雪囲いの外し方
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している、声の日記です。今日も最後までお付き合いください。 昨日、庭の雪囲いを外してもらいました。
同じタイミングで、実は窓を守るために立てかけていた、スノコの板も外しました。 雪が降らない地域の方には、雪囲いということ自体が馴染みがないかもしれませんが、
雪囲いっていうのは、庭木とか植木が大雪の重みで折れたりとか、 傷んだりしないように枝を紐で束ねたりとか、あるいは支柱を立てたり、
幹に藁とかシートを巻いて保護する作業のことなんです。 うちの庭には庭木がいくつかありまして、
冬の間は大雪からそれを守るために雪囲いをしていました。 雪の多い地域では当たり前の光景なんです。
うちでは契約している庭師さんがいて、ご近所の方なんですけどね。 年間契約をしていますので、季節になるとそろそろ雪囲いするよと、フラッとやってきます。
そして今の時期になると外しに来たよと言って、作業をし終わったら帰っていきます。
夏は木を整えにやってきます。これもフラッとやってきて、やっていくよって言っていきます。
そんなゆるい契約をしていて、それがおそらく3年4年ぐらいになります。
昨日雪囲いを外しに来てくれたんですが、これから先、もう雪ががっつり積もることはないと判断したからなんでしょうね。
まだ降る可能性はあるんですけれども、重さで枝が折れるほどではないだろうと、そういう判断だったと思います。
そして今回雪囲いと一緒に外したのが、窓を保護するために立てかけていたすのこの板です。
これは立てかけるだけなので、庭師さんは関係なくうちでやってるんですけれど、 例えば強風で雪が吹き込んだりとか、雪が固まってガラスに当たったりするのを防ぐために立てています。
これ毎年立てているんです。
すのこを窓の前に斜めに立てておくと、落雪にも対応できますし、雪とか氷、風に多少当たってもダメージが生きにくいです。
見た目はちょっと味気ないとか、まあまあ部学校なんですけど、自宅を守るための知恵と考えますと、これも冬ならではの、雪国ならではの風景と言えるかもしれません。
昨日雪囲いを外してもらうという、それを機にそのすのこも取ったんですけど、まあ見た目がすっきりするんですよね。
季節の移り変わり
そして木にもしっかりと日差しが当たるようになって、やっぱりこの作業が終わると冬が終わるなぁという実感が湧いてきます。
とは言っても、今朝は放射冷却の影響で朝はすっごく気温が低いんです。
それから日本の南を低気圧が進むような天気図になっていて、関東は雪の予報ですよね。
上空の寒気の影響なんかで雪なのか雨なのか予報は本当に難しいんですが、そちらでそういう天気の時は北日本の日本海側は晴れることが多いんですね。
今日の秋田は晴れの予報です。雲がありませんので放射冷却がよく効いて気温が低いんです。
これも日が徹ってくると気温がたちまち上がりますので、今は日の出が早くなっているのでね、気温が低い時間帯っていうのはそんなに長くはないと思います。
日中は5度ぐらいまで上がりそうです。 え?上がっても5度なの?っておっしゃる方もいらっしゃると思います。
そう、秋田でも先週末は暖かかったので5度っていうのはすっごく寒く感じられるとは思います。
ただ、最低気温が秋田県内のきなみ今日は氷点下5度前後なので気温差大きいですよね。すごく暖かくなったっていう感覚が日中はあるような気がします。
1日の中の気温の差、それから日々の気温の差、こういうのを繰り返しながら1ヶ月ちょっとするともう桜の季節になるんですから、
雪囲いを外すっていうイベントを終えますと、雪国としては白黒の世界からカラーの世界に切り替わるような感覚にもなります。
冬の鎧を脱いだような感覚でしょうかね。 なんていうか、重装備がなくなると景色も明るくて、そして気持ちも軽くなるというものです。
雪の降らない地域の方には少し珍しいお話だったのかもしれませんけれど、雪の時期に旅行に行かれたりする時にはぜひ周囲の建物や雪の中で生活をしている人たちの雪対策についても目を向けてみてください。
地域ごとにいろんな工夫があってなかなか興味深い、そして面白いと思います。 この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
それではまた明日。