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2026-02-11 04:01

【1349】2026/02/11 地域が続けられなくなっている現実

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2026/02/11

サマリー

秋田市の「雄物川花火大会」が、実行委員会の高齢化や人手不足を理由に今年の開催を見送ることになりました。長年司会を務めてきた鶴岡慶子さんが、地域に根ざした祭りの意義や、人口減少社会におけるイベント継続の難しさについて語ります。この出来事をきっかけに、地域の行事を未来へどう繋いでいくかを考える重要性を伝えています。

雄物川花火大会の開催見送り
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今年の夏、秋田市の雄物川花火大会が開催を見送ることになりました。
開催されるとするならば第39回でした。
私は、2011年から、この花火大会の司会と花火の開設を担当してきました。
とっても残念です。
でも、この残念っていうのは、私が司会ができなくて残念。
これもあるんですけれども、それだけではないです。
秋田市三大祭りとこれまでの歩み
雄物川花火大会は、30年以上続いてきた秋田市三大祭りの一つです。
一つは、つしさきの引山祭り。これはユネスコに登録されています。
もう一つは、秋田市の関東祭り。これは、無形民族文化財の一つです。
この二つは、本当に大きすぎる祭りではあるんですが、
もう一つ、この花火も入れていただいて、秋田市三大祭りとなっています。
毎年8月11日、川沿いに人が集まって夜空を見上げる。そんな地域のお祭りです。
コロナ禍前は、地元の中学生が、総合的な学習の時間で花火の構成案を出して、
選ばれた10名の子どもたちが、当日放送ブースで、
その作った花火についてお話をするという場面もありました。
それから花火鑑賞師さんが来て、解説を交えて、
丁寧に一発一発打ち上げるシーンも楽しんでもらえていたと思います。
コロナ禍で人の出入りを抑えるために、中学生の出演はなくなっちゃいましたし、
私自身も花火鑑賞師でもありますので、
丁寧に打ち上げるシーンは、私自身が解説もするようになりました。
深刻な人手不足と運営の限界
その花火大会が今年は行われないということです。
理由は実行委員会の高齢化だったり、人手不足、そして運営費の増加が挙げられていました。
コロナ禍で見送った年は今まであったんですが、
見ない手がいないという理由での見送りは、これが初めてだそうです。
さて、こういう形での開催見送りは、おものが花火大会だけの話なのかというと、
若い人がいない、時間に余裕のある人が少ない、ボランティアに頼る構造がもう限界に近づいているイベントって、
全国各地、もしかしたらたくさんあるのかもしれないなって思います。
地域の祭りは、誰かがやりたいだけでは続きません。
会場を設営する人だったり、安全を守る人、準備と後片付けをする人、見えないところで支える人がたくさんいるわけです。
その人が確実に減ってきています。これも人口減少の波なんですね。
それでも主催者の方は、来年以降の開催を目指したいと話しているんです。
若いメンバーを募集して、形を変えてでもつなげていきたいと話しています。
地域の祭りって、自動的に毎年あるものじゃないんですね。
支える人がいて、引き受ける人がいて、やっと成り立っているものなんだなって思いました。
未来へつなぐための時間
今年の夏、8月11日は秋田市で大きな花火は上がりませんが、
この出来事をきっかけに地域の行事をどうやって未来につなぐのか、
それを考える時間が私たちに与えられたのかもしれないです。
この配信はApple Podcastsと他各種プラットフォームでお届けしています。
リッスンではこの配信のテキスト版を公開しています。
併せてご覧ください。
それではまた明日。
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