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【1402】2026/04/05 気持ちを“声にする”ということ― 葬儀の現場で感じたこと
2026-04-05 04:23

【1402】2026/04/05 気持ちを“声にする”ということ― 葬儀の現場で感じたこと

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2026/04/05

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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日は葬儀現場でのお話です。 先日、ご家族だけで行われたお別れの場面がありました。
人数は15人ほどで、本当に近しい方だけが集まったような静かな時間だったんです。
無集派の形で進められましたので、神官さんもいなければ僧侶の方もいない。 神父さんや牧師さんもいるわけではありません。
そのお別れの会は、木刀,プロフィールの紹介,個人追悼の映像放映,そして最後に御祝賀です。
通常の御祝賀であれば、牧師がまず代表で御祝賀をした後、他の方は祝賀が途切れないように次々と行っていただくのですが、
ただ今回は、お一人ずつ前に出ていただいて、個人と向き合う時間をとりました。
司会者としては、一人一人のお名前を読み上げる形で進めていきました。
御祝賀の後、個人に向けて一言お声をかけてくださいとご案内しました。
マイクの用意もありました。
ご焼香をした後、一言ずつお話をいただくんですけれども、言葉にならない方もいらっしゃいました。
涙で声が出ない方もいました。
それでも、ありがとうとか、信じられないよとか、またねっていう、そういう短い言葉も一つ一つ重なっていったわけですね。
言葉にすることで、故人との関係が浮かび上がってくるのを感じました。
どんな時間を過ごしてきたのかとか、どんな距離だったのかとか、
その一言の中に、その人と過ごした時間がすべて凝縮されているようにも感じ取れました。
その言葉一つ一つを聞いていると、こちらも本当悲しい気持ちになったんですけれど、
この一人ずつの時間、故人と向き合う時間を取ったっていうことの中で、自分の中で受け止めていくようにも見えました。
これ、だんだんと受け止めていく感じに見えたんです。
若い方でもあったので、もちろん辛い、悲しい、信じられないという中で、
言葉にする時間の中に、そういう心の整理っていうんですかね、受け止めていくそのプロセスがそこに見えるような気がしました。
私たち人は、思っているだけでは気持ちが整理されないことってあります。
でも言葉にして言語化して外に出した瞬間に初めて、自分がどう感じているのかを自分で認識できます。
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これは心理学の世界でもよく言われていることで、言語化することで感情が整理されるという働きがあります。
特にこうした別れの場面では、受け入れられないとか、まだ信じられないという、そういう気持ちのまま時間が止まってしまうことがあります。
でもたとえ一言でも、ありがとう、さよならと声に出すことで、止まっていた時間が動き出す、そんなことがあるんだなって思いました。
葬儀にはいろんな形があります。宗教的な儀式もあれば、形式的に進んでいくものもあります。
先日お話ししたように、今は自分たちがどうありたいかという形にどんどん変わってきているようにも思います。
その中で今回のように、一人ずつ声をかける時間を作るという形、これは自分の言葉で別れを確かめていく時間になったなって思いました。
ご焼香という時間は、形だけで過ぎていくこともあります。でもその日は、一人一人がしっかりと向き合う時間になりました。
この配信はアップルポッドキャスト、他各種プラットフォームでお届けしています。
リッスンではこの配信のテキスト版を公開しています。合わせてご覧ください。
それではまた明日。
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