久などの文字も残っておりまして、その当時の人々の思いが絵馬に込められております。
開催期間と関連イベント
はい、わかりました。では開催期間と場所をお願いします。
歴史資料館とサテライト会場である玉村八幡宮、玉村町小泉の国登録有形文化財、茂竹住宅が9月28日までとなっております。
玉村町文化センターショーホールが8月19日から8月31日までとなっています。
ショーホールが大変多くの絵馬を展示いたしますので、ぜひこの期間にお越しいただけると全てご覧いただけるかと思います。
開館時間は歴史資料館と茂竹住宅が午前10時から午後4時、玉村八幡宮が午前9時30分から午後4時30分です。
はい、わかりました。認証料は必要ですか。
無料となっております。
無料ですね。来場にあたっての注意点があればお願いします。
お休みの日が施設によって異なっておりますので、事前にホームページやお電話などでお問い合わせいただければよろしいかと思います。
期間中ですが関連イベントもたくさんあると聞きました。ぜひ具体的に教えてください。
8月31日午後3時からと、9月6日午前11時からギャラリートークとして展示開設がございますので、ぜひご参加ください。
また、期間中、玉村町歴史スポットスタンプラリーとして歴史資料館、玉村八幡宮、茂竹住宅をめぐると、オリジナルのトートバッグやクリアファイルが先着300年に漏れなくもらえますので、こちらもぜひご参加ください。
はい、わかりました。
さあでは、こういった展示ですとか関連イベントについて、SNSやホームページなどでも発信はされていますか?
はい、町のホームページや玉村お知らせメール、めるたま、玉村町公式ラインなどでご覧いただくことができるかと思います。
はい、わかりました。さあでは最後になりますが、ラジオ名前の皆さんに一言お願いします。
歴史資料館と茂竹住宅では紙の絵馬に願いを託すコーナーもありますので、ぜひ願い事を書きに来てください。
玉村八幡宮の絵馬は次にいつまたすべて公開できるかわかりませんので、この貴重な機会にぜひご覧いただければと思います。
はい、本日は玉村町歴史資料館の萩原さんにお話をお聞きしました。どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
