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2023-07-09 06:51

【0401】2023/07/09 災害時の共助について #気象防災アドバイザー

2023/07/09
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おはようございます。鶴岡慶子です。
この配信では、視観やナレーションを通じて日々感じたことなどをお話ししています。
ちょっと嫌だなと思ったことも、視点を変えて物事を前向きに捉えたり、
最終的に良かったねと思えるように、考え方のコツなどをシェアしていきます。
日本の秋田県から毎朝更新しています。
今日は、防災のお話をします。
中でも、共助詞という言葉を皆さんご存知でしょうか。
NHKの朝の番組、おはよう日本の中で、7日取り上げられたものなんですが、
ゲストの方が、静岡大学防災総合センターの丑山基之教授だったんです。
私も昨年、気象防災アドバイザーの認定研修の中で、丑山先生の講座を受けました。
特に、豪雨災害がご専門でいらして、この共助詞についても非常にデリケートな問題なので、
言葉を選びながらお話をされていました。
災害が発生することを発災と言いますが、発災後、地域で助け合うことを共助と言います。
共に助けるという字を書きます。
その他に、自分の命をまず守ることを自助、自分を助ける自助と言います。
さらに、自治体、消防、警察、自衛隊などによる公的な支援のことを公助と言います。
今日のお話は、自助、共助、公助、この中の共助にあたる部分について掘り下げた内容です。
7日のNHKおはよう日本を、NHKプラスなどで見ることができる場合は、7時30分すぎだったと思うので、ぜひご覧いただきたいと思います。
この放送の内容を少しなぞる形でシェアしていきます。
さて、この共助、周りの人と助け合うっていうことなんですけど、それ自体は本当に大切な活動であるということは間違いないんですが、
その共助をすることによって、一緒に命を落としてしまうというケースもあります。
というケースがあります。
静岡大学の牛山先生が、1999年以降の豪雨とか台風などの災害時に犠牲となった1500人余りを調べていったんです。
そうしたら、共助によって亡くなった方、これを共助死という言い方をしていましたが、この共助死にあたる方が1500人中の11人いらしたそうです。
地域の住民を助けに行ったりとか、避難誘導したりする。
まさしく、その共助の活動中に命を落としたという例が11例あったということなんですね。
例えば、土砂崩れで家から出られなくなった人を助けようとして、その近くで起きた土砂災害に巻き込まれたりとか、
一人暮らしの高齢者に助けてくれと頼まれて、家に向かっている途中で民生委員が用水路で亡くなっていたというケースもあったそうです。
その時、特別警報が出されていたそうです。
中でも、2018年の7月に起きた西日本豪雨では、共助の活動中に亡くなった町内会長がいました。
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この町内会は、当時73世帯が暮らしていて、多くがこの雨で自宅が全壊する被害を受けていたんです。
高台にある集会所に町内会長を含む5人ほどが避難していたんですけれども、そこに避難してもなお、皆さんに電話をして避難を呼びかけるような、そういう活動をしていました。
そして、真夜中です。
午前1時半ぐらいに、町内会長が電話を切った後、車で出ていきました。
その10分ぐらい後に、集会所にまだ残っている人に対して、町内会長から電話がかかってきます。
車の中に人がいる。このままだと水没して死んでしまう。今すぐ数人で出てきてほしい。
そんな電話があったんですね。
そして、集会所にいる人たちが出て行ったんですけれども、途中で電話が切れました。
その時、あたりはどうなっていたかというと、胸の深さぐらいまで水が泳んでいたんです。
町内会長は2日後に遺体で見つかりました。
その時、電話で話していた方が、インタビューに答えているんですけれども、
あの時、浸水のスピードがあれほど速いということが分かっていたら、救助に向かおうとする町内会長のことを絶対止めていたのに、ということを言っているんですね。
また、他の例をもう一つご紹介いたしますと、
長崎県で一昨年、一人暮らしのお年寄りから、怖いから来てほしいと頼まれた民生委員の女性が、
用水路の近くで、そのお年寄りとともに死亡しているのが見つかった。こんな例もあります。
では、この共助の活動中に犠牲となってしまう、共助死を防ぐには、どんなことが考えられるのか、模索が始まっているんです。
例えば、ある民生委員で作る団体は、注意喚起のために文書を新たに作成しています。
その内容をご紹介いたしますと、
民生委員、児童委員の職務は人命救助ではない、と明記されています。
危険を感じたら、活動を中止して、自分の命、自分の安全確保を最優先しましょう、という内容なんです。
もちろん、民生委員、児童委員の方々は、地域のために頑張りたいという気持ちで活動なさっています。
ですから、豪雨災害の時には、そういう行動をとってしまう姿、
容易に想像できますし、また、教助の活動自体はとても大切なことで、
助けに行こうという気持ち、これは分かるんです。
でも、自らの命を危険にさらしてまで、助けに行くことは慎重に考えていかなければなりません。
気象庁が出しているキキクルというものがありますが、
土砂災害、浸水害、洪水害、3つのキキクルがあるんですが、
警戒レベル4以上の避難指示以上の状況になった時には、
難を避けてくださいという指示なので、安全なところにいてくださいというのが基本です。
その状況下では、まずは自らの安全を最優先に考えるということが大切だと思います。
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じゃあ、本当にそういう状況になった時にどうするか。
自らの体を使ってそこに行くのではなくて、何らかの通信手段、電話でもいいでしょう、LINEでもいいでしょう、
何らかの通信手段を使って、どうすれば安全が確保できるのか、
具体的なことをお話しするといいということなんですね。
例えば、浮きそうなものに捕まってというような、そういう安全を確保するための方法、具体的な方法を伝える、これも教助の在り方だと思います。
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はい。
明日もお会いしましょう。
鶴岡恵子でした。
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