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おはようございます。鶴岡慶子です。
この配信では、司会やナレーションを通じて日々感じたことなどをお話ししています。
ちょっと嫌だなと思ったことも、視点を変えて前向きに物事を捉えたり、
最終的に良かったねと思えるように、考え方のコツなどを皆さんとシェアしていきます。
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日本の秋田県から毎朝発信しています。
昨日は葬儀司会をしてきました。
担当した葬儀が非常に印象的だったので、皆さんにシェアしようと思います。
昨日担当したのは、80代半ばの男性の方だったんですが、
母主が奥様で、お子さんお二人、そしてお孫さんが4人いらっしゃる方だったんです。
そのうちのお孫さんお二人が、高校生だったんですけど、
高校生のお二人、男の子と女の子、この子たちは兄弟なんですけど、
この兄弟がお別れの言葉を言うんじゃなくて、
謙遜をしたんです。
謙遜って何かっていうと、謙譲するとか、謙歌っていう言い方があるように、
個人に向かって演奏をすることなんです。
言葉のことについて少しお話をすると、この謙譲の謙を使うこともありますし、
あとは、葬儀の中でよく使われるのは、たてまつるという字を使うときですね。
例えば、和歌を読むとき、仏教では御英歌なんて言ったりしますけど、
御英歌の英は、言弁に末永いの永いですね。永遠の英という字を書きます。
御英歌の歌は歌ですね。この御英歌。
この御英歌を、じゃあ個人に向かって歌うことを何というかというと、
奉栄すると言います。たてまつるを使います。
それから、朝殿を読むとき、伝報を読むときは、奉読しますという言い方をします。
この謙譲の謙と、たてまつるという字は、
よく使います。話を元に戻しますが、
昨日は、お孫さんによる謙譲がありました。
これがね、本当に素晴らしかったんです。
男の子が尺八でした。そして女の子が、
シャミセンだったんですね。
昨日も仕事の記録として、音を録りましたので、
その一部をお聴きいただきたいと思います。
演奏自体は10分ぐらいだったんですけど、
30秒ほどに縮めてあります。お聴きください。
もう思わず拍手をしたくなるような気がしました。
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私、関西にプロのシャミセン弾きの友人がいるんです。
ですから、演奏のときの拍手のタイミングってなんとなく分かるんですね。
もう途中で拍手したくってたまらなかったです。
いや、本当に素晴らしかったですね。
さて、昨日のこの演奏は、
最初は尺八とシャミセン。
で、その後、シャミセンのソロがずっとあって、
一言もお話はなさらなかったんです。
とにかくこの演奏自体に力があったので、
もう何も言葉はいらないと思いました。
きっとこの演奏を聴いて、
亡くなられたおじいちゃまも喜んでいるんだろうなぁと思いましたし、
自慢のお孫さんだったんだろうなぁと思いました。
これまでも喧騒がなかったかっていうと、結構あるんです。
尺八を教えてくれた、
恩師のために尺八を弟子が吹くということだったり、
それから吹奏楽部の先生が亡くなられた時に、
吹奏楽部のメンバーがみんなで演奏したということもありました。
でも昨日は、お孫さんで、しかも二人とも和楽器で、
その演奏でおじいさまをしっかりと贈ろうという気持ち、
とっても素晴らしいなぁと思いました。
昨日の宗派は、一皇宗、新宗大谷派だったんですけれど、
その宗氏宗派によって、
もしかして儀式の中でやってはいけないこともあるんだろうと思うんですけど、
そのお家族なりの贈り方、こういうふうに贈りたいんだっていう形があるとすれば、
どんどん葬儀プロデューサーにお話をしてみたらいいと思います。
もしもその宗氏宗派によって、タブーとされているものがあるとすれば、
お寺さんが、あるいは神父さん牧師さんが去った後に、
会場から出た後に、まだ参列者がいる状態で、
皆さんと一緒に実現することが、
可能だと思いますので、
亡くなられた方が一番喜ぶだろうなっていう形を、
そして何よりも、残された私たちが気が済むように、
この気が済むっていうのがとっても大事なんですよね。
そういうふうに十分にやったよという形で贈られたら、
とってもいいなと思います。
今日は実際の音声を交えてお届けしました。
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それではまた明日もお会いしましょう。
鶴岡恵子でした。