2026/06/09
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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
昨日、保険の見直しをお願いしていた方が、我が家に来てくださいました。 その方が家に来たのは2回目だったんですけど、前回の時にも感じたことだったんですが、その方は荷物を床に置くときに、まず大きなハンカチを広げて、
その上にカバンを置くんです。 その書作を見て素敵だなと思っていました。
そしてこれは普通のことなのかなと気になったんですね。 私が知らないだけなのかなっていう。
そしたらこれはちゃんとしたマナーでして、特に保険とか金融のお仕事の方は、研修で習うことが多いそうです。
いわゆる一般常識というよりは、接客とか営業、金融、保険といったような人のお宅に上がってお仕事をする人たちが、研修で身につけるという割と専門的な書作ということのようです。
なぜそういう書作をするのかっていうその理由を知って、なるほどって思ったんですが、
カバンの底って外で地面に置いたりして意外と汚れています。
それをそのままお宅の床に置きますと、相手の大切な空間を汚してしまうということなんですね。
なので1枚布を敷いてカバンの底が直接触れないようにするんです。
自分のカバンを守るという意味も一つあると思うんですが、何よりもあなたのお家を大切にしていますという気遣いの形なんです。
布を敷くという発想自体に出会わずに私はこれまで過ごしてきましたので、こういう書作を自然にできるのは素敵だなって思いました。
さて、この1枚の布から私はいろんなことを考えまして、日本には布を敷く文化、包む文化が深く実は根付いているんです。
例えば風呂敷があります。
物を包んで運んで、時には敷いて使う万能の布です。
私が風呂敷のいいなって思うのは決まった形がないところです。
かっちりした形がないから中身に合わせて自由に変わるんですよ。
お仕事のカバンだったらA4サイズをしっかり入るっていうのが基本だったりすると思うんですけど、
風呂敷とかあんま関係ないんじゃないですか。
ちっちゃかったらそれなりに包むし、大きかったら大きいなりに包むので、形がないっていうのがたくさん入るっていうか、万能な感じが素晴らしいなって思うんですね。
私が持っているマイバッグも実はちょっと似ていて、普段の買い物に使っているのはシュパットっていうマイバッグなんです。
このシュパットっていう名前は畳むときにシュパッという動きから来ているっていうことなんですけど、実はその両端を引っ張ると一気に畳めるっていう布のバッグなんです。
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これも柔らかくて形が自由なんですね。
なので中身に合わせて膨らむので見た目よりずっとたくさん入ります。
使うたびに形がないって便利だよなぁって思います。
そしてやっぱり風呂敷っていい文化だなって改めて感じたりします。
この風呂敷という名前はその名の通りお風呂と関わりがあると言われています。
昔お風呂に入るときに衣服を包んだりとかその布の上で身支度をしたりしたそうです。
なのでお風呂に敷く布で風呂敷、包むだけじゃなくて敷くという働きもちゃんと名前に残っているんですね。
昨日のハンカチも物を汚さないように下にそっと広げるというこの布を敷くという書作は日本の暮らしに昔から息づいていたんですね。
そしてもう一つハンカチという言葉そのものも調べてみました。
ハンカチは英語のハンカチーフから来ています。
この言葉をさらに分解しますとハンドとカチーフに分かれます。
ハンドは手です。
カチーフの方は何かというともともとは頭を覆う布という意味でした。
語源をたどりますと古いフランス語に行き着きます。
もともとは頭にかぶる布だったんですね。
それが手に持って使う布になったことでハンドカチーフ、ハンカチになりました。
頭を覆う布が手を拭く布になり、そして海を越えてちょっと風呂敷の文化と混じった形で敷く布にもなったってことです。
一枚の布が時代と場所を越えていろんな役割を持ってきたっていうことになるわけですね。
そしてこの形が決まっていないっていうところがこんなにも自由に変われた要因かなっていうふうにも思います。
こうやって言葉を調べていくと布の長い旅を見ているような気持ちにもなります。
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それではまた明日。
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