2025/11/30
サマリー
このエピソードでは、児玉一枝さんへのインタビューを通じて、人生の選択や人とのつながりについて考察されています。また、アラン・ワッツの言葉を引用し、選ばなかった道もやがて同じ海へとつながることが示されています。
児玉一枝さんとのご縁
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
先日、シリーズ76人目としてお届けした、助産師、児玉一枝さんのインタビュー記事についてなんですが、公開後、本当にたくさんのご縁が寄せられました。
まず、児玉さんを紹介してくださったのが、18番目に登場した、メゾソプラの歌手の斉藤琴美さんです。
斉藤さんと児玉さんは、高校時代の同級生で、同じ部活の仲間だったんです。その斉藤琴美さんの紹介で、助産師、児玉和恵さんとご縁がつながりました。
記事を読んだ琴美さんからこんな感想が届いています。 友達なのに知らなかったことがいっぱいあった。
同じ時代を過ごしてずっと友達だったのに、その人がどんな思いで進路を選んで、どんな責任の中で働いてきたのか、
記事を通して改めて知ることができたということなんです。 それからクイーンワークスに登場してくださった別の方、44番目に登場してくださった、保護犬フォスターの戸谷さなえさんですが、
素敵な助産師さんですね。お母さんや赤ちゃんにとって本当に心強い方ですよね、というメッセージもいただいています。
そしてもう一つ、これは本当に驚きました。 クイーンワークスの初期、7番目にご登場いただいていた介護タクシー運転手の佐藤園子さんからのメッセージです。
園子さんが妊婦だった時、ある日急に体調が悪くなって救急搬送されました。 その時に対応してくださった助産師さんこそ、今回のインタビューの児玉さんだったんです。
その時お腹にいた赤ちゃんはもうすぐ20歳です。 その子さんはまた成長した姿を見せに行きたいと懐かしそうに話してくれています。
今回の児玉さんの記事を公開したことで、こんな風に何本もの線が思いがけずつながっていきました。 公開した記事はこれまで76本です。
人生の選択とつながり
取材先は先々まで決まっています。 100人までカウントダウンが始まった感じです。
最近はこの人面白いよとか、この人本当素敵な人だよというふうに紹介してくださる方も増えました。 これまでクイーンのウェブマガジンに登場したというだけですと、それぞれが点なんですね。
でもまた別の角度からつながっていく、あるいは実は同じ場所とか同じ体験を通っていたというようなことが、こんな風にあるんだなぁということを発見できるのも、このシリーズの面白さだなぁと思いました。
他の方ももちろんなんですけど、児玉さんの歩みを見ても、本当いつも思うんですけど、私たちは迷って考えて、つどつど選択をしながら生きています。
選ばなかった道を生きた自分がどうなっていたかは、それは誰にもわからないことです。 でももしかしたらどちらを選んでいても、私たちってきっと今と同じように悩んで、同じように考えて、
似たような場所にたどり着いていたんじゃないかなとも思います。 こんな言葉があります。
たとえ別の川を選んだとしても、その水はやがて同じ海へ注ぐ。 これを言ったのは比較哲学者のアラン・ワッツです。
ワッツは人生を川の流れに例えて話しているんですけど、選ぶ川は違ったとしても、流れはゆっくりと、でも確実に自分の海へ向かっていくと話しているんです。
なので迷いながら選んだ道だとしても、そこには必ず意味があって、やがて思いがけない場所で全部つながっているんだろうなって思います。
思えば学生の時に仲良くしていた人たちも、卒業後何回会えただろうかというと、全く会えていない人たちってたくさんいるんですね。
それが20年30年たって、今また密に連絡を取り合っている仲間たちっているんですけど、その会わなかった時間っていうのは、それぞれが選択して選択して、
その選択した先が違っているから会えていないわけですよね。それぞれの川だったわけですね。
それがやがて同じ海に注ぐという、そう考えると選ばなかった道の先に一体誰が待っていたのか、何があったのか、もちろん知ることはできないんですが、
今日の小さな選択の一つ一つが、いつか静かにつながっていくだろうなと、そうであるならば、今何か選択を迫られている時に力強く選択していいんだろうなと、そんなふうに感じた今回のご縁でした。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
リッスンではこの配信のテキスト版を公開しています。合わせてご覧ください。
それではまた明日。
05:34
コメント
スクロール