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ほんの一つでもノベーション(1930回)
警視庁で「神」と呼ばれる捜査支援分析のスペシャリスト、三浦達也さんの言葉に、深く考えさせられました。"自分は何をやってもダメだみたいなことを思ってしまう人もいるかもしれないけど、それは決してそうじゃなくて何か失敗するっていうことは、自分が否定されることじゃないですよね。ほぼほぼ人生すべてと言っていいほど挫折ですけど、ほんの一つでも、自分に向いてたことがうまくいったからそういうチャンスは絶対あると思う。すべての人に。だから諦めるな。何かある、絶対ある。"ここから私は思いました1、失敗と自己否定を分ける2、ほんの一つを探し続ける3、「何かある、絶対ある」を信じる1、失敗と自己否定を分ける何かに失敗したとき、私たちは「これは自分には向いていなかった」という出来事を、「自分はダメな人間だ」という自己否定に変えてしまうことがあると思いましたしかし、失敗したのは「自分」ではなく、「その方法」や「単に自分には合わなかった」だけってことが、たくさんあると思います心理学者キャロル・ドゥエックが提唱した「グロース・マインドセット」では「自分の基本的な資質は伸ばすことができると信じている人にとって、失敗は傷つくものではあっても、その失敗がその人自身を定義することはない。」と言われています失敗は、自分の価値を証明する判決ではない。むしろ、「ここではなかった」と教えてくれる情報なのだと思います。2、ほんの一つを探し続ける三浦さんの言葉で特に心に残るのは、「ほんの一つでも、自分に向いてたことがうまくいった」というところです。人生のすべてで成功する必要などない。十の挑戦のうち九つがうまくいかなくても、残った一つが、自分の人生を大きく変えることがあると思いますユニクロの柳井正さんは『一勝九敗』と言われていました。10回新しいことを始めれば9回は失敗する。だとすれば、9回の失敗は「自分には何もない」という証明ではなく、「一つ」にたどり着くための過程なのかもしれないなあと思いました自分の才能そのものがないのではなく、まだ、その才能が生きる場所に出会っていないだけかもしれない。だから大切なのは、失敗しないことではなく、「自分の一つ」に出会うまで、試し続けることなのだと思いました。3、「何かある、絶対ある」を信じる「だから諦めるな。何かある、絶対ある。」この言葉に、挫折を繰り返してきた、三浦さんだからこそ、語れる熱いパッションを感じました。「ほぼほぼ人生すべてと言っていいほど挫折」と語った人が、その果てにたどり着いた言葉だなあと思います。プロデューサーの秋元康さんが、売れる人と売れない人の違いは、あと1ミリで届くところにいるのに、諦めちゃうかどうかが分かれ目、というようなことを言われているのを思い出しました百のことができなくてもいい。ほんの一つ、自分だからできること。ほんの一つ、自分が夢中になれること。ほんの一つ、誰かの役に立てること。その一つとの出会いが、それまでの挫折の意味さえ変えてしまう。だから、まだ見つからないなら、探し続ければいい。「何かある、絶対ある。」三浦さんから、とても勇気の出る言葉をいただいた気がしました一言でいうと、ほんの一つでもノベーション。そんな話をしています。参考: プロフェッショナル 仕事の流儀 神と呼ばれる男 警視庁警部補の記録〜捜査支援分析・三浦達也〜8月8日(土) https://www.web.nhk/tv/an/professional/pl/series-tep-8X88ZVMGV5/ep/NR3MRPNRWM
ハリーポッター・ノベーション(1929回)
ファンタジー小説のハリーポッターで、ハリーが両親のお墓を前にして、墓碑銘の意味を考える場面に、ハリー・ポッターの真のメッセージを感じました"ハリーは、たった一度しかその意味を理解するチャンスがないかのように、ゆっくりと墓碑銘を読み、最後の言葉は声に出して読んだ。『最後(いやはて)の敵なる死もまた亡ぼされん』「この意味は・死後に生きること」「そうね・・・・・死を超えて生きる。」しかし、両親は生きていない、とハリーは思った。死んでしまった。空虚な言葉で事実をごまかすことはできない。