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2022-10-20 03:47

【0139】2022/10/20 ”お客様は神様だ”と客が言うな

2022/10/20

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おはようございます。鶴岡慶子です。この配信では、司会者として、花火鑑賞師として、そして気象予報士として、日々感じたことなどをお話ししています。
今日は、「お客様は神様です。」という言葉についてお話をします。 この言葉、正しく理解している人は、もしかしたら半数ぐらいなのかもしれません。
お客である自分が神様のような存在である。お店よりも上の立場で、神様のように扱われるべきだ、という考え方、これは誤りです。
こういう考え方が、クレーム問題の引き金になっているということが、よく言われます。 これを初めに言ったのは、歌手の南晴夫と言われているんですけれども、
大阪万博の時、世界の国からこんにちはを歌った時に、お客様を歌によって、そして芸によって喜ばせたいという思いを込めて、お客様は神様です、とお話ししたとされています。
そこにはおもてなしの精神があって、お客様を神様のように扱うということではなくて、お客様は神様なんだから、心から喜ばせたい、歌によって喜んでもらいたい、という、そういうおもてなしの心で発したものなんですね。
もてなす方、例えばお店だったら、お店側がそう思うものであって、お客様側がそれを言うのは大きな誤りなんですよね。
ちょっと別の言い方をしましょう。例えば、いじめられる方にも問題がある。 これは、いじめている方が言っちゃダメですよね。
加害者側がいじめられる方にも理由がある。 こうは言わないですよね。
もう一つ。 子供がしたことですから、
これを加害者側が言ってはダメですよね。 加害者側の親が言ってはダメな話です。
ということで、同じようにお客様は神様です。 これをお客が言ってはダメなんです。
ある番組の中で、出前の食器を洗わない客にイラッとする、というテーマを取り上げたんですね。
その時に、いろんな方から投稿があって、これってお店の人が洗ってるんでしょ? とか、食器を傷つけたら嫌だから、という理由で洗わない、ということでした。
さらには、これって私たちの仕事じゃないでしょ? 洗う料金はもらってないよ、という意見まで飛び出しました。
これを受けて番組の司会者が、お客様は神様ですってお前が言うな。 それはお店側が言うんだよ。私は神様だって、頭おかしいでしょ?と話しました。
私たち客側としての態度としては、お店側がこんな良いお客さんなんだからサービスしてあげよう、というような、神様としてあがめられるような、
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そんな人物でありたいと思いますよね。 そこにお店があるから、私たちは便利でお買い物ができたりするわけです。
そのお店が仕入れることとか、手間をかけることっていうのが見えづらいことなんですけど、そういうところに想像力を巡らして、今日も良いお客さんでありたいものだ、と思いました。
今日はお客様は神様です、という言葉について取り上げました。 鶴岡稽古と花火と天気と日本の秋田県から発信しています。
リンクから飛んでいただいて、いいねやコメントでぜひつながってください。 それではまた明日。鶴岡稽古でした。
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