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2024-04-18 03:47

【0685】風に乗ってたくさん会いに来てください #葬儀司会

2024/04/18

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おはようございます、鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
司会やナレーションを通じて、日々感じたことなどを語る声の日記です。
日本の北県から毎朝、更新しています。
今日は、葬儀司会をした時のお話です。
少し前のお話になりますが、この日は、お寺や神社に寄らない、無宗派の告別式を行いました。
秋田県は、葬儀の前に仮葬する、いわゆる骨葬の地域なんですが、
この日は、祭壇前に棺が置かれていて、
昇皇の後、お顔を拝しながら、しめやかに最後のお別れをすることができる、そんな告別式でした。
御昇皇の後、お孫さんが、おじいさまに向けてお別れの言葉を述べたんですが、一部ご紹介します。
おじいちゃんへ、まずは今までありがとう。
何よりも先に伝えておきたかった言葉です。
本当にありがとう。
お父さんから知らせを受けた時、私は県外にいました。
先週までの雨は、嘘のようにすっきりと晴れ、
歩くと汗ばむくらいに暖かく、柔らかな日差しがすべてを包み込んでくれていた日でした。
散歩に出かけた時に通知が鳴り、その数分後、なぜだか呼ばれたような気がして、
振り向くと、大きな桜の木が私を見下ろしてくれていました。
もしかしたら最後に帰ってきてくれたのかもしれませんね。
いつも気にかけてくれていたんだと実感した瞬間でした。
お別れの言葉は、こんな風にまずはスタートしました。
風景画のような言葉が綴られていきます。
お孫さん5人が祭壇前に並んで、おじいさまの家に向いて、
代表でお話しされたのは初孫の方、女の子です。
現在は県外の大学に通っています。
そして、むすびの部分もご紹介します。
今はまだ驚くばかりで、心の整理をするのに時間がかかりそうですが、
それでもいつも通り、元気に明るく楽しく笑顔で過ごすことが、
私たちにできる大切なことだと私は思います。
お日様の隙間に入った時、水を含んだ地面に立って、
涙がポロッとこぼれることもあるでしょう。
そんな時は、おじいちゃんが残してくれた優しい思い出を数え、
きっとそばにいてくれているだろうと前を向いて歩いていきます。
風に乗ってたくさん会いに来てください。
今までありがとう。私たちはおじいちゃんのことが大好きです。
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お父さんのことが大好きです。
ありがとう。私たちはおじいちゃんのことが大好きです。
このお別れの言葉の後、喪主よりの挨拶があって、
告別式は終了しました。
お孫さんの腕には男性用の大きなごっつい腕時計がありまして、
聞けばそれは高校生の時に大好きなおじいちゃんからもらったもので、
毎日身につけているっていうことでした。
そして、国別式当日もその腕時計をして、このお別れの言葉をお話しされました。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
ではまた明日もお会いしましょう。
鶴岡慶子でした。
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