両親の遺体は、何も感じず、何も知らずに、雪と石の下に横たわって朽ち果てている"ここから私は思いました1、死を直視する2、最後の敵とは何か3、死を超えて残るもの1、死を直視するハリーポッターの素晴らしいのは、魔法というファンタジーの世界なのだけれども、実は現実の世界の痛みがありありと描かれているところだと思います絵画や鏡の中に、死んだ人たちが蘇っているように見えても、実はそれは、本当の生きていた人とは、全く別のものになっているつまり、死は、魔法では超えられない、だからこそ、生きている時の懸命さに、光が当たっているのだと思います死という取り返すことのできない現実を直視する。それでも、その先を生きる、次の新たな世界へ踏み出せる、みんなそういうものなんだよということを、ハリーは教えてくれてる気がしました2、最後の敵とは何か『最後(いやはて)の敵なる死もまた亡ぼされん』この墓碑銘の言葉は、聖書に書かれている言葉だそうですが、我々の最後の敵となるのは、死であるということかと思います確かに、どんなにお金持ちであろうと、名誉があろうと、誰にでも必ず訪れるのが死であるので、人類共通の敵は何かと言われたら、死、ということなのかもしれません宇宙人が攻めてきて、初めて人類は一つになれるのでは?という話もありますが、もし、人類共通の最後の敵が「死」なのだとしたら、その敵を前に、人類はもっと一つになっても良いのではないかとも思いました 最大の敵である、死をどのように捉えて、どのように戦い、そして乗り越えようとするのか人類同士で争ってる場合ではなく、死、そのものに向き合うことで、みんなが一つになれるそんなメッセージでもあるような気がしました3、死を超えて残るものハリーのお母さんが、ハリーをヴォルデモートから救い、そして勝利した最後の魔法は、愛、だったのではないかと思いますそれは、我々マグルでも唯一使える魔法にて、どんな魔法にも負けることがない、最大の魔法と言っても良いのかもしれないなとその魔法は、物語の中でもハリーを救い、そしてこれからの生きる力を与えてくれて、物語を抜け出して、我々の心にまでも、影響を及ぼしてくる、決して消えることのない、魔法我々はハリーと同じように、その最大の魔法の使い方を、ホグワーツみたいなところで、もっともっと学ばなければならないと言われている気がしましたイノベーターリップルモデルで言えばパッション我々は実は、愛という最大の魔法を持っている仲間人類共通の敵である、死に対して、愛を持って一致団結できる大義愛を受け渡していくことで、死を超えて生きていくそんなことを思いました一言で言えばハリーポッター・ノベーションそんな話をしています参考: こころの時代~宗教・人生~ファンタジーに秘められた宗教 (5)『ハリー・ポッター』8月3日(月) https://www.web.nhk/tv/pl/series-tep-X83KJR6973/ep/WQGQG337GR
シュルレアリスム・ノベーション(1928回)
詩人のアンドレ・ブルトンのシュルレアリスムの定義に、深く考えさせられました曰く"心の純粋な自動現象であり、それにもとづいて口述、記述、その他あらゆる方法を用いつつ、思考の実際上の働きを表現しようとくわだてる理性によって行使されるどんな統制もなく、美学上ないし道徳上のどんな気づかいからもはなれた思考の書きとり。"(友人スーポーが自動記述で書いた)''解剖工場と安価住宅が最高層の都会を破壊するだろう"ここから私は思いました1、デフォルトモードネットワーク2、意味からの脱却3、観るものの解釈への拡大1、デフォルトモードネットワークこれを聞いて、現代の脳科学でいうデフォルトモードネットワークの働きと、どこか響き合っているようにも感じました理論的に精緻に考えている時の脳の働きではなく、散歩や音楽を聴いている時に、あたかも休んでいるような時にこそ、働く脳の部位がありさらにその働きが、とてもクリエイティブな発想や発明を湧き起こしている事例がたくさんあるというデフォルトモードネットワークそれを最大限に活用することこそ、新たなクリエイティビティの先にあると、感じていたのではないかそんなことを思いました2、意味からの脱却先にあげたスーポーさんの、自動記述の文章は、まさに全体としては、何を言おうとしているのか、よくわからないけれども、何かを伝えてきているような気がするまさに心の純粋な自動現象を掬い取ることこそが最も大事で、そこに理性や美学、道徳上の気遣いは全く存在させないあえて理性で意味を固定しないことで、無意識から立ち上がる意味を受け入れようとしていたのではないかと思いましたそれは、ブルースリーさんの名言「考えるな、感じろ」という言葉