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2025-04-01 05:54

【1033】2025/04/01 「南海トラフ巨大地震」新たな被害想定

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2025/04/01

サマリー

南海トラフ巨大地震が30年以内に80%の確率で発生するとされており、最新の被害想定では死者数が約29万8千人、消失建物が約235万棟に達する可能性が示されています。この地震の影響は広範囲にわたり、津波や激しい揺れによる甚大な被害が懸念されています。

南海トラフ巨大地震の概要
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。 今日は、南海トラフ巨大地震についてのお話です。
南海トラフ巨大地震は、30年以内に80%程度の確率で発生するとされています。 内閣府の有識者検討会は、昨日3月31日、新しい被害想定を発表したんです。
最悪のケースでは、死者はおよそ29万8千人。 前回、消失建物はおよそ235万棟に相当するという被害想定です。
政府の減災目標を立ててはいるんですが、数字が大きすぎませんか? およそ10年前の前回検討会があったんですけれども、その数字からちょっとしか減ってないんです。
数字が大きすぎて、現実味がないようにも感じます。 最近、ミャンマーで大きな地震があったように、いつ起こるか分かりません。
まず、南海トラフ巨大地震は何なのか。そんなお話から 始めたいと思います。
まず、南海トラフ。トラフは谷のことです。 気象の中でも、気圧の谷をトラフという言い方をします。
南海トラフは、静岡県沖から九州沖まで続く 海の底にある 大きな溝のような地形のことです。
ずっと谷が続いているような 感じです。そういう地形のことを 南海トラフと言います。
南海トラフは、海のプレートと 陸のプレートが ぶつかり合っている場所です。
そのため、昔から 定期的に大きな地震を 引き起こしてきました。
実は 日本の歴史を 振り返ります。100年から 150年に 1回くらいのペースで 大地震が起きています。
前回は 1946年の昭和南海地震でした。その2年前は 1944年の東南海地震でした。
そして 今は またその時期が 近づいていると 言われています。
では もし 南海トラフ巨大地震が 起きたら どれくらいの 被害があるのでしょうか。
先ほどお話ししたように 国の最新の 想定によりますと 最悪の場合は 直接の死者が およそ29万8千人です。
前回 消失する建物が 235万棟にも 上ると 言われています。
これは 2011年の東日本大震災の死者数です。
これの 実に18倍以上 ということになりますから 非常に大きな数字なんです。
さらに 津波が発生しますと 津波による浸水は 福島県から 沖縄県に広がると されています。
そして 揺れの想定ですと 特に 静岡県から 宮崎県までの沿岸部では
最大で震度7の揺れが 観測される可能性も 指摘しました。
被害額は およそ292兆円。
これは 日本の国家予算の 2.5倍に 相当します。
災害への備え
激甚災害に指定したところで どこから お金が出るんだ という話ですよね。
じゃあ どうして ここまで 被害が大きくなるのか と言いますと
理由は 3つあって 1つ目は 南海トラフ地震は マグニチュード9クラスの 超巨大地震 だからです。
マグニチュード9は 相当 巨大な地震でして エネルギーでいうと 東日本大震災も マグニチュード9でした。
他に ノト半島や 熊本や 阪神淡路大震災は マグニチュード7クラスの地震です。
マグニチュード7クラスの地震は マグニチュード1クラスと 30倍 違いますから 相当 大きな地震が 想定されている ということです。
2つ目は 広い範囲で 津波が 発生することです。
特に 冬の夜間に 起きた場合は 避難が 難しくなりますから これで 被害が 大きくなる ということです。
3つ目は 都市が多い 太平洋側で 発生するので 被害を受ける人や 被害を受ける建物の数が とても 多いです。
では 私たちは どうすれば いいのか ということですが 国は 被害を減らすために これまで 耐震化や 津波避難タワーの 整備を ずっと 進めてきたのです。
しかし この被害想定を聞くと それでも 全く 足りない ということが 分かります。
行政ができるのは こうやって ハード面ですが ソフト面としては 私たち一人一人が 行政ができることを 考えます。
行政だけに 任せずに 備えることが 大事なんです。
家の耐震診断をしたりとか その上で 耐震補強する必要があったら 補強しなきゃいけないし ハザードマップも ぜひ 確認してほしいです。
備蓄とか 非常用の 持ち出し袋の準備も 欠かせません。
どうですか 準備したまま 中身が 賞味期限 過ぎていませんか。
新年度が始まりました。 新しい環境で 生活をする方も いらっしゃると思います。
自宅の周りを ぜひ 歩いてみて ぜひ 自分の目で 自分の足で 危険箇所等々 ぜひ 確認してほしいなと思います。
この配信は Apple Podcast 他各種プラットフォームで お届けしています。
それでは また明日。
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