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おはようございます、鶴岡慶子です。この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
司会やナレーションを通じて日々感じたこと、学んだこと、それからちょっと嫌だなと思ったことも、視点を変えて前向きに物事を捉えたり、
最終的に良かったねと思えるように考え方のコツなどをシェアしています。日本の秋田県から毎朝発信しています。
今日は、気象情報について解説をします。一つは、記録的短時間大雨情報。もう一つは、顕著な大雨に関する気象情報。
似ているようでいて、ちょっと違いますので、このことについてお話をしていきます。
いずれの情報についても、大雨の情報で、避難について考えなければならないという情報ではあります。
記録的短時間大雨情報は、予報ではありません。
短時間にこんなに雨が降ってしまったんだよ、大変なことになっているよ、というのが、この情報です。
具体的には、数年に一度しか発生しないような短時間の大雨を、雨量計などで観測したり、気象レーダーでも観測しています。
それらを使って、雨量を解析したり、とにかく短時間で、こんなに雨が降りました、という結果に基づいて出す情報です。
この情報が発表された時には、すでに大雨が降っているという情報です。
土砂災害や浸水害や洪水害につながるような大雨が、短時間のうちに降ってしまったから、急に来るという注意を促す、警戒を促す情報です。
もう1つは、顕著な大雨に関する気象情報です。
大雨の恐れがある場合、それがある程度高い確率で起こりそうだな、という時に、この情報は出されます。
顕著な大雨に関する気象情報の中には、洗浄降水帯というキーワードも出てくることが多いです。
この洗浄降水帯が発生しますと、大雨災害発生の危険度が急激に高まります。
そのために 心構えをしてくださいね、という情報でもあります。
ただ、この情報が出されたからといって、必ず洗浄降水帯が発生するかどうかというと、まだ精度があまり高くはないです。
洗浄降水帯は、セキラウンの塊でもあるので、そもそもセキラウンは 寿命が1個1個すごく短いのです。
1個1個は30分から60分の命です。
それが 同じようなところで 発生して消えて 発生して消えてというところで 大雨になるということです。
1個1個のセキラウンは そんなに長くないです。
ですから この呼びかけを行っても 必ず洗浄降水帯が発生するわけではない ということです。
洗浄降水帯が 仮に発生しなくても 大雨になる恐れは 十分に高いと言えると思います。
最近 この顕著な大雨に関する 気象情報が現れてから 洗浄降水帯というキーワードが 取り上げられるようになりまして、
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この弊害も また生まれてきていると 思います。
洗浄降水帯だけが 大雨災害を引き起こす 現象ではないのです。
でも この単語が クローズアップされるようになってから、
洗浄降水帯が発生しなかったら 大丈夫みたいな そう思ってしまうと 正しい情報を得られなくなってしまいます。
同じように 記録的短時間大雨情報が 出ていなかったり、
顕著な大雨に関する気象情報が 出ていなかったとしても 大きな災害につながることはあります。
記録的短時間大雨情報は 結果の情報、
そして 顕著な大雨に関する気象情報は これからの予想の情報。
どちらも 甚大な災害を 引き起こしそうだぞ という情報ではあるのですが、
大きく違うことは 皆さんに おさえていただきたいと 思います。
その上で 間違ってほしくないのは、
いろんな気象情報があって、いろんな情報が 出ないうちは 大丈夫とか、
注意報が出たぐらいでは 何も動かなくていいって 思う方も いらっしゃると思うのですが、
注意報は すでに 注意してくださいね という情報です。
今は 注意報ですが 警報に 切り替わりそうな 注意報も あります。
注意報が 出た段階で この注意報は この先 どういう感じに なっていくのか。
情報は 受け身ではなくて 能動的に 取っていくっていう
そういう姿勢を 身につけていったら いいな というふうに 思います。
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ではでは また明日も お会いしましょう。
鶴賀恵子でした。