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2025-01-17 04:28

【0959】2025/01/17 阪神淡路大震災から学ぶ 自助・共助・公助の重要性

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2025/01/17

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おはようございます。花火鑑賞師、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。 今日も最後までお付き合いください。
30年前の今日、1995年、平成7年1月17日、午前5時46分に発生した阪神淡路大震災は、多くの方の尊い命を奪って、大きな教訓を私たちに残しました。
その中でも特に重要なのが、次助、強助、控助という防災の基本的な考え方なんです。
今日はこの3つについてお話をしていきます。
まずは次助からお話しします。自らを助くと書きます。
次助っていうのは、災害時に自分の命を守るための行動のことです。
例えば家具の固定とか非常食、水の備蓄、そして避難ルートの確認などは自分でできますよね。
阪神淡路大震災では、多くの人が地震の直後に自分の判断で命を守る行動を取ったことがわかっています。
特に大事なのは日頃からの備え、次助ということです。
阪神淡路大震災では、生き埋めだったり閉じ込められた人の34.9%が自力で脱出しました。
次に強助についてです。共に助くと書きます。
強助っていうのは、ご近所の人だったり地域社会と協力してお互いが助け合うということを指します。
阪神淡路大震災では、地域や家族のつながりが初期救助の大部分を担ったんです。
具体的に言いますと、家族は31.9%、友人・隣人が28.1%、通行人が2.6%です。
強助は全体の60%以上を占めたということです。
例えば、倒壊した建物からの救助活動であったり、避難所での物資の分配などもそうです。
強助を実現させるためには、普段からの地域のコミュニティとのつながりがとても大事だったりして、
なので、挨拶をかわすとか、防災訓練に参加するとか、そういったことが災害時に助け合う関係というのが築かれていきます。
ここまでで、地助・強助のパーセンテージも併せてお話ししたんですが、これで全体の9割を占めるわけですね。
そして最後に、公助です。政府とか自治体によって行われる救助活動とか支援活動のことを指します。
阪神淡路大震災では、多くの消防士さんだったり、自衛隊員が救助活動を行ったんですけれども、災害直後というのは、公助の手が届くまでに時間がかかるんですね。
なので、公助に頼るんじゃなくて、やっぱり自助と強助が大切だと言えます。
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公助は全体の1.7%だったんですね。
なので、まずは自分の命は自分で守るということが基本だということと、その次に隣人と助け合うということなんですね。
自分の命が助かるということは、他の人の手を煩わせないということでもあるわけです。
そして他の人を助ける側に回れるということでもありますよね。
助けられる人じゃなくて、自分がまず助かるということがとっても大事です。
こんなふうに自助と強助がまずは基本なんですけど、助かる人がたくさんいたことでやっと公助が効果的に発揮されるものだと思います。
そしてそれが災害に強い社会をつくるということにつながっていくだろうなって思います。
阪神淡路大震災から30年です。不定期に配信している私の防災ショート動画と言いつつもなんとなく毎日続いてはいるんですけど、
今日の夕方配信予定の動画もこの自助・強助・公助についての動画を配信する予定です。
よろしければそちらも夕方以降にご覧ください。
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それではまた明日。
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