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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日も最後までお付き合いください。 今日はインタビュー記事の発行日です。今日登場いただくのは、伝統工芸士の仲澤恵梨さんです。
何の伝統工芸士なのかと言いますと、曲げわっぱです。 秋田の伝統工芸なんですね。曲げわっぱのお弁当なんかを使っている方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれないんですが、本当に香りが良くて、またしなやかで、そして丈夫なんですよね。
私は秋田の工芸品って本当大好きで、曲げわっぱはもちろんそうなんですけど、 カバザエックも大好きですね。本当にいろんなものがうちにはあふれています。
で、2年ぐらい前だったと思うんですけど、NHK秋田でこの仲澤恵梨さんのことを紹介していたんです。
それで私は何とかつながりたくて、すごく探してました。で、放送だけを見ただけだと、そのまま通り過ぎて行っちゃったので、仲澤恵梨さんという名前もその時はわからなかったんです。メモもできなかったので。
ただただ曲げわっぱの女性の職人がいて、そしてアクセサリーを作っているんだっていうことがわかっただけだったんです。
で、そこから私は仲澤恵梨さんにたどり着くまで、まあ2年かかったっていうことでもあったんですけど、2ヶ月前の記事で竹石美久さんという箱職人の方のインタビュー記事を発行したんですけど、その竹石美久さんからつながることができたんです。
竹石美久さんは曲げわっぱ工房の箱を作っていました。そこつながってるんですね。曲げわっぱ工房から独立する職人っていうのは割と定年後だったりとか、まあ男性ばかりだった中で、女性で独立したのは仲澤さんが初でした。
仲澤さんはもともと物を作るっていうのがすごく好きで、短大時代にもすごいいろんな実習をしたんですけれども、その中で木材を扱うのが一番好きだな、楽しいなって感じて、曲げわっぱの世界に飛び込んでいくわけなんですけど、
仲澤さん自身は曲げわっぱの本場、大立市に生まれて育って、短大も大立市なんですね。ずっと大立市に育っているわけです。でもその木工実習をするまでは、曲げわっぱの道に進むって全然思ってなかったみたいなんですね。
でもその魅力に取り憑かれて、いやいや地元にはこの曲げわっぱがあるじゃないかというところが結びついて、曲げわっぱ工房の門を叩くんです。
現在伝統工芸師になったんですけど、伝統工芸師ってすごくなるのに厳しくて、職人になることはできるんですけれども、伝統工芸師っていうのはもう一つハードルが高くて、何があるかっていうと、
その実務経験が12年ちゃんとないとダメなんですね。ちゃんとある上に、曲げわっぱであれば曲げわっぱの組合みたいなところがあって、そこの認可をおりないと試験を受けることすらできないっていうことなんですね。
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だから、仲澤さんはもう入った時から私は伝統工芸師になるんですと言い続けたと言ってました。言い続けた結果、丸12年、13年目にちゃんと認可を受けて伝統工芸師になったと言っていました。
そしてさらに、今自分の工房にもう一人スタッフがいるんですけど、その方も女性の方なんですね。そして伝統工芸師の資格をこのほど取るということでした。
そうやって後輩にもちゃんと道を作っていくっていうことだったりとか、その環境を作っていきたいんだっていうことも強く言っていました。
職人の世界ってイメージもありましたけど、本当に仲澤さん言っていたのは、見て覚えろの世界だと。でもそうじゃなくて、ちゃんとものを作りたいって思う人たちにちゃんとつないでいくためには、丁寧にコツを教えることって大事だなって言ってました。
コツを教えたとて、最初からうまくはできないし、見て覚えろだったら訳がわからないうちに、物は作るのは好きだけど、なんかやめちゃうっていう人たちがやっぱり多かったっていうこともあって、
物を作るのが好きでこの世界に入っているのに、その気持ちがそがれるってとってももったいないことだっていうことも言っていたんですね。
こうやって若い人たちを育てていく、そういう環境が作られていくんだろうなって思いました。
そして作品についてなんですけど、それはぜひ記事の中の写真も合わせて見ていただいて、その中澤さんの作り出す世界みたいなのも感じていただければいいなって思います。
記事は今日の正午公開です。ぜひご覧ください。
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それではまた明日。