にも、どこか通じるものをそしてそこに、言葉や理性を超えた表現を目指す、というパッションのようなものを感じました3、観るものの解釈への拡大そうだとすると、書いた方にも、それがなぜそこに出現したのかわからない状況での表現ということになるとそれを観る側が、どう解釈していくかという幅が、非常に広いものになっていると思いましたこれこそ、観る人がいるからこそ、作品は完成するという、その態度にも通じることかと思いますシュルレアリスムは、一人の芸術家の表現では終わらず、同じ問題意識を持った仲間が集まり、一つの運動へと広がっていったことを鑑みるとイノベータリップルモデルで考えると心の純粋な自動現象というものを世の中に打ち出すという強力なパッションがあってそしてそこに、これまでの表現の限界を感じていたアーティストが仲間として加わり既存の概念を破壊するだけではなく、新しい表現による形作られる世界を、大義として目指していくそんな超イノベーティブな活動だったのかもしれないと、思いましたシュルレアリスムは、新しいアートの運動だけではなく、人間の心そのものを解放しようとする挑戦だったのかもしれないなあとということで、一言で言えばシュルレアリスム・ノベーションそんな話をしています参考: 100分de名著 アンドレ・ブルトン“シュルレアリスム宣言” (1)20世紀最大の芸術革命 2026/8/3https://www.web.nhk/tv/an/meicho/pl/series-tep-XZGWLG117Y/ep/68241LZP6Q
パッションの源への恩返しノベーション(1927回)
片桐はいりさんが、今現在、映画館のもぎりをしている理由に、深く感度させて頂きました曰く「自分の出自を問われたら、『映画館の出身』と答えたいです。俳優としての経歴を考えれば、『大学時代から小劇場の舞台に立ちまして……』と言うのがスジかもしれません。でも心の底では、演劇でもドラマでもなく、私は映画館の出身だとかたくなに思っています」「中学から女子校に通っていたのですが、学校生活や勉強に馴染めなくてね。唯一楽しかったのが、学校が催してくれた映画鑑賞会です。放課後には、おカネが許す限り有楽町や銀座の映画館に通っていました。内容はなんでも良かった。映画館で作中の別世界に入り込むことが、たまらなく面白かったんです」ここから私は思いました1、パッションの源を忘れない2、創る側と観る側の気持ち3、パッションの源への恩返し1、パッションの源を忘れない片桐さんが言われた「自分の出自を問われたら、『映画館の出身』と答えたいです。」との言葉から自分の出自を聞かれたときになんで答えるかなあと思いました会社に入って、新しいビジネスをいろいろ作ってきて、オープンイノベーションにたどり着いてきたものですみたいな感じに、私の場合、経歴を時系列に言っちゃうのですが、片桐さんは、自らのパッションの源がどこだったか?ということを、あえて出自に言うと言う意味で、とても素敵だなあと思いました自分の今に至る内発的動機の元はどこにあったのか?それを出自として語る、それは、自らのパッションの源を確認することでもあり、そして、他の人にもそうみてほしい、というメッセージでもあると、思いました2、創る側と観る側の気持ちよく言われるように、アートは、創る側から発信されて、観る側がそれを各々が解釈されることで、完成する、とのことですが片桐さんは、映画人・演劇人としての創る側と、そして映画館のもぎりとしての観る側の感情を、両方ともに、わかる人となってるんだなあと思いましたこれは、デザインシンキングにおける、見る側の人たちが、どんな思いでチケット買って、もぎりを通って、始まるまでの暗い中でワクワクして、ポップコーン食べながら、泣いて笑って、そしてリアルに戻っていくと言うような観客側の気持ちや行動や課題感を、共感として理解できることを常にやられていると言うことかと思いますそれは、恐らくは、クリエイティブに戻ったときに、その気持ちを理解しながら創ると創らないでは、全くものが変わってくるのではないか片桐さんの、映像や舞台での演技には、それが反映されているからこそ、唯一無二の感動を頂けてるのかもしれないなあと思いました3、パッションの源への恩返し自分が今ここにいるのは、奇跡的に会社に入らせて頂き、さまざまな人と出会わせて頂き、仕事を厳しく指導して頂き、愛を持って仲間に加えてもらえた、そのおかげだと思いますそして音楽活動も、小さい頃からピアノを学ばせてもらえて