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2024-04-05 05:26

【0672】トーク力(りょく) と コミュ力(りょく)

2024/04/05

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おはようございます。鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
司会やナレーションを通じて日々感じたことなどを語る声の日記です。 日本の秋田県から毎朝更新しています。
今日は、コミュ力はイコールトーク力ではないというお話です。 トーク力が高い人の特徴を挙げるとするならば、
話し上手、話題が豊富、誰とでも話ができる。 話し方を工夫している。話が途切れない。ニーズを考えながら話す。
トーク力って話す技術のことなので、まあまあこういうことになるでしょうか。 一方でコミュニケーション能力が高い人というとどうでしょうか。
話し上手、話題が豊富、誰とでも話ができる。 ここまでお話をすると、さっきのトーク力と同じように思えてきますけれども、
コミュニケーション能力は話すだけではなくて、聞き届ける力も含まれると思います。 つまり、コミュニケーション能力っていうのは、発信するだけではなくて、
受信する力も含むということなんですよね。 コミュニケーション能力の定義を調べてみますと、相手が話しやすいように聞く姿勢を持ったり、
話を促したりしながら会話を深めていくことができる力と書いてあります。 これって話し上手っていうことを一言も言ってないんですよね。
相手のことを理解することにつなげていく力と言えるかなって思います。 今週から始まったNHKの朝ドラは、日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった三渕義子さんをモデルにした物語なんです。
昨日のセリフで、ヒロインの井爪智子が、やっと大学法学部の女子部への進学について、母春に正直な思いを打ち明けるシーンがありました。
母の春をまっすぐに見つめながら、大学進学を勧めてくれた穂高教授の言葉に救われたことを素直に伝えるんですね。
これがとっても印象的なシーンになりました。 ヒロインの井爪智子がどう言ったかって言いますと、
私、お見合いはしたくない。 結婚がいいものだなんて思えない。
先生は私の話をさえぎらなかった。 それどころか、もっと話をしろ。話を続けろって。
そんな風に大人に言われたことなんて、今まで一度もなかった。 それだけですごく嬉しかった。
と、そんなセリフでした。 傾聴という言葉があります。傾けて聞くと書きます。
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コミ力が高い人っていうのは、トークが上手な人とは違って、この傾聴ができる人のこととも言えるんじゃないかなと思います。
この傾聴って、共感することと受容することの 2つを基本として成り立っているものです。
共感っていうのは、相手の目で見て、相手の耳で聞いて、相手の心で感じるというような、相手の立場に立って物事を見ることですし、
受容っていうのは、相手のそのままを受け止めることを言うと思うんですね。
その時に自分の評価や感情は入りません。 ただただ相手のそのままを受け止めること。これが受容ということだと思います。
コミュニケーションって、まずは受け止めること。 しっかりと受け止めた上で、相手の心で感じること。共感すること。
傾聴っていうのがまず基本にあって、そして会話を深めていくこと。 お互いに理解を深めていくことだと思います。
こうやって整理をしてくると、トーク力 イコール コミュ力ではないということがわかります。
さっきの朝ドラのヒロインの話で、先生は私の話を遮らなかった。
それがすごく嬉しかったといった主人公は、まさに自分が受け止められたんだと感じたと思うんですけれど、
友達の話、例えばですよ。話を遮っていないか。 聞いていても聞き届けているかということは、自分で振り返ってみたいなと思いました。
このドラマで主人公の逆側の視点で立ってみると、話を聞き届けることで、相手をすごく幸せな気持ちにさせて、相手の人生を変えてしまうことがあるんだということも思いました。
コミュ力を高くすることって、自分の周りを幸せにすることなんだなって思います。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
ではではまた明日もお会いしましょう。鶴岡慶子でした。
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