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2025-11-04 05:04

【1250】2025/11/04 木枯らし1号は吹かないけれど

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2025/11/04

サマリー

東京都近畿で木枯らし一号が吹く時期について語り、地域ごとの季節感の違いに触れています。また、冬の準備や新米の美味しさを通じて、寒さへの心構えを促しています。

木枯らし一号の定義
おはようございます。 花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。 昨日は文化の日でした。
三連休だった方も多かったと思います。 そんな中、東京都近畿では木枯らし一号が吹いたというニュースがありました。
去年より少し早いそうです。 この木枯らし一号ですが、東京都近畿だけで発表されるものです。
気象庁の定義では、晩週から初頭にかけて、 西高東低の冬型の気圧配置になって初めて、北寄りの強い風が吹いた日。
この日を木枯らし一号と呼ぶ。 これが定義なんです。
条件としては、東京では北寄りの風が最大風速8メートル以上、 近畿では西寄りの風が8メートル以上という条件がついています。
なので、東京、近畿以外の東北とか北海道、九州などでは、木枯らし一号が吹きましたという発表はそもそもありません。
そう聞くと、ちょっと意外だって思う方もしかしたら多いかもしれません。 でも確かに東北に住んでますと、風で季節を知るというよりは、
雪とか寒さで季節を知る感じがあります。 例えばこの時期、そろそろタイヤを買えなくっちゃなって思う人増えてきていると思うんです。
ガソリンスタンドの前を通りますと、タイヤ交換の予約受け付けてますみたいな、そういうチラシがあったりとか、
あとタイヤ交換を待つ車がずらっと並び始めるというのもこの頃です。 あの光景を見ると、うわー、冬が来ちゃうんだなって思います。
テレビやラジオではスタッドレスタイヤのコマーシャルが流れます。 聞こえてくると、ちょっと身構えちゃいますね。
去年のタイヤ、まだ使えるかなと考えたりとか、今年の雪早いかなとか、積もるんだろうかとか、そんな会話がチラホラ出てくる頃です。
テレビでは雪景色がドーンと画面に現れるので、うわー嫌だなーって思います。 あんなにツルツルの路面を私たちって走るのよねっていう、
すっごく怖いんです、毎年。 特に雪の降り始めなんかは冬の運転の仕方っていうのを、みんな感を取り戻すまでにすごく時間がかかるんですね。
なのでノロノロ運転になります。 ノロノロ運転で正解ではあるんですけれど、寒いのに早く準備をしていかなくちゃいけない。
冬の準備と楽しみ
寒いし暗いからまだまだゆっくりしていたいのに、早く動き出していろんなところを温めないと動き出せないっていうのが辛いですよね。
ニュースでドコドコで初雪を観測しましたと聞きますと、うわーいよいよ来たかーという感じで心がキュッと引き締まります。
このこれから寒くなっていくぞっていうこの時期から当時までは、私にとってはほんと忍耐の時期です。
当時以降は同じ寒いんだけれど、寒さ変わらないんですけどね、でも昼の長さがこれから長くなっていくぞと感じたりとか、
あと年明けになりますと同じ寒さでも年賀状に新春っていう文字が現れたり、
あとスーパーなんかではフェイクではあるんですけれども梅の花のなんか飾りがあったりとかして、ちょっとだけ心が前向きになるんですよね。
なのでこの時期から当時までは本当に私は毎年忍耐の時期と感じています。
まあそれはさておきですね、この季節のサインというお話に戻しますと、東京では風の名前で季節を知ることになりますが、
東北では雪と田んやで季節を知るという言い方になるのかなって思います。
そんな中でも楽しみを見出すとするならば、新米の霧田んぽとせりがおいしい季節になってきました。
霧田んぽは私工場で朝作った田んぽを買いに、ある工場前の売店に直接買いに行ったりします。
まだ生温かい状態のものを鍋に投入していただくのが本当においしいんですね。
あとスーパーなんかでも霧田んぽコーナーが特設されて、ごぼうとか舞茸、せりなどが一所にまとめられて売られたりするんです。
この光景だけはとっても好きですね、毎年。気持ちだけは温かくして過ごしていこうと思います。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
リッスンではこの配信のテキスト版を公開しています。合わせてご利用ください。
それではまた明日。
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