、めちゃくちゃ素敵なメンバーに巡り合って、音楽できる環境があって、今できているそれらに対して、何らかの恩返しをしたいと言う気持ちは、とても強いものがあると思います自分がワクワクさせれてもらえた、今の自分を創り上げてくれた全てのものや人に、恩返しをして死ぬこともしかしたら、それが1番幸せな生き方なのかもしれないなあと思いました片桐さんが、映画館でもぎりをやられているように、自分も、何かできることで恩返しをしたいそれは、まさに、内発的動機への恩返し、パッションの源を形作ってくれたものたちへの感謝イノベーターリップルモデルは、パッションから始まり、仲間と共に、誰かが喜ぶ大義を実現しますがその大義の中には、これまでの仲間や、パッションの源に対する感謝を、実現したいと言うことが、たくさん含まれていると思いましたと言うことで一言で言えばパッションの源への恩返しノベーションそんな話をしています参考:FRIDAY DIGITAL 「もぎりも担当」片桐はいりが今も映画館で働き続ける理由 2020年11月27日カルチャー https://friday.kodansha.co.jp/article/147760
制度的起業家ノベーション(1926回)
慶應義塾大学総合政策学部教授の琴坂将広さんより、新たなイノベーションの形を教えていただきました曰く"制度的起業家とは、「新しい制度を創造したり既存の制度を変革したりすることで、自らに有利な機会を創出する組織的アクター」と定義できる。テスラのイーロン・マスクは、その典型例だ。彼は電気自動車を製造・販売するだけでなく、スーパーチャージャー・ネットワークという新たなインフラを構築し、各国政府に働きかけて購入補助金制度を整備させ、ディーラーを介さない直販モデルの合法化を推進した。つまり、電気自動車が成功するための「新たなゲームのルール」を自ら創造したのである。"1、ルールを守るというバイアス2、ルールの破壊ではなく創造3、大きな大義の必要性1、ルールを守るというバイアスルールはもちろん、守るべきものとして定められたものなので、守らなければならないのですが、時代のアップデートともに時代にそぐわなくなってくるものでもあるということを、あらかじめ、自分の中にビルトインしておくことは、とても重要なことだと、改めて思いましたイーロンマスクさんの事例のように、起業家は特に、ルールを変えイノベーションを起こすというところに、面目躍如があるのかもしれないですね逆に言えば、バイアスがあるからこそ、イノベーションが起こしやすい領域であり、突破の鍵が見つかれば、誰もに先駆けて市場を創造してい具ことができるそれが制度的起業家ということなのかもしれないなと思いました2、ルールの破壊ではなく創造そこで難しいのは、単に、これまでのルールを破壊することではなく、新しいルールを創造することにあるということのような気がしますともすれば、ルール自体が古いからという理由で、そのルール自体を破壊してしまうような方法では、対立を深くする気がしますこれまでそのルールがあったという理由と背景がそこにあって、それを理解した上での、新たなルールづくりをしていく破壊ではなく、時代に合った新しいルールを創造していくそこには、今の時代にあったルールとは、いったい何なのかという、説得力のある、物語が必要になってくると思います3、大きな大義の必要性そこで、重要となってくるのは、これからどのような世界を創っていくべきなのかという、大義なのではないかと思いますこれから世界がどうよくなっていくのか、のビジョンをもてることが、新たなルールの創造に、人がついてくるかどうかが決まる気がします制度的起業家は、国や世界をどう変えていくかの大きなビジョンによって、どれだけの仲間を味方につけていけることができるか国や世界までも、仲間として集ってくる、そんなことを目指し、実現していく、そんな起業家なのかもしれないと思いましたこれからの起業家は、もちろんパッションも大事ですが、売上目標も大事ですが、世界をどう変えていくべきなのか、という大きな大義を持てるかに、かかってきているのかもしれないなと思いましたということで、一言で言えば制度的起業家ノベーションそんな話をしています参考:本: 経営戦略の進化〈理論編〉 電子版発行日 2026年4月28日 Ver. 1.0 著者 琴坂将広 発行所 東洋経済新報社
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