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2022-11-18 09:01

【0168】2022/11/18 講演でいつも紹介する3人の石切職人の話

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2022/11/18 
🟣講演の様子:https://ikawashow.blogspot.com/2022/11/1118.html

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おはようございます。鶴岡慶子です。この配信では、司会者として、花火鑑賞師として、そして気象予報士として、日々感じたことなどをお話ししています。
今日11月18日は、母校で講演をしてきます。その演題は、花火と天気と言葉と、まさにこの配信と同じタイトルです。
もちろん花火や天気のことはお話しするんですけれども、そこを深く掘り下げるというよりは、どうして天気や花火を勉強しようと思ったのか、学ぶってどういうことか、ということをお話の中心に据えて講演をしてきます。
この講演1ヶ月伸びたんですね。先月10月21日の予定だったんですが、コロナウイルスのクラスターが発生して、学年閉鎖なんかがあったものですから、それで1ヶ月伸びてしまいました。
そしていよいよ今日やれるということです。もう感染者が増えているので、今回もどうかな?なんて思ってたんですけど、それはないようです。連絡がないので、今日予定通り出かけていく予定です。
やはり講演ではスライドショーを使います。プレゼンテーションソフトを使って作ったスライドを流しながら、皆さんにお話をする予定です。
講演の時に使うスライドショーってたくさん作ってあって、今回はこういう対象だから、じゃあこれとこれとこれを使おうというふうに順番を変えたりして、
また今回は小学5年生から中学3年生までの5学年と、さらに町民も皆さんいらっしゃるということで、ちょっと対象が広いんですよね。
それで絞るのがとっても難しいので、新しいスライドもたくさん作ったりしました。
いつも私、学校に呼んでいただくときは、小学6年生の総合的な学習の中に呼んでいただくことが多いんです。
12歳じゃないですか、小学6年生って。なので生まれてから12年、そしてこれから12年という今まで生きてきた年月と、これから12年生きたことを考えてみましょうということをよくお話しするんですね。
それでこの配信の中でもご紹介した人生を変える12年カレンダー、これを皆さんにお配りしてお話をすることも多いんです。
今までの12年間、これ倍生きるの?みたいな、そんな反応が返ってくるのもすっごく面白いんですよ。
ただ今回はいろんな年齢の方がいるので、ちょっとそれは難しさを感じているんですが、でもいつものように12年カレンダーは持って行ってお話をする予定なんです。
第1声明が将来何になりたいですか?というアンケートを子どもたちに取った結果、小学生男子の1位が会社員だったそうです。
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女子も会社員は4位に入りました。 同じ質問に中学生は男女とも1位が会社員だったんです。
会社員っていう答えって何も考えていないのと同じじゃないかなって私は思うんですね。
でも何になりたいのかというその質問から答えようとすると、何かの肩書がないとその答えにちょうどぴったりは合わないじゃないですか。
例えば医者とか看護師とかアナウンサーとか、そういう何か肩書を持つその専門職になるとか、いずれその質問からはなかなか答えるのが難しいなって思うんですよね。
子どもたちの進路指導をする時に何になりたいのかという質問はとっても楽なんですけど、
でもそうじゃなくて、どんな分野で社会と自分とつながっていきたいのかということだと思うんですよね。
同じ会社員でも物を作る会社なのか、貿易の会社なのか、交通関係とかいろんな分野があるんですよね。
そこの私たちの目に見えやすい人だけがそこで働いているわけじゃなくて、物を作っている会社だって、例えば経理がいたり事務の方がいたり、いろんな役割の人が会社を作っているんですよね。
その方も物を作っているというところにつながっている人なんですよ。
そういうことをお話しする中で、いつも石切り職人の話をします。
この話ご存知でしょうか。
街で新しい教会を建設しているんですね。
そこに一人の旅人が街を通りかかるんです。
そして建設現場で3人の石切り職人が働いているんですけど、それぞれにその旅人が順番に聞いていくんです。
あなたは何をしているんですか?と聞くんです。
そうすると一人目は、もうつまらなそうに答えるんですよ。
何を当たり前のことを聞いてるんだっていう感じで、お金を稼ぐために石を切っているんだと答えるんですね。
じゃあ二人目は何て答えたかっていうと、汗を拭いながら最高の石切り職人になるために仕事をしているんだと答えるんです。
じゃあ3人目は何て答えたのか。
目を輝かせながら、私が切り出したこの石で多くの人々の心の安らぎとなる教会ができるんだよ。
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素晴らしい教会を夢見て石を切り出しているんです。
と答えるんです。
例えばお仕事でパソコンの画面に数字を一生懸命入力しているという人がいたとして、
その人がこの数字を入力しているっていうことが何につながっているのかということを理解しているかどうかで、
仕事に対する充実感とかやりがいとか変わってくると思うんですよね。
この石切り職人たちが切り出していたのは1ミリずつだったかもしれないんですよね。
その1ミリを削るという労力を考えると、相当過酷な仕事にも思えますよね。
真夏であれば作業着なんてすごくムスじゃないですか。
そんな中で、教会を夢見て石を切り出す。この1ミリを切り出すんだ。
そんなふうに全体を見て、また目の前を見て、抽象的なところを見て、具体的なところを見てという、その目線を変えながら仕事をしていくと、
仕事に対する見方も心構えも変わってくるんじゃないかなって思うんです。
今この教会に携わる人という括りで考えると、神父さん、牧師さんなのかな、だけが教会で働く人ではなくて、
この1ミリ削り出している職人もまた教会に関わって仕事をしている人なんですよ。
3人目の石切り職人が、その教会を夢見て今この1ミリを削っていると話をしたように、
今パソコンの画面で数字をまさに入れていることが、かっこいい車を作ることにつながっているんです、と思えたら、
今この数字、すっごく尊いものに感じませんか。
ただ会社員じゃなくて、この人の場合は車というキーワードで進路を決めるべきじゃないですか。
こんな話も含めて、12年カレンダーのお話、そしてちょっと花火とか天気とか紹介しながら、
なんか勉強するっていうこと、そして社会に出た時に自分のやっていることと全体のことと社会と自分がつながるっていうことと、
なんかそんなことを全体的にお話ししたいなと思っています。
皆さんに喜んでいただけるようにしっかりとお話ししてきます。
鶴岳慶子の花火と天気と言葉と、日本の秋田県から発信しています。
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鶴岳慶子でした。
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