2025/07/06
Summary
近年の結婚式では、カスタマイズされた演出や新しいスタイルが増えており、自由な形が求められています。司会者は、伝統と新しさを両立させる重要性を強調しています。
結婚式の新しいスタイル
おはようございます。 花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。 毎朝更新している、声の日記です。
今日も最後までお付き合いください。 今日は、最近とても印象に残った新聞記事を紹介しながら、私自身の司会者としての経験もちょっとお話ししたいと思います。
日経新聞に載っていた記事で、結婚式2人で作る新定番というものがありました。
タイトルの通り、結婚式のスタイルが本当に自由になってきているという内容でした。 例えば紹介されていたのは、これまで花嫁が両親に向けてお手紙を読むという演出あります。
花束を贈呈する直前にお手紙を読むのですが、この形は、今は新郎が読むというケースも増えていると 記事は伝えています。
これは、今始まった感じなくて、私も担当したことがあって、そういう時には、もう手紙を読みながら、花嫁よりも 泣いちゃうという花婿さんもいました。
それから紹介している演出としては、ブーケトスではなく、新郎がサッカーボールを蹴ってトスをしたり、
これもバスケットボールをパスするっていう形もやったことがあります。 ただ、私これはやったことがないんですけど、お互いにケーキを一口ずつ食べさせ合うっていう演出があるんですが、
これお互いが自立をしているからということで、ケーキを自分で食べるスタイルっていう、これはやったことないですね。
食べさせ合うっていうのに、すごく意味があるんですけどね、これは。
なので、自分で食べるスタイルって、またちょっと意味を違う感じになっちゃうなっていうふうにも思ったりしますが、
それはさておき、結婚式ってこうじゃなければいけないというような決まりとか、性別の役割っていうようなところ、
どんどん自由になっていって、2人らしい形を大切にするカップルが増えているんだなっていうことは、やはり年々思います。
そして、この流れっていつから始まったかなって考えてみると、日本人、そうネット味になった頃からかなと。
つまり、スマホの普及ということになるんですが、その頃から加速度的にそうなったかなって感じます。
そうなると、司会者としてはどう対応するかっていうことなんですけど、さっきのケーキを食べさせ合うっていうところ、
ちょっと意味違うんじゃないって、私もさっき言ったんですけれども、なぜそれをその形でやるのかということについて意味付けをしつつ、
そうやってお客様に説明することが増えたなという印象です。お客様も巻き込むような演出であれば、お客様に対してのルール説明も必要です。
なので定番じゃないっていうことであると、そういうことがとても増えていきます。
サプライズ演出も増えてきていて、それを当日その瞬間までサプライズをする相手にバレないようにするっていう感じとか、
本当に配慮することが年々増えているなっていうのが私の感想です。お二人らしくっていうのはもちろん大賛成で、時代の流れもきちんと感じ取るっていうのは大事なんですけれども、
司会者としての経験
ただ、司会者の立場からやっぱり思うのは、晴れの日はやっぱり毛の日とは違うっていう、その特別な一日であるっていうことはわきまえていた方がいいなって思うことです。
新しい演出とかスタイルがどんどん生まれるのは本当に素敵なことですし、それを二人で生み出す、考え出すっていうのはとってもいいことだと思うんですが、
昔から大切にされてきた部分、儀式的な部分まで全てなくしてしまうっていうのは少し寂しくも感じます。
何気ない書作だったり、言葉の端々に家族とかゲスト、お客様への思いやれが込められている、そんなちょっと背筋が伸びるような場面っていうのも結婚式の醍醐味なんじゃないかなって私は思うんですね。
ちょっと修行時代の話をしますと、私の司会の師匠がよく言ってたのは、結婚式の司会ができるようになれば他のどんな司会もできるよってよく言ってたんですね。
それは本当にこの時代の流れでいろんな演出が出てきても対応できるっていうのはこの修行時代のおかげだなって今も本当に思っています。
師匠の下でかなり厳しく私は鍛えられたんですけど、発声練習よりもずっと大事だったのはタイミングです。これすごく言われました。
どう話すかというよりもどこで話すか、どんな間を取るかっていうのを叩き込まれたんです。
結婚式って意味言葉にも配慮しますし、あと正しい敬語も絶対なんですよね。
修行時代は4時間から5時間、しゃべりっぱなしでもいけるように言葉を作り出すという修行をしたんです。
そんな経験を重ねたからこそだと思うんですが、今どんな時代になってもどんな新しい演出が生まれてもその瞬間に一番あった言葉を届けることができるのは本当に修行時代のおかげだなって思います。
もちろんこれは結婚式だけじゃなくて、他のどんなイベントにもこの経験は生きているなって感じます。
この新聞記事を読んで、改めて晴れの日を預かる司会者として、その仕事の奥深さを感じました。
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それではまた明日。
05:57
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